中野剛志のレビュー一覧
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ややアカデミックな経済思想の本ですが、述べていることは決して難解ではありません。国民の団結が巨大な力を生み出す経済ナショナリズムの重要性について書かれているだけです。
ではなぜ本書は書かれたか?というと、新自由主義やそこから生み出されたグローバリズム・自由貿易至上主義などの国家の枠組を解体する方向のイデオロギーがいまだ一定の支持を得ているからで、特に日本では「グローバル化の時代だから」「今どき国益でもない」という言葉がかっこよく聞こえてしまう土壌がいまだ根強くあります。
要するに本書は「グローバル化の時代だから」という典型的な国家軽視の主張に対する全力の反論であると言えます。
個人的には -
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全体的に同じような事を言葉を変えて何度も書いてるのが気になるのと、時々シュンペーターやラゾニックの言葉と著者の主張が混ざって書かれているので誰が事実なのか感想なのかが分からなくなることがあった。ページ数の割に内容が乏しい気がする。
また、著者の度重なる断定がとても気になった。もちろん一部正しい部分や見えてなかった所は学びになった。
ただ、失われた30年を逆説的にシュンペーターの主張に合致させて間違いを指摘している点は社会背景や具体的な改善政策の提案無しに断定すべきではないかと
もちろん政府が特定の産業や技術に投資すべきということは賛同で高市政権はその路線を歩んでるようなので、いわゆる株主主 -
Posted by ブクログ
数年前なら基軸通貨のドルが危ないと言われても笑って済ましていましたが、再登場したトランプ大統領が今年(2025)4月に全世界に向けて関税を適用する、と言い出してからなんか不安になっていました。
以前読んだ本で、ニクソンショックの時に最初にアメリカが最初に行ったのが「関税の適用」と記憶していましたので、この本にもそのことが記されていました。この本の著者の中野氏は書かれていることが専門的なことが多く私の理解が追いつかない部分もありましたが、最近巷で話題になっている「関税問題」は、近い将来に何かが起きる前触れだという気がしました。
アメリカの夏休み明けの9月から10月にかけて、週の明けた月曜日に -
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ウィリアム・ラゾニックは革新的企業の理論を構築した企業組織論の研究者。
2010年にシュンペーター賞
2014年にマッキンゼー賞
「株主価値最大化」がイノベーションを衰退させる
1980年代に登場した
株主価値最大化 maximizing shareholder value MSV
企業の資源配分のイデオロギーが、持続的繁栄の社会的基盤を弱体化させた
雇用の不安定
所得の不平等
生産性の伸び悩み
を生じさせた
価値創造とは、生産性向上の本質である
内部留保と再投資 終身雇用
↓
削減と分配
株主価値の最大化によって
この基盤にあったものが新自由主義
株主価値最大化がもたらし -
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ネタバレはじめに
・本書を最後まで読み通した後で、序章に戻って読んでみてください。きっと、愕然とすると思います(8)
序章 防衛財源を巡る様々な見解
第1章 貨幣とは、何だろうか
・商品貨幣論と信用貨幣論
・商品貨幣論の間違いは、信用と負債の関係の記録を表示する媒体(貴金属)を貨幣そのものと見間違えてしまったところにある(43)
第2章 資本主義の仕組み
・シュンペーター:資本主義の中核は「民間銀行による決済手段(銀行手形あるいは預金)の創造」(「物理的生産手段の私有」や「私的利益と私的損失責任」よりも)(50)
・貨幣循環の仕組み:①(企業は)支出が先、収入が後、②企業の財源=企業の需要、③企