中野剛志のレビュー一覧

  • 新しい封建制がやってくる―グローバル中流階級への警告

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    翻訳読みやすかった。
    歴史は繰り返すのかな。
    世界的に格差は広がり、しかも固定化している。そしてそれは、次第に寡頭勢力そのものも脅かす。。。
    そんな話だと理解しました。
    私にできることはなんだ?
    とりあえず、選挙は行くよ。

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    2025年07月18日
  • 奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

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    わかりやすく、洞察に富んだ書だった。
    備忘メモ↓
    ・自由主義や個人主義が社会を破壊すると、全体主義が生まれる。平等が進むほど全体主義化する。
    ・健全な民主主義及び自殺者減のために中間的な団体は重要。
    ・効率を極めた官僚組織は、非効率に陥る
    ・国際政治は理想主義と現実主義の両面で考えるべき
    ・資本主義を動かすのは、人々の思い込み
    ・社会は複雑。漸変主義こそ実は近道。
    ・少数派を排除する民主政治の怖さ。多数派がつくる世論の怖さ。

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    2025年07月14日
  • 奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

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    現代は分断と閉塞の時代だ。経済は成長せず社会は疲弊する。古典的名著に希望をみいだすことができる。ケインズ、ポランニー、シュンペーター――彼らの知が今の混迷を解くヒントになるという。社会は単なる合理性では動かない。人間の感情、文化、制度の厚みによって支えられているのだ。過去の知が未来を照らす。その言葉に耳を傾ければ私たちの歩むべき道もまた見えてくる。

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    2025年07月07日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    資本主義が発展し、人々に合理主義的な精神が蔓延すると、短期的な視点で物事を考えてしまう傾向になり、資本主義が発展していくために必要な長期的視点での投資が難しくなる。資本主義は成功するが、成功するが故に崩壊するだろうという言説が興味深く感じた。

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    2025年06月06日
  • 政策の哲学(集英社シリーズ・コモン)

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    キレッキレの正論で、慎重周到に積み重ねた論で正統派経済学が科学ではないと一刀両断にし、本来の政策の立て方、進め方を説いた。長いものに巻かれるだけで本当の意味での哲学を持たない者が国家運営などできないと明快に述べていて爽快でした。

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    2025年06月02日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    日本の経済が間違った方向に向かっていたことに気付かされる。全てはデフレなのにインフレ対策をするから日本の経済はデフレ化、今やスタグフレーションを起こしてる事を各章にわたり説明あった。ある種納得。

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    2025年03月19日
  • WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす

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    企業が社会貢献することで企業イメージは向上し、株主価値も上がるが、実態は羊の皮を被ったオオカミで、富裕層が労働者層から搾取する構造が固定化するばかりである。
    ウオーク資本主義が民主主義を滅ぼすという論考である。
    私は資本主義自体が危うい状況であると考えているので、この構造も早晩崩壊するのではないかと思う。

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    2025年03月05日
  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】

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    以前に発売されていた前2作が面白かったが、今作が発売されてることを知らず、今更購読。

    2021年に文藝春秋に掲載された財務省事務次官であった矢野氏の論文を題材に、主に現代貨幣理論観点から健全財政の間違いを批判する内容。

    一冊丸ごとこの論文に対する批判の嵐。
    もうコテンパン。
    前2作に比べると分かりにくい部分はあるが、この論文を批判する流れの中で現代貨幣理論の大枠を解説するとともに、現在の経済政策の何が間違っているのを説いている。

    また後半のデマンドプル・インフレとコストプッシュ・インフレ、デフレの記述は、2025年3月現在にコストプッシュ・インフレに悩まされている日本の課題を浮き彫りにし

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    2025年03月01日
  • 政策の哲学(集英社シリーズ・コモン)

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    インフレだから利上げする。財政赤字なので増税する。いちいち判断などしない。教科書通り、マニュアルに従う。その根拠となっている主流派経済学は学問ですらない。…経済学にも何某かの原理は存在する。複数あって、相互に影響しあっている。主体者も参加者となる社会科学では実験はできない。他の条件を排除しての比較もできない。潜在している法則は起きた事象から遡及し探る。試行錯誤し、過ちも犯す。政策担当者の裁量は大事だ。批判的実在論、社会的創発、閉鎖系と開放系、経路依存性、可謬主義...。知識だけでなく考え方も勉強になった。

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    2025年02月11日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    米国も新規の開業率は低減傾向。すぐに儲からなければ生き残れない。起業は平凡な業種で起すもの。イノベーションなど担えない。その役割は現存の大企業が行うものだが、株主資本主義が進み、資金が投資家に流れる。短期的視野の快楽主義が投資を阻み、大企業もその役割を果たせない。革新的なiPhoneが生まれたのも、政府の支援があってこそ。公共の役割が民間よりも大きい。資本主義は成功するから社会主義になる。それは自然な流れで思想ではない。…日本の失われた30年は、20世紀前半のこの偉大な経済学者の理論の正反対を行った結果。


    自由主義経済をある程度続ければ、民間でできることはやりつくされる。それでも人々が満ち

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    2025年02月02日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    アメリカのしたたかさを改めて思い知らされた。新自由主義を標榜しながら政府資金で確かにずっと研究開発してる。それが経済成長を生んでいる。日本はなぜ国の投資が失敗してばかりなのだろう。MMT的に財源気にせず必要な投資をすべきだと思う。投資にふさわしいサステナビリティに貢献できる技術が日本にはたくさんある。
    資本主義は合理的な判断を積み重ねた結果、社会主義になっていくというのもおもしろい。長期投資的なことは避ける。公的な価値に資源の軸足は移っていく。

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    2025年01月31日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    ネタバレ

    市場均衡理論を基礎とする経済学は、イノベーションが起きない定常状態を想定している。ワルラスの世界では、経済は戦争など外部要因でのみ変化する、と想定している。
    イノベーションを起こす人間は、合理的な決定をする経済人ではなく、やむにやまれぬ行動力で経済の均衡をぶち壊す人。
    構造改革は、自由競争によって経済は成長する、という考え=市場原理主義、新自由主義。均衡理論では、経済の成長を考察できないはず。
    均衡理論では利潤はない=資本はたまらない。
    信用創造は銀行しかできない。貸出のもとになっているのは今や預金ではない。銀行は貸出をする=信用創造することで、お金を作り出せる。

    資本主義の三要件
    生産手段

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    2025年01月22日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    信用貨幣論や機能的財政論といった、現在主流ではない経済学の解説と日本のデフレの理由

    一般的な感覚と違っているために少し受け入れ辛い理論であるが、見事にデフレの理由を説明できており、まさに目からウロコ。
    学問は研究されていれば進歩していく。経済学も修正されていて当然であり、より解像度の高い経済学に触れることができて興味深い。

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    2025年01月17日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    中央銀行が貸付をする事で貨幣が市場に流れる、というのはこれまでの私の認識と全く逆であり、かなり驚いた。はじめに財源があって貸付が可能と思っていたからである。とすると現状の日本の政策はほぼ全て貨幣の流通を減らす動きであり、経済成長が低水準であることも頷ける。まだ、経験的に本書の主張が腹落ちしていないので評価は星4としたが、自分の価値観の一部を揺るがした本であることは間違いない。

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    2025年01月03日
  • 略奪される企業価値―「株主価値最大化」がイノベーションを衰退させる

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    ネタバレ

    内部留保と再投資、から、削減と分配、へ変化したことがイノベーションが起きないことの原因である。
    完全競争状態の矛盾=どうやって独占が出現するのかを説明していない。企業の生産性の違いを考慮していない。

    シュンペーターは、完全競争は劣った者であり、理想的な効率性のモデルではない=イノベーションの道筋がない。
    イノベーションは不確実、集団的、累積的、なもの。

    特許は幼稚産業保護論の関税と同じ。イノベーションの理論を前提にしている。
    過去には、そのように保護して生まれた巨大産業がたくさんあった。パシフィック鉄道、AT&T、航空路線、高速道路、インターネット、など。インフラ投資として、大学(

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    2024年12月24日
  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】

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    財務次官の論文を丁寧に反論していく。
    多くの経済学者の言うことを覆していく。
    常識だった様な事が覆される、画期的な1冊。
    MMTを解説している。

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    2024年12月01日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    日本経済の歩んできた道、現状、これからどうしていけば良いのか、著者がMMT(現代貨幣理論)を軸に主張している。本来は難しい内容が理解しやすいように書かれている。理論が絶対に正しいのかは証明が困難だが、もっともらしさは感じたし日本の財政を変革するひとつの手段になりうる可能性はあると考える。

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    2024年11月20日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    経済について無知のわたしでも、読みやすく、理解しやすかった。ただ無知だからこそ、これだけを鵜呑みにするのは危険なのかなとも思う。でも思想とか感情論ではなく、エビデンスに基づいて書かれている。それに現状批判だけではなく、次作では対策まで論じるというので、この方を信じて読み切ってみたい。

    どんなコミュニティにも、現代の批判されるべき政治家や経済学者みたいな人は、ある一定数はいるのだろう、そういう構造なのかもと、少々絶望的になった。でもそれを裁くことのできない国民も国民で、わたしもその1人なのだと痛感した。
    “奇跡”が起こればいいなと思う。

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    2024年10月19日
  • 新しい封建制がやってくる―グローバル中流階級への警告

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    企業の給与制度がどうあれ、結局この世界は能力主義と運の良し悪しが支配している。その下位ポジションになれば、這い上がるのは難しい。搾取される側からは簡単に逃れられず、一生働いて暮らす。

    メリトクラシー。その世界観は、学歴のある上層労働者階級と共通する。CEOには理系の博士号取得者が多く、テック企業の幹部45人を対象にしたある調査では、大半が工学、計算機科学、ビジネスなどの分野で一流大学の学位を取得していることがわかった。学位を持っていない一部の者も、エリート教育機関の中退者であった。「ソフトウェアはIQビジネスだ」とは、自らもハーバード大学の中退者であるビル・ゲイツの言葉。IQの高い人たちが生

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    2024年09月01日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    とても興味深い視点ですね。
    政治思想を専攻してみえるようなので、経済学は専門ではないようですね。だからこそ、異端児的な発想がこの本に繋がっているかも知れませんね。
    政治と経済は強い繋がりがあります。確かに、わたしは、バブル崩壊後の日本経済や政治をみていると上手くやってきたとは言えないと感じています。
    若者が夢や未来に期待出来る社会になって欲しい。そのために経済成長は必要ですね。
    デフレ脱却のための方策は、ここまで駄目だったら、そんな方策しかないのかも知れないと感じました。

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    2024年08月18日