町田そのこのレビュー一覧

  • プレゼント(新潮文庫)

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    イサコー好きだから買ったけど、すごいメンツ
    初めて読む作家さんもいて良かった。
    どの作品も面白いけどやはりイサコーが好き

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    2026年10月12日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    中尾さんの推しがテンダネスに現れる話、ホームシックの主婦に女友達ができる話、とコメディ風味で楽しく読める作品が多かった3巻でした。
    最後の1話は少し深刻な過去のお話でしたが、新しい恋へと繋がる最後はほっこり。
    このシリーズの中でも特に楽しく、読みやすい巻だと思います^_^

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    2026年10月12日
  • 宙ごはん

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    涙が溢れて溢れて、そして時に笑って。
    最後は温かい気持ちになった。
    町田そのこさんの小説は最後はいつも温かい気持ちをくれるのはわかってるけど、やっちゃんが亡くなった時にはエッ❗️ってなり、一瞬いつもと違う、、と思ってしまいましたが、ささくれ立つ気持ちが最後は涙で洗い流されておりました。
    そして、人は気持ちのこもった美味しい物を食べることがとても大切なんだと思いました。
    良い小説でした。

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    2026年10月12日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    10月も中旬になり、日中はまだ暑さが残っていても朝晩はずいぶん過ごしやすくなってきた。気が付けば日が暮れるのも早くなり、夏の終わりと秋の始まりを感じる季節だし、今年は秋の長雨が多いのでなおさらだ。
    昔から「読書の秋」と言われているが、本当にのんびりと秋の夜長に読書を楽しむのはもう少し先の話。しかし、暑い夏が終わって一息つけるこの時期も読書が楽しめる時期でもあるので、東京地方のシルバーウィーク前半は天候に恵まれないこともあり、好きな本をゆっくり開いて物語の世界に浸るのも良いかもしれない。

    新潮文庫から発売されたアンソロジー「プレゼント」は、伊坂幸太郎さん、江國香織さん、恩田陸さん、梨木香歩さん、町田そのこさん、宮部みゆきさん、米澤穂信さんという豪華な作家陣による短編集。現代を代表する作家7人が「夏」をテーマに書き下ろした作品が収められている。収録作品はミステリーあり、青春小説あり、不思議な物語ありと実にさまざまで、同じ夏というテーマでありながら、作家ごとにまったく異なる内容の短編集だ。読んでいるうちに、自分自身の学生時代の夏や忘れていた思い出がふと頭をよぎることもあった。
    アンソロジーの魅力は、一冊で複数の作家の世界観を楽しめることだろう。この一冊もそれぞれの作品は短編ながら読み応えがあり、読み終えた後にしばらく余韻が残る。季節はすでに秋へと向かっているが、この本の中には楽しかった夏、切ない夏、不思議な夏、少し怖い夏などさまざまな夏が詰まっている。そんな夏の記憶を振り返りながら読むのにぴったりの一冊なので、秋の夜長一歩手前に読む本として手に取ってみてはいかがだろうか。

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    2026年10月12日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    新潮文庫から私にプレゼント。
    伊坂幸太郎さんの書き下ろしが入っていた為、手に取ったけどどの話も面白かった。
    普段ミステリーしか読まないので、町田その子さんなど気になる作家さんができて良かった。
    アンソロジーの良いところ!

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    2026年10月12日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    主人公、キナコの現在から話が始まるが、この第一章で出会う得体のしれない52(愛)を「中学生くらいの女の子と推察される」との表現や、アンさん、アンさんって言ってるけど何者だよ?と想像させる記述が後に布線としてきいてくる。

    キナコの幼いころ受けた虐待や家庭環境の話が進むにつれて、現在の話と過去の話が入り乱れながら、核心に迫っていくストーリーが読んでいて、次の章も早く読みたい!と思わせる素晴らしい本であった。

    親友の美晴の職場先の同僚アンさんがキナコと出会いキナコを救い出し、最果ての地で出会う村中を巻き込みながら、ジェンダー問題や幼児虐待問題をテーマに第一章を裏切るストーリーが展開する。

    テレビドラマをみているかのような、次週が気になる〜って思わせる、一気に読み進められる本当に面白い本でした。

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    2026年10月11日
  • 夜明けのはざま

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    人の死が主なテーマの作品なのに、生きてる人の大事にしている物とそれに葛藤する作品でとても心に刺さった。
    何かを取るなら何かを犠牲にしなければならない。
    でも、その中で自分が本当に大事にしたいもの、大事にするべきものは見誤っちゃいけないよなぁと思いました。
    短編集のはずなのに、最後にはどの話もしっかり繋がっていてとても読み応えがありました。

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    2026年10月11日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    店長の過去を始め、全編通して今回は心に沁みる一作だった。エピローグも良かった。
    やっぱりこのシリーズは読みやすさと感動のバランスが絶妙!

    特に印象に残った言葉
    「居場所って、本来は自分以外の…他人の中にあるんだよ。あなたの中にぼくという存在を置いてほしい、という願いが叶うか叶わないかで、人は幸福を覚えたり孤独を感じたりする。目に見えないから、ちゃんとあるのか不安にもなるし、何度もそのありかを確認したくなる」

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    2026年10月11日
  • 夜明けのはざま

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    親子関係の物語が苦手だった。
    私は一般的に幸せな家庭に生まれたし、私の親は一般的に良い親だから、不幸だなんて思ってはならないと思っていた。
    本作の主人公たちの家族のかたちや植え付けられたトラウマが私の記憶を呼び起こし、自分が自分の傷を無視し続けていたことに気づいた。
    この物語の本筋である死との向き合い方とは少しズレているかもしれないが、この本に出会えて良かった。

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    2026年10月10日
  • 星を掬う

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    P124 母と娘って背景によって異なるけど難しいな
    彩子さんも千鶴もどちらも「捨てられた側」ではあるけど
    母か娘で憎むか後悔するかが全然違う。
    美保も母に捨てられたと思ってるかもしれない、歪むのも妊娠するような環境に居てしまうのもわかる
    けどどちらが悪いわけではない気がする。

    P138 千鶴にとって母と過した1ヶ月間の夏は心の拠り所で、辛くてもその思い出があれば頑張れたのだ
    母に会った事でいい思い出から悪い思い出に変わってしまうのではないか。

    P150 小さい頃の環境とかで形成された人格や物事って自身と一体化するから、変えることは中々できないし奥底にずっと埋まってる。
    折り合いをつけて生きては行くけど中々変わらない。
    それを10代で変えておくべきだ、30目前で変わってないのは幼稚だというのは第三者しか言えないと思う、私の性格が多少歪んでるから私は千鶴側だ。

    P210 千鶴といる時は本当の聖子では無かった。
    何でそうしたか。おかあちゃんが怒るから
    →母は母で祖母に支配されていたのかな
    P212の黒のベロア素材の靴をはこうとしたら「違うよね?」とピンクのキャラクター物の靴を履かせた、そしてほかの親と親が望んだものを履かないよねに共感をするために履かせた、怖すぎんか?
    おかあちゃんが好きってより洗脳では。ほんで祖母が死んだから解き放たれて蒸発した、


    星を掬うって認知症で思い出せない記憶の海から輝く星のようなものだけ掬えたらいいなってこと

    過去の環境で大人になっても引きづることもあるけど、自分の人生なんだから引きづらずに生きていこうよっていうことが言いたかったのかな

    「自分の人生は自分のもの。誰かの悪意を引きずって人生を疎かにしちゃいけない」
    「自分の人生を誰かに責任を持たせてはだめ」
    「成人してからの不幸は親のせいにしてはだめ」
    「自分の人生は自分のとのよ、と。誰かのために消費してはダメ」
    どこかで区切りを付けて頑張らなきゃ勿体ない

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    2026年10月10日
  • 蛍たちの祈り

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    連作短編集。
    山間にある小さな田舎町。結婚詐欺にあい、全財産を無くし、妊娠中の身で絶望し、死に場所として選んだのは、蛍が舞う祖母から教えてもらった場所だった。丁度、今と同じく祭りの夜、家庭で虐待を受け、同じく絶望していた夜、同じように絶望し、父を死に追いやってしまった同級生の隆之と出会った場所だった。

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    2026年10月10日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    とにかく面白かった!
    普段名前は目にしても読むことのなかった作家さんの話ばかりだったのでとてもワクワクと新鮮な気持ちで読めました!
    お気に入りは江國香織さんと町田そのこさんのお話かな。ほんわかして読めました。

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    2026年10月10日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    キナコの壮絶な過去、届かぬ声を聴き、救ってくれたアンさん。しかし、アンさんの届かぬSOSに気づくことはなかった。土地を変え、九州へ。そこで出会う愛(52)。次はこの子を救うと同時に、自分も救われていた。届かぬ声に耳を傾けること、気にかけよう。

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    2026年10月10日
  • 夜明けのはざま

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    町田その子さんの本だし、泣ける話だと思った上で読んだのだけど、それどころじゃなかった。涙が止まらない。
    自分が大事にしてるもの、生きている中で何と向き合うのか、ほんとにそれでいいのか、小説の中身と関係ないことも考えさせられながら読んでしまいました。
    芥子実庵という家族葬専門の葬儀屋さんで働く佐久間良子を中心にした物語。いい人ばかりじゃない。でもそれぞれで大事なものを抱えて、嫌なものと向き合って戦おうとして逃げ出して後悔して。
    ほんとにその決断でよかったのかな。でも決めて前に進むしかない、と思わせてくれる素敵な話でした。

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    2026年10月10日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    主人公が辛い過去と向き合い、乗り越えて成長していく姿に涙無しでは読めない素晴らしい小説でした。
    「52ヘルツのクジラたち」というタイトルがこれ以上ないくらいマッチしています。

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    2026年10月09日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    ある日突然、大事な人の死に対して向き合わなければならなくなった人々の物語

    年齢を重ねてくると自分の両親の死に直面したら果たして耐えられるのだろうかとよく考えるようになった。死と向き合うってどんなことを思うんだろうね。

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    2026年10月09日
  • 宙ごはん

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    『育ての母』と『産みの母』
    母が2人いる宙の、
    優しく、暖かく、時に苦しく‥。
    けど微笑みがふわっと溢れるようなお話。

    まず最初に、やっちゃんが素敵すぎた。
    美味しくて優しくてあたたかい料理でみんなのことを救って支えてくれる、やっちゃんはとてつもなくカッコいい。
    こんな人が近くにいてくれたらきっと幸せだろうなあ。
    やっぱりあたたかい料理って大事だと思った。
    忙しくて適当にご飯を済ませたり、食べなかったりする人もいるだろうけれど、ゆっくり座って、あたたかくて美味しい料理をゆっくり食べる。
    そして『美味しいね』って言い合う、そんな時間が人には必要なんだと心から思った。
    そういう時間をこれからもっと大切にしていきたいと思った。


    そして、『母親』の話。
    『母親だと期待しない』という言葉になんだかしっくり来た。
    私はきっと自分の中でのキラキラした母親像を勝手に頭の中に描いていたんだと思う。
    そうじゃないと『母親らしくない』と私は勝手に思ってしまっていた。
    確かに『家族』だと割り切ってしまえば肩の荷が降りたのかもしれないけど、そうやって割り切ることは完全にはできなくて‥。
    この考えいいなって思う気持ちも半分あるけど、もう半分は『やっぱりもっと母親らしくいてほしかった』『もっと愛されたかった』という気持ちがどうしても頭から離れない。

    宙もマリーもまだ小学生なのにこんなに大人のような考え、言葉が出てくるのは何でだろう?と少し最初はモヤモヤしていた。
    しかし2人は色んなことを考えながら毎日生活していて。
    だからこそ、皆より少し大人びているのかもと思ったけれど、それはそれでちょっと悲しくなった。
    まだ大人にならなくていいのに。子どもらしくいていいのにって。

    しっかりした子って、私もよく言われてたなあ。
    おばあちゃんが私をスーパーに連れていってくれた時の話は今でも覚えている。
    私に何かお菓子を買ってあげようとしたのに『何がいい?』と聞いても何も答えず。
    『あれ買って!』『これ買って!』って言わないで欲しいものを全然選ばない子だったっておばあちゃんが言っていた。
    もっと子供らしく欲しいって言って良かったのにって。
    お風呂も小さい時から1人で入ってて可哀想だったと大人になってから聞かされた。
    私のお母さんは6人の子ども(私は長女)を育ててたからそれどころじゃなかったんだろうし、当時の私は1人でお風呂に入って悲しいって思ってた記憶はあんまりない。
    でも、なんでかわからないけど『死ぬってどうゆうことだろう』ってよく1人でお風呂入ってる時に思ってたのは鮮明に覚えている。
    それで色々″死″について考えてたらなんかわけわからなくなって、どうなることかもわからないままボロボロ泣いて、そんな自分がおかしいってよく思ってたことがある。
    そんな昔の自分のことを思い出すと悲しくなるなぁ。
    子どもながらにやっぱりもっと構って欲しい、愛が欲しいと思っていたのかもしれない。
    大人になった今でも思う。
    記憶にないだけかもしれないけど、ぎゅーって抱きしめられた記憶ないなぁとか。
    頭を撫でてもらったり、手を繋いだりしたのっていつが最後なんだろうなあって。
    今になっても守ってくれるような言葉や行動もあまりないし、『母親ってなんだろう』って思っちゃう時がある。

    でもこの『宙ごはん』を読んで、最初の方は『やっぱり母親は母親らしくしてないと子供が可哀想』って思ってたけど、後半になってくると『大人にも色々ある』『一緒に成長していけばいい』って思えるところも少しあった。
    難しいけど、家族なんだし、寄り添いあうことも必要なのかなあ。

    そんなことを色々と考えさせられる一冊でした。
    宙や花野さんの周りには優しい人がいっぱいいて良かった。

    2026.10.9(金)

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    2026年10月09日
  • 星を掬う

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    文句なしの⭐︎5です。
    町田先生の中では一番好きな作品です。
    個人的にはこれが本屋大賞。

    認知症のことや介護のことを知れてすごく勉強になりました。本人も周りも辛すぎる。

    自分の人生は自分で責任を取らなければならない。本当にその通り。忘れないよう時々読み返したいです。

    そして、いつも適切な距離感をとってくれていた自分の母に感謝しなければならないと思いました。

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    2026年10月09日
  • 夜明けのはざま

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    家族葬を専門とする葬儀社「芥子実庵」を舞台に、「死」と向き合う人々の姿を描いた連作短編集です。

    大切な人を見送る遺族、故人との間に消えないわだかまりを抱えた人、自分自身の人生に迷いを抱える人。最も「死」に近い場所である葬儀の現場だからこそ、それぞれが抱えてきた後悔や葛藤、本音が浮かび上がってきます。

    本作を読んで強く感じたのは、「死」を描きながらも、その先にある「生」を見つめ続ける物語だということです。いつ訪れるかわからない別れがあるからこそ、「今」をどう生きるのか。自分に嘘をついてまで守ろうとしているものの先に何があるのか。登場人物たちの姿を通して、そんな問いを投げかけられました。

    また、人は一人では抱えきれないものを背負って生きています。それでも誰かに頼り、誰かにつないでもらうことで、前へ進めることもある。本作にはそんな優しいまなざしが通底しています。

    町田そのこさんの描く心理描写は相変わらず見事です。各章に登場する身勝手な人物には本気で腹が立ちますし、傷つきながらも立ち上がろうとする人々の姿には胸を打たれます。人間の弱さも醜さも優しさも余すことなく描き出す筆致に、何度も心を揺さぶられました。

    読み終えた後、大切な人との関係や自分自身の生き方について、少し立ち止まって考えたくなる一冊です。

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    2026年10月08日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    作品を提供している作家さん達の名前を見ただけで「これは読もう!」と思わせる。
    とはいえ決め手になったのは、初読みとなる「米澤穂信」さんと、
    最近読めていない「宮部みゆき」さんの作品が読みたかったこと。

    「宮部みゆき」さんの作品は少し長めで嬉しかった。そして面白かった。
    「米澤穂信」さんは、こういう作風なら読めそうと感じたのが収穫。

    「町田そのこ」さんの作品は、門司港のコンビニと繋がりがあって読み易かった。

    どの作品もハズレなし。

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    2026年10月08日