町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
納得の高評価
最初はカノさんの未熟さに宙が可哀想でイライラしたけど、人ってそんなに強くないないよなって思った。どんどん助けてもらう温かさに、別れの寂しさに、惹き込まれて、涙しながら読みました。
親子ではなく家族の形、そして周りに支えてもらいながら生きること。幼少期の描写も解像度が高くてずっと苦しくて、でもとても優しい気持ちになりました。
温かいものを食べて、自分を満たすこと。自分を満たして、周りに手を差し伸べること。
これって、当たり前感すごいのに見落としがちで、やっぱり非常に大切なことだと思うんです。
人として大切な成長ができた気持ちです。本当に出会えてよかった。 -
Posted by ブクログ
町田そのこさんらしい、とても奥深い作品だった。
日々のニュースでは事件の概要と加害者、被害者くらいがざっと紹介されるだけでそれに何か思ったこともない。
ただ、今回読んでみてフィクションとはいえ一つの事件には様々な要素が関わってくる事を改めて思い知らされた。
加害者にも被害者にもそしてそれを取材する記者にもそれぞれの人生がある、心がある
テレビやSNSで事件が流れ、誰かを悪者にして批判しがちだけど、事件に関係ない者がそれをするのはどうなのだろう、と考えさせられる内容だった。
そして自分も気づかないところで人を傷つけていることがある、自分には何気ない一言がその人の人生を変えてしまう事もある事を肝に -
Posted by ブクログ
葬儀屋で働く主人公や周囲の人々にまつわる差別や価値観の押し付けに向き合っていく話。
いつもながらの町田そのこだなあと思いつつ読みましたが、各章ごとに話の区切りがあり、それぞれに理不尽なことへの憤りと、そこからの気づき、一つの解のようなものが提示されてゆく、それらがなんというかよい着地で、ざわざわしながらも少しホッとさせてくれるのでした(3章だけはちょっと違く感じたけど)。
この方のほかの作品もそうですが、差別や抑圧に不満や辛さを持ちながら、いつか自身も内面に差別を抱えていることを自覚させられてゆく、という合わせ鏡のような構造をわかりやすく見せるために、登場人物の内心の描写がとてもシンプルか