町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
早くも今年読んだ中でナンバーワンかもしれない傑作。
海を見下ろす住宅地に建つ、築21年の三階建て一軒家を購入した美保理と譲。
一階を美容室に改装したその家で、夫婦の新しい日々が始まるはずだった。
だが開店二日前、近隣住民から
ここが「不幸の家」と呼ばれていると聞いてしまう。
「不幸の家」に居場所を求めた五つの家族の物語。
美保理たち夫婦の話を起点に、
順々にその前に住んでいた家族たちの話になる連作短編集。
不幸の家と呼ばれる不吉な事象も、
次の(その前に住んでいた)家族の物語に進むと
その謎が明らかになる仕組みになっており、
新たな発見と点が線になっていくサマが心地よかった。
最後の『しあわせの家』から逆に読んでいくと、
よりわかりやすく物語の繋がりも明快かもしれない。
タイトルとは真逆と言っていいほどハートフルな内容。
ラストのエピローグに至っては、
ここまで読み終えたからこそ味わえる歓喜があった。
『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』同様、
短編の描き方が本当に巧みな作家さんである。
誰彼問わずお薦めできる傑作。 -
購入済み
死に触れて葛藤する様をそれぞれの視点で、時に苦しかったり恐ろしかったりホロリとしたり。でも最後には大きな営みを見守っているような暖かい気持ちになる事ができました。
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Posted by ブクログ
表紙はラノベでタイトルもなんか…
と思いながらも町田そのこ!流石にあっという間に没入!笑
新境地のファンタジーとのことで初めはどうなるかと思ったが、所々に出てくるイケメンやキャ〜と言われる男前達、な男性像が『コンビニ兄弟』と被り、ふふっと笑える。
王国ハヤディールの巫女エスタと惹かれあったのが騎士団長のレルファン、エスタが神に嫁す神妃に選ばれ、互いに求めたものの別れる決意をした翌日の式典中、エスタが誰かに攫われてしまう。また王属の騎兵隊副隊長ハインツが見守る王宮で第一王女が毒殺…
ファンタジーさ150%でカタカナが多いが、どこかやはり町田氏でクスッと笑えてほんわかする感じが読んでいて楽しい、下巻でどうまとめてくるのか?
エスタの能力と従者になったリルは繋がっているのか?毒殺と誘拐は同一犯か?楽しみ〜 -
Posted by ブクログ
納得の高評価
最初はカノさんの未熟さに宙が可哀想でイライラしたけど、人ってそんなに強くないないよなって思った。人に助けてもらうことの温かさに、別れの寂しさに、どんどん惹き込まれて、涙しながら読みました。
親子ではなく家族の形、そして周りに支えてもらいながら生きること。幼少期の描写も解像度が高くてずっと苦しくて、でもとても優しい気持ちになりました。
どんな時も温かいものを食べて、自分を満たすこと。自分を満たして、周りに手を差し伸べること。
これって、当たり前感すごいのに見落としがちで、やっぱり非常に大切なことだと思うんです。
人として大切な成長ができた気持ちです。本当に出会えてよかった。 -
購入済み
とても綺麗な短編連作集でした。どのエピソードも出だしの一行で続きが気になりあっという間に読んでしまいました。そしてラストの胸が暖かくなる光が指すような締め。お見事でした。