町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
長編小説だが、短編小説のように視点が変わり1話1話読みごたえがあり、けれどどのお話も巧妙に繋がりを持たせてあり、とても楽しめた。
自分にもいつか必ず訪れる、大切な人の死。その時自分は、何を考えるのだろう。
この小説でいろんな登場人物の想いに触れ、人との関係性や人生というものについて、大切なことを教えてもらったように思う。
いつかその時が来たら、自分は素敵なぎょらんを受け取れるほど、満足できる関係性で人生を歩んでいくことはできるだろうか。
日々の積み重ねをもっと大切に過ごしていこうと思えた作品。
町田その子さんの小説はいつも爽やかな読後感で大好き。 -
Posted by ブクログ
自分の気持ちを曝け出すことでストレスや嫌なこともスッキリすると言われてきたが、まさにその通り。
世の中の仲のいい人と酒を酌み交わしたり、共通の趣味を通して語り合う。悩みを打ち明けることの大切さは何より自分自身が感じている人が多いのではないか。
しかし、全員がその気持ちを曝け出せる訳ではなく家庭環境や置かれてる状況によって難しい場合も少なくはない。そうした人たちの声を聴くことは困難で行政やサポート支援も入るがそこに自分から曝け出すのも大きな勇気がいる。
本書を読んで、大切な周りの人の52ヘルツの声を聴きたいという気持ちになれた。
逆に自分に対しても気づいてくれる人って大切な存在だと改めて実感 -
Posted by ブクログ
ネタバレ辛い話が多いが希望がある。でも、簡単に綺麗ごとにはされていない。それがいいと思った。フィクションの話を読む以上希望は感じたいが、登場人物が何でも許してしまうとしっくりこなくなるので。
最終章でまとめというか、これから前を向いて生きていく区切りの話になっているが、ここの語り口がからりとしていて、正直で良かった。神代が正道に対しても時折冷めた視線を向けていたり、懺悔してくる大人に対して"ずるい""自分の罪悪感を消したいだけ"と感じていたり。ただ、その懺悔は無意味ではない、とも感じさせられた。
それにしても、嫌な人や状況の描き方が上手すぎて…幸恵が土下座させら -
Posted by ブクログ
リアルな現代問題を複数織り込んだ作品。
重い、、と思いつつもこれは現実にたくさん起きている事だと思うと、到底フィクションとは思えなかった。
どの問題も方向性はまばらながらも、親からの愛や教育が絡んでおり、親と過ごす期間というものはその後の人生に大きく影響するものだと改めて感じた。
誰にも理解されない苦しみ、苦しさを正しく理解してもらえない苦しみというのは計り知れず、相手に正しく向き合うことがいかほどに難しいかということに気付かされた。
周囲の人の声を正しく受け止め、包み込むことを大切に、また自分にそれをしてくれる人を大切に生きていきたい。 -
Posted by ブクログ
あなたの周りには応援したくなる
“推しの人”はいますか??
作中に登場するコンビニの店長は、
まさに”推したくなる”魅力に溢れた人なんです!
人を惹きつける魅力に加えて、
仕事に対する姿勢も見習いたい部分が多く、
楽しそうに仕事をしていて、
一人一人のお客さんを大切に、
コンビニを出た後のことを考えて接客しているんです。
ここまで丁寧に仕事ができたら楽しいだろうなと、
店長の仕事に対する姿勢を
これからの過ごし方に取り入れていきたいです!!
毎日を前向きに楽しく過ごすヒントは、
“推しの存在”と”丁寧な振る舞い”にあるのかもしれません、、、
読んでいて色んな人に会ってみたくな -
Posted by ブクログ
ネタバレ愛情深いと思っていたママが束縛と感情の起伏の激しい女性であった、とか冷淡だと思っていたお母さんが宙のことを愛そうとしていたりとか、宙の同級生の子が、相手が思い通りの人でなかったらショックだと言っていたり、人にはいろんな面があるのにそのときの自分にとって都合のいいバイアスで相手を判断してしまうことに注意を促しているように感じた。
家族なのに(家族だから?)みんな不器用で言葉が足らなくて、でもそれぞれに愛情だったりはあって、すごくリアルだなと感じた。
ママとお母さんか登場するけどどちらの母親も何かがあって何かが足りない。普通のお母さんがよかった、というセリフが何度か登場する。母親になる人物も1