中野剛志のレビュー一覧

  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】

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    行政改革の失敗や成長戦略に加え、著者が他の著作でも力説するMMT(現代貨幣理論)についての付録(解説)もあり、経済停滞や財政赤字の意味を考えるテキストにもなると思います。

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    2024年09月18日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    インフレやデフレ、財政赤字などについて分かりやすく説明されており、特に、デフレ下のわが国で正反対のインフレ対策しかやってこなかった、ってことが詳しく述べられています。

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    2024年09月18日
  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】

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    経済、財政をめぐる言説は多く飛び交っていますが、その裏付けとなる根拠やデータに注目せねば本質を見失いかねないと感じました。

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    2024年09月12日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    あまりにも読みやすく、自分が理解できているか不安になるほどだった。
    今回3回目を読んでみて、少し内容の理解が進んだように思う。わかりやすいことと、分かることは違うということも理解できるよい読書体験だった。

    そして何より経済学者や評論家と呼ばれる人たちの無責任さを思い知らされた。 もっと多くの人が知るべき内容。

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    2024年08月04日
  • 奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

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    現代のイシューと社会科学をつなげて理解するための視座が得られる。原点そのものに触れる前に一読して損はないだろう。

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    2024年08月01日
  • WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす

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    まず、三点でなければまともにバランスが取れないところを、二点にしてしまった現経済観念に問題があるのだと感じられた。
    また現在の正さはある意味で、「営業スマイル」「営業トーク」がどれだけ巧みであるかになってしまっていると。
    こう言ってごめんなさいだけど、かつてアメリカ製品はポンコツと思われていた時代があったが、アメリカ思想もそうだったのかもなと冷静になった。

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    2024年07月12日
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策

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    中野剛志
    1971年、神奈川県に生まれる。東京大学教養学部(国際関係論)卒業。エディンバラ大学よりPh.D(社会科学)取得。経済産業省産業構造課課長補佐を経て現在京都大学大学院工学研究科准教授。専門は経済ナショナリズム。イギリス民族学会Nations and Nationalism Prize受賞。主な著書に『国力論―経済ナショナリズムの系譜』(以文社)、『 自由貿易の罠―覚醒する保護主義』(青土社)、『TPP亡国論』(集英社新書)などがある。

    国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策 (講談社現代新書)
    by 中野剛志
    グローバル化の時代には、企業の利益と国民の利益が一致しな

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    2024年06月21日
  • 新自由主義と脱成長をもうやめる

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    新自由主義のようなリベラルな考え方が、実は同じような価値観を押し付ける帝国主義的な考え方ではないか?と言う視点は面白いと思いました。
    とは言え、世界で盛り上がりを見せているナショナリズムが単純に正解と言うわけはなさそうですし、それぞれの国の文化や習慣と言った内的なものと、地政学など外的なものを、その国にとってベストな政策を選んでいく必要があると理解しました。

    個人レベルの話としては、グローバル化により株価は上がっても、実際に多くの国民は苦しんでおり、一人一人は弱い国民が団結して中間団体を形成し、資本家や国に立ち向かうと言う形が必要なのかもしれませんが、それも今やなかなか難しそうです。
    地域や

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    2024年06月02日
  • 真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学

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    英語の言語としての大味さとか考えると、英語化は愚民化ってワードほんとそうだと思う。日本人に一番必要な能力は第一に国語力。その次に歴史とか数学とか幅広い知識教養が来て最後に英語だと思う。日本語を蔑ろにして、幼少期から英会話スクールとか通わせる親って残念ながら馬鹿しかいない。

    中野 剛志(なかの たけし)
    1971年、神奈川県生まれ。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年に同大学院より優等修士号、2005年に博士

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    2024年05月10日
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】

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    ものすごい!MMT(現代貨幣理論)に立脚しながらなぜそれが受け入れらないのかを、合成の誤謬、認識の共同体、予言の自己実現、経路依存性等の概念で読み解く。ここまで言えるにはかなりの自信が必要だし、単に経歴だけでなく相当の研鑽があればこそ。

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    2024年04月20日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    目からウロコが5、6枚落ちる感じ。現代貨幣理論入門の決定版。

    銀行は家計から集めた資産を元手にせずお金を貸す。

    政府の支出拡大は赤字に制限されない。ただしインフレの度合いを考慮する。

    デフレ下ではむしろ競争や生産を抑制し、大きな政府志向の政策が有効、緊縮財政は有害。

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    2024年04月19日
  • 富国と強兵―地政経済学序説

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    自分にとって本書の意義は2つある。
    まず、軍事と経済が両輪であることを古今東西の多数の事例とともに再確認できる。
    次に、国際関係論と経済学双方のリベラリズムのバーチャル性がよく分かる。そして対案提示される、空間・時間・人間の3つの「間」のリアリティに則した学問群を学べる。主なものは地政学、現代貨幣理論、制度経済学だが、ほかにもリスト、ケインズ、ミンスキー、ポランニーほか、枚挙に暇がないほど知の巨人達の言説を知ることができる。
    グローバリゼーション下で忘れ去られた、もしくは忘れたふりをし続けてきた「間」のリアリティ。コロナとウクライナ侵攻で一気に吹き出した今こそ、「間」の再認識を迫る本書は意味を

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    2024年03月05日
  • 官僚の反逆

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    マックス・ウェーバーの官僚に対する考え方をうまく引用して、グローバル化と大衆化、そして官僚化に対する警鐘を鳴らしている。
    とくにグローバル化の例で出したマクドナルドの説明は非常に分かりやすかった。
    効率性・計算可能性・予測可能性・支配、そういった観点で見れば今タケノコのように出店してるフランチャイズなどまさにそのような例なんだなって思いました。

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    2023年12月20日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    定説とされてきた経済理論や考え方、政治家や経済学者などを鮮やかな理論でバッタバッタと斬り捨てる所はまさに痛快。
    一方で、現代貨幣理論(MMT)の確からしさを読みながら感じつつも、現実にはまだ主流とはなっていないのも事実。経済の地動説だ、との話もあるように、一旦世の中に定着してしまった理論を覆すのは、きっとその理論に深く浸かっている人ほど難しいのだな、と感じた。
    なんでも鵜呑みにせず、根本の視点から変えて考えて見ることの大切さをあらためて学べた。
    自分自身、一読しただけではまだ完全に理解できていないので、アタマを整理しながら再読したい。
    続きとなる戦略編にも期待。

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    2023年12月06日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    警告の書、世界経済という視点からグローバリズムという経済活動を検証する

    グローバリズムがもたらしたものは、経済の自立を失い、国家主権さえ失ってしまう状況である。
    EUは、グローバル資本主義のもとに完全な自由貿易、経済的国境の撤廃がもっとも進んでいる地域。
    圏内で関税をなくし、通貨を統合した。しかし、その結果なにが起きたか。各国は通貨の切り下げなど金融緩和や財政出動もできず、独自の産業政策も不可能になりました。
    EUでの勝者は、ドイツだ。ユーロ安でドイツの輸出産業は大いに潤った。経済危機に瀕した国々を低賃金で下請けのように使いユーロ圏がドイツにとって開かれた市場であることをフル活用している。

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    2023年11月14日
  • どうする財源 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み

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    貨幣論について非常に勉強になりました。
    お気に入りの一冊です。
    ただ、世間の通説(?)に囚われてるような人が読むとセンメルヴェイス反射的にアレルギー反応を起こしちゃうかもしれない。

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    2023年11月09日
  • 世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道

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    ネタバレ

    昨年12月に刊行されたので、もうすぐ1年というところである。著者の書籍は初めて読んだが、その指摘がその後に起こった変化を含め現状をよくとらえている点に驚いた。

    まず冒頭に「グローバリゼーションはリーマンショックで終わっていた」という衝撃的な主張が。確かにリーマンショック後、ロシアのジョージアやクリミア侵攻や中国の南沙諸島や尖閣への介入が強まる。この間、北朝鮮も核実験を加速させていた。一方のアメリカはオバマの下で融和政策を取り続けた。10年以上に渡る前段階があってから、ウクライナ戦争や習近平独裁確立によって現実的な脅威となった。グローバリゼーションが世界を平和にする、という主張は空想的だったこ

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    2023年10月28日
  • 奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

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    1990年代初頭の日本のバブル崩壊に始まる失われた30年。第二次安倍政権が声高く叫んだデフレ脱却のための3本の矢も、蓋を開ければ異次元の金融緩和による、金余りから端を発する株価上昇と輸出企業の円安メリット享受くらいだろうか。
    冴えない日本経済と言う印象を持つなか、何気に取った本書は、眼から鱗が落ちるものだった。

    馴染みのない社会科学と言う標題だが、副題の「組織改革の失敗」「自殺」「戦争」は、どれも現在世界や日本における問題であり、興味のあるテーマ。
    中身は、古典比較的最近の経済学者の主張を、現代の問題点と結びつけて解説してくれている。

    マックス・ウェーバー
    なぜ組織改革は失敗するのか
    効率

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    2023年09月06日
  • どうする財源 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み

    購入済み

    MMT(現代貨幣理論)についての新しい入門書。2022年末に政府が防衛力の抜本強化のための財源について一部増税により賄うとした件をきっかけに、「財源」の考え方をいちから説き起こしており、ひととおりの理解が得られる。批判派から責められがちなインフレの危険についてもページを割いて説明しており納得感がある。最近のさまざまなMMT批判への反論も豊富。

    #タメになる

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    2023年08月20日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    その主張や文体からして、いわゆる「逆張り」の議論のようにも見えるが、本書の内容に目を向ければ、理路整然としており、かつ、ここ何十年かの日本経済の動向についての自らの肌感覚に照らしても、なるほどと思わせられる。著者の議論にも何か穴があるのかもしれないが、とりあえず「戦略編」を読んでみようと思う。財政健全化や自由貿易を絶対的な善とする考え方を疑ってみることが必要だと思う。

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    2023年07月27日