町田そのこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
これまでの町田作品とは一線を画した内容で驚きが勝った内容だった。
九州の片田舎の17歳凛音は親友の美央と喧嘩別れしたまま二学期を迎えた。
だが、学校に美央の姿はどこにもなく、彼女が退学したことを知る。
突然、新興宗教の『NI求会』に家族揃って入会したという。
同じ頃、目を失う死者が続出する。
不穏な空気が漂う中、凛音は美央を取り戻すためにNI求会に潜入を試みる。
東京から特別な存在になるためにNI求会にやってきた初花。
大人が《楽園》と定めた場所に閉じ込められた子供たちは、
その聖地で、禍々しいものと対峙する。
完全なるホラー作品とは思わず、途中から戸惑ってしまった。
今までの町田作品の中 -
-
Posted by ブクログ
普段ニュースで流れている事件。
自分たちが知らないだけでその事件一つ一つに色んな背景があると改めて考えさせられた。
一概に被害者、加害者と言われていても両側面を持っているかもしれないしその家族も計り知れない苦労を伴う。最初は話が結び付かずわからない点も多かったが、読み進めていくうちにここがこう繋がるのか、と理解できた。
この本を読んだからといって事件の全てを理解できるわけではないが、事件というものは関わる全ての人に影響を与える大きな力があると感じた。
主人公である記者のみちるは挫折も味わいながらも最後は記者に戻った。自分の信じた道を進むという強い信念があるというのはその人をも強くさせてくれるの -
Posted by ブクログ
息苦しい話なのにあっという間に読めた。救いがあって良かったと安心させる終わり方で良かった。現実はなかなかむつかしい。虐待を生き抜いたサバイバー達の中にはつけられた傷のせいでずっと周りを傷つけてしまう人もいる。助ける側も、どこまで踏み込んで良いかが難しい。通報すると、その子の家庭を壊すことになる。それでその子は少し楽になれるのか、かえって不幸にならないか。では、どこまでかかわれるのか。そもそもその子の訴えはどこまで本当なのか。とか。小説はそうあってほしいと願う形で終わってくれ、人は助けることで己も救われるということをそっと噛みしめて本を閉じられてよかった。
-
Posted by ブクログ
門司港、栄町銀天街の本屋さんの店先ワゴンに大量の『コンビニ兄弟1.2.3.4.5』が積まれていた。ドラマも観たことがなかったし、本も読んだことがなかったが、さすがに門司港にいるのだから読まねば、と思い一冊購入してみた。
グロ好きな私にとっては刺激が無い、無さすぎる。ページが進まない、、、と思いながら、それでも読み進めていったら、クスッと笑えてポロリと泣けてきた。しかも、んんん?この赤いサロペット、赤い自転車の赤じいのモデルは、もしやもしや、あの〇〇屋の店主ではないかな?だって、あのおじさんの出立ちは強烈に目を引くもの。(店先も凄い笑)
介護でささくれている私の心に優しさを与えてくれた一冊 -
Posted by ブクログ
北九州の山中で白骨遺体として発見された、一人の老女。身寄りもなく、最初は彼女が一体どこでどう生きていたのか、その居場所すら不明であるという、あまりにも孤独な現実。
前半に描かれるのは、九州出身の著者だからこそ描けたであろう、その土地特有の根深い男性優位社会の空気だ。「女は早く結婚して、子供を産んで……」という風潮を良しとする、息苦しい理不尽さに満ちている。
何より感じるのは社会や家庭内での女性の地位の低さだ。作中の女たちが口にする「怒られる、叱られる」という言葉。常に誰かの顔色を窺い生きることを強いられている。
同じ女性として、読んでいてとても考えさせられるものがあった。
しかし、町田そ -