中野剛志のレビュー一覧
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トリレンマ理論では、国際的な資本移動の自由、為替の安定、各国の金融政策の自律性の3つを同時に確保することはできない。戦前の金本位制では、為替を固定し資本の移動を自由にする代わりに、各国の経済政策は自由にできなかった。この体制下で第一次グローバル化が起きたが、国民生活が不安定になった。戦後のブレトンウ...続きを読むPosted by ブクログ
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経済ナショナリズムという新たな視点を提言。相変わらずの独特の説得力で、引き込まれてしまう。日本の強みと弱みをよく考えられた面白い考察。読んでみて下さい。Posted by ブクログ
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デフレ克服のために積極的な金融緩和策を支持する一方で、その資金を国内で回すべく、政府による積極的な公共投資とそれを行うための大きな政府が必要との主張は、現在支配的な金融緩和によるデフレ克服論一辺倒の論調に一石を投じるものと思う。
国の借入が増大しても国家は破産しないという部分は少し勉強していれば当た...続きを読むPosted by ブクログ -
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低成長あるいは不況と、デフレ不況とは別物なのです。(…)増税賛成派は、デフレを単なる不景気と誤認しており、デフレが絶対に避けなければならない異常事態であることを理解していません。14
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インフレとデフレの政策の双対性を示し、それらの対応に関しては枝葉の政策だけではなく、体制を変更する事を必要だというのが筆者の主張。
そして、デフレなのに、デフレレジーム(インフレ対策)の政策をうってきたことが失敗だったとも主張している。これらは私も大賛成。
ただし疑問が2点。
1点目は、インフレレ...続きを読むPosted by ブクログ -
『TPP亡国論』は、読み易かったし、説得的だった。しかし、本著は、概ね論旨は説得的だが、細部がどうも引っかかる点があるな。
p.14-5 天皇制持ちだすとやっぱり経済ナショナリズムって、ってなことにならないのかなー, p.67=核の抑止力で「現在」の国際秩序が成り立ってるって一体...
Poli...続きを読むPosted by ブクログ -
ネイションとステイトの違いを定義し、経済ナショナリズムについてわかりやすく解説。なぜ筆者が経済ナショナリズムを擁護しているのかがわかりやすく書かれている。
グローバル化と日本の発展を考えてどこかに矛盾があるのではないかと考えていた私には、こういう見方があったのかと納得されられるところがあった。
日本...続きを読むPosted by ブクログ -
なんのきっかけで購入したか失念。
中野さんは、経済産業省を経て、現在、京都大学の先生。
読み終わって、ちょっと悩む。
国民の利益や国家の必要性を正面から説明し、東日本大震災にももっと国家が前面にでるべきだという主張は、魅力的。
経済自由主義、グローバリズムもそれがこれまで国...続きを読むPosted by ブクログ -
福沢諭吉の開鎖論について、本書で初めて知った。◆TTPの参加の論点の危うさは目を見張る。◆韓国、中国が参加をしていないTTPに参加する意義は少ないのは同感である。Posted by ブクログ
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頭がよすぎるんですかね、この方。私には難しかった。もっとわかりやすく書いてもらえたらなぁ・・・
ネイションンとステイツの違いは、とか言われても(笑Posted by ブクログ