町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
米澤穂信さん以外は読んだことがある作者さんだったけど、代表作しか読んだことがなかったのでそれ以外の作品を読めるのがとても楽しみだった。
全作品とても読みやすくて、本をあまり読まない人にも進めやすいなと感じた。
特に宮部みゆきさんと町田そのこさんの作品が良かった。
宮部みゆきさんの「真実のトランク」は少し怪異的な部分があって良かった。ゾクゾクするようなあの感覚はやはり宮部みゆきさんにしか出せないなと感じた。
町田そのこさんの「きっとあの日の光と同じ」は、高校生の淡い恋心の物語であるあるだよねこの感情と思った先のストーリーが胸熱だった。こういうストーリー展開嫌いじゃないよ!と思いながら読んだ。文章の表現も良くてとても素敵で夏に読みたかったな…と思った。
初めてアンソロジーを読んだのがこの本で良かった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ○ 「死」を通して「生」の輪郭がくっきりと浮かび上がる
家族葬専門の葬儀社「芥子実庵(けしみあん)」を舞台に、さまざまな事情で大切な人を見送る人々や、そこで働くスタッフたちの姿が連作短編として描かれています。
死を扱う物語でありながら、単に悲しいお話ではなく、「自分は残された時間をどう生きるのか」「本当に大切なものは何か」と、自身の人生を強く振り返らされるパワーに満ちています。
○ 世間の常識や人間関係のしがらみからの解放
作中では、仕事と結婚の選択、ジェンダーや古い価値観、周囲からのプレッシャーなど、現代を生きる私たちが日常で感じている息苦しさや葛藤がリアルに描かれています。
○「あなたのための椅子」には強くハッとさせられました。
もう二度と会えない人、直接謝ることができない人に対して、自分の心の中にその人のための椅子を用意し、向き合い続けるという描写。
過去の過ちや後悔から逃げずに、自分でしっかりと引き受けて生きていくための、切なくも温かい儀式のようなものを見せてもらった気がします。
自分の人生の舵を自分で握ること、そして「明日に任せすぎず、今を大切に生きること」の重みを教えられました。
読後は穏やかな余韻に包まれ、明日からまた自分の足でしっかり歩いていこうと思える、心に深く染みる作品です。 -
Posted by ブクログ
★4.4
キナコ・アンさん・愛の過去、境遇に胸が締め付けられながら読みました。
辛い過去を乗り越えながら、自身と似た境遇の愛を守りたいと必死にもがくキナコの姿に胸を打たれました。
キナコや愛の様な環境で育つ人も実際にいる訳で、いかに自分が幸せな環境で育ってきたか、愛情を受けて育ってきた事に改めて感謝しました。
キナコが52から愛と呼び方を変えた時、キナコの愛を思う気持ち、守りたいと本気で思った覚悟を感じたシーンがすごく印象的でした。
52ヘルツのクジラたち
切なさ、愛情の大切さ、本気の思い・気持ちから湧き出る行動力・力強さ。
一冊の物語の中で色んな事を感じさせてくれる作品でした。
おすすめです。 -
Posted by ブクログ
過去に扱った事件により傷を負って故郷に帰っていた元事件記者、みちる。なりゆきで調べることになった殺人事件。
かなりひどい事件で、そこに至るまでの過程も相当ひどい。様々な社会問題がいっぱい出てくるし。あまりよく知らずに読み始めたら、重すぎた…。
そんな中で救われるのは、井口さんの存在かな。打ち解けたあとの二人の関係は、読んでいて何だかほっとする。
美散が最後やけにならずに少しずつ穏やかに過ごせるようになったのは、よかったのだろう。
あのクソ男はちゃんと死刑になったのかな。ああいう人間は、死刑になろうとも悔やむことはないのかもしれないと思うと、またムカムカ…