奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

1,200円 (税込)

6pt

社会科学とは社会について研究する学問であり、政治学、経済学、社会学、人類学、国際関係論などが含まれる。その古典を読み返したところで、当時とは時代が違うのだから役に立つことはないと思われるかもしれない。ところが驚くべきことに、現代を理解するためにはこれらの古典の知見について知る必要があり、さらに言えば現代で起こる様々な失敗は、古典の知恵を知らないために起こったものが多い。組織が官僚化することによる停滞、「抜本的な改革」に潜む罠、株式市場を活性化させることの危険性……。「教養にして実用」である社会科学の知見を明快に解説。 【本書で取り上げる社会科学の古典】●マックス・ウェーバー「官僚制的支配の本質、諸前提および展開」 ●エドマンド・バーク『フランス革命の省察』 ●アレクシス・ド・トクヴィル『アメリカの民主政治』 ●カール・ポランニー『大転換』 ●エミール・デュルケーム『自殺論』 ●E・H・カー『危機の二十年』 ●ニコロ・マキアヴェッリ『ディスコルシ』 ●J・M・ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』

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奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    著者は、1990年頃、19歳のときにデュルケームの「自殺論」を読んだと言っていた。
    偶然だがそのころ高校生だったおれも、地元の本屋で見つけて読んでいた。
    そしてその後、郵政民営化とか構造改革はやばいって思ってたけど、そう感じていただけでうまく言葉にはできなかった。
    なるほどなあ・・・やっぱ直感は正し

    0
    2025年04月13日

    Posted by ブクログ

    現代のイシューと社会科学をつなげて理解するための視座が得られる。原点そのものに触れる前に一読して損はないだろう。

    0
    2024年08月01日

    Posted by ブクログ

    1990年代初頭の日本のバブル崩壊に始まる失われた30年。第二次安倍政権が声高く叫んだデフレ脱却のための3本の矢も、蓋を開ければ異次元の金融緩和による、金余りから端を発する株価上昇と輸出企業の円安メリット享受くらいだろうか。
    冴えない日本経済と言う印象を持つなか、何気に取った本書は、眼から鱗が落ちる

    0
    2023年09月06日

    Posted by ブクログ

    「読み終わった。。。よし、読み直そう。」

    現在の社会でみられる課題がどのように発生し、維持され続けているのかを、個別事例ではなく、社会構造として理解する知識を授けてくれる書籍。

    耳聞こえが良い言葉(思想)が今の不幸をまねている可能性があると分かり、ぞっとした。「ホラー」である。笑えない。
    ある思

    0
    2022年09月29日

    Posted by ブクログ

     本書を読めば近年の日本凋落の原因が単なる「不勉強」にあることが分かって愕然とする。
     解説されている古典のうち「君主論」と「フランス革命の省察」は読んだことがあったが、本物の研究者にエッセンスをまとめてもらい、理解度が全く変わったように思う。
     あとがきにあるとおり「(中野氏の)考え方やものの見方

    0
    2022年09月06日

    Posted by ブクログ

    表紙に書いてある「教養にして実用」。まさにその言葉通り、古典がいかに現代社会にも通用するかが分かりやすくかつ詳しく書かれている。
    過去の偉大な巨人たちの凄さもさることながら、その巨人たちの著書の要点を、私のような教養のない人間にも分かりやすく解説してくださる中野先生の凄さにも感服した。

    0
    2022年08月21日

    Posted by ブクログ

    わかりやすく、洞察に富んだ書だった。
    備忘メモ↓
    ・自由主義や個人主義が社会を破壊すると、全体主義が生まれる。平等が進むほど全体主義化する。
    ・健全な民主主義及び自殺者減のために中間的な団体は重要。
    ・効率を極めた官僚組織は、非効率に陥る
    ・国際政治は理想主義と現実主義の両面で考えるべき
    ・資本主義

    0
    2025年07月14日

    Posted by ブクログ

    現代は分断と閉塞の時代だ。経済は成長せず社会は疲弊する。古典的名著に希望をみいだすことができる。ケインズ、ポランニー、シュンペーター――彼らの知が今の混迷を解くヒントになるという。社会は単なる合理性では動かない。人間の感情、文化、制度の厚みによって支えられているのだ。過去の知が未来を照らす。その言葉

    0
    2025年07月07日

    Posted by ブクログ

    名前はなんとなく知っていても、実際に原書を読んだことはない(ハードルが高い)ような社会学の古典を、わかりやすく解説してくれる。述べられている通り、長く読み継がれる古典には深い洞察があり、現代に当てはめても十分納得できる内容であることが理解できた。内容の大枠が掴めたことで、逆に興味が増し、原書にもトラ

    0
    2024年04月29日

    Posted by ブクログ

    著者はウェーバーやトクヴィルなどの社会科学の古典に書かれた内容が、現代の社会問題にも通用する鋭い分析でありながら、あまり顧みられていない現状を憂いています。新自由主義、グローバリズム、構造改革、ウクライナ戦争などなど、現代の諸問題に対する答えがすでに社会科学の古典の中にあるというのは、面白いと思うと

    0
    2023年06月17日

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