中野剛志のレビュー一覧

  • グローバル恐慌の真相
    トリレンマ理論では、国際的な資本移動の自由、為替の安定、各国の金融政策の自律性の3つを同時に確保することはできない。戦前の金本位制では、為替を固定し資本の移動を自由にする代わりに、各国の経済政策は自由にできなかった。この体制下で第一次グローバル化が起きたが、国民生活が不安定になった。戦後のブレトンウ...続きを読む
  • TPP亡国論
    以下まとめ

    政府の考える意義
    1.経済効果の側面
    2.外交戦略上の側面

    TPP参加国は小さい国(GDPは日米で9割)⇒実質日米FTA

    最終消費地であるアメリカの消費の落ち込み⇒従来までの貿易構造は破綻(グローバル・インバランス)

    アメリカの輸出倍増計画の目的
    1.グローバル・インバランスの是...続きを読む
  • TPP亡国論
    TPP反対派の立場から書かれているが議論の本質がTPP賛成論者の論理のあやふやさを指摘せずとも十分論旨は通じるのではないか?
  • TPP亡国論
    まずはデフレ脱却。日本のデフレ脱却により内需が拡大すれば、それはTPPでなくとも環太平洋諸国の日本への輸出依存度を高める結果になる。日本のポジション向上に繋がり、外交カードも増える。
    という考え方は理路整然としていて頷いた。
    アジア各国に関しては所得格差を是正しなければマーケットにはなりにくいと認識...続きを読む
  • TPP亡国論
    TPP反対の本
    経済面と世界情勢の面から検討してくれる

    データに基づいて説明してくれて、経済関連に疎い自分には大変勉強になった。でも今後の指針については具体性を欠く内容だったように思う。

    マスコミで散々言われている
    「バスに乗り遅れるな」的な論調と、それに煽られてる国民(自分も含む)を見ると、戦...続きを読む
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    経済ナショナリズムという新たな視点を提言。相変わらずの独特の説得力で、引き込まれてしまう。日本の強みと弱みをよく考えられた面白い考察。読んでみて下さい。
  • 官僚の反逆
     「世界は矛盾に満ちあふれている。」
     ともすれば「中二的」と揶揄されるこの言葉は、しかし物事の本質をついている。久米田康治さんのマンガ『かってに改蔵』の中で、『名探偵コナン』の台詞をもじった「真実はいつも一つとは限らない」という台詞があったが、まさしくそのとおりであろう。

     さて、経済や政治...続きを読む
  • 官僚の反逆
    全部読み終わりっても、やはり、中野剛志氏とは一体何者なのだろう?

    確か、通産省に席を置いていながら、京都大学大学院工学研究科で政治思想の研究をする准教授であったその経歴から、何を批判したいのだろう?

    本書では、色んな本の引用や、他者への批判が満ち溢れていますが、じゃあどうしたいのだろう?となると...続きを読む
  • レジーム・チェンジ 恐慌を突破する逆転の発想
    デフレ克服のために積極的な金融緩和策を支持する一方で、その資金を国内で回すべく、政府による積極的な公共投資とそれを行うための大きな政府が必要との主張は、現在支配的な金融緩和によるデフレ克服論一辺倒の論調に一石を投じるものと思う。
    国の借入が増大しても国家は破産しないという部分は少し勉強していれば当た...続きを読む
  • 日本破滅論
    政治に関する話はいいとして…

    最初のうちはいいのだが、途中から橋下批判、それもtwitterで悪口書かれたとかいう話が何度も…
    そして橋下大阪市長の周囲の学者批判とか。この人たちの思想からすると批判の対象になるんだろうけど、なんせ橋下批判がしつこいので、坊主憎けりゃ袈裟までという感じがする。
    橋下...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    グローバルが何でもいいってわけではないと、グローバル化を批評する内容。中身が難しく、消化できていない。ただ、対談形式なのでとっつきやすい。
  • レジーム・チェンジ 恐慌を突破する逆転の発想
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    低成長あるいは不況と、デフレ不況とは別物なのです。(…)増税賛成派は、デフレを単なる不景気と誤認しており、デフレが絶対に避けなければならない異常事態であることを理解していません。14
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  • レジーム・チェンジ 恐慌を突破する逆転の発想
    インフレとデフレの政策の双対性を示し、それらの対応に関しては枝葉の政策だけではなく、体制を変更する事を必要だというのが筆者の主張。
    そして、デフレなのに、デフレレジーム(インフレ対策)の政策をうってきたことが失敗だったとも主張している。これらは私も大賛成。

    ただし疑問が2点。
    1点目は、インフレレ...続きを読む
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    『TPP亡国論』は、読み易かったし、説得的だった。しかし、本著は、概ね論旨は説得的だが、細部がどうも引っかかる点があるな。

    p.14-5 天皇制持ちだすとやっぱり経済ナショナリズムって、ってなことにならないのかなー, p.67=核の抑止力で「現在」の国際秩序が成り立ってるって一体...

    Poli...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    目新しい事は書いてないけど
    シンプルで読みやすい。

    難しい事がシンプルで分かりやすいってことは
    二人とも頭いいってことだね。w
  • グローバル恐慌の真相
    ハイエク言うところの知の連続性は確実に分断されているんだろうな。知の構造図はそろそろ再構成されるべき。
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    ネイションとステイトの違いを定義し、経済ナショナリズムについてわかりやすく解説。なぜ筆者が経済ナショナリズムを擁護しているのかがわかりやすく書かれている。
    グローバル化と日本の発展を考えてどこかに矛盾があるのではないかと考えていた私には、こういう見方があったのかと納得されられるところがあった。
    日本...続きを読む
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
     なんのきっかけで購入したか失念。

     中野さんは、経済産業省を経て、現在、京都大学の先生。

     読み終わって、ちょっと悩む。

     国民の利益や国家の必要性を正面から説明し、東日本大震災にももっと国家が前面にでるべきだという主張は、魅力的。

     経済自由主義、グローバリズムもそれがこれまで国...続きを読む
  • TPP亡国論
    福沢諭吉の開鎖論について、本書で初めて知った。◆TTPの参加の論点の危うさは目を見張る。◆韓国、中国が参加をしていないTTPに参加する意義は少ないのは同感である。
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    頭がよすぎるんですかね、この方。私には難しかった。もっとわかりやすく書いてもらえたらなぁ・・・

    ネイションンとステイツの違いは、とか言われても(笑