町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子どもが成長する過程で親の影響が大きいことを改めて感じました。それどころか良くも悪くも大きく人生を変えてしまう。
時間はかかるかもしれないけれど、何歳になってもやり直せるし、成長できる。ただそれには周りの人の支えも必要だと感じます。そして、困難にぶつかった時に支えになってくれた人への感謝の気持ちは、一生忘れないものだなと改めて思います。
宙と二人の母親との関係が明らかになっていく話もそういうことかと最後に分かってよかったです。
謝ることが暴力になってしまう、難しいなと思いました。自分がどうしたいかではなく、相手の気持ちを考えるということだと思いますが、やはり難しい。 -
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子どもにとって親とは重要な存在であり、親次第でその後の人生は大きく左右される。
町田そのこさんの著書『52ヘルツのクジラたち』を読んだときにも、そのことを強く感じた。
本書でも、近年言われている、いわゆる「親ガチャ」に悩む子どもたちの人生が描かれている。子どもを自分の思うように支配したい親、家政婦のようにしか思ってない親などは、子どもにとっては毎日親に支配され辛い日々だと思われる。本書内でも「子どもは親を無条件に愛している」という言葉があった。本書の親の愛と子どもの愛のは大きな隔たりがあるように感じた。本書には、そんな親に悩む子どもたちを助けてくれる人たちが存在する。子どもたちを救うその優し -
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九州の片田舎の閉鎖的な町「かなた町」
そこの柳垣小学校は廃校が決まり最後のお祭り「柳垣秋祭り」の日を迎える
その舞台で起こった閉鎖的な町の女たちの5つの短いお話
第1話 ドヴォルザーク檻より
第2話 いつかのあの子
第3話 クロコンドルの集落で
第4話 サンクチュアリの終わりの日
第5話 私たちの祭り
ただ5つのお話はそれぞれで完結すること無く
複雑に交錯し様々な出来事を様々な面から捉えて
納得感がある形で染み込んでくる
そして夕日がきれいな校庭に
「遠き山に日は落ちて。。。♪」
ドボルザークの家路が流れて全ての伏線が回収される
とっても読みやすく面白かったです -
Posted by ブクログ
お友達のようにお買い物したり、映画を観たりするくらい仲のいい親子の関係がここ最近よく聞く話題ですが、それとは真逆の家族ということでしょう。
子は親を選べないし、親は子を選べない。
まさに親ガチャ問題。
幸恵はこんな親ならいなくなってしまえばいいのに、と思いながら、蛍の見える山の上へのぼり、隆之も親からの虐待、ネグレクトを経験し、蛍の見える丘へのぼり、二人が出会うところから始まる。
15年前と同じ場所で同じ蛍のお祭りの時期、その偶然の出会いからこのすべては始まっています。
なかなかそこまでの殺意のある人が、偶然知り合える機会が続くとは思いませんが、中盤からはこの正道くんの存在が重要でした。は -
Posted by ブクログ
重たく、時に救いがなく、読んでいて苦しい。けれど、合間合間に綺麗な美しい光が見える、やさしい物語。そんな印象の本でした。
人の痛みはその人にしかわからず、他人から見れば順風満帆に見えたとしても、その人には誰にも想像できない壮絶な過去や現実があるかもしれない。それは他者にとっては取るに足りないことのように思えても、その人にとっては生死に関わるくらい重たい選択を呼ぶきっかけになるかもしれない。時に、軽はずみで伝えた言葉や行動が誰かの人生を変えてしまうかもしれない。
登場人物たちの思いを想像して読んでいると、しんどくて、つらくなる部分も多かったです。それでも、読むことができて良かったです。誰かの痛み