中野剛志のレビュー一覧

  • レジーム・チェンジ 恐慌を突破する逆転の発想
    今までの政策をデフレを引き起こす「デフレ・レジーム」と定義し、順番に批判している。全体的に的を射ているが、少しやりすぎている。強く批判しすぎると、反撃を受ける余地ができる。理論に飛躍した部分が少なからずある。
  • レジーム・チェンジ 恐慌を突破する逆転の発想
    デフレ、インフレ等について分かりやすく書かれています。
    昨今の政治についても、しっかり言及しています。
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    リーマン・ショック以降はグローバル化や新自由主義(市場原理主義)はもはや有効ではなく、国民国家の国力を重要視する経済ナショナリズムの有効性を説いている。ナショナリズムという言葉の毒抜きを含め、経済素人の私は面白く読んでしまった。
  • グローバル恐慌の真相
    グローバル化を標榜するからには、グローバル化に反対し、保護主義を主張する筆者らの意見をきちんと理解したい。しかし果たして内需主導で我々は生き残れるのか?
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    反TPPの旗手として注目を集めた中野剛志氏の既刊書の加筆・改訂版を読む。グローバル化によりネイションの能力が弱体化した世界中の国民国家はステイトの支配力を強め他国から富を収奪しようとする国家資本主義へと走ると。分かり易い納得の解説。
  • グローバル恐慌の真相
    『TPP亡国論』の中野剛志氏と、その知己の柴山桂太氏による対談本。グローバル恐慌の真相を「政治経済思想」という観点から分析したもの。

    私にとっては、2011年最大の衝撃作です。目から鱗というよりも、頭を後から殴られたような衝撃を受けました。私が日頃より疑問を抱いている世界経済の仕組みを理解するのに...続きを読む
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    ナショナルとネイションとの違い。国力とは。国とは何か、何をすれば国家の力は上がるのかを考えさせる良書である。
  • グローバル恐慌の真相
    世界経済が「グローバル化」に向けて加速している。
    その「波」に乗り遅れれば、取り残されてしまう。
    そんな「強迫観念」じみた考えから抜け切れていない日本人には、対処療法的な本。

    世界を一元的なシステムで管理するなんて無理な話。
    そういった「理屈」を、歴史や著名な経済学者の言葉や、各国の思惑・国柄など...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    若手の研究者ふたりによるグローバル経済を主題にした対談です。

    著者の一人中野剛志氏はTPP反対派の急先鋒として有名になりましたが、この本を読むと本質は学究的な人なのだと分かります。
    内容は経済学と言うよりも経済思想寄りで、リーマンショック後の世界的な不況をマネーの動きだけではなくその裏にある思想か...続きを読む
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
     新書サイズでとても読み易い。理想の『国力』とはどのようなものか、分かり易く解説してくれている。
     現在EUが陥っている危機や、東日本大震災からの復興に対してこれから日本はどのようにして立ち向かっていくべきなのか等、現実の事情と照らし合わせてくれているので飽きずに読むことが出来た。また、今までいかに...続きを読む
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    (111107)
    国が積極的に動くことも重要であるというお話。「経済ナショナリズム」ってのは、若干社会主義のようなイデオロギーかとも思われるが、そういうわけではないらしく、ネイション(国民)の利益或いはネイションの能力向上を第一に考えたものであるようで。。。かなり抽象的なものな気がする。
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    まったく納得いかないことがあった。
    答えは簡単だ。
    ステイツとネーションの違いだ。
    これを混同すると、国の理解が複雑になるというほどこの二つは違う。
    日本、アメリカ、中国、EUそれぞれに、ステイツとネーションがいる。
    日本はやれる。
    やらなければならない。
    それを強く意識することができる本だ。
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    ややアカデミックな経済思想の本ですが、述べていることは決して難解ではありません。国民の団結が巨大な力を生み出す経済ナショナリズムの重要性について書かれているだけです。

    ではなぜ本書は書かれたか?というと、新自由主義やそこから生み出されたグローバリズム・自由貿易至上主義などの国家の枠組を解体する方向...続きを読む
  • 小林秀雄の政治学
    そもそも小林秀雄が「文芸批評の巨人」と呼ばれた事は薄っすら知っていても、同時代人ではない私には既に古典の領域だし、まして、政治嫌いのイメージがあるが、という前向きにもピンとは来ない。良い読者ではない事を自覚しつつ、中野剛志の著書でもあるし、ならば、この機に覗いてみたいという動機であった。

    ー 初期...続きを読む
  • WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす
    意識高い系には裏があり気をつけろとの主張に読めたが、なにぶん自分は政治的な所が弱い(興味がない)ので理解がついていけてないような気がする。何時になったら理解できるようになるのだろうか。
  • 新しい階級闘争―大都市エリートから民主主義を守る
    例示が多く少し長いが、良著。
    何に苛かされているのか、の解像度を上げることができたように思う。
    Politically correctness への不快感。
    いろんな分析があると、面白かった。
  • 新しい封建制がやってくる―グローバル中流階級への警告
    本書は新しい封建制がやって来ると言うが、古い封建制と、「新しい」封建制とは、それぞれ、土地から利益を上げる仕組み、情報から利益を上げる仕組み、との違いがあり、それらの違いと類似点を見極めることが重要だと思う。
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】
    現在の経済学者に対しての批判が多いけど、経済の仕組みについてわかりやすく書いてあった!税の仕組みとか特に面白く読めた!何事も鵜呑みにするのではなく、こういう批判も理解してから考えないとな〜と思いました。
  • 世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道
    先ず、現状の日本をどのような状態と捉えているか。その原因は何か。状態が良くない場合、その対策は。このような論旨で解決策まで提起するのが本著。論理展開を開始する第一の切り口が、リベラルなグローバリズムの終焉という事だ。

    データの説明が分かりやすい。貿易開放度とはGDPに占める輸出入合計の比率だが、つ...続きを読む
  • WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす
    「企業のウォーク(woke)には気を付けろ」という主張か。

    (個人のwokeは民主主義的にあって良いが)企業のwokeは損得勘定に則ったもので、民主主義に対する改善意識によるものとは限らないので、寧ろ民主主義には害を為す。

    企業のwokeは、会社の利益最大化を目指す活動手段である。主義主張への共...続きを読む