町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
↓以下ネタバレです
最近、自分の中ではっきりとした考えがある。何かをする時に「誰かのため」「〇〇のため」という人がいるが、果たして本当に誰かのためなのか?自分のためじゃないのか?純粋に「誰かのため」という行為は、心の根底で考えるとほとんどないと思う。ほとんどが「自分のため」で、私はとてもそれを自覚している。「お金を稼ぐため」「自分の欲求を満たしたいため」「好かれたいため」「いい人に見られたいため」この理由のどれかに常にあてはまっている気がする。それ自体が悪事ではない。その心理を疑わずに「〇〇のため」って堂々と言ってしまう人がいる。この主人公「みちる」もそうなのではないか?
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Posted by ブクログ
町田そのこさんの描く
ホラー&青春友情ストーリーとでもいうのだろうか。
これは好き嫌いが分かれそうな作品。
正直なところ、私は期待はずれだった。
ホラー作品なので創作は限りなく自由だが、本格ホラー作品ほどの怖さはなく、恐ろしい殺人が起こっているのに、とってもライトで違和感を感じる。
ここへ青春友情の素敵なお話が、いつものあたたかで爽やかな筆致で加わってくるので、方向性が定まらず欲張り過ぎた感が否めない。
おまけに作者の代表作からコンビニチェーン「テンダネス」もお目見え。いやいや、ここまでテイストの違う作品にそういう読者サービスは不要では?
『彼女たちは楽園で遊ぶ』というタイトルセンス -
Posted by ブクログ
天は赤い河のほとり、彩雲国物語、鋼の錬金術師、十二国記、精霊の守り人などなどをリアルタイムで読んできたせいもあるけれど、上下巻では登場人物の描き方が物足りなかったなぁ。これまで読んできた長編作品のヒーローは三枚目キャラのようでもここぞというときにちゃんとカッコいいし、ヒロインの覚悟や健気さに少しずつ感情移入してきた。やはりそれにはある程度の時間とぺージ数は必要なのかなと思ってしまった。
ストーリーに対して会話が軽い。どこかで読んだような感じがするのは作者が好きな世界観を詰め込んだのだろうな。
上橋菜穂子や小野不由美はやはりすごいのだと再認識。一緒に旅しているように地図が3Dで立ち上がってくるも -
Posted by ブクログ
ネタバレ北九州でライターしている「みちる」が、事件を追う話。
これまで読んでた「町田そのこ」っぽくない雰囲気で始まって、作者を確認。なんでも初のミステリーなんだとか。
ストリップ劇場とか出てくると、桜木紫乃かと思ってしまう。
でもトランスジェンダーが出てきたところで、やっぱり町田その子だなって。ワタシはトランスジェンダー出てくると、なんだかなぁって思ってしまう。出てくる頻度多すぎな気がする。
読んでいると、なんとなく男性が悪で、女性が被害者的な印象になってしまうけれど、この男も父親に虐待されてたわけで、完全に負の連鎖なわけで、女性だけが可愛そうって感じでもないけど。 -
Posted by ブクログ
・ドヴォルザークの檻より
こんなトラウマになってしまいそうな出だしなんて、と思って読み始めたが、主人公ふたりとも檻から出られないふたりだった。続きはないけれど、幸せになってほしい、と願ってしまう。
・いつかのあの子
自分と重ねてしまった。
捩れてしまったこころ。タイミングの良すぎることに、所詮物語、とも思わなくもないが、千沙があまりにも自分をいじめすぎていて苦しくなる。一歩進めたであろう描写に、ホッとする。
最終的にはまぁるく収まるところに収まった。
そんな印象。
最初の二つの話が強かった分、残りは軽く読めた。最後の話は、収めるために書かれたのだろうか。