町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この作品を読んでほとんどの人は故郷のことを思い出すであろう。
自分が小学生だった頃の景色が蘇ってきた。
いつまでもあるものだと思ってしまうが廃校になることだってあるわけで。。。
もし廃校になるとして大人になりそこを訪れた時に何か忘れていたことを思い出すこともあれば今を生きているがゆえにそこにまた置いていく思い出もあるのだろう。
読み始めは田舎の閉鎖的な世界での女同士の嫌な部分が見える内容だったので不快な気持ちで読み進めましたが全体を通してそれぞれの視点で描かれているのでその人の立場での気持ちが読み取りやすかった。
人には色んな事情があるんだなと改めて思う。
みんな複雑な気持ちを抱えながらも生 -
Posted by ブクログ
葛城平という見映えも良く女性から好かれる中性的魅力のある男性を軸に、彼の幼少期から老年を経て死に至る迄に関わった人々の物語が、章毎に主人公を変えて展開される。第一章を読み始めた時点では、主人公が15歳の女子中学生で、性的マイノリティの友達を巡る話でその先の展開が不安だったが、その後章毎の主人公が変わって平という男性を巡る話しであり、それが彼の見てくれ、性格から引き起こされているという事が段々見えて来て、思い通りにならない人生、不運な巡り合わせに切なさを感じさせる展開であった。
しかし、少し登場人物が多すぎて、其々の抱える生活もそこそこ描かれているため、結果的には平と悦子の物語への感情移入度合い -
Posted by ブクログ
主人公の千鶴は幼少期に母と離れて暮らすことから、成人になって悪いことばかり続くのは、わたしを見放した母のせいだという想いから始まります。
逃げたり、追いかけたり、離れたり、追いつかなかったり、誰かのせいにしたり、だけど助けたり。母と娘がメインの関係に女性5人が一つ屋根の下で暮らす中、いろんな角度からそれぞれの想いが描かれています。
人によって違いがあるようですが、千鶴の母の若年性認知症もリアルに描かれています。
そんな中、元夫の弥一のDVがひどく、逃げても逃げても追いかけてくるところが、ホント怖い。
余談ですが「52ヘルツのクジラたち」とかけているのか、くじらクッキー52種類とか出てき -
Posted by ブクログ
人の死に対する短編集。
伝説の玉ぎょらんは、人の亡くなる前に
思いの丈をその玉にメッセージとして
残すものと言われている。
志半ばで亡くなることは本人にとっても
周りにとっても辛いこと、恋人の死で
主人公にとっては辛い真実を知る事に
なったが、弟と共に探して当てた
(ぎょらん)からのメッセージで
救われる事になった。
深読みすれば、愛人のひとりだった
姉を弟のパフォーマンスが救った
ような気がした。
明るく元気が出るショートが続けば
よいが全体的に(人の死や葬儀場での
)暗い話が多く、感動よりも気が滅入って
しまったので、話し半ばでリタイヤしました。