町田そのこのレビュー一覧

  • わたしの知る花

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    青春群像劇のようなはじまりだった。

    群像劇ではあるものの、
    社会的マイノリティ・家族問題・
    強盗傷害、各話題に切り込んでいる。

    そして出来事の側には
    いつも意味を持つ花がある。

    読み進めると、はじまりの印象とは違い
    濃密な普遍的恋愛小説へと変化していく。
    読後感が素晴らしく気持ち良かった。

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    2026年01月20日
  • 星を掬う

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    ネタバレ

    導入から、主人公・千鶴が連鎖のように散々な目にあっており、読むのが苦しいと共にもはや笑うしかない。
    後半に登場する美保のありえない発言態度の数々に恵真と共に苛立ったものの、そこに千鶴は自分の姿を重ね合わせ、その視点は予想外だったので素直に千鶴の凄さを感じた。

    導入も酷かったが、終盤もいかにも話のクライマックスという感じで酷いものだった。悪人はとことん、悪人で終わる。庇ってくれた母親の男気が強すぎて、身体は弱すぎて、なんともいえない終わり方となったが、結果的にはこれはこれでハッピーエンドなのだろうか。
    そのクライマックスにしても、美保が反省する姿にしても、できすぎ感は否めないが話として面白かっ

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    2026年01月19日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    町田そのこさんの、デビュー作?を含む短編集。
    最初のお話の登場人物が、後半別のお話に出てきたりもするけど、連作小説というほどではない。

    けっこう泣いたな〜。
    波間に浮かぶイエローは、星5です。
    芙美さんの長年の思いを利用してるいるような環さんに、主人公の沙世はいらっとしてたけど。わたしは環さんの気持ちもわかってしまう。
    わたしも、わがままで、傲慢な人間なのでしょう。
    この世にわたしのことを思って好いてくれてる人がいるって、それがせめてもの救いと誇りだったんだと、どうしようもなくわかってしまう。
    それくらい、人からの愛って、大きくて重いんです。
    そして、ラストで本当のことがわかることによって、

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    2026年01月18日
  • 星を掬う

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    家族に「捨てられた側」と「捨てた側」、そして居場所を失った人たちが、同じ屋根の下で暮らす物語です。

    母に捨てられた記憶を抱え、DV被害によって追い詰められていた主人公・千鶴。失踪していた母との再会をきっかけに、血縁だけでは測れない「家族の距離」と向き合っていきます。

    それぞれに傷や過去を抱えた女性たちが、衝突を繰り返しながらも、少しずつ関係を築いていく姿が胸に迫ります。読後感は決して軽くはありませんが、人と人が会話を重ね、互いを受け入れることの大切さを強く考えさせられる一冊でした。

    でもDV夫だけは絶対ゆるさんけどな!w

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    2026年01月18日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    さらっと読める作品だった。
    登場人物たちがみんな個性的なキャラクターなので、漫画やアニメになるとより楽しめそう。こんなコンビニあったらいいなという思いと、近くにあったらなるべく近寄らないようにするかも…という思いが混在する。

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    2026年01月18日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    ネタバレ

    一つの家(建物)に住んだ色んな人々の物語。
    どんどん過去に遡っていくことで、不幸の家と呼ばれた家のルーツが解き明かされて行き、また各章に前の住人について出てくるため、章は分かれているが一つの物語として楽しむことができた。
    物語を通して、周りから見える姿と当人たちの気持ちには大きな乖離があり、自分が幸せと感じるなら、周りの目を気にする必要も周りからの評価も関係ないんだなと感じました。
    1章に出てきた譲と最終章のゆずくんが繋がっているのに、伏線としてとても感激しました。
    不幸の家なのに過去の住人が笑顔で帰ってくるわけがない。もし自分が笑顔で過去を振り返れるなら自分は幸せものなんだなと思いました。

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    2026年01月18日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    廃校が決まった小学校の最後に計画された秋祭り
    在校生や過去の卒業生のそれぞれが
    描写される

    小学校時代に起きた教師の駆け落ち
    事件
    その地域を出ることなく同級生同士で
    結婚した夫婦
    同級生の父親と不倫している母親の
    成長期の子どもの感情
    義理の親との関係

    息苦しい環境から出たい願望
    でもそこには安心安定がある
    声に出して
    変化を求める勇気が必要

    自分が必要とする物は自分の力で
    手に入れる
    そう生きようとすると嫌な事いっぱい
    あるけど
    ある母親の言葉
    印象的だった

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    2026年01月18日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    地元の小学校の閉校。それに集う人達。小さな町で人間関係に縛られながら生きていく人たちの話。
    町田そのこのメタ認知強めの人が出てくる話www。心情の表現が多い印象。いつも通り?色々な登場人物の視点で書かれている。ちょっと暗めの話な気もするから、読んでてハッピーな感じの話ではないかもしれない。

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    2026年01月17日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    廃校になる小学校の最後の秋祭りでの様々な女の人、女の子のお話。
    それぞれ皆んなが色んなもの抱えてる、切なくなる話も最後は前向きになっていくのが、よかった。
    主人公になる人の目線で同じ場面の話もこんなにも変わるんだと思った。私の感情も同情的になったり、同情する事なかったと思ったり色んな感情で最後まで楽しめた。

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    2026年01月17日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    親友のぎょらんによって人生が変わってしまった主人公。

    最後結局あのような結末になってしまったのは、もう単純な知的好奇心ではなく、同じ苦しみの中にいる人たちの支えになりたいからなのか。
    それとも、まだあの苦しみから解放される術を探し続けているからなのか。

    人の死から学ぶことは多いという。
    実際に体験すれば、もっとわかるのだろうな。

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    2026年01月17日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    前作までをほぼ忘れた状態で読み始めたが、今回の主人公は新たに登場した人物(たぶん)であるため、問題なく楽しめた。

    今作は離婚したばかりの女性、ヒーローになりたい男性がそれぞれ主人公。
    ヒーローになりたい男性、大人になってもそういう気持ちを持っているって素敵なことだなとは思うが、確かに周囲にはなかなか言えないよなぁ。言ったところで、本気にされないのが目に見えてる。
    私も些細なことですれ違ってそのままになってしまった友人がいたなと、高校生時代の恋斗とのエピソードを読んで思い出した。
    成長した舞人なら、なぜ恋斗が人の夢を否定するような発言をしたのか、頭ごなしに喧嘩別れするんじゃなく、真意を問う姿勢

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    2026年01月15日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    2巻も面白かった〜!一つ一つの短編なんだけど、出てくる登場人物が1巻とも繋がっていて嬉しい。しかも全ての題材がコンビニと店長に関係しているから無理なく自然な描写ですごい!ツギさん派です

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    2026年01月14日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    どの話も読みやすくて面白い!町田さんの描写する人の心の機微が大好き。クスッと笑えてほっこりする中にもその丁寧な心情描写があってとても良かった。町田さんは、どうしてあんなに小学生女子の気持ちが分かるんだろう。リーダー格の女子を持ち上げる雰囲気のように言葉にするのが難しい、日常で感じるもやっとしたものを上手く掬いとってくれて過去の自分が救われた気持ちになる。小関くんの話がとても好きで、いつか町田さんの描いた同性愛作品も読んでみたいと思った。1時間半くらい?で読み終わってしょんぼりしてたら続刊が沢山あって嬉しい!読む!ウキウキ

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    2026年01月14日
  • 星を掬う

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    登場人物の不器用で素直になれないところや、それぞれの家庭環境の複雑さに心が苦しくなった。
    自分の人生なんだから、逃げてばかりでなく乗り越えて生きろ。と喝を入れられた感じ。
    セリフ一つとっても、リアル。良い作品でした。

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    2026年01月12日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    廃校が決まった学校に縁のある人々のそれぞれの人生。狭い集落の中で暮らす若い母親達の生きづらさには理解できるだけに、ときに胸苦しさをおぼえた。
    軽い認知症の田中先生の言葉はグッときた。こんなお婆さんになりたいものだ。

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    2026年01月12日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    町田そのこさんの小説を初めて読んだ。読みやすくて、するする頭に入ってくる。物語にひきこまれて、小説で久しぶりに泣いた。
    「メランコリックないちごパフェ」の話が好き。あと「偏屈じじいのやわらか玉子雑炊」も。
    心がほっこりして、読み終わった後幸せな気持ちになれました。

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    2026年01月07日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    全体的に悪い人が一人も出てこない。だから安心して読み進められる。
     
    対面サービスが減っているコンビニで、時代とは逆行したサービスが展開できるのは何故か。
    どうしたら地域で共生できるのか。

    コミュニティーと共生の意識が薄れていたなー、と自分省みるシーンも多くあり、続きが楽しみなシリーズ。

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    2026年01月07日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    短いので読みやすい。門司港のどこかに本当にあるんじゃないかと探してしまいそうになる。少しずつ人間関係も分かってきて読み進めるほど深みが増す感じで楽しく読めた。今度、春にNHKでドラマ化されるみたいで気になる。

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    2026年01月07日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    星3.9

    ・福岡出身の町田その子 2020年作品
     福岡北九州市の門司港レトロが舞台

    ・6話あり1話完結で読みやすい

    ・個人的には3話と4話が良かった。女子高生のいじめのリアルはおそらく作者の実体験からくるものと推察。6話のわちゃわちゃした感じがあまりハマらず

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    2026年01月05日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    初めての町田その子さん。
    場面描写が上手、かつ話の内容が隣近所で起こりうるようなのに、主人公の設定がユニーク。
    シリーズ化されて読者が「次も読みたい!」と思わせる終わり方に思わずのっかってしまいました。

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    2026年01月04日