町田そのこのレビュー一覧

  • ドヴォルザークに染まるころ

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    ネタバレ

    田舎特有のコミュニティの狭さや、男尊女卑の描写が苦しくて読むのがしんどかった…
    刺さるセリフもあり、描写の上手さに流石だなと思うものの、今の私には合わなかったかも
    共感できる登場人物がいなかったのにも驚いた
    香坂さんはいい人かな…?と最初に思ったものの、あまりの気持ち悪さにドン引きです笑
    そして衝撃的な書き出し、忘れられないと思う

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    2025年09月18日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    すごい場面から物語は始まる
    女目線の話かな
    同じものを見ても類と香坂の感じ方の違い
    男女の違いがハッキリ出ていた
    全く素敵な男の人出てこなかったなぁ…

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    2025年09月18日
  • あなたはここにいなくとも

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    ネタバレ

    短編。

    祖母が休止してお葬式のために帰省した清陽。
    一緒に行くと言ってくれた彼氏に、酒癖の悪い父の姿を見せたくないがために突き放してしまったこと。
    喧嘩しながらも、本音を言い合っている家族たちの姿を見て思ったこと。

    職場でいじめにあってから、退職して工場の仕事で細々と日々を過ごす香子とモラハラ彼氏。
    近所に住む庭で食器を叩いて演奏するオーケストラババアに、自分の浄化してほしい思い出のマグカップを渡して、次に進むことを決めたこと。

    人間関係や環境を短期間でリセットしてしまう萌子。
    親戚の藤江さんの訃報を受け帰省して、藤江さんは行方不明の赤の他人だったことがわかったものの
    妹と遺品整理をして

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    2025年08月27日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    そもそも「主人公がニート」という設定に条件反射でムカついてしまうので、初っ端から地雷だった。過去に辛いことがあってぐずぐず悩むのは構わんけど、せめて働いて家に金を入れろよ。家族に寄生してんじゃないよ。衣食住が担保されてるからおまえは悠長に悩んでいられるんだよ。住むとこなくて飯も食べられない状況で同じように悩んでいられるかやってみろよ。
    2話目からは無事働きだしたので怒りは収まった。「糸を渡す」「冬越しのさくら」は泣いた。いいお話だった。

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    2025年10月26日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    あっという間に読み終わってしまいました。
    ものすごく平凡な感想ですが、「いい話だった……」とホッとした気持ちに。登場人物がみんな個性的で生き生きしていて、”テンダネス門司港こがね村店”が本当に近所に欲しくなります。店長だけでなく、お店で働く人たちみんなが楽しそうに働いている様子が目に浮かび、その空間にいるだけでエネルギーを分けてもらえそうです。

    「ツナグ」に続いて手に取ったのが『コンビニ兄弟』。人と人とのつながりをテーマにしたストーリーは、やはり胸に迫るものがあります。人がつながるって簡単なことではなく、運の要素も大きい。だからこそ、ぴったり波長が合う人と出会えることの貴重さを改めて感じまし

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    2025年08月19日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    大好きだった夫と別れ、新生活をスタートした女性がテンダネスを訪れる『乾杯のリスタート』。
    ヒーローになりたかった秋吉は、高校からの友人・高木からある相談を受ける。テンダネスのオリジナルキャラクターの着ぐるみに入る人が見つからないという…『ヒーローになりたかった男』。
    秋吉と高木の高校時代のエピソード『ぼくたちの友情と、ヒーロー』。

    志波兄妹の長男が登場(プロローグにちょろっとだけど)。ますます謎の志波家。
    『乾杯のリスタート』の百合さんのような人は本当にいそう。過干渉の親からやっと離れられたのだから新生活を楽しんでほしい。テンダネスで新しいお友達もできるだろうし。
    『ヒーローになりたかった男

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    2025年08月14日
  • あなたはここにいなくとも

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    短編集。
    タイトル通り「あなたはここにいなくとも」何かを遺す、何かをつないでいく人たちの物語。
    人の死や別れは肉体的、物理的にはお別れかも知れないが想いは残る。つないでいける。
    私は誰かに何かを遺したくなるのだろうか。
    誰かがつないでくれるような何かを。

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    2025年08月07日
  • 宙ごはん

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    たくさんの人に助けてもらった、育ててもらった、というシーンが良かった。それって周りにいる人ときちんと関わっていけていないと無理だと思う。めんどくさがるとダメだ。
    1人でなんでもしなくちゃいけない、と、助けてもらうのが苦手になるのはなんでなんだろう。

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    2025年08月07日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    短編集はそこから気になる!ってところで
    終わることも多いですが、
    この短編集はひとつの家を舞台に
    読んでいて心地良い終わり方をします。

    美容師の夫婦さん
    バラバラの家族が新しい1歩を踏み出す
    1人の女性が新しい人生のスタートをする
    不妊に悩む夫婦
    幸せのいえ

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    2025年07月04日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    相手の理想に合わせて自分の本質を見失って変わろうとしてしまう恋愛ってあるよね。そんな恋愛に気がついた二人の女子が出会って自分を取り戻していくお話。店長の兄ツギの過去に関わった神崎華の過去が明かされる。テンダネス門司港こがね村店のコンビニで繰り広げられるお話。

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    2025年06月18日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    今回はミツの出番が少なめだったかな。推しが職場に来ることになったら、しかもその後も頻繁に来てくれるなんて!ドキドキして生きていけないかも笑
    ハロー、フレンズがよかったな。出会いって大事。それからちゃんと大切な人に自分をわかってもらおうとすることも。

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    2025年06月08日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    北九州門司港の小さなコンビニ、テンダネスを舞台にしたシリーズ第三弾!


    ここでちょっとおさらい

    テンダネスとは、、、
    九州だけに展開するコンビニチェーン
    「ひとにやさしい、あなたにやさしい(=tenderness)」をモットーとし、お客様が快適に利用できるように多くの工夫がなされており、地域性の強いお弁当やスイーツなどが販売されている
    特に、門司港こがね村店はミツ店長の魔性のフェロモン全開で売り上げ上位店


    ブク友さんの中にはこのシリーズのファンの方も多いことでしょ!
    アタシはミツ派!いやいや絶対にツギ派!なんて盛り上がっているのでは?
    中には廣瀬太郎派なんて人もいるかもw
    けど、三巻を

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    2025年06月01日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    新キャラのアイドルが登場したり、ツギの過去を垣間見ることができたりと、またまた盛りだくさんな一冊でした。
    今回はコンビニがあまり中心になっていなかった印象。

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    2025年05月19日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    大人の女性 少女、大人の女性、複数の人生を直線でなく平面で過去、現在、未来の視線が交差するような、そのこさんらしい作品だなと思いました。

    一筋縄では行かない人生の紆余曲折、山あり谷ありを感じさせてくれました。

    滾(たぎ)るって表現なかなか使いませんね。小説を読むと普段見ない漢字に出会いドギマギしながらワクワクします。

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    2025年12月03日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    推しが門司港にやってくる!? コンビニ店員中尾はアイドルの来訪に歓喜するが、彼には深刻な悩みがあった。故郷を遠く離れ、ホームシックに陥った専業主婦の佳織は、男を豪快に振るド派手な女性に出会う。かつてツギを深く傷つけた魔性の女の要求は「偽装恋愛」で……。北九州門司港の小さなコンビニを舞台に、大人たちの物語が幕を上げる。元気がもらえる大人気シリーズ第三弾(紹介文より)
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    さらっと読めて面白かった。
    シリーズ化してもいろんな登場人物が増えていくので読み飽きない。
    相変わらずなぜ志波兄弟がこんなに魅力があるのか謎だから、そのうちこれも明らかになっていくのかな。

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    2025年04月25日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    1巻でいじめをしていた美月が、高校生になり、おなじような立場に立たされ、はじめて自分がおかしたいじめという誤ちを嘆き、自分の性格を治そうとする話が一番好き。
    若い時の恋愛は未熟故に、相手を試してしまい、うまくいかなかったり、お互い不幸になる事も多い。でも、自分を大切に一歩踏み出せば、きっといい未来がある。
    テンダネスに関わる人達は、みんな相手を思いやる心を持っている。
    とても優しい話。

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    2025年04月19日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジー
    6人の作家による個性豊かな短編集で、個人的には
    寺地はるなさんと町田そのこさんが好みだった。

    以下、収録作品と簡単なレビュー 

    飛鳥井千砂「もうすぐ十八歳」
    成年年齢が引き下げられた。
    でもどう感じるかなんて自分次第だと思った。

    寺地はるな「ありふれた特別」
    読者の予想をいい意味で裏切ってくれた。
    ずっと何やら面白くてじんわりと温かかった。

    雪舟えま「二人という旅」
    家読みのシガとクローンのナガノ。
    まさかのSFでぶっ飛んでいた笑

    嶋津輝「漂泊の道」
    葬儀で出会ったうつくしいひと・・・
    感じ方や物の見方が年々研ぎ澄まされ無駄を排除していく様子が人生

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    2024年10月16日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「もうすぐ十八歳」 飛鳥井千砂
    「ありふれた特別」 寺地はるな
    「二人という旅」 雪舟えま
    「漂泊の道」 嶋津輝
    「祀りの生きもの」 高山羽根子
    「六年目の弔い」 町田そのこ

    冠婚葬祭アンソロジー。
    「もうすぐ十八歳」 「成人」を巡る話。沖縄出身で、十八で子どもを産み、結婚した智佳。娘が十八になることで感慨を抱く。
    「ありふれた特別」 取り立てて仲がいいわけでもなかった幼なじみたちの関係が変化した、出産騒ぎ。
    「二人という旅」 結婚。旅をしている家読みのシガと助手のクローン・ナガノとの関係の変化。
    「漂泊の道」 弔事のときだけ会う親戚のカナに漠然と惹かれる希和子の生き方。
    「祀

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    2024年08月06日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    まだまだ続くな 沼ってこういうことなのかなって思いました。この世界観に沼っています。ライトノベル?純文学?推理物?ジャンルなんて気にせず読みますが、この温かい世界観が私は好きです。

    雰囲気的にはぎょらんに似ているなと思いました。話の中心人物やその周りの登場人物の皆に温かさを感じます。なんなんでしょうね?次も楽しみです。

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    2025年12月03日
  • あなたはここにいなくとも

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    人に歴史あり 人一人の人生、波あり風あり、一言では言い表せない経験があるものです。そんな人が山ほど生活をしていて生まれては死んでいく世の中に、私は怖くなります。何を恐れているのかは分かりません、埋もれてしまうのが怖いかもしれないし、叩かられるのが怖いのかもしれない、でも人の人生、自分の人生ではないのだから、人のことなど気にせずに、自分の人生を有意義に楽しめば良いと思いました。

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    2025年12月03日