町田そのこのレビュー一覧

  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    「この店を選んで来てくれたあなたに、最大の愛を。」(店長視点のエピローグ、ラスト一文より。)
    こんな気持ちでコンビニ店員をやっているなんて本当にすてきなこと。読みやすい短編集で、店長の魅力を中心に様々な人物のドラマが描かれています。
    個人的には第3話の「メランコリックないちごパフェ」がとても感動しました。

    この本を読み終えて、店長のように感謝と愛情をもって笑顔で人と接したいと思えた。そのように実践しても一般の自分にはフェロモンがドバドバ出ないのは残念だけど(笑)でも、笑顔で温かく人に接しようと、自分の行動を変えてくれた本なので星5個とします!

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    2025年11月27日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    夜空に泳ぐチョコレートグラミー
    町田そのこ

    読ませる力が強い。
    残酷で、温かい物語たちが、緩やかに、密接につながっている。
    希望に満ちてるわけでは決してないけど、優しさはある。
    優しさがないと、絶望しか残らない。

    ひとから叩かれたら痛い。
    だけど同じことができる手のひらを、自分も持ってる。

    叩かれるのは、痛いのは嫌だ、だから、叩かないことを選びたい。

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    2025年11月27日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    友人から勧められた作品。気持ちが落ちている時には要注意。久しぶりに本を読んで夢中になった。
    情に弱く、真面目なところが自分と重なった。

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    2025年11月30日
  • 月とアマリリス

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    初めは上滑りするように、それからどんどん剥がれていくそれぞれの心情と事情。こんなはずじゃなかった。そんな声が聞こえてきそうな小説。本当に自分のことを思い、心から愛してくれる人の元に間違わないで辿り着けたらこんな思いはいなくていいのに。でも現実はそうはいかない。みんな間違えながら、それでも幸せになりたくて手を伸ばす。この小説は、主人公である記者のように最後までとても丁寧に書かれていると感じた。

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    2025年11月26日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    推しが実写化の主演に決まったので予習も兼ねて。
    やたら色気があってファンサ(?)がすごい愛の人な店長は確かに推しのイメージ通りかもと脳内再生余裕でした。
    店長やコンビニを取り巻く群像劇なのですが、普段は群像劇はあまり読まないのでいい出会いでした。テンポも良くてほどほどに砕けた文体でとても読みやすかったです。
    理想的な街すぎて関東在住ですけどここに引っ越したいと思いました。門司港に行けば似たような場所あるのかな…笑
    光莉さんと同じでコンビニ兄弟の生態が謎に包まれているまま終わり、もう少し知りたい欲求を残しているので続刊を読むのも楽しみです。

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    2025年11月26日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    取りこぼさないような人生にしたい。もし取りこぼしたとしても、それに気づいてもう一度手を差し伸べられるような人間になりたいと思った。

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    2025年11月26日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    後半は泣かない様に頑張らないといけない程に泣ける。キナコは普通の人以上に気が強い女なのに家族の前では絶対服従の奴隷になるのが不思議。そんなものなのかな〜

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    2025年11月26日
  • 星を掬う

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    ページを閉じる瞬間まで胸にそっと置いておきたくなる言葉がいくつもあって読み終えるのが名残惜しかった(T_T) 誰かのせいにしてしまいそうな出来事も、根っこを辿れば自分の内側にある問題と向き合うことが必要なんだと気づかされた。だからこそ自分の足で前へ進もうとする登場人物たちの強さが沁みたし、私もそんなふうにありたいなと思えた!

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    2025年11月25日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    とても読みやすくて、スラスラと流れるように文字が目に入ってくる。

    主人公と愛が、時間をかけて打ち解けて信頼しあっていく様子が良かった。

    個人的には脇役だけどまほろのキャラが好き。

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    2025年11月25日
  • 月とアマリリス

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    プロローグがどのような場面であったのか、彼らがどのような関係で、なぜこのようなことになってしまったのか。主人公のみちるが事実に近づき、いろいろなことが一つに繋がっていく流れが読みやすく、ページを繰る手が止められなくなった。
    同時に、この事件に関わった人物たちの心が明かされるにつれ、なんとも言えない気持ちにもなった。
    その人の特性などによる生きづらさ、家庭環境などによって得られ難かった愛を求める心、無自覚に人を傷つける残酷さなど、おそらく誰しもが持つ弱さや脆さに繋がるところを突きつけられて、胸が苦しくなりながら読み進めるところもあったが、最後はある種の救いも感じられる結末で、読後感はすっきり。

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    2025年11月24日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    前からタイトルが気になっていて、ようやく読むことができた、町田 そのこさんのデビュー作品で、5編の連作短編集。

    『52ヘルツのクジラたち』や『宙ごはん』、『星を掬う』同様に心にズキズキと突き刺すような描写が多いけれども、決して嫌な読後感にならないのが、魅力の作家さんです❗️

    また『うつくしが丘の不幸の家』のように、少しずつ物語が繋がっていて、読後にはこう繋がっていたんだと、ちょっと驚いてしまうのも魅力のひとつではないでしょうか⁉️

    個人的に好きな話しは、『波間に浮かぶイエロー』と『溺れるスイミー』ですが、特に『波間に浮かぶイエロー』は群を抜いてお気に入りの作品です❗️

    時々読み返したい

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    2025年11月24日
  • 月とアマリリス

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    サスペンス巨編とのことですが、町田その子さんらしいヒューマン小説でした。

    しかし、重い。
    今日もどこかで人を支配する人される人、逃げる人逃げられない人がいるんだろうな。

    町田その子さんの重めの本を2冊連続で読んだので、癒しが欲しい。フェロ店長とツギさんを欲してます。

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    2025年11月24日
  • 星を掬う

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    病院仲間に借りました。これも読みたかった本。
    ところどこれにマーカーが引かれてます。気になる文なんでしょうね。

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    2025年11月24日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    声のない悲痛な叫びをあげている人は、この世にたくさん存在している。

    彼らの声を聞いてあげられるのは、彼らの声を聞く姿勢と、彼らの痛みを理解していること。
    今抱えているこの痛みは、新しい誰かとの出会いのきっかけにもなると考えると、少しだけポジティブになれる。

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    2025年11月24日
  • 蛍たちの祈り

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    辛い話の連続だけど、読み終わった後、温かい気持ちになった。血の繋がりだけじゃない繋がりに救われた。
    正道には幸せになってほしいな。

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    2025年11月23日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    めっちゃおもしろかった。今まで読んだ町田そのことテイストがかなり違って、ドキドキハラハラする話だった。

    宗教はどの国にもあり、ある程度は必要なものかもしれない。人々は、信仰する対象があるだけで安心するし、その信仰心から決心がついて事がいい方向に進むこともあると思う。日本は無宗教の人が多く、その感覚はあまりないかもしれないけど、助けを求めている人は意外とたくさんいるし、助かるためなら周りが見えなくなってもおかしくない。

    古の時代から、友情はきっと大切なものだったし、素敵なものだった。その友情を、歪んだ形でも守り抜きたいと思うほどの思いの強さと、それを今の時代までつなげていくホラー感で、最後ま

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    2025年11月23日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    やっぱり町田さんの本はすらすら読める。
    溺れるスイミーが特にすきだった。なんとなく日頃感じてるモヤモヤを、宇崎くんが撫でてくれるような錯覚になる。終わりは切なかったけど、後味は不思議といい。
    読んでよかった。

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    2025年11月22日
  • 夜明けのはざま

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    人生のヒリヒリする日常が、葬儀会社の芥子実庵を中心に綴られています。

    嫌な人物や出来事を書くのがうまくて、人生って、生きるのって辛いなあ、それを読むのも辛いなあと思いました。

    嫌なヤツが最後にしっぺ返しに合うわけでもないし、起きてしまった辛い出来事は消えるわけでもない、そこからどう立ち上がったり立ち上がれなかったりするのか、すごくリアルでした。

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    2025年11月22日
  • 月とアマリリス

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    町田さんのとてもやさしい表現力にとても引き込まれました。ミステリーでありながら、事件の謎を解くばかりでないストーリーがとても新鮮でした。事件はとても辛く、目を背けたくなるものばかりであったけど、それをみちるがちゃんと取材する姿に感銘をおぼえました。みちるの記者としての成長ぶりがとてもよかった。
    また再読したい1冊となりました。

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    2025年11月21日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    うちはお母さんの記憶がない、やからこそお母さんがおらんのが当たり前やと思ってるのに、可哀想って同情されて育った。
    きこ、愛ほど辛い経験したことはないけど、孤独感はすごくわかるし、愛されたいが故に本音も言えんくなって、、傷つきたくないから人に期待もしなったんよね、、
    その気持ちがわかるからこそキコみたいにうちもいつか人の奥深くの声を聞ける人になりたい。
    切ないけどあったかい物語
    町田そのこさん大好きになりました

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    2025年11月21日