中野剛志のレビュー一覧

  • 新自由主義と脱成長をもうやめる

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    中野剛志氏らによる座談会は、日本経済の長期停滞の根源を、小泉政権以降「改革」の名の下で推進された新自由主義にあると分析する。この思想は、民主主義の基盤である中間組織や共同体を「既得権益」として切り捨て、個人と国家を直結させた。その結果、社会の連帯が失われ、格差が拡大する一方で、トップダウンの決定に従うだけの受動的な国民が増殖したと指摘する。
    議論では、行き過ぎたリベラリズムが文化や伝統を排除し、必然的に強権国家を招く危険性が示唆された。真の民主主義には、国民の多様性を尊重するナショナリズムと、社会を支える中間組織の再評価が不可欠である。また、財政出動を恐れる緊縮財政からの脱却と、危機時にボトム

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    2026年03月01日
  • 日本の没落

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    中野剛志さんてエコノミストかと思っていたけど、こんな本を書く人なんだ。本書は、私には哲学・思想書のようで、読みたいけれど、難しくてなかなか読めない。

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    2026年02月28日
  • 変異する資本主義

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    大きな政府、財政政策、ハイブリット
    2021年9月に書かれていることが少しずつ現実になっているように感じる

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    2025年12月18日
  • 政策の哲学(集英社シリーズ・コモン)

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    国家は、行為主体に依存はするが還元はできない実在する「構造」であるとし、自律的なパワーを持ち、社会に半・規則性を与える。

    ・主流派経済学の非科学性

    ・国会のパワーの源泉は、「埋め込まれた自律性」
    →さまざまな利益集団との重層的な力関係に巻き込まれることによって、かえってその力関係の合間を縫って泳ぐ余地、いわゆる「マヌーバー」を確保できる

    ・国家行為者は政策担当者として特別に訓練されることで、実在の領域の中から個別の事象を生成する構造やメカニズムを遡及的に推論し、判断する能力=「特別に訓練された直感的裁量」を獲得する

    ・「既知の結果(あるいは設定された目標)から未知の原因を推論する」

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    2025年11月30日
  • 略奪される企業価値―「株主価値最大化」がイノベーションを衰退させる

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    この本は、現代アメリカ資本主義の変質を解剖している。
    著者は、1980年代以降に広がった「株主価値最大化(MSV)」というイデオロギーが、企業経営・資本市場・投資家行動を同じ方向に収束させ、企業の内部留保を再投資から自社株買い・配当に振り向ける構造を作ったと指摘。
    経営者はストックオプション利益のために株価を上げ、機関投資家は短期リターンを求め、アクティビストは還元圧力を強める。
    →このように三者が結託した「協調的略奪」が米国経済を短期志向に変えてしまった。結果、研究開発や設備投資は停滞し、賃金も上がらず、格差が拡大し、経済の成長エンジンが痩せ細ったと警告している。

    著者は最後に、自社株買い

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    2025年09月23日
  • 世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道

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    2025.09.08
    インフレの分析は筆者が正しいように思える昨今の情勢。少なくとも、需要の増大がインフレの要因ではないことだけは体感している毎日。

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    2025年09月08日
  • 基軸通貨ドルの落日 トランプ・ショックの本質を読み解く

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    ブレトン・ウッズ体制を崩壊させたニクソン・ショック。冷戦の終結。東側諸国も巻き込む自由貿易圏の構築。世界は新自由主義の道を突き進んだ。資源供給国としてのロシア、巨大な消費市場を持つ中国の台頭。相互依存によって紛争を回避しようとする理想は、依存の重要性の偏りという現実の下に崩れた。トランプ政権による関税引き上げも、新自由主義の枠組みの中で踊っているだけである。故に失敗し、基軸通貨としてのドルの弱体は一層進む。米中は力関係が接近し、第二次冷戦が到来する。世界は主流派経済学の過ちに一刻も早く気付かねばならない。

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    2025年08月17日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    備忘用
    自国通貨を発行できる政府は、国債をいくらでも発行できる
    日本はデフレなのにインフレ対策をしてきて財政出動も少なかったから失われた30年になった

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    2025年08月15日
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】

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    基礎知識編に続いて一気読み。相変わらず良書である。
    メッセージを持って飽くことなく平易に語りづつけるのはすばらしい。中野さんの論文も読んでみたい。

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    2025年08月12日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    著者の想いがこもった本である。読んでよかったと思える。

    MMTを解説しながら日本の政策について論考している。私としては、こういった内容がなぜ政府などにこれほど受け入れられないかに興味がある。

    暫定的な回答としては、中野氏に限らず、批判者は現行の方法の理論的な欠陥とただしい理論の論理を示すことはできていると思う。しかし、どのように社会を変えるかについての戦略というか、私の言葉でいえば官僚のジョブに沿った浸透戦略にかけるのではないかと思う。

    既存のシステムの利得構造を変えるには、新しいシステムのあり方を示すだけでは不十分である。なぜならばシステムの変容過程では不安定状態となりパフォーマンスが

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    2025年08月09日
  • 秩序崩壊 21世紀という困難な時代

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    久々に面白い海外政治、経済の本だった。
    翻訳しにくい文章なのだろうか、少し読みにくいが意味は伝わる。エネルギーとトルコ、中国の影響力、30年前とは様変わりの力学を感じた。北極圏ルートと海軍力もキーワードだった。

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    2025年08月04日
  • 新しい封建制がやってくる―グローバル中流階級への警告

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    翻訳読みやすかった。
    歴史は繰り返すのかな。
    世界的に格差は広がり、しかも固定化している。そしてそれは、次第に寡頭勢力そのものも脅かす。。。
    そんな話だと理解しました。
    私にできることはなんだ?
    とりあえず、選挙は行くよ。

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    2025年07月18日
  • 奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

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    わかりやすく、洞察に富んだ書だった。
    備忘メモ↓
    ・自由主義や個人主義が社会を破壊すると、全体主義が生まれる。平等が進むほど全体主義化する。
    ・健全な民主主義及び自殺者減のために中間的な団体は重要。
    ・効率を極めた官僚組織は、非効率に陥る
    ・国際政治は理想主義と現実主義の両面で考えるべき
    ・資本主義を動かすのは、人々の思い込み
    ・社会は複雑。漸変主義こそ実は近道。
    ・少数派を排除する民主政治の怖さ。多数派がつくる世論の怖さ。

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    2025年07月14日
  • 奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

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    現代は分断と閉塞の時代だ。経済は成長せず社会は疲弊する。古典的名著に希望をみいだすことができる。ケインズ、ポランニー、シュンペーター――彼らの知が今の混迷を解くヒントになるという。社会は単なる合理性では動かない。人間の感情、文化、制度の厚みによって支えられているのだ。過去の知が未来を照らす。その言葉に耳を傾ければ私たちの歩むべき道もまた見えてくる。

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    2025年07月07日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    資本主義が発展し、人々に合理主義的な精神が蔓延すると、短期的な視点で物事を考えてしまう傾向になり、資本主義が発展していくために必要な長期的視点での投資が難しくなる。資本主義は成功するが、成功するが故に崩壊するだろうという言説が興味深く感じた。

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    2025年06月06日
  • 政策の哲学(集英社シリーズ・コモン)

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    キレッキレの正論で、慎重周到に積み重ねた論で正統派経済学が科学ではないと一刀両断にし、本来の政策の立て方、進め方を説いた。長いものに巻かれるだけで本当の意味での哲学を持たない者が国家運営などできないと明快に述べていて爽快でした。

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    2025年06月02日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    日本の経済が間違った方向に向かっていたことに気付かされる。全てはデフレなのにインフレ対策をするから日本の経済はデフレ化、今やスタグフレーションを起こしてる事を各章にわたり説明あった。ある種納得。

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    2025年03月19日
  • WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす

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    企業が社会貢献することで企業イメージは向上し、株主価値も上がるが、実態は羊の皮を被ったオオカミで、富裕層が労働者層から搾取する構造が固定化するばかりである。
    ウオーク資本主義が民主主義を滅ぼすという論考である。
    私は資本主義自体が危うい状況であると考えているので、この構造も早晩崩壊するのではないかと思う。

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    2025年03月05日
  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】

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    以前に発売されていた前2作が面白かったが、今作が発売されてることを知らず、今更購読。

    2021年に文藝春秋に掲載された財務省事務次官であった矢野氏の論文を題材に、主に現代貨幣理論観点から健全財政の間違いを批判する内容。

    一冊丸ごとこの論文に対する批判の嵐。
    もうコテンパン。
    前2作に比べると分かりにくい部分はあるが、この論文を批判する流れの中で現代貨幣理論の大枠を解説するとともに、現在の経済政策の何が間違っているのを説いている。

    また後半のデマンドプル・インフレとコストプッシュ・インフレ、デフレの記述は、2025年3月現在にコストプッシュ・インフレに悩まされている日本の課題を浮き彫りにし

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    2025年03月01日
  • 政策の哲学(集英社シリーズ・コモン)

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    インフレだから利上げする。財政赤字なので増税する。いちいち判断などしない。教科書通り、マニュアルに従う。その根拠となっている主流派経済学は学問ですらない。…経済学にも何某かの原理は存在する。複数あって、相互に影響しあっている。主体者も参加者となる社会科学では実験はできない。他の条件を排除しての比較もできない。潜在している法則は起きた事象から遡及し探る。試行錯誤し、過ちも犯す。政策担当者の裁量は大事だ。批判的実在論、社会的創発、閉鎖系と開放系、経路依存性、可謬主義...。知識だけでなく考え方も勉強になった。

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    2025年02月11日