町田そのこのレビュー一覧
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罪を犯した人をただ糾弾するのではなくて、なぜその罪を犯すに至ったのか、事件の背景には何があったのか。記者はそれを明らかにし、世間に考えさせることができる職業だが、その分大きな責任と痛みが伴うのだろうと思った。
「自分の多分で描くのは、ほんとうを見失ってしまう。何回も試して、ほんとうのかたちを探す」というしみちるの姪っ子の言葉が印象深い。
ほんのちょっと何か支えになるものがあれば、力になれる人がいれば、こんなことにならなかったのに…ということは世界中たくさんあるんだろう。自分なりに過去の過ちを悔い、そんな人たちを救う道をみつけた主人公を力強く感じて希望が持てる結末だった。 -
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『コンビニ兄弟2』のエピローグが、とても不穏な雰囲気で終了してしまったので、とても気になって続けて『コンビニ兄弟3』を手に取りました。
本編とは少しズレますが、町田 そのこさんのファンタジー愛はこの作品からもヒシヒシと伝わってきます。作中に出てくる、『異世界召喚されたら魔術師の肩に乗ってるゆるふわマスコットでした』と『転生できたのでゴブリンの嫁になります』はとっても読んでみたいと思いました❗️
さて本編の感想ですが、前作に比べると涙腺崩壊になるようなエピソードは少なくて、ちょっと爽やか系の話しに比重が多かったかなぁと思います❗️
好きな話しは、『第二話 ハロー、フレンズ』です。ガール・ミ -
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コンビニ兄弟2作目
今回はフェロモン店長の出番が少なめ。話数も3話と少なめで、本の厚さも薄め。
1話目の押し活(店長の)に目覚めたおばあちゃんが素敵。好きな服を着てメイクも綺麗にして、やりたいことをやる。いつしか無愛想だったおばあちゃんと高校生の孫である詩乃の気持ちが繋がってゆく(詩乃の両親の今後が心配ではある) 3話目は前作でいじめる側だった女子高生のその後の話。女王のままだった彼女は周囲から否定され、逆の立場に立たされてしまう。ここでもコンビニという場が彼女を救う助けとなる。
不穏なエピローグは次回に続く(多分)
店長はこの世ならざる実態のないふんわりしたイメージだったので、具体的に役者 -
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今年3作目の町田そのこ作品は青春ホラー小説。前作は町田カラー全開だったので、一転今作にはびっくり。町田そのこさんがホラー??
伊坂幸太郎さんの「楽園の楽園」が、ほぼそのままの形で新興宗教として登場する。N Iは教義となり、楽園の楽園はまさかの聖典だ。ここは読んでいるかどうかで受け止め方に少し差が出てきそうな気もする。もっとも宗教はテーマではない。友情を支えに、女子高生がそこそこ血塗れでオカルト的なものと戦う物語である。コンビニのテンダネスが登場するちょっとしたサービスあり。
一気に読ませてしまうのは、さすがの町田作品である。ただ町田作品にホラーは求めていない‥かも。宗教を描くなら宗教がテーマの -
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今は老境となった"平"を知るためにいくつものストーリーが語られる。時代が変わっても同じような境遇が重なり合う。
安珠と奏斗、悦子と平
悦子と両親、奏斗と祖父母
平の母親、平の元恋人の香恵、安珠の友達の翠の祖父…
平が最後に住んだアパートの大家夫婦は子供を授かれず、二人で生きる事を選んだことを葛藤。「ゆっくりと枯渇していく愛」これがこの本で一番好きなフレーズだが、この人達を描くのは必要だったのかなぁと素人考えの私は思う。
安珠が平を調べていくうちに成長していったってくだりが何回か出てくるけど、そんな事で成長するか?とちょっとシラけさせた。
だけどエンディングが「手を取り合 -
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町田さんの書き下ろしホラーということで気になって本作を手に取りました。土地にまつわる言い伝え、宗教団体など設定としてはホラー要素がふんだんに含まれていると感じましたが、町田さんの作品としては好みではなかったかなと思いました。
本作はとある九州の街に現れた宗教団体への入信をきっかけに、友人と会えなくなってしまうことから物語が始まります。何でも、その宗教団体はいわくつきの団体であることを知り、主人公は友人を助けに向かうというストーリー。
ホラー描写としては、目を抉るなどの描写はありましたが、本格ホラーものと比べると少し優しいかなと。しかし、女性同士の友情や絆の描き方、心理描写などは町田さんらし -
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ネタバレ虐待をはじめとするシリアスなテーマを主題とする作家というイメージで、これまで手に取る機会がなかった。今回、サスペンス・ミステリーと云うことで、読み始めると予想していたような手軽なエンターテインメント作品ではないと気づいた。
物語は、元週刊誌記者の主人公がある属性のドライバー役と事件を追うバディものとして進んでいき、クライムノベルとしての展開の面白さもあるが、地方に暮らす女性の立場や家族や親との関係などこの作者ならではの視点で犯罪とともに明らかにされていく犯人たちの愛情に飢えた共依存と支配関係が、さらにその過去の…
「人は人で歪む」という悲しさ、恐ろしさ…
でも、「ひとはひとによって、まっす -
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ネタバレタイトルに惹かれて手に取りました。のちに作者を見て、52ヘルツのクジラたちと同じと知りました。そちらは未読ですが気になっている本です。
読んでから少し間が空きましたが覚えている範囲で感想を。
誰もが、見た目からはわからない悩みを持っている、ということを考えさせられました。
また、自分の小学校の頃に思いを馳せ、25年ほど前・・ずいぶん昔のことだな・・としみじみと感じました。
個人的には登場人物が多い上に、苗字だけ、名前だけで語られることがあり混乱しました。メモしながら読めば良かったです笑
いつかのあのこ
「自分に嘘をつかないところは、美徳でもある。悪いことは、もちろんやったらいかんけど、