中野剛志のレビュー一覧
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近代的な思想、価値観を揺らがされること請け合いの一冊。対談者の思想の根底にあるのは近代への懐疑であり、基本的には保守的な立場から議論が展開される。西部邁や中野剛志の書籍に慣れ親しんだ者にとっては、議論の出発点だけをみれば既知の内容も多々ある。しかし、対談形式で話が脱線するが故に、思わぬ内容に触れるこ...続きを読むPosted by ブクログ
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経済音痴の私にとって衝撃的。確かに今の世界は何かがおかしいとはぼんやりと感じていた。本書は、現代の格差の拡大や危機の恒常化の原因がグローバリズムにあり、それが社会を破壊していることを、5人の筆者が座談を通じてわかりやすく説いている。新自由主義(ネオリベラリズム)が制約のない自由として席捲し、隣国同士...続きを読むPosted by ブクログ
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グローバリズム、新自由主義を否定的に捉えた一冊。
普段からグローバル至上主義とも言える風潮に浸っているため非常に新鮮な内容であった。
本書を通じて、グローバリズムの弊害を以下のように捉えた。
・格差拡大
国境を越えて経済活動がされるため、資本を持つ大企業が残り中小企業は潰れる。
さらに大企業の中...続きを読むPosted by ブクログ -
長きに渡るデフレという忌むべき状況に悩まされている日本。バブル崩壊後、日本は、どのような過ちを犯してきたのか。「グローバル化することは、良いことだ」と疑わずに、信じ続ける大衆。この本が、多くの方に読まれることを切に願う。Posted by ブクログ
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資本主義制度で最悪の状態デフレの症状が説明され、その状態から脱却させる処方箋が書かれている。
インフレ経済から脱却する手法としてのデフレ・スキームをサッチャーなどが採用してきた過去の経験はあった。
インフレ退治するスキームであるデフレ・スキームをあろうことにデフレに悩む日本で数十年に渡って採用し...続きを読むPosted by ブクログ -
現在の産業や経済が目指しているイノベーションや効率化が成長どころかデフレを生み出していることを指摘した本。
競争社会というのがそもそもの問題にある気がする。Posted by ブクログ -
今の日本経済、世界経済が置かれている現状とその原因がすんなりとわかる。
国民が互いに協力し、支え合って、良いものを生み出していく力、それこそが国力。通貨はその手段。
これからの日本が向かうべき方向を示してくれています。Posted by ブクログ -
この二人の議論は、非常におもしろい。いまいちテレビのニュースを見ていて納得いかない、よく分からない問題を池上彰よりわかりやすく論じてくれていると思うのは、私だけだろうか。
中野氏、柴山氏に出会ったおかげで経済や政治に興味を持つようになった。
グローバルという言葉に少し違和感を感じ始めている人...続きを読むPosted by ブクログ -
デフレ脱却のための方法が書かれている。金融政策単独でのインフレターゲットの達成に懐疑的であることがわかる。実際に金融政策単独でのインフレターゲットの達成はむずかしいだろう。歴史的にもデフレからインフレへと金融政策単独でチェンジしたことはない。
そもそもインフレターゲットとは、インフレ下の国々で生ま...続きを読むPosted by ブクログ -
世間の主流である構造改革路線と全く逆行する考え方が書かれている。異常事態である長期に渡るデフレを脱却するのは規制緩和や小さな政府、グローバル化ではない。況してや消費増税などありえないとの内容。これを実現、決断していける政治家は現れるだろうか?地方分権を推進している橋下市長も政策が全くこの本と逆ですね...続きを読むPosted by ブクログ
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ほんとうに地に足のついた理路整然とした論理で国力というものを分析した著作だ。
はじめに国家ありきで、民度の高い市民社会も国家というものがあればこそ共存できるという考え方。
新自由主義の弊害を乗り越えて経済ナショナリズムが今後日本で如何に発展していくか注意ぶかく政治を見守っていかねばならない。Posted by ブクログ