町田そのこのレビュー一覧
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ネタバレ【目次】
一章 ひまわりを花束にして
二章 クロッカスの女
三章 不器用なクレマチス
四章 木槿は甘い
五章 ひまわりを、君に
エピローグ
コロナ禍がそろそろあけようかという時期。
いつも画板を下げてうろついている老人・平が気に掛かる女子高生・安珠。誰とも関わりを持ちたがらない平だが、気にせずに話しかけてくる安珠の相談に応える一面もある。自宅で急逝した彼が遺した夥しい物語と、向日葵のブローチを見た安珠は、彼について調べ始める。
物語は、安珠と平の出会いから始まり、過去に遡る。訪問介護事業所で、平のかつての恋人を担当していた女性の遺した日記、平の古い知人男性の話、平が住んでいたアパートの家主 -
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ネタバレ前作の52ヘルツのクジラから続けて読みました。
個人的には前作よりも好みでした。
前作の琴美視点で書いてみたのが今作らしいですが、今回の作品も、世間から弾かれた人・自分の価値をゼロにしてしまってる人を掬うような内容で良かったです。結末や構成は普通ですが、そこに至るまでの感情の出し方などが上手くてとても読みやすかった。
被害者だけでなく加害者の背景や心情も重要であることに気付かされました。また、辛いことに自分が被害者であっても、そこから自立しなければいけないのは自分であることも痛感させられました。
被害者に対して多くの人は慰めや可哀想な目を向けますが、それこそその人を傷つける行為になるか -
Posted by ブクログ
ネタバレみんな色々抱えて生きてるんだなーって思いました。
人には人の産みの苦しみがあって地獄がある。
人が居るから傷つくし苦しいけど、人が居るからその傷が癒える。笑顔になる。生きててよかったと思う。
こんな残酷な現実でありながら、救済でもあるような矛盾を、みんな抱えてる。
淡々と日々を過ごしながら、産みの苦しみと対峙しながら、みんな生きてる。
そんな当たり前のことが、すごく身につまされる表現でありながら、それでいて美しく心に入って来る感覚がしました。
名前はなくとも、登場人物それぞれが社会や今生きている環境に対して生きづらさを持っていて、それと向き合う中で、人に傷つき癒されながら、そのモヤモヤと連れ歩 -
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★4.5レベルで良かったです!
やっぱり町田そのこさんの描く人間臭さが大好きすぎる( ꒦ິ⌓꒦ີ)
短編集になっているのですが、恐らくこの短編集たちのテーマは「死」「人生」じゃないかな、と勝手に思っています。
帰ってくる場所や人があるっていいなぁ…と、思いつつ、前回読んだ「わたしの知る花」とも話が被るところがあって、ちょっと興奮しました。
町田そのこさんの話を読んでいると、人の温かさっていいなぁ、と思います。特にお年寄りの話を書かれるのが本当に上手いな、と感じます。
はぁ…いい余韻が残る…
リセット症候群の彼女がどうなったかだけが気になってたまりません笑 -
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ネタバレ「どんな事情があっても、黙って逃げちゃだめなんだよ。そうしてしまえば、逃げた側が絶対的に悪くなる。相手に言い訳の理由を与えて、被害者の顔をさせてしまう。彼らは自分がしたことを反省しなくて、むしろ、逃げたやつが悪いって恨む。群ちゃんの苦しみや哀しみは、伝えるべきひとたちにきちんと伝わらなくなってしまったんだよ。そんなの、もったいないよ」
「でもさ、それよりももっと……一番大事なのは、死ぬほど苦しんだ自分を、自分自身がリセットしてしまうなよってこと。自分のお墓に、誰かにとって都合のいい言葉を彫られてしまうようなもんなんだよ。そんなのだめでしょ。だから自分だけは、自分のために最後まで足掻くべきだ。 -
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「うつくしが丘」という海を眺める丘にある築24年の3階建一軒家を主な舞台に、かつてそこに住んだ様々な事情を抱えた人たちの姿が、時間を遡る形式で明かされていく。
『不幸の家』と呼ばれることを知った1章の主人公・美穂理は、夫である譲と美容室を開業したばかりで、その縁起の悪さに深く失望する。
しかし、長年『不幸の家』の隣家に住み、全章を通して登場する信子によってその噂は否定される。
『不幸』を捉え直して新たな解釈を生み出すことが、具体的にどのような形になるのかが、2章〜5章において語られる。
2章から5章にかけても様々な家族の事情を抱えた人々が登場するわけであるが、彼らに共通するのは、本音を打