町田そのこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
あおい落葉
個人的にこれが1番良かった。。
小紅のなくした歯車を小紅が自主的に取り戻す過程に、人間らしい葛藤、自責、自問があって、背景が浮かんできた気がした‥
何より、葉子!!!葉子の手紙、うるうるした。
本当の愛情は経験と時間を重ねないと分からないから、中学生の成熟してない人間性じゃまだ愛って何か分からなかったんだなあ。葉子は葉子なりに小紅を愛していて、小紅も葉子を特別な存在だと思って期待していたから、その分怒ったり泣いたりできたんだと思う。。 葉子の宝石は小紅だったんだねー、悲しい。
ぎょらんが本当にあっても、なくても、
生きてる人が死者を想う瞬間はかけがえのない時間だと思う。死者はもう -
Posted by ブクログ
久しぶりに町田そのこさんの本を読んだ。
私が思う町田そのこさんらしさが詰まった本。
途中、クジラ型のクッキーが登場する。
クッキーの種類は52種類。町田さんファンならクスッとするギミックだ。
人生は自分自身のものであって、他人に委ねるべきではないし、他人の人生に過干渉すべきではない。
さざなみハイツの住人を通して人と人との関わり方を綺麗に表現していて沁み入った。
加害者が救われようとしてはいけない。求められてもいないのに赦しを乞うのは暴力。
これも大事だなぁ。。
末尾の認知症に対する見解も非常に腑に落ちた。
自分の感情や記憶を海に沈めるのが認知症。その海から、ときたま感情や記憶の星を掬い上 -
Posted by ブクログ
「52ヘルツのクジラたち」
胸が苦しくなる話
人が感じる感情を鮮明に目の前に突き付けられる
幸せ、哀しみ、怒り、恐怖、無....
感情の紆余曲折を経て逞しく美しいエンディング
涙を流す瞬間は幾つもあった
産まれてくる子に罪はない。親が全て悪い
そうなんだけど、そうじゃない、でもそうなんだ
綺麗事だけでは生きていけない、でも綺麗事を信じて生きていくことはできる
世の中には人には言えない誰に言ったら良いのか分からない
それぞれの52ヘルツがある
全員の52ヘルツを聴くことは難しい
聴くのにも責任と覚悟が必要
私は自分の大切な人たちの52ヘルツを聴ける人になりたい
52ヘルツを旋律して -
Posted by ブクログ
どの章も惹き込まれるストーリーだった。
登場人物は特に晴子と芙美が好きだったな。
晴子はおばあちゃんが自分の元にいなくなっても自立していこうという姿勢が感じられて応援したくなった。自分をいじめてきた奴に馬乗りになって殴るなんてかっこよすぎる!
そして魚のチョコレートグラミーに例えるなんて、なんてロマンチックなんだろう。
芙美は口が悪い時はあれど、あんなに優しい嘘をつけるなんて。誰にでも出来ることではない。あの人柄はおおらかを超越していた。
連作短編小説、いいなぁ。
章と章が少しずつ、ゆるやかに繋がってる。
個人的に晴子のその後がちょっとだけでも知れて満足!
町田そのこさんの作品、もっともっと -
Posted by ブクログ
『星を掬う』を読んで、親と子の関係について改めて考えさせられた。
親から見えている世界と、子どもから見えている世界はきっと違う。同じ出来事を経験していても、そのときに何を感じ、どんな意味を持つのかはそれぞれ違うのだと思う。
親の不器用な愛情と、それを素直に受け取ることのできない子ども。育ってきた環境や親との関係が、その後の子どもの性格や生き方にまで影響していくこと。そして、親子だからこそ近すぎて分かり合えないこともあるのだと感じた。それでもやはり、母という存在は大きい。母は偉大だと改めて思った。
そして、若年性認知症という病気の恐ろしさも強く心に残った。
大切な人の中から、自分との思い