中野剛志のレビュー一覧

  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    ヨーロッパにおける移民/難民問題を理解するために必須の書です。

    多角的な論点から考察されているため、一言では語り尽くせないですが、是非読んでいただきたいです。

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    2020年07月03日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    これはラディカルな主張の本のように見えて,実は当たり前なことが書かれているのかもしれない。ラディカルに見えるのは,例えば,自由貿易,競争力,財政再建といった,メディアを通じて聞き慣れている概念が,主流派経済学の言葉でありながら,実はインフレの時にやるべきものだということに,当の主流派の人が気づいていないということを暴露している点。でも,内容は至極当然。

    もう1回読むつもり。

    需要不足で供給過剰というデフレから脱却するためには,需要拡大と供給抑制を狙った対策が必要で,緊縮財政や増税などもってのほか。

    海外の消費税(正しくは付加価値税)は導入されていても,生活必需品は非課税だったりするのであ

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    2022年12月22日
  • MMT現代貨幣理論入門

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    たしかに今までの金融・財政理論とは異質だが、否定する内容ではないと思った。トリクルダウンが上手くいかなくなった時、就業保証プログラムで需要側を刺激するのは、まさにイマ使う手なのかもしれない。

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    2020年05月23日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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     詳細な現場感覚に裏付けられた本書。

     エリート達の暴走と、それに賛同したり抗ったりする人々が描かれている。

     理想を追求する、と言えば聞こえは良い。しかし何のことはなく、自らの拠って立つ土台を切り崩しているエリート達。

     掲げられた理想が立派であるが故に、中々反論できずにいる人々。それでも現在進行形の軋轢が、理想に対して異議申し立てを促している。

     結局、エリート達は難民・移民街に住んでいる訳ではない(日々軋轢に晒されていない)という事が全てを物語っている。

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    2020年03月16日
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】

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    著者の提唱する経済政策を実行できる政治家は誰なのか、
    山本太郎か、どうなんだと考えさせられた。
    まさに全国民が読むべき本だと思う。
    反論する意見もあるだろうし、私自身本当にこの著者の考えが正しいのか分からない。が読む限りにおいては十分納得できるものであった。
    反論者との対談集とか読んでみたい。

    ★MMTが受け入れなれない心理学的な理由
    ・政府の財政赤字と債務は家計の財政赤字と債務とは全く違う。それにもかかわらず「財政赤字」とか、「債務」という言葉のもつ影響力は非常に強く、MMTの論理を吹き飛ばすほど強い。
    ・通説にそぐわない見解を拒否する傾向

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    2020年02月13日
  • 真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学

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    富山氏、赤羽氏を一刀両断していて痛快

    オープンイノベーションは個人的にお遊びだと思っていましたけど、やはりそうなのですね

    データ、ロジックで完膚なきまでに通説をひっくり返すロジックに舌を巻きます

    ただし、じゃあどうすれば?
    という提言がないのが残念なところ
    言いたいことはわかるけどもう昔には戻れないじゃん
    将来について考えようぜ、と

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    2020年02月06日
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】

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    前著の基礎知識編では、間違ったデフレ政策を指摘し進むべき道筋を提示しました。戦略編の本書では、その背景となった新自由主義の本質を解説し、従来の保守、リベラルの変質の経緯を解き明かします。グローバル化がデフレや格差拡大の最も大きな要素であり、それに業を煮やした人々が、トランプ大統領誕生やブレグジットそして黄色いベスト運動に向かっています。もともとグローバル化を胡散臭く思っていましたが、国民国家の民主主義とグローバル化は両立しないとの本書の説明はまさに我が意を得たりです。

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    2020年01月26日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    ホラー小説でも読んでる気分になる
    受け入れがたい風習・文化を持った移民たちがやってくるだけならまだしも、その悪習を指摘・非難することすら「差別者」の一言で封じられてしまっては絶望しかない
    読んでいて何度も「こいつらはバカなのか?」という言葉が口をついて出た
    移民難民の扱いを適切にしないと国が亡びるという点は日本も参考になるだろうが、正直ヨーロッパの連中の思考のおかしさが原因の大半だと思うので、日本はここまでひどくなることはないと思う
    過去の歴史的行為に対してのマゾヒズムとの指摘は笑ってしまったが正しい。
    原題の「strange death」は適切な語というほかない。こんなのはイカれた死だ。

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    2020年01月24日
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】

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    ネタバレ

    デフレは貨幣の価値が継続的に上昇することで、人々は、モノよりもカネを欲しがるようになる!
    政府は自国通貨発行権を有するので、自国通貨建て国債が返済不能になることは理論上有り得ない!
    そもそも、自国通貨発行権があるんだから、税金を取る必要も、国債を発行する必要もないのに、何故国債を発行するのか、それは金利を調節するためのツールだから!何故税金を徴収するのか、それは税の支払い手段である通貨の需要を生み出すため!
    デフレ時代には、アメ型成長戦略で良いのに、何故かムチ型成長戦略が採られる。規制改革、構造改革は聞こえは良いが、PFIで民間にやらせても、民間は儲けないといけないから、効率が上がった分価格を

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    2019年12月08日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    興味深い

    西欧の自死が予想されるのは何故か、緻密に分析しています。分からない点は多いですが、明確な事実は提示してくれており、空想する材料に不足ないと評価できます。

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    2019年09月22日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

    購入済み

    国家の経済政策は無免許運転?

    正しいことを言っても、間違った経済政策(緊縮財政、プライマリーバランス黒字化、消費税増税等)が実行され続け、日本人が不幸になって行くことが許せないという気持ちが伝わってくる。何故このような誤った経済政策が実行され続けているのかという原因が判りにくいが、おそらく20年以上間違って実行してしまったことを、今更間違ってましたとは誰も言えないという間抜けな理由が、最大の原因ではないだろうか。

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    2019年07月15日
  • 真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学

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    ★7つくらいつけたいくらいに面白かった!
    現在のオープンイノベーションが短期的な成果を上げるのには効果的でも長期的にはイノベーションを失っていくこと、アメリカのハイテクベンチャーは国家が育てたこと等、新しい学びが多い。
    また文中に参考文献も多く紹介されるため、次の学びもしやすくなっている。
    オープンな関係性とクローズドな関係性の良し悪しを把握することが大事だと気付かされた。

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    2019年04月18日
  • 真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学

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    経営に関する本で久しぶりに良い!と思った本

    通説に対する事実からの示唆、イノベーションの本質、組織論な視点等々

    目から鱗(自分がコレって本当?って目で物事を見られていない証左汗)でした

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    2019年03月27日
  • 日本の没落

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    「日本の没落」中野剛志


    ギリシャ・ローマ文化の魂は、感覚的に現存している個体の拡がりを理想型とするものであり、これを「アポルロン的」と呼ぶ。西洋文化の魂は、世界の空間と時間の限界を常に超越しようとし、永遠に際限なく成長を続けようとする「ファウスト的」と呼ぶ。

    非西洋世界は、文化水準の向上を伴わずに文明だけが進展した。非西洋世界のめざましい台頭とは、非西洋世界の西洋文明化であり、それは東洋の勃興ではない。その先には没落の運命が待っている。

    ギリシャ・ローマ文化は紀元前4世紀に、西洋文化は19世紀に文明へとシフトした。

    観光立国とは、世界史において繰り返されてきた没落の光景。

    女性はよ

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    2018年08月16日
  • TPP亡国論

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    ネタバレ

    読み終えて、TPP は不平等条約であることがわかった。だから、日本国は米国に不平等条約を締結されるのではないかと危惧した。しかし、トランプ大統領は大統領選挙から不参加を唱え、米国はTPP から離脱し安堵した。しかし、最近トランプ大統領はTPP への復帰を言い出した。属国である日本国は、米国が有利になるように改正するだろうから、TPP の3月発効は無理だろう。

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    2018年01月31日
  • 富国と強兵―地政経済学序説

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    難解だが大筋として刺激的

    戦争とは、文明間対立の究極的形態である。第一次産業革命を発端とした、人類史上最大の生産性の飛躍による無限経済成長は、資本家階級と労働者階級の対立を必定とした。中野剛志氏は、現代の経済・政治・軍事に渡る世界的な対立の変遷の歴史を、陰謀論に触れずに、広く公開された学術情報のみを用いて、緻密な解説を構築する。戦争無くして階級間対立の緩和はなされなかった。その上で、再度階級間格差の増大からの崩壊が予兆される現代社会にも、存続の可能性はあるのだと中野剛志氏は主張する。

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    2020年03月09日
  • 富国と強兵―地政経済学序説

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    現役官僚が著者とは到底思えないほど、専門的な本。本書の主題である、地政経済学とは、富国と強兵、すなわち経済力と政治力・軍事力との間の密接不可分な関係を解明しようとする社会科学。地政学なくして経済を理解することはできず、経済なくして地政学を理解することはできない、というのが地政経済学の大命題。
    学生の頃、経済学を学んでいたが、それはまさに経済学の一部分でしかないことを痛感させられた。
    そもそも、貨幣とは何か。領土との関係性は何か。政府債務とは、、など、分からないことだらけなのが分かる書籍。また、研究していた経済モデルの批判もあり、非常に勉強になった。そして、まだまだ勉強していかなければ、と考えさ

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    2017年11月13日
  • 真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学

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    早速、内容ですが
    第1章 日本でベンチャー企業を増やすには
     あるコンサルタントの提言
     アメリカの国家戦略?
     自分の頭で考える
     ①ベンチャー企業を増やしたいのか、イノベーションを
      促進したいのか
     ②なぜ、シリコンバレーだけなのか
     ③なぜ、外国人の企業を優遇するのか
     ④なぜ、「英語実践力の抜本的強化」(企業の)英語
      公用語化」が必要なのか
    第2章 起業大国アメリカの真実
    第3章 ベンチャー・キャピタルの目利き術
    第4章 最強の起業家は誰か
    第5章 オープン・イノベーションの本質
    第6章 なぜイノベーティブな企業の方が負けるのか
    第7章 なぜ日本経済は、いつまでも停滞から抜け出

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    2017年10月07日
  • 真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学

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    漠然と「なんで世の中こんな状況になってしまったんだろう?」と疑問に思っていたことが、クリアになった気がする。

    ①なぜイノベーションが起こらなくなったのか?
    ②なぜ短期で成長し続けることが求められるようになったのか?
    ③なぜM&Aが盛んに行われるのか?
    ④なぜシリコンバレーだけ最先端を行く企業が生まれるのか?

    たくさんの文献から数値や背景を明確にして、鋭く分析されている。
    本当の部分も多いと思うけど、これが最先端の実態だとするとやってられない。

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    2017年07月22日
  • 脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克

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    脳科学、社会科学、哲学の若手論客の鼎談をもとめた本です。
    序章 近代的人間観を捨てよ!
    第1章 ナショナリズム――なぜ快楽なのか
    第2章 国家と体制――なぜ自由は苦痛なのか
    第3章 ポピュリズム――なぜバカがはびこるのか
    第4章 暴力――なぜ人間は戦争をやめられないのか
    おわりに――近代を超えられるか
    お互いがお互いにジャンルで蓄積してきた知見を歯に衣着せず、論じ合う。
    何となく常識であると思っていたことは実は非常識であった。
    「おわりに 近代を超えられるか」において、「自然科学の陥穽」という項目があって、自然科学においてさえ「客観的な真理」を見出すのが不可能になったということです。自然現象の

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    2017年07月02日