町田そのこのレビュー一覧
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タイトルが示すように、この短編集で描かれるのは、「その人がいなくなった後」も 生き方や言葉が 遺された人の中に生き続け、新たな一歩を踏み出す力となるお話です。
「おつやのよる」
実家の祖母が亡くなり 急ぎ通夜に向かう。祖母のお通夜の夜、家族がぶつかり合うが トラブルが解決していく。
どうかな?本当にぶつかりあったら、解決するのかなあ。無理だなあ、血縁だったらまだいけるのかな。
「ばばあのマーチ」
主人公は前職で心に傷を負い、まだ十分に立ち直れていない。そんな時に、恋人からは「将来のために」「人生設計を考えて」と転職を勧められる。恋人に悪意はないのですが 主人公にとっては「今の自分」を理解し -
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52ヘルツのクジラたちを読んで、2冊目の町田そのこさん。
なんとなく、表紙の印象から勝手にほんわかしているようなイメージで読み始めたら、想像と違うお話でした。
末期癌で、自宅で父を看取って約半年だったので、様々な思いが溢れ、辛い気持ちが思い出されてしまい、読み進めるのがしんどかったです。
私は泣ける!というより、自分に置き換えて考えてしまい、大切な人を亡くしてしまうかもしれない不安感みたいなものが押し寄せる作品でした。
それだけリアルな描写だったのかな。
いくらも特別好きではないけど、食べたくなくなるかも。
あと、後半朱鷺のお話で恐ろしい表現もあり、苦手な方は要注意。私は怖くてさっと読み進 -
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久々の町田そのこさんです✩
『52ヘルツのクジラたち』もそうでしたが、重いし辛い。切なさとちょっとの幸せが感じられる作品でした。
自分を捨てた母。DVする元夫。最悪の環境から一つの思い出が状況を変え、新生活がスタート。そこにいたのは、認知症を患っている母と母を「ママ」と呼ぶ恵真、そして娘と縁を切っていた彩子。
複雑な親子関係が、お互いの傷が、それぞれの不幸が、複雑な生活の中で母の病によって終わりに向かっていく物語でした。
正直に言うと、ずっとキツイし、再読はしたくないです。
それぞれの状況を見ていると否定はできないけど、家族って?自分の娘だよ?って自分は思っちゃいました。
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高校生の少女たちが片田舎の町で突如始まった「怪異」に立ち向かうホラーファンタジー。
全体的に読みやすく、するすると読み進められます。ホラー要素はありつつも、全体的には少女たちの友情を描いた青春劇。
魅力的なキャラクターが多いですが、特に終盤、主人公の凛音さんの少年漫画の主人公のようなかっこよさにしびれました。(展開的にも、まさに漫画のよう。コミカライズとかされそう)
町田そのこさんは多くの作品で「親に傷つけられた子ども」というモチーフを選んでいますが、本作でも重要な要素になっています。
親や大人に傷つけられても、また、自分自身が時に大切な人を傷つけてしまったとしても
それを悔やみ、きち -
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思わず自分をそっと抱きしめたくなるような、そんな一冊です。
最初は奇妙なお爺さんを巡るミステリーかと思っていました。でも、安珠と一緒に遺品を整理していくうちに、一見無意味に見えるメモや枯れた花の裏に、どれほど深く不器用な愛が隠されていたかに気づかされました。
私たちは「愛」は完璧でなければならないと思いがちですが、『わたしの知る花』が描く愛は、後悔に満ちていて、弱く、少しの執着すら伴っています。たとえ傷だらけの人生でも、誰かの人生の花となり、静かに咲いたことがあれば、その温もりは永遠に続くのだと。
読後は心がぽかぽかと温まりました。最近少し寂しさを感じているあなたに、ぜひおすすめしたい作品 -