町田そのこのレビュー一覧

  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    ネタバレ

    寂しくて、暗い暗い過去を持った1人の女性が愛を探してもがいて傷ついて、その先の生きるみちしるべをまた探していく物語

    LGBT、介護、虐待、不倫、などなど取り扱うテーマは非常に重苦しいもので、メンタルの調子が良くない時とか家庭環境にトラウマがある人が読むと本当に辛いと思う。が物語としては少しずつ謎が解けていく構成でどんどん気になって先に進んでしまうので思ったよりサクサク読めてしまう。

    【以下感想】
    ・女友達、いい奴すぎる
    ・キナコ、あまりにも人を狂わせすぎ、天性の魔性の女
    ・妾の子が妾の道を歩もうとしてしまうところに「血」を感じた (あんまり関係ないけど血に抗えない感じが菅田将暉主演の映画[

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    2025年11月27日
  • 夜明けのはざま

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    死がテーマの本。大事な人を亡くしたとか、葬儀社側のお話とか
    「死」というと、どこか冷たくて恐怖を感じるけどこの本からはそれを感じつつもほんのり温かさを感じた。死ぬのは、生きてるものが訪れる運命。だからこそ死に対してどう向き合うのか、を考えることが出来た。
    生と死と重いテーマにしてるのに全体的に光が差し込むような感じだったから読後は考えさせられるよりもすっきりしたなー!

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    2025年11月26日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    女子高生、凛音の住む九州の田舎町の山奥に、NI求会という新興宗教の施設ができ、多くの信者がそこに住み始めた。凛音の親友、美央の両親も熱心な信者で、凛音と喧嘩別れをしたばかりの美央はある日突然高校を退学し、その施設に住み始めたとの噂が…。そのことと並行して、町では不審な死を遂げる人が何人も出てくる。

    今までの町田さんは、大人の女性に向けて地方に続く男女差別、貧困、虐待が出てくる作品が多かった。

    でも、今作はどちらかというと女子中高生が好みそうな作品で、賛否両論があり、ブグログでの評価も低い。けど、私は嫌いではなく、どちらかと言うと町田さんはこういった作品も書くのかと感心した。

    まさに、町田

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    2025年11月25日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    2巻の最後で不穏な空気を作っていた美女が再登場。
    結果、彼女のこと好きになっちゃいました!
    この第三話「華に嵐」が今巻の中で一番良かった。

    ツギの人間らしい過去も垣間見えて新鮮!

    ミツ店長とツギの会話に出てきた、除霊能力あり?!のイチ兄も気になる。
    志波一族の全体像が早く知りたい。

    それにしてもバイトの廣瀬太郎の存在感が増していくなぁ。
    そして廣瀬のぼやき通り、変わった常連客がどんどん増えていくなぁ笑

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    2025年11月24日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    一気読み。めちゃくちゃ読みやすいし話がどんどん展開していくから飽きない。
    この方の作品は、ほんとに人とのつながりがめっちゃあったかく感じる。
    羨んでしまうな。気を抜くと一方私は…と考えだして自分を責め始めてしまいそうで危なかった。
    自分がこの海辺の町にいるような気分になれる、描写がとても綺麗な作品。
    いろんなことが明らかになってからは泣きながら読んだ。
    人が人を思う気持ちって素敵だ。
    たとえ届かなくなってからでも思い続けることには力があるんじゃないかなと思えた。

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    2025年11月24日
  • 星を掬う

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    ネタバレ

    捨てられた娘と捨てた母の物語。
    元夫のDVから逃れられない千鶴。自分を捨てた母と再会する機会ができ、それをきっかけに母親の所有するシェアハウスに逃げることになります。

    自分の不幸は母親のせいだと思っていた千鶴。
    「不幸を親のせいにしていいのは、せいぜいが未成年の間だけだ」と言われ、ハッとします。
    自分が不幸のどん底にいると、つい、自分だけが不幸で世の中は不平等だと思ってしまいます。でも、周りをよく見ると、気付くことはたくさんあります。
    親子だって別々の人間。
    一見身勝手な母親でも、母親側の気持ちを読めば、その気持ちも痛いほどわかります。

    娘には自分の人生を生きていってほしい。

    自分の母の

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    2025年11月24日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    新たな町田そのこと出会えたと思う
    ホラー要素が強めでゾクゾクしながらページを巡った
    怖かったけど、手が止まらなくてあっという間に読み終わってしまった
    読み終わった後つい目がちゃんとついているか確認してしまった

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    2025年11月24日
  • 蛍たちの祈り

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    「子どもは親を選べない」この本のなかに出てくる子ども達は、いずれも親の身勝手に振り回され、苦しい子ども時代を過ごしていた。その状況から抜け出したいがために自分の手を汚してしまう。自分自身と親。私たちはどうしても切り離して考えられない。でも決して重ねてはいけない。そして巡り巡って自分の身に起こることを受け止めて生きていく。汚してしまった手でまた掬えるものがあるだということに気づかされる本です。

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    2025年11月24日
  • 月とアマリリス

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    ネタバレ

    近所の男性が、なんで熱心に協力してくれるのか?怪しんでたけど何でもなく、理由がよくわからなかった...心が女性というのも取ってつけたような。
    とはいえ人間ドラマにはとても読み応えがあって一気読みしました。
    町田そのこさんハズレが無いなぁ(今のところ)

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    2025年11月24日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    シリーズ第3弾。これまでの2作とは趣きが少し異なっていました。
    3話は特に思い通りに行かなかったり、後悔したり、これまでよりも深い話でした。でも変わらずポップさは残していて、読み終わったあと温かい気持ちになるのは今作も変わりません。
    店長はあまり登場せず、店員やツギが中心です。ツギの過去も少し覗けました。

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    2025年11月23日
  • わたしの知る花

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    それぞれの年代、性別、視点からの物語だった。いろんな人の考え方がそれぞれ違って、でもどの人にもちゃんと共感できて面白かった。
    天国で平さんとエコちゃんは会えたのかなあ

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    2025年11月23日
  • 蛍たちの祈り

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    ネタバレ

    町田さんの新作。不幸な家庭を書かせたらNo. 1だと思う。その中でも懸命に抗い生きる姿と救いの手、希望、というのが町田さんの作品から受ける印象で今回もそうだった。殺人が続いたので、1章、2章が怖く、1章は白夜行みたいな感じがした。2章はなんか異色で気持ちも悪かった。で、そんな中育ってきた正道が、殺しの臭いを感じ取れるような、ちょっと無理やり大人にならされたような、だけどまっとうで優しい人間に育ったことが嬉しい。養父のおかげかな。各章ごとの主人公のどうしようもなさ、がすごく迫ってくるが、夢中になって先を読み進めずにはいられない作品。

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    2025年11月22日
  • 蛍たちの祈り

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    親に恵まれなかった子の切なさがひしひしと伝わってくる。あまりに辛すぎる。
    最後はジーンとくるお話でした。

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    2025年11月22日
  • 月とアマリリス

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    吉永さんよかったなぁ
    やった方は覚えてない的な?と最初は不快に思ったが、自分の気持ちをあんなにストレートに話してくれるって印象がガラッと変わった
    昔の思い出って結構自分の中で自分本位に作り替えてたりする
    自分のやったことを認めながらも丁寧に説明してくれる吉永さんが私の中でとても印象的だった

    事件はイヤな事件だったけれど 町田さんらしいそれぞれの登場人物の描き方とかすごく良かった

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    2025年11月22日
  • わたしの知る花

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    平さんを巡った物語
    色んな人の視点から平さんについて暴かれていくのが
    答え合わせをしているみたいで楽しかった

    花束は私にとってすごく大事な人にあげたいプレゼント

    だからこそ平さんの向日葵の花束のシーン切なかったな

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    2025年11月21日
  • 星を掬う

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    今の自分は、すべてこれまでの自分が積み重ねてきた決断の結果であると強く感じた。現状を他人や環境のせいにせず、責任を持つ。
    未来の自分が心から肯定し、自身を好きでいられるような決断を選びながら生きていきたい。

    主人公たちの境遇に完全に共感しきれない場面もあったが、それは自分が家族や周囲の人々にいかに恵まれてきたかを再認識する機会となり、これまでの環境への感謝の気持ちが深まった。
    さらに物語を通じて、深く掘り下げなければ見えない、多様な人生や人々が存在することを知った。
    表面だけを見て決めつけることのないよう、常に相手の背景を想像する姿勢を心がけたい。

    家族という最も近しい関係でさえ、分かり

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    2025年11月21日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    シリーズ2巻目。

    舞台となっている門司港の簡単な地図がついているのが嬉しい。
    でもこの地図だとテンダネスは老松公園の近くで、ここらへんは観光の中心地からちょっと離れているし、観光のついでにふらりと立ち寄るエリアじゃないような。

    ばあちゃんと孫の第一話「恋の考察をグランマと」も良かったですが、第三話の「クイーンの失脚」が刺さりました!
    1巻では悪者ポジションだった美月が主役。
    クラスでハブにされて、一人だけ理解者が現れて友情が生まれて〜と、梓の物語とシンクロしています。
    美月と梓が仲直りできる日もあるのでは?!
    今後そんな展開があるといいなぁ。

    心あたたまるお話ばかりのこのシリーズの中、エ

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    2025年11月20日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    田舎は噂が一瞬で広まる。
    田舎育ちの私はそれをよく知っているからこそ、街の噂好きの感じはとても嫌気がさすほどリアルに感じた。

    むしと呼ばれる男の子はどんな思いでずっと耐えてきたのだろう。
    孤独と孤独が合わさり、お互いの優しさに触れるために言葉は重要じゃない。
    距離感なのだと教えられた気がした。

    自分のためにも、彼のためにも無我夢中で何か出来ないかと必死になる姿は読んでいて涙が溢れるほどでした。

    今孤独を感じる人に読んで欲しい本です。

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    2025年11月20日
  • わたしの知る花

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    町田そのこさん大好きなので、この作品もいつか読みたいと思っていました
    一人の男性を追うことでわかっていく事実

    お互いを想っていたいし、なんなら想っているはずなのにすれ違っていく様が苦しかった
    それでも前を向いていかなきゃならない
    生きていくしかない

    出会って過ごしてきた日々を大切にしよう

    幸せにしてあげたい、でもできない
    いつも思うけれど、幸せは与えられるだけのものじゃないと思ってる

    悲しい気持ちにもなったけれど
    最後の読後感がとても良い
    安珠と奏斗の未来も明るいものであって欲しい!

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    2025年11月20日
  • 宙ごはん

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    本屋大賞をとっていた作品なのと、作者の他の作品を読んで面白かったので、なんとなく買ってみた。

    母が2人ってどんな状況だろう?私には共感できることないかな?と思っていたけど、ストーリーも面白いし考え方に学べることがたくさんあった。

    美味しいごはんが出てくるのも魅力的!残酷だけど温かい作品だった。

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    2025年11月19日