町田そのこのレビュー一覧
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迷い、悩む時。
言葉は重さが増す。
“好きなように言えばいい”
そう言えるほど振り切ることはできなくて…
『ここが『不幸の家』って呼ばれているのを知っていて買われたの?』
…なんて縁起の悪い話、言葉だろうか。
心に重くのしかかり、黒く暗く塗りつぶしていく。
責任を持たない第三者は事実を面白おかしく主観的に脚色する。
外側から見た時と内側から見た時。
他人から見た時と自分から見た時。
180度見方が変わる。
無責任な人の言葉に心を踏みにじられないで。
形骸的な言葉に負けないで。
自分が感じることに素直に生きて、言葉にする。
そして放す〈はなす〉。
ここは私が感じる『幸せの家』な -
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小さな町の廃校が決まった小学校。
最後の秋祭りに集まった人たちの連作短編集。
結構好きでした!!
それぞれの登場人物たちにはあまり惹かれなかったのだけど、校舎やそれにまつわる過去の思い出、ドヴォルザークの「家路」。
そんな小説全体の空気感が好き。
自分も夕方、校舎の窓から秋祭りの風景を眺めながら「家路」を聞いているように心持ちになりました。
ただ、登場人物の区別がつきづらい。
話数が進むたびに、前話でどんな風に見られている人だったかを読み返す必要がありました。
一番癖が強くてイラッとさせられる杏奈視点の話も読んでみたかった。
しかし終始魅力的に描かれていたこうちゃんが、最終話であんなこと -
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本作も良かった!早いものでもう5作目ですが、飽きずに読めます。今回は、店長の過去が明かされてたり、アルパカッションくんの全貌が明かされたり(すごく可愛いですね)、働いてる子達の新たな物語があったり、感動もあり、たくさんの展開、要素があるので楽しんで読むことが出来ます。3話程の短編収録なのでサラッと読めるのも良いですね。いよいよコミック版も出るようですし、なんと実写化もされるようですね、すごい!私個人的には、小説だけで十分想像膨らませながらで楽しめるとは思いますが、きっと漫画や実写もこの原作が忠実に再現されれば人気作品になっていく事でしょう。次回作も楽しみにしていたいと思います。
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ネタバレ捨てられた娘と捨てた母の物語。
元夫のDVから逃れられない千鶴。自分を捨てた母と再会する機会ができ、それをきっかけに母親の所有するシェアハウスに逃げることになります。
自分の不幸は母親のせいだと思っていた千鶴。
「不幸を親のせいにしていいのは、せいぜい未成年の間だけだ」と言われ、ハッとします。
自分が不幸のどん底にいると、つい、自分だけが不幸で世の中は不平等だと思ってしまいます。でも、周りをよく見ると、気付くことはたくさんあります。
親子だって別々の人間。
一見身勝手な母親でも、母親側の気持ちを読めば、その気持ちも痛いほどわかります。
娘には自分の人生を生きていってほしい。
自分の母のこ -
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文庫化を機に手に取った。
宙には育ててくれた『ママ』と、産んでくれた『お母さん』がいる。小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する『ママ』のもとを離れ、『お母さん』と暮らし始める。しかし、『お母さん』との暮らしは、理想とはかけ離れていてー…。
各話のタイトルがとても魅力的。
どの料理も最高においしそうで、読み始めからワクワクした。
宙の成長と宙と周りの人たちとの関係性の変化を通して描かれる、人生において大切なことを、宙と一緒に学び直しているような感覚を覚えた。
特に心に残ったのは母親像についてのお話。
私も母親として、娘として、理想の母親像に縛られてきたのかもしれない。
本書を読んで、 -
ネタバレ 購入済み
しんどすぎる。。。でも
主人公の虐待シーンや、どん底に堕ちていくが読んでいて本当に辛く、「そっちはだめだー!」と叫び出しそうになってしまった。胸が圧迫されて息ができない、そんな感じに似ている。
救いの手は差し伸べられているのに、沼の深くまではまっている人はその手に捕まることを躊躇する、振り払う。その手に捕まること、幸せになることは簡単なのに、その権利がないのではと思ってしまう。読んでいてとても辛かった。
でも不幸な呪縛から段階的に解放されていく主人公に、読後いつのまにか自分も不幸から解放されていたことに気づいた。 -
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ネタバレ久々に全部好きな話が詰まったアンソロジーだった。
何よりインパクトがあったのはラストの町田その子さんの「六年目の弔い」。最後にとんでもない爆弾をぶっ込んできたな…。
設定の時点で結構突っ込んだ内容になりそうだったけど、その中で珠美と志乃がいい関係性になれてほっこり終わるのかと思ったら最後に胸がざわつく展開に。
冠婚葬祭の中で、一番無難そうで難しいテーマの「婚」がSFだったのも面白かった。普段SF読まない人間でも読みやすくて好きな話だった。雪舟えまさん、他の作品も読んでみたいな。
寺地はるなさんも安定して好みの作品。40代の幼馴染たちがバタバタする話って微笑ましい。 -
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町田そのこさんの大好きなシリーズ。
「コンビニ兄弟」4作目。
大好きだった夫と別れた百合は一人暮らしを始め、門司港で妙に賑わうコンビニを発見する。かつてヒーローになりたかった舞人の元に訪れた「テンダネス着ぐるみ」任務。その背後には、とあるコンビニ店員との過去から今に繋がる熱い友情があった。
今作も栗ご飯弁当、さんま炊き込みご飯、博多地鶏と糸島産の卵を使った親子丼、たまごサンドなど、おいしそうなご飯がたくさん出てきた!
ツギさんのコンビニ飯を使った創作料理が毎回すごくおいしそうで、今作も楽しみにしていたのだけれど…今作は志波兄弟の登場が少なかった。
私は娘でもあり、親でもある立場。
親の支 -
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ネタバレ嶋津輝「漂泊の道」
葬式の時にしか会わない遠い親戚との話。自分の母親の兄の奥さんの妹の娘、遠すぎてものすごく考えた…その親戚、カナさんと4回顔を合わせ、その後、父親の後妻になっていた、そんな複雑でもあり得そうな話。何度登場してもカナさんはステキで、自分に対してもハッキリ物申す人で憧れていたのに、いつか違う感情を抱くようになっていた。薄く長いスパンの付き合いの親戚ならではの動きのあるストーリーだと思った。
町田そのこ「六年目の弔い」
哀しみを共有してくれる人がいて必要と思えば手を差し出し触れ合える、それがありがたかった
というところ、が身にしみる。
亡くなった人は、思い出の中でしか生きられない