町田そのこのレビュー一覧

  • ドヴォルザークに染まるころ

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    田舎特有の人付き合いと男尊女卑としがらみやらなんやら要素が多すぎるしクソ男の博多弁がリアルで終始イライラした、実際見えないだけでみんな内側は汚くて汚れてて思うこと悲しいこと傷つくこと抱えて普通のフリして生きてるんだろう、見えないけど同じ時間を一緒に過ごしてる

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    2025年11月07日
  • わたしの知る花

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    町で犯罪者と噂される老人が、ある日孤独死した。彼の部屋に残されていたのは段ボール箱いっぱいのノートに書かれた物語と、花。
    彼が過ごしてきた壮絶な人生と、物語に込められた意味とは…。

    重い内容の小説を続けて読んだからか、「(自分で選んどいて)ありのままの自分で生きづらい系小説おなかいっぱい…」と辟易しながら読んでいたけれど、後半を過ぎたあたりから引き込まれた。

    タイトルにある「花」よりも、老人が長年かけて書き溜めていた物語のほうが存在感があった。

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    2025年10月17日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    人の死に対する短編集。
    伝説の玉ぎょらんは、人の亡くなる前に
    思いの丈をその玉にメッセージとして
    残すものと言われている。
    志半ばで亡くなることは本人にとっても
    周りにとっても辛いこと、恋人の死で
    主人公にとっては辛い真実を知る事に
    なったが、弟と共に探して当てた
    (ぎょらん)からのメッセージで
    救われる事になった。
    深読みすれば、愛人のひとりだった
    姉を弟のパフォーマンスが救った
    ような気がした。
    明るく元気が出るショートが続けば
    よいが全体的に(人の死や葬儀場での
    )暗い話が多く、感動よりも気が滅入って
    しまったので、話し半ばでリタイヤしました。

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    2025年10月15日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    情報量が多過ぎて酸欠になりそうだった
    今日だけ盛り上がっている廃校直前の小学校、
    田舎の閉鎖的な雰囲気が暗くて登場する女性全員の裏の声がエグくてうへーっと思ったけれど、
    そこで育った者たちの事情があって皆必死で生きている
    しかし香坂、マジきっしょ!

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    2025年10月14日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ★★★☆☆星3【生きる】
    本の感想は読んでいる時の自分の状態に大きく左右されている。この本を読んでいた時は非日常で忙しい間に隙間を縫って途切れ途切れに読んでいた。普段より疲れていて集中できなかった。
    なんでこうなってしまったんだろう。人生において、その時の小さな選択が、のちの大きな結果に繋がり、気づいたら取り返しのつかないことになっていた。でも、不器用だけど必死に生きる人たちがここにいました。暴力、いじめ、ジェンダー、DV、浮気、衝動。みんな何かを抱えて生きている。

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    2025年10月13日
  • わたしの知る花

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    どこかで読んだ話に似ている。
    もしかしてこの話?ではないよな。
    でも読後感は良い。
    前向きになれる本だ

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    2025年10月12日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    田舎だとこうも人同士の付き合いが濃くなるものなのかしら。
    息苦しさが伝わってきて登場人物の立ち位置とか頭を使うことが多かった。

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    2025年10月11日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    「ぎょらん」を通して見えるものは、死者の真意というよりも、それを受け取る側の心の状態を映し出している
    生があれば死がある、儚い人生の物語の中で人と関わり記憶に刻み込まれ良くも悪くも自分を変化させる

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    2025年10月08日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    なんとなく息苦しさを感じながら読み終わった。捨てたいものや守りたいものは人それぞれだけど、彼女たちの選択が後悔のないものでありますように。
    「我慢して、諦めて生きんでええ」佳代子さんの義母の言葉が心に響く。きっとクロコンドルの仲間の監視を逃れて、由真の父親に会えたね。
    たいした不満もなく笑っていられるあたりまえの日常に感謝。

    ドヴォルザークの家路から、貴志祐介著「新世界より」を思い出した。内容によってこんなに曲の印象が違うものかと…

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    2025年10月07日
  • 星を掬う

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    近所のオシャレな古本屋さんで出会ったので52ヘルツより先の町田そのこ作品。

    様々な過去を抱えた女性達が集まるシェアハウスで何年も会っていなかった自分の実母も含めた不思議な共同生活が始まる。

    事情を抱えた親子関係、介護、DVといったキーワードの中で主人公の千鶴は最終的に親を理解し自立に向けて歩んでいきますが、それまでが痛々しく辛い場面も多く、読み進めるのに苦労しました。

    私自身、親から捨てられたわけではないですが、いまだに親を許せないと思っていることがあり、このまま千鶴のように星を掬えることは無いんだろうなと思うと、現実は小説のようにはいかないよなぁと感じてしまいました。

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    2025年10月07日
  • わたしの知る花

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    平と悦子の子供の頃から、そして別々の人生を歩みながらも最後にはつながっていく数奇な運命のはなし。
    勧められて読んだ。面白かった。

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    2025年10月06日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    登場人物の視点から主観、客観が切り替わる町田その子独特のストーリー編成
    自分はどこの立ち位置なのか、それともどこにも嵌らないのか、自分に置き換えながら読み進めることもできる
    誰にでもあるような、日常のザラザラした一コマを、ドボルザークで纏めているところがこの作品の秀逸なところだと思う
    町田その子の作品は他にもたくさん読んできたけど、割と軽めだと、私は思います

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    2025年10月05日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    忘れないうちに4まで。3からあったオカルトちっくなのが解決されてよかった。一彦ここで出てくるのね。舞人よかったなー。いい人を貫くって大変だけどポジティブに維持できるってすごい。

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    2025年10月02日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    新聞の書評にあり読んでみた本。
    インパクトが凄すぎる始まりから、閉塞感漂う田舎の小さな街の小学校、廃校をテーマにし、女性の抱える様々な問題を取り上げている。
    ドロドロとしたところが多少あったので、田舎育ちの私は、昔を思い出したりもした。
    群先生のような噂になる事は、その地域では、誰かしら伝わっていくことが多いのも事実。
    最終的な着地は、ちょっと想像していたものとは違ったのもよかったのかも?

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    2025年10月01日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    九州のコンビニーテンダネスで巻き起こる事件

    フェロモン店長などキャラクターが魅力的で、ほっこりした気持ちになる

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    2025年09月28日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    閉鎖的な田舎で、いろんなもやもやを抱えながら生きていく女性たちの物語(出た人もいるけど)。廃校になる小学校でのお祭りを舞台にした連作短編集。
    登場人物が多くて、最初少し混乱した。

    なんだか苦しくなるような話ばかりで、少し気持ちが疲れてしまった。時代遅れの男尊女卑の風潮も最悪。

    そんな中でも、軽度の認知症である田中先生は、よかったな。義母の言葉に救われる気持ちになって、よかったなぁ。
    夫とは別れても、夫の母や姉妹はいい人だから、そこの縁が切れるのは寂しいと思う気持ちは、なんかわかる気がする。

    最初いいやつと思ったこうちゃんは、最後は、なんだかなぁ。
    最後までなんとなくもやもやする物語だった

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    2025年09月25日
  • 星を掬う

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    暗くて重めな話に感じた。
    タイトルが素敵で惹かれたけど
    元夫のしつこさや暴力がほんとにきもすぎて読んでて辛かった。
    さっさと逃げろよってイライラしちゃった、、
    お母さんの態度にも納得がいかずイライラしたけど最後必死に命懸けで娘を守ってくれたところは感動した。
    登場人物それぞれ結構イライラポイント多くて読んでて若干ストレスたまるくらい相性悪かったかも、、
    町田そのこさん好きだと思ったんだけど52ヘルツが好きすぎただけなのか、、?

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    2025年09月23日
  • あなたはここにいなくとも

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    2025/52

    大切な人が亡くなって落ち込んでいた私に
    義理の母がオススメしてくれた本。

    良い話だなあ、とは思うけど
    なんとなくタイミングが合わなかったのか
    涙が出るほどではなかった。
    あとおすすめってことでハードルが上がっていたのかも。


    入道雲が生まれるころ、が好きでした。

    その中の
    自分の足で歩いてくためには
    持ちきれない荷物は捨てないといけない
    という言葉にハッとした。

    形として、いつかなにかを捨てたり失うとしても
    ずっと大切にしたいもの、無理してでも抱えたいものは
    心の中で折り合いをつけながら持ち続けることができるのかもしれない。目に見えなくても、自分の中に。

    気持ちの捨

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    2025年09月23日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    あるいなか町で年度末に閉校になる小学校の最後の秋祭りに集まった在校生、保護者、卒業生達。
    各章でその中の一人ずつスポットを当てていて、いなかのしがらみ、閉塞感の中で生活する女性(や女児)たちが描かれています。
    田舎ならではの、住んでいる人みんな知り合い、男尊女卑等の昔からの慣習や考え方。
    これは確かに今の時代、息苦しいだろうな、と思う一方で、ちょっと話がうまくできすぎている感が拭えませんでした。
    小説は色んなストーリーがあっても全然不思議ではないはず。
    なのになぜそう思ったのか考えてみましたが、日常の一コマを切り取ったような設定なので、自分の想定する範囲のようなものがあり、それを大きく超えるよ

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    2025年09月21日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    ネタバレ

    お祭りの準備から本番までの日々を複数の主人公の目線で描くザッピング形式の話。
    一話目のドヴォルザークの檻の、田舎の狭い人間関係、無理解な家族の描写が解像度高すぎてこの話は読むのが心底苦痛だった。
    二話目以降はそういった描写が抑えられていたので、この人から見るとあの人はこういう風に見えているんだな、と言った楽しみ方ができるようになった。

    最終話で第一話の魔法が解けた瞬間が客観的に描かれていて面白かったけど、香坂君が悪者すぎるように描かれているのがちょっと気になった。香坂君は間違いなくキモいけど、悟志もかなりキモいのにちょっと改心して株を上げてるのがなんだかな〜と思った。

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    2025年09月19日