町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「この店を選んで来てくれたあなたに、最大の愛を。」(店長視点のエピローグ、ラスト一文より。)
こんな気持ちでコンビニ店員をやっているなんて本当にすてきなこと。読みやすい短編集で、店長の魅力を中心に様々な人物のドラマが描かれています。
個人的には第3話の「メランコリックないちごパフェ」がとても感動しました。
この本を読み終えて、店長のように感謝と愛情をもって笑顔で人と接したいと思えた。そのように実践しても一般の自分にはフェロモンがドバドバ出ないのは残念だけど(笑)でも、笑顔で温かく人に接しようと、自分の行動を変えてくれた本なので星5個とします! -
Posted by ブクログ
推しが実写化の主演に決まったので予習も兼ねて。
やたら色気があってファンサ(?)がすごい愛の人な店長は確かに推しのイメージ通りかもと脳内再生余裕でした。
店長やコンビニを取り巻く群像劇なのですが、普段は群像劇はあまり読まないのでいい出会いでした。テンポも良くてほどほどに砕けた文体でとても読みやすかったです。
理想的な街すぎて関東在住ですけどここに引っ越したいと思いました。門司港に行けば似たような場所あるのかな…笑
光莉さんと同じでコンビニ兄弟の生態が謎に包まれているまま終わり、もう少し知りたい欲求を残しているので続刊を読むのも楽しみです。 -
Posted by ブクログ
プロローグがどのような場面であったのか、彼らがどのような関係で、なぜこのようなことになってしまったのか。主人公のみちるが事実に近づき、いろいろなことが一つに繋がっていく流れが読みやすく、ページを繰る手が止められなくなった。
同時に、この事件に関わった人物たちの心が明かされるにつれ、なんとも言えない気持ちにもなった。
その人の特性などによる生きづらさ、家庭環境などによって得られ難かった愛を求める心、無自覚に人を傷つける残酷さなど、おそらく誰しもが持つ弱さや脆さに繋がるところを突きつけられて、胸が苦しくなりながら読み進めるところもあったが、最後はある種の救いも感じられる結末で、読後感はすっきり。
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Posted by ブクログ
前からタイトルが気になっていて、ようやく読むことができた、町田 そのこさんのデビュー作品で、5編の連作短編集。
『52ヘルツのクジラたち』や『宙ごはん』、『星を掬う』同様に心にズキズキと突き刺すような描写が多いけれども、決して嫌な読後感にならないのが、魅力の作家さんです❗️
また『うつくしが丘の不幸の家』のように、少しずつ物語が繋がっていて、読後にはこう繋がっていたんだと、ちょっと驚いてしまうのも魅力のひとつではないでしょうか⁉️
個人的に好きな話しは、『波間に浮かぶイエロー』と『溺れるスイミー』ですが、特に『波間に浮かぶイエロー』は群を抜いてお気に入りの作品です❗️
時々読み返したい -
Posted by ブクログ
めっちゃおもしろかった。今まで読んだ町田そのことテイストがかなり違って、ドキドキハラハラする話だった。
宗教はどの国にもあり、ある程度は必要なものかもしれない。人々は、信仰する対象があるだけで安心するし、その信仰心から決心がついて事がいい方向に進むこともあると思う。日本は無宗教の人が多く、その感覚はあまりないかもしれないけど、助けを求めている人は意外とたくさんいるし、助かるためなら周りが見えなくなってもおかしくない。
古の時代から、友情はきっと大切なものだったし、素敵なものだった。その友情を、歪んだ形でも守り抜きたいと思うほどの思いの強さと、それを今の時代までつなげていくホラー感で、最後ま