町田そのこのレビュー一覧

  • ドヴォルザークに染まるころ

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    連作5話
    類が小学6年生に体験したところから物語が始まる
    どこにでもある、日常中で古い価値観や地域性がじわじわ現れる…
    そしてそこから自由になりたい
    類はどうするのか…
    最後まで気の抜けない展開でした

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    2026年08月31日
  • 蛍たちの祈り

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    たった10ページで感じる、極限の絶望感。。。

    蛍と共に、この親子も助かるのか、、、なんて、軽いノリで考えていたら、、、

    そこからの展開が速くて、えっ?えっ??えーっ!!!??
    って感じで、圧巻の展開。伏線回収も凄い!

    子育ての難しさ、尊さ、
    命と命の交流、、、家族のカタチ

    明るいストーリーではなかったけど、いろいろと考えさせられ、蛍のほのかな光が、全てを包んでくれて「人間、捨てたもんじゃないよ!」と教えてくれてる気がした。

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    2026年08月30日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    ネタバレ

    王族毒殺ミステリは宮廷内闘争も含めて面白かった。王位継承権のない王女が何故狙われたのか。これまで毒殺された王族は何故いなかったのか。その辺りで物語に引き込まれた。
    正直それまでは時間軸が入り乱れるのが気になって物語に入り込み辛いと感じていた。差し込まれる過去の恋愛パートもローティーンの頃に読んだ少女小説を思い出すようで最初は良かったのだが、あまりにぶつ切り過ぎる上に並行して進む現在パートとリンクする要素もなく、冒頭の酒場パートには戻って来る気配がないし、何でこんな構成にしたのかなと疑問がよぎった。だが王族毒殺が起きて下巻パートに突入すると時間軸も統一されて読みやすくなった。
    恋愛パートについては何とも言い難い。まずずっとリルが不憫だった。実はヒロインの妹でした、なんてキツい真実だなと。ヒロインを無事救い出せたとしても、その後立場の差に苦しめられるんじゃないかとリルの幸せな未来を思い描けなかった。出生の真実もハードだったし、本人が健気な分、不憫さが募った。一方で主人公のレルファンは魅力的な要素も大いにあるのだけれど、ちょいちょい一方的で無粋なところがあり微妙に引っ掛かりを覚える。ヒロインと一線を越えていたという事実も何なら腹立たしく思ってしまった。プラトニックだったのなら諦めたのも受け入れられたのだが、神妃と分かってて手を出したのに、逃げるかどうかの選択をヒロインに一任したのかよと。お腹の子はおそらく毒の耐性が無かったのだろう。血が止まらず衰弱したのも流産、ひいては妊娠のせいと考えると遣る瀬ない。妊娠の偶然を責めるのはさすがに行き過ぎかも知れないが、レルファンは遊び人だっただけに妊娠するリスクを弁えていても良い筈だと思うとやっぱり少々許せない気持ちが湧いてくる。そんな感じでレルファンの株がじりじり下がって行ったのが残念だった。
    悲恋で終わった事に関しては特に不満はない。むしろ余韻となって、ハッピーエンドより物語としては強く印象に残る形になったと思う。
    また作者の作品の「月とアマリリス」では本筋とは関係なく女性に関する作者の主張をねじ込むように語られていた事にあまり良い印象を受けなかった。本筋は面白いのにそういう作者さんなのか…と身構えていた分、本作ではそう言う事がなかったのが良かった。

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    2026年08月30日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    どのお話も涙が止まらなかったです。

    気持ちを伝えるのに早い遅いはない
    これがほんまにそうで。

    言いたかったことも言えなかったら残された側は
    ずっとずっと後悔してしまう。
    だからやっぱりわたしは、うれしかったこととか
    その人へが大好きだという思いだったりはまっすぐ
    伝えていきたいなと思いました。

    物語を通して朱鷺が成長していく過程や、ぎょらんを
    受け入れることができたところがよかったです。

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    2026年08月29日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    第一話、祖母の満江と同居する事になった永野詩乃が三彦をきっかけに距離が縮まる
    第二話、なぜか樹恵琉に懐かれるバイトの廣瀬太郎と元カノ椿茂子
    第三話、自分のしてきた事に初めて気づいた村井美月に友達になって、と言える栗原志摩。

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    2026年08月29日
  • 宙ごはん

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    あたたかくてしょっぱい人生讃歌、と帯に書いてあるけど、かなりの波瀾万丈ぶりでどちらかというとしょっぱい寄り。笑
    でも、各章で食べ物がテーマになっていて、食べるシーンはあったかい。
    所々で涙腺が…( ; ; )
    読み応えありです。

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    2026年08月28日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    ドラマを見ていたので、分かりやすかったです。
    こんな楽しいコンビニの上のマンションに住んでみたいと思いました。
    イートインスペースは、見守りの意味もあり、
    皆さんで協力して掃除をしているとは、素晴らしいです。

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    2026年08月27日
  • 蛍たちの祈り

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    親を選べない子供の連鎖。前半から中盤までの方が面白く、終盤はちょっとおセンチ過ぎる感じ。途中まではとっても良かったのになぁ

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    2026年08月25日
  • 蛍たちの祈り

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    めちゃくちゃ町田その子っぽい。
    毒親、シングルマザー、地方の閉鎖的なコミュニティなど社会的な問題を物語を通して、当事者にしかわからないような心情とともに描いている。

    読み進めながらきっついなと思いつつ、複雑な家庭環境や背景のある人たちのことを、自分がどこまで理解できるのだろうか。と感じた。

    血のつながった家庭というのはもちろん重要なコミュニティであるが、なにもそれだけにしばられる必要はない。血のつながりのない関係でも相手のことを考えて、思いやるなかで生まれる「つながり」はかけがえのないものだと思う。

    最も大切なのは「お互いを尊重し合うつながり」であって、親子、家族といった「制度的なつながり」はその上に成り立つものである。したがって、お互いを尊重し合わない親子、家族のつながりは、否定されてもしかたない。それは「つながり」ではなく、「しがらみ」だから。

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    2026年08月24日
  • 星を掬う

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    わりとひたすら辛かった!でも最後に星を掬うことが出来るようになり、救われた

    子は親の所有物ではない 思い通りに出来るものでもない
    親は子供が思うほど、出来た人間ではない
    未熟だから、手探りで、互いに成長していくしかないのだけれど、すれ違いがあるゆえに難解

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    2026年08月24日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    ホラーみのあるシスターフッド小説。今も昔も、女の子たちは連帯してきた。それを誤解し、「女同士の友情はドロドロしている」というステレオタイプにとらわれていると、目を奪われ、本質が見えなくなってしまう。

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    2026年08月24日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

     アットホームなコンビニを通じて、孫と祖母、高校のクラスメイト同士などの暖かな人間ドラマが見られました。

     私自身もそうであった気がするし、今もそうかもしれないけれど、特に高校生などの若い頃は、自分の感じたことや正しいと思ったことが重要であり、それにとらわれて身近な人の感情に気付けていなかったり、その人のことをよく理解できていなかったりしがちだと思った。

     第一話の詩乃と、一巻でも出てきた第三話の美月は性格は違うが、人との関わりを通じて視野を広げ、詩乃は祖母のこれまでの人生を想像して共感し、祖母との仲を深め、美月は自分の正しさを翳すことの傲慢さを理解し、新たな友人と仲を深めて母に言いたいことを伝えることができた。この作品には個性豊かな様々な年代の登場人物が出てくるが、高校生の成長がとても上手に描かれていると思い、その二話がとても印象に残った。

     第二話で、広瀬が志波兄妹との四人で食事をするシーンで、店長のまっすぐな愛情深さを改めて感じることができた。店長の他人への愛情深さは、「仕事だから」ということだけではなく、元々の優しさ、誠実さなのだなと感じた。
     

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    2026年08月24日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    ただのハッピーエンドにはならないとは思ってはいたけど。
    下巻になってからはエスタ救出に統一したのでサクサク読めた。ドロドロした王室や幼い死が容赦なく入ってくるのでやっぱり王道なファンタジーではない。
    悪玉の最期もアッサリしてて、レルファンも何かいいトコなし。
    楽しんで読めたんだけど、不完全燃焼感で終わっちゃったかな。
    でもその後が数百年後ってのは儚い。
    正に戀記、伝説になってしまってる。

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    2026年08月23日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    町田そのこさんって、こんなホラーも書くんだ…。ホラーの部分はちょっと怖かったけど、ベースは女子高生の友情の物語。怪しい部分、不信なところなど何を説明しても受け入れず、親が新興宗教にハマる怖さと、言葉巧みに勧誘する団体の怖さがあった。
    人ならざる力を持ってしまった律と絢音姫も大人に翻弄され、時がたっても私利私欲にまみれた人間に利用され、悲しいかな、何人もの命を奪ってしまう…。
    祀りごと、祠、霊など、信じている、というよりは、昔からの言い伝えや祭事ごとは目に見えなくても、ないとは言えないよなーと思う。
    最後は町田さんらしく、希望の持てる終わり方。美央と凛音と初花、三人で笑顔で会える未来があるといいなー。

    それと、「テンダネス」が出てきたときは、思わず「お~!!!」と叫んでしまった(笑)

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    2026年08月22日
  • わたしの知る花

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    ネタバレ

    4.5
    良かった。平とエツコの物語はもどかしくてどうにかならなかったのか?と思って終わりそうなところを孫たちのエピソードで爽やかで優しい気持ちになれた。

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    2026年08月22日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    町田その子さんってこんな話も書くんだ!という驚きの元楽しく読みました。
    エスタの誘拐犯を捜索するうちに、旧カストナ王家の類稀な血とそれを欲するクルムトの存在に気づく。
    エスタは果たしてクルムトの屋敷にいるのか?ついに、二人が再会しようとした時、目の前に立ちはだかるのは不死身の旧カストナ王子。レルファンは酷い怪我をしながら、エスタを見つけるが、エスタもまた病で瀕死状態だった。
    神々の食前酒と言われるその所以はあまりにおぞましい…

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    2026年08月22日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    コンビニって多いですよね
    いまやそこかしこにあります


    うちの近くにもローソンがあります
    ちょっと離れたところにはファミマもあります
    そこからちょっと離れたところにはまたローソンがあります


    職場の近くにはセブンがあり、道路を挟んだ向かい側には新しくセブンができました
    近っ!
    そのセブン必要か!?


    っていう感じでとにかくコンビニ多っ!


    そんなコンビニは、お客様がいま必要だと思うものを揃えてナンボ
    あったかいメシ、居場所、ごめんなさいのきっかけだって置いている
    ここにくればなんだってある
    それが理想のコンビニ、テンダネスだ!

    もちろんテンダネスには切なくも温かい物語もあります

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    2026年08月21日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    コンビニ兄弟5作目。
    志波店長の過去が明かされたり、樹恵琉ちゃんの旅立ちがあったり。今回も、軽快な語り口の中にすごいドラマが描かれていて、一気読み。

    でも前作を読んでから間が空いてしまったので、忘れているところもあり…これからも含めて、全部一気に読んでみたい!
    今後の作品で、一彦と四彦も出てくるのだろうか。気になる。

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    2026年08月21日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    巫女エスタと騎士団長レルファンは許されぬ恋をしていた。神の妃に選ばれたエスタと共に逃げようとするレルファンだが、エスタに断られ身を引く。しかし、エスタは正式に神と婚姻する前に攫われてしまった。エスタを探すレルファンだが、そこにはエスタの過去がかかわっていた…

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    2026年08月21日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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     門司港はちょうど今年観光したので、門司港舞台のこの作品はタイムリーで嬉しかった!

     この本を読む前にドラマ『コンビニ兄弟』を何話か観ていて、「キャラが濃い……原作も本当にこのようなキャラなの?」と思っていたのですが、実際この原作を読んでみると、ドラマ通りの個性豊かなキャラクターが描かれていて驚きました。笑

    ドラマのキャストは原作のイメージにピッタリでした。この原作を読んでからドラマを観て、キャラのイメージの忠実さに驚くことも面白そうだと思いましたが…笑

    コンビニの店長らしからぬフェロモンを漂わせる主人公は、一見「胡散臭く」も見えますが、真面目でコンビニとその客思いなところにとても好感を持てました。
    どの収録話も読後にほっこりできて良かったです。

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    2026年08月21日