町田そのこのレビュー一覧
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今年3作目の町田そのこ作品は青春ホラー小説。前作は町田カラー全開だったので、一転今作にはびっくり。町田そのこさんがホラー??
伊坂幸太郎さんの「楽園の楽園」が、ほぼそのままの形で新興宗教として登場する。N Iは教義となり、楽園の楽園はまさかの聖典だ。ここは読んでいるかどうかで受け止め方に少し差が出てきそうな気もする。もっとも宗教はテーマではない。友情を支えに、女子高生がそこそこ血塗れでオカルト的なものと戦う物語である。コンビニのテンダネスが当時よりするちょっとしたサービスあり。
一気に読ませてしまうのは、さすがの町田そのこ作品である。ただ町田作品にホラーは期待していない‥かも。宗教を描くなら宗 -
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今は老境となった"平"を知るためにいくつものストーリーが語られる。時代が変わっても同じような境遇が重なり合う。
安珠と奏斗、悦子と平
悦子と両親、奏斗と祖父母
平の母親、平の元恋人の香恵、安珠の友達の翠の祖父…
平が最後に住んだアパートの大家夫婦は子供を授かれず、二人で生きる事を選んだことを葛藤。「ゆっくりと枯渇していく愛」これがこの本で一番好きなフレーズだが、この人達を描くのは必要だったのかなぁと素人考えの私は思う。
安珠が平を調べていくうちに成長していったってくだりが何回か出てくるけど、そんな事で成長するか?とちょっとシラけさせた。
だけどエンディングが「手を取り合 -
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町田さんの書き下ろしホラーということで気になって本作を手に取りました。土地にまつわる言い伝え、宗教団体など設定としてはホラー要素がふんだんに含まれていると感じましたが、町田さんの作品としては好みではなかったかなと思いました。
本作はとある九州の街に現れた宗教団体への入信をきっかけに、友人と会えなくなってしまうことから物語が始まります。何でも、その宗教団体はいわくつきの団体であることを知り、主人公は友人を助けに向かうというストーリー。
ホラー描写としては、目を抉るなどの描写はありましたが、本格ホラーものと比べると少し優しいかなと。しかし、女性同士の友情や絆の描き方、心理描写などは町田さんらし -
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ネタバレ虐待をはじめとするシリアスなテーマを主題とする作家というイメージで、これまで手に取る機会がなかった。今回、サスペンス・ミステリーと云うことで、読み始めると予想していたような手軽なエンターテインメント作品ではないと気づいた。
物語は、元週刊誌記者の主人公がある属性のドライバー役と事件を追うバディものとして進んでいき、クライムノベルとしての展開の面白さもあるが、地方に暮らす女性の立場や家族や親との関係などこの作者ならではの視点で犯罪とともに明らかにされていく犯人たちの愛情に飢えた共依存と支配関係が、さらにその過去の…
「人は人で歪む」という悲しさ、恐ろしさ…
でも、「ひとはひとによって、まっす -
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ネタバレタイトルに惹かれて手に取りました。のちに作者を見て、52ヘルツのクジラたちと同じと知りました。そちらは未読ですが気になっている本です。
読んでから少し間が空きましたが覚えている範囲で感想を。
誰もが、見た目からはわからない悩みを持っている、ということを考えさせられました。
また、自分の小学校の頃に思いを馳せ、25年ほど前・・ずいぶん昔のことだな・・としみじみと感じました。
個人的には登場人物が多い上に、苗字だけ、名前だけで語られることがあり混乱しました。メモしながら読めば良かったです笑
いつかのあのこ
「自分に嘘をつかないところは、美徳でもある。悪いことは、もちろんやったらいかんけど、 -
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ネタバレ⭐︎3.5
長女が「怖いから読まない」と言っていたが、全く怖くない。
主人公の貴瑚には虐待されていた過去があるけど、仲間の美晴がいる。美晴、めちゃいい子。
アンさんはトランスジェンダーで自分の悩みもあったのに、キコを助けてくれた。良い人。
そこに現れた虐待された少年。話ができないから「52」って呼ばれてたけど、本当は「愛」と書いて「いとし」くん。こんな名前の子、いる?
っていうか虐待するなよ!!
キコのことを守ってくれる仲間がたくさんいて、最後まで幸せになれる本でした。
途中、主税(ちから)っていうキコを騙してくるやつが出てきたけど。こいつが1番ダメなやつだったな。 -
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この作品を読んでほとんどの人は故郷のことを思い出すであろう。
自分が小学生だった頃の景色が蘇ってきた。
いつまでもあるものだと思ってしまうが廃校になることだってあるわけで。。。
もし廃校になるとして大人になりそこを訪れた時に何か忘れていたことを思い出すこともあれば今を生きているがゆえにそこにまた置いていく思い出もあるのだろう。
読み始めは田舎の閉鎖的な世界での女同士の嫌な部分が見える内容だったので不快な気持ちで読み進めましたが全体を通してそれぞれの視点で描かれているのでその人の立場での気持ちが読み取りやすかった。
人には色んな事情があるんだなと改めて思う。
みんな複雑な気持ちを抱えながらも生