町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」が舞台の連作短編集。
とにかく出てくる各話の主人公の親と身近な男たち(夫とか彼氏とか)が酷すぎて胸糞悪い。ミソジニーと家父長制に染まった人間が多すぎてイライラが止まりませんでした。そして、それに反発しながらもそうした人間と上手くやっていこうとする主人公にもイライラしてしまう…特に4話の主人公良子の夫はもう手遅れだとしか思えない…(親戚の葬儀で会った異性の従兄弟と話していただけで後ろから殴ってくる男とか、もう有り得なさすぎて無理なんですが!)。とにかく、一昔もふた昔も前の価値観に染まった男ばかり出てくる…。
1話と5話の主人公の佐久間の彼氏も最初は素敵だと思ったんで -
Posted by ブクログ
大人たちの
未熟さ 身勝手さ 無責任さ
現実にもありうると思ってしまう自分自身も含めて
何度も目を背けたくなりました
そんな大人たちに翻弄されながらも
健気に確実に正しい道を歩んで行こうと
する子供達
そこには
誰とも縁を持つことができない生い立ちであっても
子供達のSOS を感じ手を差し伸べる勇気を持てた
別な大人たちの存在がありました
自分に向けられた勇気と優しさは
成長とともに確実に受け継がれ
また誰かの命綱になっていく
助けを求めている人が発している
SOSのように見えた蛍の光は
最後は勇気を持って手を差し出した人の
命の煌めきのようにも見えました
不遇な生い立ちをもつ正道 -
Posted by ブクログ
ネタバレ町田さんの作品にはよくクソ野郎が登場するけれど、まあ、そのオンパレードでしたね。よほど男運が悪かったのかと想像してしまいます。
世間では尊属殺人は重罪とされていますが、こんなクソどもなら殺しても仕方ないと思われる環境で育つ子供がまだまだたくさんいるんでしょうね。
家族が大事だとか親を大切にしない奴は地獄に落ちるとかを本気で言う人は、そういった鎧がないと子供に向き合えないかわいそうな人間だと思います。
奇跡のような出会いに頼るのではなく、もっと他の方法はないのでしょうか。社会的な問題だからこそ、希望が持てる作品にしてほしかったです。 -
Posted by ブクログ
山道を歩いていたら金色の玉が落ちていた。拾ろおうと追っかけると、コロコロ転がって縁側で寝ていた祖父の鼻に飛び込んだ。目を覚ました祖父は「ああ~~恐ろしかった、踏まれて死ぬところだった」といったという。
私が子供の頃何度も聞いた話。
幼い頃寝る前にお話をせがむと、叔父たちがかわるがわるお話をしてくれた、みんなもう居ないけれど。こんな話の種が私の中で芽吹いて思い出すたびに少しずつ育っている。
こうして里で生まれた話はさまざまに形を変えて民話に育っていくのだろうか。
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死者は体のどこかに最後の願いを伝えるためにイクラのような赤い「ぎょらん」を残すという。気づいて拾い上げて口にいれたり手のひら