中野剛志のレビュー一覧

  • 世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道

    購入済み

    2020年代に入って発生した世界的なインフレーションは、歴史的な転換点であり、グローバリゼーション終焉のはじまりであるとの認識がある。
    デマンドプル・インフレとコストプッシュ・インフレを明確に区別することが必要であり、今回のインフレはいずれにあたるのか、失敗を繰り返さないための日本に対する正しい処方箋は何なのかを明確に説明してくれている。

    #タメになる #アツい

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    2023年06月15日
  • どうする財源 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み

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    話題の「財源」がテーマだが、著者の代表作「富国と強兵」のダイジェストとして読むこともできる。
    ポイントは直感に反する「貨幣とは特殊な負債である(資産ではない)」という事実が理解できるかどうかにかかっている。
    この点が理解できれば景色が変わり、日経等の経済記事のレベルの低さに愕然とするようになるだろう。
    意識して身近な人に正しい貨幣観を広めていきたい。

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    2023年05月20日
  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】

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    貨幣や財政のイロハをある程度理解した上でも、論点を醸成させてくれる1冊。なかなかに読み応えあり。
    大論争編と基礎編は、現物買って保有しようかと思いました。

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    2023年05月18日
  • どうする財源 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み

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    再読の価値あり。貨幣や国家がどういうものかを考えると当然の帰結。国民の常識になるべき内容。

    「新しい資本主義」というフレーズが岸田から出てきたことがあったが、シュンペーターによる資本主義の定義からすると、日本は新しい資本主義以前に、そもそもの資本主義を理解できていなかった。財源は投資・消費したいという需要から生まれる。つまり、政府が需要を高めて債務を負えば、財源となる。新しい資本主義という抽象論ではなく、実態をよく見た真の資本主義によるマクロ経済政策を行えばよい。

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    2025年03月03日
  • どうする財源 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み

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    経済学者や財務官僚がいかに不真面目なのか、がわかる本だと思う。
    なぜなら彼らの緊縮財政に対する主張も、MMTをはじめとする積極財政に対する批判もあまりにも的外れなことがわかるから。
    せめて相手の主張を理解したうえで批判することは最低限の分別だと思うけれど、それすらできていない。
    最近は事実すらまともに把握せず、適当に自分の主張だけを繰り返すいい加減な人が増えたような気がする。

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    2023年04月12日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    ゲイのジャーナリストであるのに、現代の正義、あるいはポリコレに意義を呈する作家の、欧州移民問題(偽装難民による欧州占拠)の書。内容はどれも解決策の無い欧州の状況が書かれいる。
    この問題の起きた原因として著者はつぎのことを挙げている。
    ・戦前のファシズム台頭の記憶・トラウマ・反省と、キリスト教に由来する人権、人道主義の発露による他者への救済思想の過剰とゆがみ。
    ・その人権思想の政治利用及び、「人種差別主義者認定」への恐れ。
    ・為政者の国民感情、生活への無関心。社会予測の失敗(難民ではなく低リスクで手に入れられる「良い生活」を求めた人々が多量に押し寄せた/難民はしばらくしたら母国に帰ると思っていた

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    2023年04月02日
  • 世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道

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    同様のテーマを扱った書に「世界インフレの謎」という本があるが、それと比較して本書の方がよりシンプルですっきりと理解しやすい。しかも本書では経済学にとどまらず政治学、社会学、地政学など幅広い分野から総合的に分析を行い迫力ある警鐘を鳴らしている。我々は新自由主義、グローバリゼーション、リベラリズムといった既成観念から1日も早く脱却すべき時に来ている事を痛感させられる。

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    2023年02月11日
  • 世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道

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     現在もっとも信頼している論客の一人である中野剛志氏の新著。この方の主張はずっと追いかけているが、見事に近未来を予測している。
     背景にあるのは、時の試練をくぐり抜けた天才たちの思想。明るい未来は必ずしも示されていないが、無責任な楽観論より余程心に響く。現状を知ること、まずはそれからだ。

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    2023年01月29日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    タイトル通り、目からウロコが落ちるほど、驚きの内容だった。
    筋の通っており、非常に分かりやすく、内容もよく理解できた。是非とも政府関係者に読んでもらって、デフレの早期解決を図ってもらいたい。
    続きの戦略編も読むのが楽しみだ(^^)/

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    2023年01月10日
  • 奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

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    「読み終わった。。。よし、読み直そう。」

    現在の社会でみられる課題がどのように発生し、維持され続けているのかを、個別事例ではなく、社会構造として理解する知識を授けてくれる書籍。

    耳聞こえが良い言葉(思想)が今の不幸をまねている可能性があると分かり、ぞっとした。「ホラー」である。笑えない。
    ある思想に沿った行動が、どのような結果を生みやすいのかは、この社会で生きていく上で、ベースとなる知識である、と感じた。「サバイバルとしての社会科学」、「教養としての社会科学」と言い換えてもいいかもしれない。みんなが知っておいて損はない、はず。

    1回読んだだけでは、知識が目に入っただけ。再読することで、内

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    2022年09月29日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    別著の戦略編で学んだMMT理論の理解が深まる。その裏付けとなる信用貨幣論について、対する商品貨幣論寄りの仮想通貨を引きながら、ビットコインの可能性を称賛したウォズニアックや東浩紀、竹中平蔵の誤りを正す。更にはこの理論の延長で橘玲や浜田宏一に対しても反論。下世話な観点だが、強者たちへのこの無双っぷりが先ず痛快。そして、名指しで論を挑むだけあって、やはり明解で筋が通った理屈だ。

    また、MMT理論に辿り着く前に、長引く日本の不況について、デフレ対策の過ちを指摘。デフレとインフレの対策の相違については、これ程分かり易い説明は見たことが無い。単純化し過ぎてないかと不安になる程。

    知的満足度高く、多く

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    2022年09月10日
  • 奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

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     本書を読めば近年の日本凋落の原因が単なる「不勉強」にあることが分かって愕然とする。
     解説されている古典のうち「君主論」と「フランス革命の省察」は読んだことがあったが、本物の研究者にエッセンスをまとめてもらい、理解度が全く変わったように思う。
     あとがきにあるとおり「(中野氏の)考え方やものの見方の種明かし」であり、中野氏の論評に共感する方は是非読むべきである。

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    2022年09月06日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    貨幣創造の考え方を初めて知った。
    日本は借金を気にせず減税して、国民の負担を減らして、国民の消費を促すべきだと思った!

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    2022年08月29日
  • 奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

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    表紙に書いてある「教養にして実用」。まさにその言葉通り、古典がいかに現代社会にも通用するかが分かりやすくかつ詳しく書かれている。
    過去の偉大な巨人たちの凄さもさることながら、その巨人たちの著書の要点を、私のような教養のない人間にも分かりやすく解説してくださる中野先生の凄さにも感服した。

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    2022年08月21日
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】

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    「全国民が読んだら歴史が変わる」とタイトルに記載されるように、論壇でも賛否あり、誤解も多いが、デフレ対策の本質を射抜くテーマである。最近選挙でも「日本だけがなぜこの30年間賃金が上がらなかったのか」現政権への批判と共に主張する候補者が散見された。平均年収は変わらず、税負担は増え、至近寺は物価高騰、スマホやネットなどの通信費や高騰する電気代も加えた家計の固定費も上がり、国民の生活は益々苦しくなっている。真面目に働く日本人がなぜ。ヒントはこの本にある。

    経済政策は、「思想決定説」と「政治決定説」に区分される。つまり、経済思想で判断するか、政治力学で判断するか。政治力学というと、外交戦略も絡むだろ

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    2022年08月14日
  • 変異する資本主義

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     昨年11月に発刊されたものであるが、現在読んでも充分新しい。現在の国際的な政治や経済の動向がとてもよく分析されており、とても腑に落ちる本である。
     日本人の多くは、未だにアメリカが日本を守ってくれると思っているが、もはやアメリカの首脳部は東アジアの地域覇権は既に中国が握っている事実を認めている。台湾有事は時間の問題だろうが、アメリカがそれを阻止できるわけがないのである。
     それにしても、この10年間で中国のハイブリットな国力は増大した。日本やアメリカは戦争しているという意識はなかったが、中国は総合的なハイブリット戦争をひたむきにやっていた。気づいた時には経済力でも軍事力でも全く敵わない中国と

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    2022年05月15日
  • 変異する資本主義

    購入済み

    日本の大きな選択肢

    新型コロナウイルスのパンデミックと、中国のハイブリッド軍国主義の台頭。この二つがもたらす構造的な変化によって、世界で新自由主義が終わりを迎え、社会主義化——政府の経済社会への関与の強化と積極財政——へと変異を遂げていくだろうというのが本書の主張。
    グローバリズムの進展のなかで長期停滞に陥っている日米先進諸国のありようを、経済学・政治学・地政学・国際関係論など幅広い分野の賢人の所見を駆使して解き明かしている。以前からMMT(現代貨幣理論)を国内に紹介し、議論をリードしている著者の立場とも整合する。世界で同時に起こっているこの変異に、日本がついてゆけるのか、本当に心細い。

    #タメになる #怖い #アツい

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    2022年05月12日
  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】

    購入済み

    この国を正しい方向に導く

    2019年に相次いで発表された「奇跡の経済教室【基礎知識編】」、「奇跡の経済教室【戦略編】」に続く三作目。MMT(現代貨幣理論)を肯定する立場から日本の経済・財政政策の問題を解説している主旨は前二作と変わりはない。丁寧な説明なので、前作を読んでいなくても大丈夫だが、合わせて読むと一層理解が深まる。今回は、昨年10月に文藝春秋に発表されたいわゆる「矢野論文」を素材にして、これに徹底的に批判を加えている。この四半世紀、なぜ日本だけが豊かになれなかったのか、なぜ政府は経済政策を誤り続けてきたのかを解説。一人でも多くの人がこれを読んでくれることを祈りたい。

    #アツい #タメになる #カッコいい

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    2022年05月08日
  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】

    Posted by ブクログ

    当代きっての論客、中野剛志氏が「矢野論文」というプロパガンダを徹底的に批判してくれる。弱者切り捨ての現代政治に思うところがある人は必ず読むべき。
    我々にできることは①情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考えること②有権者としての権利を行使すること、の二つしかない。
    本書は①を実行するための絶好の教科書である。

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    2022年04月30日
  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】

    Posted by ブクログ

    何事も鵜呑みにせず、根拠を持った批判をする。そうすればキレッキレの頭を手に入れることが出来る。混沌とした時代に必要だね。

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    2022年03月29日