町田そのこのレビュー一覧
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ミツとじゅえるを主人公とした今作
特にミツの過去や心のうちにひそめている傷には驚かされました。そして門司港のコンビニで働き始めた理由も。
心の闇とも仄暗い気持ちともいいたくない。普段フェロモンを巻き誰にでも優しく接する三彦からは想像できませんでしたが抱えている想いは重くて切ないなと。
ミツが前を向けるようになるために、支えになる志波兄弟たち。特にツギの懺悔にも聞こえる告白も切実なものでした。
この兄弟の絆の深さも感じるお話でした
『ニセコ』の謎も解け、私は盛大に勘違いしていたことに。
志波兄弟はもちろん、光莉さんも廣瀬くんも舞人も高木くんも欠かせないメンバーたちです。
ここで一区切り -
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本当に美しい本だった。人の醜い部分と美しい部分が様々な視点で描かれていた。主人公の貴湖が成長するにつれて、見えている視点が変わったからなのだろうが、人の美しい部分の描写が増えたように思う。その中で唯一醜い部分として描かれていた52の親とおじいちゃん。成長していく貴湖との対比や、過去の貴湖との重なる部分を通じて、どんどん感情移入させられる物語だった。絶対悪は52ヘルツのクジラの声を聞けなかった人たちではなくて、聞こうという気が全くをもってなかった人達。それ以外のみんなは、醜い部分は持ちつつも、美しい部分も持っている。もちろん辛い部分はあったが、それがあったからこそ最後の僕らからしたら何気ない日常
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60年間すれ違ってようやくたどり着いた先に、想い人はもういない。
切ないけど、恋愛も結婚も友情でも、タイミング1つでズレてしまう。くっつくだけじゃなく、もちろん離れる時も。。
人生の折り返しを迎えたいま、これからは人と離れる辛さや悲しさを、とくと味合わされるのだろうな。。
生易しい純愛なんかじゃなく、あちこち寄り道しながら、それでも紡がれてきた愛が、ひとりの孤独な男性の人生を浮かび上がらせる物語。
以下メモ✍️
ひととの付き合い方の難しさをうまく言語化できない私に、ズバッとハマる言葉がたくさん散りばめられていた。
「ひとってのは、どれだけ相手を求め合っていても、考え合っていても、 -
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ネタバレ前の2冊同様に、テンポよくすいすいと読み進め、あっという間に一冊読み切ってしまった。
2のラストで不穏な空気を醸し出していた華さんも、やっぱりいろんな葛藤を抱えて、懸命に生きている魅力的な人だった。彼女にとって、廣瀬くんが新たな幸せになってくれるといいな。
このシリーズに限らず、町田そのこさんの作品からは、人がそれぞれの背景を抱えながら、懸命にもがいて生きている姿が伝わってくる。
みんな頑張ってるんだな
似たような思いを持っているんだな
もがいているのは自分だけじゃないんだな
そんなことを感じ、そして、作中の人物がしっかり前を向いていく様子に背中を押される気がする。
今回の作品からも、しっか -
Posted by ブクログ
読書備忘録995号。
★★★★★。
だってコンビニ兄弟ですもん。無条件やね。
そして今回はミツでした!
大方ファンの皆様は読まれているだろうからネタバレしても良いと思いながら、今回のミツのお話は触れないでおこう。あまりに切ない。
【プロローグ】
霊感強い和歌。プロローグのレギュラーメンバー!
ミツの除霊は成功した!でも足りない!
やはりレギュラーメンバーのマキオと宮崎へお守りゲットドライブへ!
【第一話 一度だけのボーイミーツガール】
テンダネス門司港のバイトおばさま、中尾光莉。
特殊詐欺を防いだことで表彰されることになった。
本社に赴き、テンダネス堀之内会長から表彰状と金のピンバッチを -
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ネタバレ痛みを知った人間だけが与えられるものがある、失ったこそ得られるものがある、届かないからこそ届けられるものがある、ということを教えてくれる作品だった。私はノルウェーという小国で、父の祖国だというだけで日本と両親の過剰な愛情から自立したい一心で30代になった。孤独と闘い、それに伴う体の疾患や心の不安定さと闘いながら毎日を過ごしている。浮き切ったあと沈みかけていた時にこの作品に出会った。 この作品の表題である「52ヘルツのクジラ」について主人公のみさきが自己を投影した孤独な少年にこの鯨について説明した時、ノルウェーの春の匂い漂う孤独の夜を散歩しながら、僕のことだ、と確信した。そこでほろっと涙が出
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回は3作。少なめだけれど、一作一作がとても濃い。
テンダネスに集う人たちそれぞれの背景があって、それぞれの想いも悩みもあって、視点が変われば人の見え方も変わる、という当たり前だけど気付きにくいことを改めて気付かせてくれる。人の弱さとか過ちとか、自分では知りたくない部分に対しても、あたたかい眼差しを向けてくれるあたりが、町田そのこさんの作品だな、と思う。
3作ともとても好きなのだが、個人的には美月ちゃんに救いがあってよかったな、と思う。美月ちゃんにとっては辛かったと思うけれど、自分の過ちに気付いて、受け入れてくれる人にも出会えて、きっとこのエピソードを経て、素敵な人になっていくんだろうな、と