中野剛志のレビュー一覧

  • TPP亡国論
    少子高齢化などに関し多少間違った解釈なども含まれているが、全体として説得力がありTPPに対する日本の浮ついた姿勢に真っ直ぐ疑問を投げかけている。
  • TPP 黒い条約
    1章 中野剛志
    日米同盟と自由貿易について。冷戦終結前後での意味合いの変化。米中関係の変化。

    2章 関岡英之
    日米構造協議、改革要望書に始まるアメリカによる日本の構造改革。

    6章 施光恒
    日本語による近代化の意義、明治日本の近代化における英語による近代化か日本語による近代化かの議論。
    TPPによ...続きを読む
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    TPP亡国論で知って、若者受けしそうな経済学者ということで興味持って読んでみた。「国力」というものをネイション(国民)とステイト(国家)に分けて、ステイトがネイションの利益の為に動いている様を国民国家と呼び、それが国力を構成している、と。ふむ。
    そのステイトが自国民の為に動く主義を経済ナショナリズ...続きを読む
  • 日本防衛論 グローバル・リスクと国民の選択
    グローバル化によるリスク構造の変化、日本が直面する安全保障上の問題、今後の見通しなど非常に興味深く読めた。著者の考えは悲観的に感じるかもしれないが、決して大げさではないと思う。何十年先、百年先を見据えた国家戦略が必要であると感じた。
  • TPP亡国論
    いよいよTPP参加が正式表明されたこのタイミングで、これを読んでみた。この中にもあるように、確かに対外的に良いカッコしたいってこと以上の意義って、乏しいように思える。でも自民党に政権交代しても結局こうなったってことは、民主党だけが意気込んでた訳でもなかったってことね。ってことは、与野党総じての賛成っ...続きを読む
  • TPP亡国論
    今更のレビューですが。

    題名から察するに著者はTPPに反対だと思っていましたが、完全に反対する立場をとるわけではなく、日本側に受け入れる準備が出来てから考えるという立場だったので感心しました。

    しかし、つながりを断つのは国際的に見てよろしくないのではないかという個人的な意見もあります。伊賀恭代さ...続きを読む
  • TPP亡国論
    おもしろかった。
    この本は2011年のはじめ頃に出版されたものなので現状の差はあるが、だからこそより客観的にTPPの問題点などを見ることができた。
    TPPに絡んで日本の財政の問題も多角的に分析しており、特にアベノミクスの施行が始まろうとしている中、そのメリット・デメリットを理解するための有力な資料に...続きを読む
  • 日本破滅論
    対談本にしては綺麗にまとめられた良書!!

    誰もが社会に対して薄々感じている違和感の正体がわかりやすく解き明かされる内容である。
    多方面の知識、視野をいかした話題のようだが、述べていることは実は当たり前で尤もなことばかりである。

    また対談を通して、著者陣の志や姿勢、そして人としての魂を感じ取れるの...続きを読む
  • 日本破滅論

    気軽に読めるが奥深い

    これまでの日本の政策、これからの解決方法など、楽しく、新鮮に読むことが出来た。テレビやニュースではあたりまえとされている政策論議について、わかりやすく、直感的に開設されており、なるほどと何度も納得させられた。
    2人の会話を進めながら書かれているので、とても読みやすい。
  • TPP亡国論
    TPPの是非を初めて自分の頭で理解した気がした。農業の問題ばかりが取り沙汰されているが、日本の経済全体、そして日本のあり方までをも左右する制度のようだ。
    デフレをはじめとする経済の問題も非常にスッキリ説明されている。
  • TPP亡国論
     この本を読むのは二回目である。安倍政権が発足し、本年になっていよいよTPPの参入締切が近くなってきたことを受けて、改めてTPPについての認識を固めたくて本書を手にとってみた。レビューも過去にアップしたものを再録する。

     『本書は、題名のとおりTPPに真っ向から反対した本であるが、読みやすく、わか...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    日本型雇用慣行。終身雇用制と年功序列型賃金制度とOJT、これらが相互補完的に働く。
    不況下でリストラが進められる中で広がったのが「高給取ってろくに仕事もできないおっさん達は許せない、こういう連中こそ首を切るべきだ」という論調。
    そして年功序列型賃金制度から能力主義的賃金制にという流れ。
    これはたぶん...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    特に印象に残ったのは、資本主義と市場経済との違いを記載したところ。需要とは消費だけではなく、消費+投資であるとし、現在の支出が現在の利益ではなく将来の利益になるところに資本主義の市場経済との違いがある。
    (シュンペーター曰く”自分が支出したものが将来誰かの利益になるかもしれないというモラルが資本主義...続きを読む
  • 日本破滅論
    自分がいかに無知であるかを痛感させられた
    政治、経済、パラダイム、柔軟性と時代を見据える視野の広さを養うことで一個人として恥じぬ生き方をしていきたい
  • 日本破滅論
    閉塞感の打破といって、橋下維新に期待している。彼のいう「船中八策」は、この20年間、机上空論しか知らない学者がつくってきた安っぽい物語。80年代から世界をおかしくしてきた新自由主義の、30年も流行遅れの物語を「維新」と名づけて持ち出したにすぎない、との著者(中野)の指摘に耳を傾けるべきだ。
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    日本は経済自由主義から経済ナショナリズムにパラダイムシフトするべき、という話。
    そして、経済ナショナリズムとは、「ネイションの能力」としての国力の維持と強化を目指す政治経済思想だそうです。
    他にも、経済ナショナリズムが採るべき政策や、ケインズ主義政策との関係などについて、リーマンショックや東日本大震...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    日本も世界もこれまで滅茶苦茶な経済政策を実施してきた以上、もはや将来がバラ色になる処方箋はないということを自覚しなければならない。今、できることはこれ以上悪くなるのを如何に食い止めるかといた消耗戦しかない。しかも瀕死の日本経済であれば、応急処置にすぎない金融緩和と財政出動のセットによる施策もやむなし...続きを読む
  • レジーム・チェンジ 恐慌を突破する逆転の発想
    なかなか説得力はあった。

    要は、公共投資を増やせば乗数効果で景気は良くなるということ。

    日本国債は、国内の投資家が主に購入するから、バンバン発行すれば良い、という主張。

    典型的なケインジアンかな。
  • グローバル恐慌の真相
    若干よみずらさはあったものの、対談形式で用語も丁寧に例を交えて解説されている。
    経済学に関心のある人は読みやすいが、日本がどのようにしていまの「失敗」に突き進んできたのか、世界の反例を挙げながら解説している。

    ただ、若干読みずらい。
  • グローバル恐慌の真相
    中野剛志氏と柴山桂太氏のシンプルで本質を抉る対談集である。

    新自由主義イデオロギーに毒されたヤスモンのエセ学者さんたちの言っていることに騙され続けている日本社会にとって、青天の霹靂なことばかり著されている。

    しかしながら、根拠となる事実は、西欧資本主義社会が過去、積み重ねてきたものである。

    ...続きを読む