町田そのこのレビュー一覧

  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    居場所のない主人公の女性 移り住んだばあさんの故郷で出会った虫と呼ばれた少年との話。
    結構重いところもあったけど優しい気持ちになった良い小説でした

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    2025年11月18日
  • 蛍たちの祈り

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    評判が良かったので読んでみた。主要登場人物みんな何かしらの不幸な生い立ちを抱えていて、自分を不幸にする家族に対して殺意すら抱いている。それでも同じ不幸を抱える人たちに同情し、何とか救いたいと親身になってそっと寄り添う。その姿は美しいし、それなりに感動的な話になっているが、憎むべき人物はあくまでも邪悪で救いようもなく、描き方が平面的でやや興ざめするところがあった。物語を盛り上げるためにリアリティよりも読者の期待に応えようとしてるみたい。

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    2025年11月18日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    こんなコンビニが近くにあったらいい。コンビニ店長や弟のツギみたく、本当に打ち込める仕事に出会えるのは素晴らしい。ぜひ映像化してほしいと思う。現在5巻まであるとのこと。今後の楽しみだ。

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    2025年11月18日
  • 星を掬う

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    ネタバレ

    苦しみと向き合いながら生き続けることの難しさが痛くて涙が出た。
    主人公を含め、過去の鎖に縛られて変われない自分や、未来への不安を抱えたままどうして生きていけるのだろうと思った。序盤は私ならとっくに諦めて死ぬことを選ぶかもしれないとも思いながら読んでいた。
    幸せになりたいとか、いつか救われるかもしれないとか、そういうぼんやりとした幸福への執着を捨てきれなくて、だから人間はそう簡単に死なないのだとも思った。
    人並みの幸せをとっくに諦め、自分に縁のないものだと手放したつもりだったのに、私の人生の主人公であることをやめられないのだな。
    「私の人生は私が最後まで支配する。」格言のような聖子の言葉で心がビ

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    2025年11月18日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    これは評価が二分するのかもしれない。
    町田その子の作風を好み手に取った人には斜め上すぎる異世界感かも。
    いろんな作者の作品を読むタイプの私のようなタイプの人からすると、シンプルにストーリーが面白かった。
    もちろんホラー要素もあり、あぁ、町田さん、こーゆー感じもイケるんですねと。
    繋がれていくものには理由と意味があるんです。
    そしてそこにあるのは切なく悲しい過去も。
    創作物として面白い。

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    2025年11月17日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    4.0/5.0

    世の中の隅っこで、もがき苦しむように生きている人々にスポットライトを当て、最後は希望を持たせて締めくくる、力強く、優しい物語だった。

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    2025年11月17日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    帯よく読んでなかったなぁ。大好きな町田作品だから、どんな系統であろうが、必ず読むからなんだけど。

    町に宗教施設ができて。どうやら地元から入会者が居たらしい。その中には、夏休み前に喧嘩別れしたっきりの友達も居るらしく。気にかけていたところ、最初の事件が起きる。人が死んだ!?
    そして次々と…

    読み応えがあり、事件の内容も何だか現実的でない…?
    いや、きっとからくりがあって、最後には明かされるに違いない。一体どんなからくり?

    しかし…
    ホラーやん!
    よく見たら帯にもホラーって。
    町田そのこだから、違うオチかと思いきや、新境地開拓だったのか!

    しかしながら、展開は楽しみながら読み進め、主人公含

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    2025年11月16日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    プロローグに登場する大学生コンビの話が進んでいるのが好み。
    今作のメインはヒーローになりたいと思い続けていた青年の話。
    本人はヒーローになんかなれないと卑下していても、友人からするとすでにヒーローだったという後半の物語がすごく心を救われる話でした。
    この本に出てくる人たちはいつも他人のことを心配していて、そして本気で行動をしてくれるそんなヒーローばかりだな。
    アルパーカッション活躍してほしい!

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    2025年11月16日
  • 月とアマリリス

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    読み終わった後のこのモヤモヤは何でしょう?
    作者の思い入れが強すぎる為か、主人公は記者なのにあまり物事を多角的に見ていないような…。
    人生が狂ってしまったのは境遇のせい?生まれつきの性質のせい?深くは語られなかった加害者たちの背景や、答えの出ない多くの問いで胸がいっぱいになってしまいました。

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    2025年11月15日
  • わたしの知る花

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    ネタバレ



    可愛いjkが主人公。幼馴染の体は男性心は不明と幼稚園からの仲。高校で別の男と付き合うが、思慮浅く別れる。幼馴染はその男が憧れ。幼馴染とjkと二人でよく会うが襲ってないか心配な幼馴染母親やjkにキレて自殺未遂。絵描きジジイの平さんにjkは頼って幼馴染と仲直りするが、平さんは死ぬ。jkの祖母と平さんの写真が出てくるなど、何やら昔は親しかった様子。


    父と娘に依存してた母親。娘が就職で家を出て父親の離婚して。母親は働き出して依存が落ち着いたが、ガンで死ぬ。遺品整理中に平さんが来る。平さんの昔の思い人で顔を切った女の、介護士が母親だったそう。平さんは付き合ってた女性が鉄工所の御曹司に取られ、

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    2025年11月16日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    別れは突然に訪れることもある。
    大切な人たちとの時間を、いつでも後悔がないように過ごしたいと思った。

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    2025年11月15日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    母親から薦めてもらったシリーズもの。

    読みやすくて楽しい物語です。
    登場人物のキャラが濃くて、まだ映像化されていないのが不思議なくらい。

    門司港や下関は好きで何度も行っている場所なので、風景が目に浮かぶのも楽しい。

    第3部の「メランコリックないちごパフェ」が一番良かったです!!
    電車の中なのに涙がおさえられなかった。

    続きを読むのが楽しみです。

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    2025年11月14日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    ドヴォルザークの音楽と校歌がひとつの感情が動く装置になる仕掛けが良い。小さい町・小さいコミュニティのギスギスした部分には、なんだか見覚えがあって少し苦しい…町田先生は女性の生々しい感情を描くのが上手。子ども視点の章と1話を回収する最終章が好きだった。部外者だからこそ言えること、壊せたもの。最後はスッキリ。

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    2025年11月14日
  • 蛍たちの祈り

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    ネタバレ

    最近町田そのこの作品ばかり読んでいるような気がする、知らない内に多作家になってきており後を追うのも大変だ、不幸な子供たちの行く末が最終的に交差し合う仕組みになっている、しかし最近作者の作品は死が多くなっているのではないか、あまり人の死でもって逃げないで欲しい気がする。

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    2025年11月14日
  • 蛍たちの祈り

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    子どもはあまりに無力で世界が狭い。
    絶望的な子ども時代を過ごした人は影が残る。
    町田さんの、悲しく美しい話に感動した。

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    2025年11月13日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    コンビニテンダネスの店長筆頭にそこの常連のお客さんのコンビニ愛溢れる心温まる話だった。

    こんなコンビニが近くにあったら
    安心だろうなと思った。

    ファンクラブまでできるほどの
    イケメンで老若男女問わず惚れさせてしまう
    場違いな店長とか
    店長に別の方向で当てられてこっそり店長をモデルにした漫画を描いてる店員だったり個性豊かな登場人物のテンダネスを介して起こる物語が面白かった。
    まだまだ店長にも謎があるし続編もよんでみたい

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    2025年11月13日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    これはミステリー?いやオカルト小説だった〜
    舞台が北九州だったりテンダネスが出てきたり、と懐かしい雰囲気ではあったけど。
    親の身勝手さに振り回される子どもたちの友情や力を貸す人たちとの交流などが描かれているのは
    町田さんらしくどんどん読み進めることができた。
    『奇跡的に病気が治った!』というのは裏があることもあるんだろうなと、信じることと思考放棄することをイコールにしてはいけないなぁと改めて思った。

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    2025年11月13日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    ホラー特有の後味の悪いラストが苦手なのですが、この作品は町田さんらしい心温まる締めくくり方で読んでよかったなと思いました!
    女子高生たちの悩める青春×ホラーという組み合わせは想像以上にマッチしていて、読み進める手が止まらなかったです☺️

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    2025年11月13日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    ネタバレ

    序盤から中盤にかける、異能ホラーとして進行していく物語の展開はとても良かった。中盤、終盤における友情群像劇は、特に、町田その子先生ならではの味を感じさせられた。

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    2025年11月13日
  • 蛍たちの祈り

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    町田そのこさんの本はやっぱり好き。

    ある小さな町に暮らす坂邑幸恵は子供を孕っている。父親である逸彦は幸恵のお金を持って出ていってしまった。これからを考え、幸恵は死のうと考えるが、そこで同級生の桐生隆之と再開する。隆之と幸恵は幼い頃に自身の両親がいなくなってほしいと殺害を計画した秘密を共有していた。

    幸恵は子供である正道を産み、亡くなった。正道はいろいろなところを転々とし、隆之と暮らすことになる。血の繋がりはなくとも暖かい家庭。
    正道が名前の通り、立派な大人に育っていて幸恵はきっと嬉しく思っているだろうな。

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    2025年11月13日