町田そのこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ短編。
祖母が休止してお葬式のために帰省した清陽。
一緒に行くと言ってくれた彼氏に、酒癖の悪い父の姿を見せたくないがために突き放してしまったこと。
喧嘩しながらも、本音を言い合っている家族たちの姿を見て思ったこと。
職場でいじめにあってから、退職して工場の仕事で細々と日々を過ごす香子とモラハラ彼氏。
近所に住む庭で食器を叩いて演奏するオーケストラババアに、自分の浄化してほしい思い出のマグカップを渡して、次に進むことを決めたこと。
人間関係や環境を短期間でリセットしてしまう萌子。
親戚の藤江さんの訃報を受け帰省して、藤江さんは行方不明の赤の他人だったことがわかったものの
妹と遺品整理をして -
Posted by ブクログ
あっという間に読み終わってしまいました。
ものすごく平凡な感想ですが、「いい話だった……」とホッとした気持ちに。登場人物がみんな個性的で生き生きしていて、”テンダネス門司港こがね村店”が本当に近所に欲しくなります。店長だけでなく、お店で働く人たちみんなが楽しそうに働いている様子が目に浮かび、その空間にいるだけでエネルギーを分けてもらえそうです。
「ツナグ」に続いて手に取ったのが『コンビニ兄弟』。人と人とのつながりをテーマにしたストーリーは、やはり胸に迫るものがあります。人がつながるって簡単なことではなく、運の要素も大きい。だからこそ、ぴったり波長が合う人と出会えることの貴重さを改めて感じまし -
Posted by ブクログ
ネタバレ大好きだった夫と別れ、新生活をスタートした女性がテンダネスを訪れる『乾杯のリスタート』。
ヒーローになりたかった秋吉は、高校からの友人・高木からある相談を受ける。テンダネスのオリジナルキャラクターの着ぐるみに入る人が見つからないという…『ヒーローになりたかった男』。
秋吉と高木の高校時代のエピソード『ぼくたちの友情と、ヒーロー』。
志波兄妹の長男が登場(プロローグにちょろっとだけど)。ますます謎の志波家。
『乾杯のリスタート』の百合さんのような人は本当にいそう。過干渉の親からやっと離れられたのだから新生活を楽しんでほしい。テンダネスで新しいお友達もできるだろうし。
『ヒーローになりたかった男 -
Posted by ブクログ
北九州門司港の小さなコンビニ、テンダネスを舞台にしたシリーズ第三弾!
ここでちょっとおさらい
テンダネスとは、、、
九州だけに展開するコンビニチェーン
「ひとにやさしい、あなたにやさしい(=tenderness)」をモットーとし、お客様が快適に利用できるように多くの工夫がなされており、地域性の強いお弁当やスイーツなどが販売されている
特に、門司港こがね村店はミツ店長の魔性のフェロモン全開で売り上げ上位店
ブク友さんの中にはこのシリーズのファンの方も多いことでしょ!
アタシはミツ派!いやいや絶対にツギ派!なんて盛り上がっているのでは?
中には廣瀬太郎派なんて人もいるかもw
けど、三巻を -
Posted by ブクログ
推しが門司港にやってくる!? コンビニ店員中尾はアイドルの来訪に歓喜するが、彼には深刻な悩みがあった。故郷を遠く離れ、ホームシックに陥った専業主婦の佳織は、男を豪快に振るド派手な女性に出会う。かつてツギを深く傷つけた魔性の女の要求は「偽装恋愛」で……。北九州門司港の小さなコンビニを舞台に、大人たちの物語が幕を上げる。元気がもらえる大人気シリーズ第三弾(紹介文より)
ーーーー
さらっと読めて面白かった。
シリーズ化してもいろんな登場人物が増えていくので読み飽きない。
相変わらずなぜ志波兄弟がこんなに魅力があるのか謎だから、そのうちこれも明らかになっていくのかな。 -
Posted by ブクログ
冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジー
6人の作家による個性豊かな短編集で、個人的には
寺地はるなさんと町田そのこさんが好みだった。
以下、収録作品と簡単なレビュー
飛鳥井千砂「もうすぐ十八歳」
成年年齢が引き下げられた。
でもどう感じるかなんて自分次第だと思った。
寺地はるな「ありふれた特別」
読者の予想をいい意味で裏切ってくれた。
ずっと何やら面白くてじんわりと温かかった。
雪舟えま「二人という旅」
家読みのシガとクローンのナガノ。
まさかのSFでぶっ飛んでいた笑
嶋津輝「漂泊の道」
葬儀で出会ったうつくしいひと・・・
感じ方や物の見方が年々研ぎ澄まされ無駄を排除していく様子が人生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
「もうすぐ十八歳」 飛鳥井千砂
「ありふれた特別」 寺地はるな
「二人という旅」 雪舟えま
「漂泊の道」 嶋津輝
「祀りの生きもの」 高山羽根子
「六年目の弔い」 町田そのこ
冠婚葬祭アンソロジー。
「もうすぐ十八歳」 「成人」を巡る話。沖縄出身で、十八で子どもを産み、結婚した智佳。娘が十八になることで感慨を抱く。
「ありふれた特別」 取り立てて仲がいいわけでもなかった幼なじみたちの関係が変化した、出産騒ぎ。
「二人という旅」 結婚。旅をしている家読みのシガと助手のクローン・ナガノとの関係の変化。
「漂泊の道」 弔事のときだけ会う親戚のカナに漠然と惹かれる希和子の生き方。
「祀