町田そのこのレビュー一覧
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ネタバレ導入から、主人公・千鶴が連鎖のように散々な目にあっており、読むのが苦しいと共にもはや笑うしかない。
後半に登場する美保のありえない発言態度の数々に恵真と共に苛立ったものの、そこに千鶴は自分の姿を重ね合わせ、その視点は予想外だったので素直に千鶴の凄さを感じた。
導入も酷かったが、終盤もいかにも話のクライマックスという感じで酷いものだった。悪人はとことん、悪人で終わる。庇ってくれた母親の男気が強すぎて、身体は弱すぎて、なんともいえない終わり方となったが、結果的にはこれはこれでハッピーエンドなのだろうか。
そのクライマックスにしても、美保が反省する姿にしても、できすぎ感は否めないが話として面白かっ -
Posted by ブクログ
町田そのこさんの、デビュー作?を含む短編集。
最初のお話の登場人物が、後半別のお話に出てきたりもするけど、連作小説というほどではない。
けっこう泣いたな〜。
波間に浮かぶイエローは、星5です。
芙美さんの長年の思いを利用してるいるような環さんに、主人公の沙世はいらっとしてたけど。わたしは環さんの気持ちもわかってしまう。
わたしも、わがままで、傲慢な人間なのでしょう。
この世にわたしのことを思って好いてくれてる人がいるって、それがせめてもの救いと誇りだったんだと、どうしようもなくわかってしまう。
それくらい、人からの愛って、大きくて重いんです。
そして、ラストで本当のことがわかることによって、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一つの家(建物)に住んだ色んな人々の物語。
どんどん過去に遡っていくことで、不幸の家と呼ばれた家のルーツが解き明かされて行き、また各章に前の住人について出てくるため、章は分かれているが一つの物語として楽しむことができた。
物語を通して、周りから見える姿と当人たちの気持ちには大きな乖離があり、自分が幸せと感じるなら、周りの目を気にする必要も周りからの評価も関係ないんだなと感じました。
1章に出てきた譲と最終章のゆずくんが繋がっているのに、伏線としてとても感激しました。
不幸の家なのに過去の住人が笑顔で帰ってくるわけがない。もし自分が笑顔で過去を振り返れるなら自分は幸せものなんだなと思いました。 -
Posted by ブクログ
前作までをほぼ忘れた状態で読み始めたが、今回の主人公は新たに登場した人物(たぶん)であるため、問題なく楽しめた。
今作は離婚したばかりの女性、ヒーローになりたい男性がそれぞれ主人公。
ヒーローになりたい男性、大人になってもそういう気持ちを持っているって素敵なことだなとは思うが、確かに周囲にはなかなか言えないよなぁ。言ったところで、本気にされないのが目に見えてる。
私も些細なことですれ違ってそのままになってしまった友人がいたなと、高校生時代の恋斗とのエピソードを読んで思い出した。
成長した舞人なら、なぜ恋斗が人の夢を否定するような発言をしたのか、頭ごなしに喧嘩別れするんじゃなく、真意を問う姿勢