町田そのこのレビュー一覧

  • ドヴォルザークに染まるころ

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    "田舎で暮らしていると情報が筒抜けで、近所の人たちに詮索されているようで居心地が悪いから抜け出したい"みたいなことは他の本でも読んだことがある
    実際に閉鎖的な田舎で暮らしたことがないからわからないけど、現実もこんな感じなのだろうか

    同じ時間を子供や違う親の視点で見てみると、
    この人視点の時はただの冷たい人間だなと感じた人が
    違う視点で読んでみるとまるで別人のように感じられたのがおもしろかった
    色んな角度から物事をみることって大事なんだな

    今は結婚生活に夢を見ているけれど、
    難しくて辛いことがたくさんあるんだって現実を突きつけられた気がする

    結末が、安心とかスカッとした

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    2026年02月16日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    ネタバレ

    レルファンは黒幕を突き止め、副団長のカルヴァ、従者のリルと共にエスタを助けに行くが、なかなかハードな相手で。

    黒幕は順当。いきなり出てきた強敵には呆気にとられたが、それしかないラストだった。

    カルヴァらレルファンの仲間たちは魅力的だし、リルの健気さもエスタの強さも好ましいものだから、読み心地はいい。ラストも納得できるものだったし。

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    2026年02月15日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    ネタバレ

    ハヤディール王国の巫女エスタが神妃に選ばれたのち、何者かに攫われる。彼女の恋人だった騎士団長のレルファンは必死の探索をするが、行方は杳として知れなかった。

    過去と現在を行き来しながら物語が進む。
    ふつうに面白くはあるが、ほんとにふつうで、ちょっと拍子抜け。

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    2026年02月15日
  • 夜明けのはざま

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    この人の描く小説は、本当に泣ける。これまで、この人の書いた小説は3~4冊くらいしか読んでないが、それら全てが「切なく、悲しい小説であり、それでも優しさを感じさせられる小説」だった。
    この小説もまたそう言った、いかにも「町田その子らしい」小説だと感じた。この人の小説は、本当に「ちょっとだけ明るい未来が垣間見える」ような小説だ。
    この小説の舞台は「家族葬専門葬儀社 芥子実庵」。そして、その葬儀社で働く従業員たちと彼らの家族、葬儀に関わる人たちの思いや行動が切なく、そしてやるせない。
    「職業に貴賤無し、死は全ての人に平等である」とは言うが、実際には「死に方」にも「弔い方」にも差がある。
    自分と関わっ

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    2026年02月15日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    町田そのこさんの本は読みやすい。
    とりわけ、この本は、会話が多くて、文章は平易で、友情物語で小中学生も楽しめそう。
    しかし、ホラーなのです。
    人が悲惨な死に方をします。
    女子高生たちの人間関係の悩み、友情の再認識などの青春物語で爽やかな気持ちになりそうなのに、怖さがつきまとうのがちょっと残念。

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    2026年02月15日
  • 夜明けのはざま

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    家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」が舞台の連作短編集。
    とにかく出てくる各話の主人公の親と身近な男たち(夫とか彼氏とか)が酷すぎて胸糞悪い。ミソジニーと家父長制に染まった人間が多すぎてイライラが止まりませんでした。そして、それに反発しながらもそうした人間と上手くやっていこうとする主人公にもイライラしてしまう…特に4話の主人公良子の夫はもう手遅れだとしか思えない…(親戚の葬儀で会った異性の従兄弟と話していただけで後ろから殴ってくる男とか、もう有り得なさすぎて無理なんですが!)。とにかく、一昔もふた昔も前の価値観に染まった男ばかり出てくる…。
    1話と5話の主人公の佐久間の彼氏も最初は素敵だと思ったんで

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    2026年02月15日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    登場人物が各物語で繋がるお話。
    繋がり方が綺麗で繊細でした。

    不器用でもそれぞれが精一杯生きようとしていて、
    切なくもあり、温かみが残る物語です。

    物語冒頭の1行がが読みたくなる感情を掻き立ててきます。

    どんなに辛い思いをしたとしても、その経験はきっと誰かと分かち合える、寄り添えるものだと感じました。

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    2026年02月14日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    ある登場人物が重なり合う連作短編集で、絶妙な重なり方が物語に奥行きを与えていました。
    生きづらい環境を大きな水槽に例えながらも、必死にその中で日々を生きていこうとする姿が印象的で、読んでいて応援したくなる気持ちになりました。
    また、ここではないどこかで生きたいという願いと、今いる場所でも一生懸命に生きようと決める姿の対比が、切なさと希望の両方を感じさせました。
    物語を通して、環境の重要性や、自分自身で環境を選び、向き合うことの大切さを改めて考えさせられました。

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    2026年02月14日
  • あなたはここにいなくとも

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    5つの短編集。

    「おつやのよる」「ばばあのマーチ」「先を生く人」の3つが好きでした。
    特に「先を生く人」が良かったです。

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    2026年02月14日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    書いているうちに会話が弾み、2冊には収まりきらなくなってきた感じかな。
    誰が主人公なのかぶれてくるのも、確実に当初の構想からずれていったということだと思う。
    なんとなく同人誌っぽい本(読んだことないので偏見だけど)。書き手が、登場人物みんなを好きすぎる。キャラに足し算ばかりして、引き算がないので深みが失われている。
    ただ、作者がこれを書きたかったんだなという気持ちは伝わってくる。町田さんの作品だと、コンビニ兄弟と同じノリかな。
    世間的な評価はよさそうだから、続編を書くことでもっと物語にふくらみが生まれるかも。

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    2026年02月14日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    2巻目になって、ちょっとは面白くなってきた。登場人物の絡み合いが悪くない。しかし、いい加減に「いじめ」って止めないの?

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    2026年02月12日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    母からの強い勧めで読んだ。
    テンダネス門司港こがね村店で生まれる数々のドラマが短編集のようになっている。
    最初はイケメン店長に大勢のファンがいて…というところにそんなわけないやん感が強くて苦手だった。
    前半で「兄弟」の意味が分かって、おもしろくなった。
    小学生からおじいちゃんまで、門司港に住む幅広い年代の住民の日常物語が温かく描かれ、こんな街に住みたいなと誰もが思わされる。
    日常の温かさは感じられるが、深みが少し足りない。

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    2026年02月09日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    確かにドラマ向き。「人は自己と向き合う為に歩く生き物。歩いて自分の落ち着ける場所を探す生き物」うーむ、そんなこと考えて毎日一万歩歩いている訳ではないが…。「コンビニって誰かの一生懸命の日々をちょっとだけしあわせにできるところ」ふーん。

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    2026年02月08日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    山道を歩いていたら金色の玉が落ちていた。拾ろおうと追っかけると、コロコロ転がって縁側で寝ていた祖父の鼻に飛び込んだ。目を覚ました祖父は「ああ~~恐ろしかった、踏まれて死ぬところだった」といったという。
    私が子供の頃何度も聞いた話。

    幼い頃寝る前にお話をせがむと、叔父たちがかわるがわるお話をしてくれた、みんなもう居ないけれど。こんな話の種が私の中で芽吹いて思い出すたびに少しずつ育っている。
    こうして里で生まれた話はさまざまに形を変えて民話に育っていくのだろうか。



    死者は体のどこかに最後の願いを伝えるためにイクラのような赤い「ぎょらん」を残すという。気づいて拾い上げて口にいれたり手のひら

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    2026年02月04日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    この方の本は暗いイメージなんだが、今作も見事だ。みんな悩んでいるんだなぁ。友達とか知り合いとか、必要ないって思ってしまう。でも家族はそうはいかない。もっとたちが悪い。結局は自分が進みたい方向を自分が理解して行動を起こすしかない。そんな気がする。
    お話の作りは好き。さすが作家先生って言いたい。

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    2026年02月01日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    子どもから大人へと成長し故郷、ここでは小学校に焦点を当てて話が進められていく。純粋に思っていた気持ちが複雑になっていくのが大人になるということ。それを受け入れるのも大切な作業。色んな世代にも愛される作品だと思いました。

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    2026年01月30日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    門司港という素敵な街のコンビニを中心に登場人物が次々に繋がり心温まる物語が綴られる。
    今の自分の姿と重ねてこれまでとこれからを考えてみたり、高校生ってこんな大人な考えをするものかと10代の頃の自分と比べてみたり…。
    読書中、タマゴサンドとコーヒーが欲しくなりコンビニに寄ってしまった。
    世の中、このような平和なことだけではないだけに読んでいて癒される。

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    2026年01月28日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    時間を遡っている形もおもしろかったし、短編のタイトルにつながりがあることを発見したときも楽しかった。それぞれに家族の形があり、しあわせの形がある。よく言われることだが、この本を読んで改めて考えさせられた。他人のことはどうしても気になるし、何かと詮索したくなる人に影響されてしまうこともあるけれど、自分がどうしたいか、どう感じるかを大切にしないといけない。読んだ後にほっこりできる、そんな本だった。びわに関する情報も初めて知った。

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    2026年01月23日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    テミスの剣を読み応えたばかりだったので心に優しい本を読みたいと思いました。町田その子さんの作品はどれも心に響く作品ばかりですが、特にこのシリーズは心が和んで来るように感じます。宮島未奈さんの「成瀬は天下を取りにいく」は滋賀愛がいっぱい詰まった作品でしたがコンビニ兄弟シリーズも門司港とそこに住む人に愛を感じます。

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    2026年01月19日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    ・ドヴォルザークの檻より
    こんなトラウマになってしまいそうな出だしなんて、と思って読み始めたが、主人公ふたりとも檻から出られないふたりだった。続きはないけれど、幸せになってほしい、と願ってしまう。
    ・いつかのあの子
    自分と重ねてしまった。
    捩れてしまったこころ。タイミングの良すぎることに、所詮物語、とも思わなくもないが、千沙があまりにも自分をいじめすぎていて苦しくなる。一歩進めたであろう描写に、ホッとする。

    最終的にはまぁるく収まるところに収まった。
    そんな印象。
    最初の二つの話が強かった分、残りは軽く読めた。最後の話は、収めるために書かれたのだろうか。

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    2026年01月17日