町田そのこのレビュー一覧
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ぎょらん、死んだあとに対峙するその人への気持ちと捉えました。
人が亡くなると必ず後悔って残ると思うし、後悔のないように人と接することは不可能に近いと思うけど、迷うことがあるなら行動したほうが良いね。
自分が起こす行動って結局エゴでしかないから。
人間だからエゴで動いてなんぼ。
でも人間だからこそ、その言動の裏にある気持ちを推し量れるんだな、と。
最初の一文、面白い!笑
家に帰ったら、リビングで朱鷺が暴れていた。(p.8)
そして読み返して思ったけど、朱鷺は最初からぎょらんの存在について何となく分かってたんだよね。
けど、お母さんとの約束に真摯に向き合う姿、そして人を大切に思う性格、素晴 -
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ネタバレぎょらん
ぎょらんが見せた個人の思いに苦しむ主人公の朱鷺を中心に、様々な人物たちの、死にまつわるエピソードがまとめられています。
10年後とか、自分の人生のフェーズが変わったらまた読みたいなと思いました。
冬越しのさくら の章がすごく好きでした。
相原さんと、師匠であるサクさんのはなし。
事故で亡くなった母の葬儀を取り仕切ったのがサクさんで、母の見送りをしっかりさせてくれたことで死を受け入れることができた。そこで相原さんが葬儀社で勤めることを決めた。その話を聞き、朱鷺が葬儀屋を頑張る、と決める。相原さんの昔の恋人であり、今の上司の瀬尾くんが、本当は別れないで一緒にいたかったと伝えるシーンで -
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「コンビニ兄弟」「52ヘルツのクジラたち」の町田そのこさんの意欲作。
町田さんの作品は、いつも「弱い人の声」を徹底的に集める。今回も、過去のトラウマで事件記者を辞めて北九州に帰ってきた「みちる」を主人公に、弱い人たちの優しくも残酷なつながりを追いかけていく。
事件の真相がわかってから、そこで「はい終わり」とならず、その後の顛末を丁寧に描写していくところがとても良かった。時間をかけても一人ひとりが前を向いて立ち上がる姿に勇気をもらえた。
ただ…ここで取り上げられた事件が、今もなお日本で続く凶悪事件をまるで「予言」したかのように思えてならない。言葉を変えれば、「虐げられた弱い者」たちはまだま -
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雑誌記者としての道に挫折し、地元・北九州に逃げ帰った飯塚みちるを主人公としたサスペンス作品。
町田そのこさんについては『52ヘルツ』の感想で、「現代的な問題を少し盛り込みすぎではないか」と書かせていただいたことがあるが、本作でも、いじめ、男尊女卑、ジェンダー、発達障害、共依存など、挙げればきりがないほど多くの社会問題が描かれている。
しかし、サスペンスというスタイルとの相性が良いのか、不思議とそれらが過剰に感じられることはなく、最後まで気にならずに読むことができた。生々しい北九州弁も、作品のリアリティを高める一因になっていたように思う。面白かったです。
アマリリス、うちの庭に植わってたけ -
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ネタバレ(上巻より)
それと、ファンタジーにも許容範囲というものがある。
人によるとは思うが、
人間の姿から麒麟や三本足の烏となる、
指輪をはめると姿が見えなくなる、
写した文字が魔法の力を持つは、受け入れられる。
(ちなみに、衣装箪笥の奥が異世界につながってるのはどうかと思っている)
だが、切り落とした腕が生える、
首を切り落とされた胴体から頭部が生えるは、
許与範囲を超えていた。
そして、騎士団長と巫女、そして、巫女の妹、
国王の従兄弟と第二妃と誰の戀愛も悲しい終わりを迎えているところが、
何より受け入れることができなかったのだと思う。 -
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ネタバレ本作を読み始めて真っ先に思い付いた単語は「さす九」だった。北九州市文化大使でもある町田そのこがこれを話題にしてしまうと一見地元をディスって晒しているようにも思われるが、本質は性差によって生まれる問題を九州に限らず全国的に、かつ具体的なケースを元に深刻に捉えている、と私は考えた。
最初はフィクションとして「なんだかどデカい事件の話だな〜」と俯瞰的に読んでいた。しかし読み進めて真相が明らかになるにつれ、とても他人事とは思えない気持ちになった。明るい感じで終わっていたにも関わらず、読後にちゃんと不快感が残る。
いじめ、男に殴られる、根性焼きの実体験のある私にとって、本作はかなりトラウマ本となった。 -
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町田そのこさんといえば、声にならない感情をそっと言葉にしてくれる作家さん。そういうやさしい世界観が好きだったので、今回がサスペンスと聞いたとき、正直ちょっと身構えてしまった。発売日に買ったのに、長らく積んでしまったのもそのせいかもしれない。
読み始めたら、思っていたのと全然違った。サスペンスなのにどこかあたたかくて、するすると引き込まれた。
北九州の山中で発見された白骨遺体。元週刊誌記者のみちるが、その事件を追うなかで、過去の傷と向き合っていく。描かれているのは人と人との関係の複雑さ。嫉妬したり、傷つけたり、気づかないうちに誰かを傷つけていたり。自分から見えている真実はひとつでも、人の数だけ