町田そのこのレビュー一覧

  • 星を掬う

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    完璧じゃないから愛おしい。泥臭く生きる女性たちの圧倒的な「かっこよさ」。
    登場人物たちがとにかくリアルで、感情を激しく揺さぶられる。
    他人に依存し悲劇のヒロインに浸るちずるにはイライラさせられるのに、どうしても嫌い切れない。一方で、過去の痛みを抱えながらも即座に他人を助けられるえまの強さや、病を抱えながらもどこまでも自分らしく生きる母・聖子の覚悟には思わず痺れた。
    他人の無神経さに振り回されて生きるのはもうやめたい――そう強く感じている人に、この本で描かれる女性たちの生き様を見てほしい。他人に期待せず、自分の足で人生を立ち上げる勇気をもらえる作品。

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    2026年08月11日
  • 蛍たちの祈り

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    親の立場として読むと、この本に出てくるような親にはなりたくないと思いますが、それと同時に苦労を重ねてこそ身につくつよさ、やさしさも纏って欲しいとも願ってしまいます

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    2026年08月10日
  • あなたはここにいなくとも(新潮文庫)

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    5つの短編集。特に印象的だったのは親戚だと思ってた人が他人だったかもしれないという話。どんな思いでこの町にきたのだろう。何を思っていたのだろう。それを想像するだけで切なく、そして少し苦しくなりながら読み終えました。

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    2026年08月10日
  • 蛍たちの祈り

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    52ヘルツのクジラたちに続いて、こちらを読みました。テーマは同じくして、重く辛い内容でしたが、正道が希望の光を見つけ、生きて行く様に安堵しました。同じように親を選べない子供のテーマ、他の作家さんを含めて何冊か読みました。いつまでも子供の頃の辛い思いを捨てきれないのは、必然のことだと慰められもしました。「かえりしな」って、町田そのこさん、関西の方かな?

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    2026年08月09日
  • あなたはここにいなくとも(新潮文庫)

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    大切な人との別れは寂しく切ないけれど、その先が少し明るく感じるようなお話でした。

    特に好きなお話は「おつやのよる」と「先を生くひと」。二つとも、長く生きた人だからこその、あたたかい発言や行動だなと感じました。いつか、穏やかに眺められる日が来る、そう思うと今直面している悩みや困難に対して、大きな気持ちになれる気がします。

    「別れ」は決して辛いだけではない、辛いだけで終わらせたくない、そんなことを思った作品でした。

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    2026年08月09日
  • 蛍たちの祈り

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    重い話で、読んでいて、つらい気持ちになってしまう
    でも読むのをやめられない、人物描写も上手くて、ついつい作品の中の世界に引っ張られて行ってしまう
    やっぱり著者は凄いと思った

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    2026年08月09日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    愛される事を知らなかったこれまでと、愛される事を知ったこれから。声にならない52ヘルツの音を受け止めてくれる、「魂のつがい」になる誰かはきっといるよ?
    行間から滲み出る優しい音色が確かに聞こえる作品でした。

    主人公の三島 貴湖(きこ)通称きなこ。は惨憺たる親子関係、過去の出来事から抜け出し、祖母が晩年暮らしていた大分県の港町に身を寄せていた。
    そこで知り合った自身を「ムシ」と紙に書き名乗る失語症の少年と出会い、喋れない原因が虐待と知り、
    高校時代からの友人、美春と共に少年を「52」と称し
    52を「1人」にさせない為行動を起こす。というあらすじ。


    個人的には52と貴湖達のロードムービー的展

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    2026年08月09日
  • あなたはここにいなくとも(新潮文庫)

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    町田そのこさんは、「もういないものへの悲しみ」について描くことがとても上手で、心に響いてしまうなあと改めて感じました。本当に大好きな作家さんです。

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    2026年08月08日
  • 夜明けのはざま

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    自分の価値観を、もう一度考えさせられた。
    短編集なので読みやすく、人同士の繋がりもわかりやすい。
    文庫本買おうかな。

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    2026年08月08日
  • 星を掬う

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    ネタバレ

    暴力に支配されることの怖さ。
    そして、残される人の痛み。

    読みながら、私は「どうして女性はこんなに非力なんだろう」「どうして暴力で人を支配するのだろう」と、何度も考えた。

    同時に、最近の私は「死」にとても敏感になっていることにも気づいた。
    死が近づくことへの恐怖。
    そして、残される側の悲しみ。
    「時薬」という言葉があるけれど、悲しみはどうやって癒えていくのだろう。

    この本を読んで、私は自分の中にある「痛みにとても敏感な部分」に気づいた。

    そして最後に残ったのは、温かな気持ちだった。

    「星を掬う」というタイトルの「星」は、夢や希望、大切な思い出のようなものなのかもしれない。
    流れ星に願

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    2026年08月08日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    ネタバレ

    途中読むのが嫌になるほどリアルで生々しい
    愛が自死に向かうところや品城会長からきなこを救う場面は作為的な印象を持ってしまった
    そもそもきなこは壮絶な過去を持っている割に現在の性格と行動パターンがヒーローすぎでは
    けど総じてストーリーは面白く引き込まれた

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    2026年08月08日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    ネタバレ

    スピババアが死んだ、という冒頭がSNSで話題になっていたのでその知識だけで読んだ。
    カルト宗教モノかと思いながら読み進めていたらとても良いジュブナイルだった。スピというよりはホラー。ラスト、失ったとしても「そこにあった」ことだけは残っているというものの描写がとてもよかった。

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    2026年08月08日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    この世界にはたくさんの届かない声があるのだろう。
    苦しくて切なくて、読み始めたらページをめくる手が止まらなかった。

    映画化されてるので観てみたい。
    キャストを読む前に見たので、杉咲花さんのイメージで読み進めていた。アンさんは違う方を思い浮かべてたけど、志尊さんがどんなアンさんか楽しみにして観ようと思う。

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    2026年08月07日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    重いけど不思議とすらすら読める。毒親、虐待、ネグレクト、トランスジェンダーなど様々な問題が絡み合って深い海から上がってこられないような孤独感、閉塞感があった。ただ、キナコは親にこそ愛されなかったが、その後に出会った人には結構恵まれていたのではないだろうか。田舎町の夏の情景は、優しくゆっくり流れていて素敵だった。アンさんだけ最後まで救われない気がして辛かったな。

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    2026年08月06日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    新興住宅地にある一軒の家を軸に、そこに移り住む人たちを主人公とした短編集。

    町田そのこさんの主人公たちは基本的に重い背景を背負ってることが多く、本作も読み進めるのがしんどいこともありましたが、読後は自分の糧になる感覚がしっかりとあります。

    あとは、短編集によくありますが、各短編がちょっとずつ繋がってるタイプの構成になります。
    (僕はそれぞれ独立してるタイプの方が読み心地が良いと感じるタイプなのであんまし好きではありませんでした)

    以下、気になったフレーズ。

    ◾︎おわりの家
    となりのマダム信子さんの言葉。
    p37
    誰にどんな事情があるのか、どんな理由でそうしたのか、そんなことは簡単にわか

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    2026年08月05日
  • あなたはここにいなくとも(新潮文庫)

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    サラッと読めて、心がジーンと熱くなる。タイトルどうりの正しく「あなたはここに いなくとも」そんな短編が5話。一番好きなのは「おつやのよる」かな、、人の「愛」って強烈よりも、見えないけど「ふっ」感じさせられたときが良いな。ちょいと心に踏み込まれた優しいかな?ヒドイ親を見られたくないが、そんな親にも、そんな彼氏にも、、、。うん、優しさに触れました。

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    2026年08月05日
  • 蛍たちの祈り

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    綺麗な結末を迎えながらも、決して心が晴れやかになることはない。そんな儚く切ない読後感が胸に残る作品だった。誰も完全に救われることはないが、最後の祈りだけは確かに届き、それぞれが悲しみを抱えながらも前へ進んでいく姿が心に響いた。

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    2026年08月05日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    ドラマで先取りしてしまったのがもどかしいような気もするが、答え合わせのような気持ちでむしろじっくり読み込めたのが良かったかな。コンビニを大切にする会長や志波店長の心意気を再確認できたし、ウクレレくんの葛藤も充分に楽しませてもらった。

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    2026年08月05日
  • 夜明けのはざま

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    読み終わってみると、全ての章で「はざま」を生きてることを表していたのだと分かり、「夜明けのはざま」の意味を理解できてすっきりした。

    人にはそれぞれ生き方や譲れないものがあり、それを理解しあい支え合うことの苦しさがよく伝わってくる話だった。

    特に5章は人は皆悩みがあることが分かる話だった。その悩みによってこだわりや譲れないものがあり苦しんでしまう。なので主観が変わることによって物語に見え方も変わり人間はいろんな「はざま」で生きていることが感じられる話だった。

    どの章でも人って考えすぎだなと思った。

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    2026年08月07日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    狭い水槽の中で、泳いでいくという覚悟を決めた人たちを描く5つの短編集だった。

    これは、いま息苦しい人も自分で泳ぎ方を見つけるべきだ、といった強いメッセージに見えた。
    これは割と辛い状況にある人を救うかもしれないなと思った。

    どの話も上手いこと魚に例えられていて、今までそんな風に考えたことなかったから、非常に面白かった。

    主人公たちは分かりやすい逆境の中にいるけれども、どれも共感できる感情だった。

    特に私は「溺れるスイミー」で泣いた。
    仲間は穏やかに水槽に向かっていて、自分もあそこにいなくてはと思うのに、離れていくことに安堵してしまう。そして自分が壊れているのではないかと思う。
    しんどい

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    2026年08月04日