町田そのこのレビュー一覧
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夏をテーマにしたアンソロジー作品。
同じ「夏」でも作家さんごとに切り口も違えば漂う雰囲気も爽やかだったり怪しげだったり陰鬱だったりと様々で、その違いもまた面白い。
この作家陣の中で、既に読んだことがあるのは伊坂幸太郎さんと宮部みゆきさんだけだった。
伊坂幸太郎さんの『ウッドペッカー荘事件』はこの短さの中でも膨らませた謎をしっかり回収してくるのはすごいなと感じたし、宮部みゆきさんの『真実のトランク』はSCP財団のような不思議な世界観が気に入った。
初めて読む作家さんの話でいうと、町田そのこさんの『きっとあの日の光と同じ』は青春の夏のひとコマという感じが輝いて見えて良かったし、米澤穂信 -
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NHKの番組の書籍化らしいが番組は知らなかった。結論から言うと、小説家さんが言葉や文章に表すことしゃべることに関して、こんなことを考えているんだ!というのが新しい視点で、作家さんだからこそとてもおもしろかった。町田さん、こんなふうに考えていたんだ!!どこな優しい小説だしな、と納得。
モヤモヤしたときはコーヒー飲んで気分転換するだけでなく、そのときの感情を書いて視覚化する大切さを、町田さんに言われるとはっ!とした。
あと質問内容は現代的なものが多くて、SNSに関し、情報を即鵜呑みにしない、自分が誰かを傷つけることにならないか、加害者意識をもつことを言われていて、ほんとに確かに!と思う。自分の -
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町田そのこワールド全開!
様々な背景があって、生きづらさを感じている人々が、ちょっとした気づきを得て、前を向いて歩きだす。亡くなった人がのこす「ぎょらん」には
想いが詰まっている。残された人は、ぎょらんをどうする?何を受け取る?
朱鷺のストーリーも良かったけど、文庫書き下ろしの
「赤はこれからも」が好き。
チョコタルトに託された思い出は、
もしかしたら誰もが持っているのかも?
忘れ去られた記憶や
勘違い、思い込み。
些細なことで、本来の優しい関係が、
歪んでみえているだけのこともある。
同級生の自死など、重い事件もでてくる。
ぎょらんという、現実にはないものを
通して死を描くことで、
ファ -
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タイトルが示すように、この短編集で描かれるのは、「その人がいなくなった後」も 生き方や言葉が 遺された人の中に生き続け、新たな一歩を踏み出す力となるお話です。
「おつやのよる」
実家の祖母が亡くなり 急ぎ通夜に向かう。祖母のお通夜の夜、家族がぶつかり合うが トラブルが解決していく。
どうかな?本当にぶつかりあったら、解決するのかなあ。無理だなあ、血縁だったらまだいけるのかな。
「ばばあのマーチ」
主人公は前職で心に傷を負い、まだ十分に立ち直れていない。そんな時に、恋人からは「将来のために」「人生設計を考えて」と転職を勧められる。恋人に悪意はないのですが 主人公にとっては「今の自分」を理解し -
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52ヘルツのクジラたちを読んで、2冊目の町田そのこさん。
なんとなく、表紙の印象から勝手にほんわかしているようなイメージで読み始めたら、想像と違うお話でした。
末期癌で、自宅で父を看取って約半年だったので、様々な思いが溢れ、辛い気持ちが思い出されてしまい、読み進めるのがしんどかったです。
私は泣ける!というより、自分に置き換えて考えてしまい、大切な人を亡くしてしまうかもしれない不安感みたいなものが押し寄せる作品でした。
それだけリアルな描写だったのかな。
いくらも特別好きではないけど、食べたくなくなるかも。
あと、後半朱鷺のお話で恐ろしい表現もあり、苦手な方は要注意。私は怖くてさっと読み進 -
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久々の町田そのこさんです✩
『52ヘルツのクジラたち』もそうでしたが、重いし辛い。切なさとちょっとの幸せが感じられる作品でした。
自分を捨てた母。DVする元夫。最悪の環境から一つの思い出が状況を変え、新生活がスタート。そこにいたのは、認知症を患っている母と母を「ママ」と呼ぶ恵真、そして娘と縁を切っていた彩子。
複雑な親子関係が、お互いの傷が、それぞれの不幸が、複雑な生活の中で母の病によって終わりに向かっていく物語でした。
正直に言うと、ずっとキツイし、再読はしたくないです。
それぞれの状況を見ていると否定はできないけど、家族って?自分の娘だよ?って自分は思っちゃいました。
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高校生の少女たちが片田舎の町で突如始まった「怪異」に立ち向かうホラーファンタジー。
全体的に読みやすく、するすると読み進められます。ホラー要素はありつつも、全体的には少女たちの友情を描いた青春劇。
魅力的なキャラクターが多いですが、特に終盤、主人公の凛音さんの少年漫画の主人公のようなかっこよさにしびれました。(展開的にも、まさに漫画のよう。コミカライズとかされそう)
町田そのこさんは多くの作品で「親に傷つけられた子ども」というモチーフを選んでいますが、本作でも重要な要素になっています。
親や大人に傷つけられても、また、自分自身が時に大切な人を傷つけてしまったとしても
それを悔やみ、きち -