町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ひとつの家の歴代の住人たちが出てくる5つの物語。
どんどん過去に遡っていくんだけど、ひとつ前に読んだ物語に出てきた主人公がチラッと出てきたりして楽しめた!こういう少しずつ繋がっていくストーリー大好き。
どのお話も冒頭から続きが気になって惹きつけられたな。様々な暗い過去に囚われていたり、今現在の問題に悩みながらも乗り越えていく主人公たちに勇気を貰った!特に家族間の問題を乗り越えていく2話目、離婚した夫に勇敢に立ち向かっていく紫そしてそれを懸命に支える友人の叶枝が出てくる3話目が好き〜3話目はちょっとほろっと泣けてきた。
町田そのこさんの他の短編集もこれから読んでいきたいな。
最近読書が大分スロ -
Posted by ブクログ
いわゆる親ガチャ失敗した子を目線としたお話。
親も人だからいろんなタイプがあって当然だとは思うけど、親子の関係って他の人と人の関係よりも、
こうあるべき!という理想像が確立されているがゆえに、少し外れると異質なものになるなぁと。
そして、それは他の関係よりもあってはならない。子どもにとって親は絶対的な存在だから。
それにしても、正道がイケメンすぎる!
「神様にお願い」の最後にある可憐に対して言った言葉、中学生だとは思えんくらい達観してたな笑
「俺のせいにしろよ。不幸が続いたら、生きてられないくらいしんどくなったらら全部俺のせいだと思え。なんなら、殺しに来てもいい。...」(p.168)
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Posted by ブクログ
タイトルの『52ヘルツのクジラたち』の比喩が素晴らしい。
「世界一孤独なクジラ」の届かない声は、どこか幻想的で強く優しいあたたかさを持って物語全体を包み込んでいる。
巧みなストーリーの構成に完全に引き込まれた。次から次へと起こる出来事や散りばめられた疑問に、気付けば夢中でページをめくっていた。
作中で描かれる、主人公の「第一の人生から第三の人生」への歩み。単に過去の傷から立ち直り、自分の人生を取り戻していくだけの物語でなく、自分と同じように激しい孤独の中にいる少年「愛」のSOSを、今度は自分が懸命に掬い上げようとする姿に、涙がでそうになり電車のなかで堪えるのに必死だった。
貴瑚が実母と義 -
Posted by ブクログ
キナコは、一度の人生の中で何度も死んだ。
そしてその度に、
前を向いて新しい人生を歩き始めてきた。
それはきっと、アンさんや美晴、
周りの人たちの支えがあったからこそだと思う。
キナコは言っていた。
アンさんの声に気づけなかった。
そして、離れてからやっと気づいた、と。
大事なものは、いつもすぐそばにある。
なのに、それは失いかけて初めて輪郭を持つ。
だからこそ、その当たり前をちゃんと胸に置いて生きていきたいと思った。
いつ失ってしまうかわからないから。
私は幸いにも、虐待を受けたことも、
身近にそういう環境の人がいたわけでもない。
けれど、この世界には、
自分では想像もできないほど