町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルからして、ミステリー的要素のある物語なのかと思いきや、なんとも心が温まるある一つの家を取り巻くいくつかの家族のお話だった。
家族がバラバラになってしまったり、シングルマザーと幼い頃に虐待を受けて苦しみながも必死で生きている女友達との諍い、不妊に悩み離婚のチラつく夫婦など、様々な形で切り取り方によっては不幸にも見えるそれぞれの家族。
だが、周りから見えている部分は本当に小さなカケラでしかないし、そもそも他人の幸せなんて自分の物差しで図るものではないんだと思う。
時を遡る形で進んでいくストーリーも面白かったし、隣人の信子や、枇杷の木がいい手助けとしてそれぞれの物語に絡んでいて、読後感も -
Posted by ブクログ
朝起きた瞬間にときどきふっと漠然と、この先の人生がとてつもなく長く感じることがあるけれど、
自分なりに頑張って、ここまで生き抜いてきた自分を褒めるのいいなと思った。あんたなりにやったじゃない 大丈夫 って。
最後の町田そのこさんのエッセイを読んで思い出したナイチンゲールの言葉。
「物事を始めるチャンスを、私は逃さない。 たとえマスタードの種のように小さな始まりでも、芽を出し、根を張ることがいくらでもある。」
逞しい木になるのか、華やかな花が咲くのか、草むらや苔になるのか…もしかしたらそれが自分だけじゃなくて誰かの支えになるかもしれないなら、おもしろいことだなと。 -
Posted by ブクログ
登場人物たちの悩みはやや重いもので、毎回どうやって解決するのかハラハラドキドキしながら読んでいるのですが、今回も良いセリフばかりで読み終わってほっこりしました(*´ω`*)
悩んでいたのはわたし自身ではないのですが、読後感がスッキリとしていてとても良いです。
ところでツギさんは本当にタマゴコッペパンを食べたく思わせる天才ですよね(*´﹃`*) ウマソー
前に紹介していた福神漬けを入れるアイデアも良いし、フライドチキンにタルタルソースもガッツリだけどイイ!
その上、周りの人のことをちゃんと見ているし、いつもその人に合った言葉を投げかけてくれる。
そんなツギさんこそしあわせになるべきだとわたしは