中野剛志のレビュー一覧

  • 基軸通貨ドルの落日 トランプ・ショックの本質を読み解く

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    米中の狭間に立って、日本はどうするのか?牽制のため、リスクヘッジのために、露や印と深い交流しておく必要があると感じさせた。

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    2025年08月31日
  • 基軸通貨ドルの落日 トランプ・ショックの本質を読み解く

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    経済的な視点でのトランプ政権の理解としては学ぶべきことが多い。ただ、トランプ政策を反グローバリゼーションと理解しているように感じられる。トランプの政策は、反グローバリズムであり、似ているが異なる。その視点がない様なので、本質的には違うのではないかという指摘が感じられた。

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    2025年08月21日
  • 秩序崩壊 21世紀という困難な時代

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    読むのがくたびれた。
    長い。

    ただ、米欧の現代政治史がまとまっているのと、エネルギー問題に結構リキを入れているように感じたので、そのあたりに興味がある方にはお勧め。

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    2025年08月14日
  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】

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    中野さんの本を一気読み
    いつも素晴らしい。私も中野さんの半分でも1/3でも日々もっとべんきょうしないといけない。

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    2025年08月12日
  • 世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道

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    全体的にはインフレへの事実認識とMMTの話であったように思う

    いくつか違和感があったこととしては、確かに日本政府は無尽蔵に国債を刷れるが金利や為替を軽視しすぎていると思う
    グローバリゼーションが終焉してるという主張から上記を提示しているのだろうが、現実問題として目先に国債を刷りまくることが政治的にも不可能であることは明白なので、いわゆるMMTの机上の空論をにすぎないとは思う

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    2025年08月11日
  • 基軸通貨ドルの落日 トランプ・ショックの本質を読み解く

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    数年前なら基軸通貨のドルが危ないと言われても笑って済ましていましたが、再登場したトランプ大統領が今年(2025)4月に全世界に向けて関税を適用する、と言い出してからなんか不安になっていました。

    以前読んだ本で、ニクソンショックの時に最初にアメリカが最初に行ったのが「関税の適用」と記憶していましたので、この本にもそのことが記されていました。この本の著者の中野氏は書かれていることが専門的なことが多く私の理解が追いつかない部分もありましたが、最近巷で話題になっている「関税問題」は、近い将来に何かが起きる前触れだという気がしました。

    アメリカの夏休み明けの9月から10月にかけて、週の明けた月曜日に

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    2025年08月06日
  • 基軸通貨ドルの落日 トランプ・ショックの本質を読み解く

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    現在のトランプ政権、また国際社会の問題点を、現代貨幣理論の入門書でお馴染みの中野剛志が解説する。

    問題点の指摘とその回答としての理論展開が分かりやすく、とても読みやすい。

    トランプ政権が進めるマールアラーゴ合意、グローバル・インバランスの是正を「通貨」の視点で解説してあったり、低賃金、格差の拡大など新自由主義が生み出した問題点を順を追って解説してくれる。

    世界経済の動きや米中の対立などもそうだが、ここ最近の日本における右派の躍進、ナショナリズムの台頭など、日本もその世界の流れにのみ込まれているなとも感じる。

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    2025年07月31日
  • 略奪される企業価値―「株主価値最大化」がイノベーションを衰退させる

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    ウィリアム・ラゾニックは革新的企業の理論を構築した企業組織論の研究者。
    2010年にシュンペーター賞
    2014年にマッキンゼー賞

    「株主価値最大化」がイノベーションを衰退させる

    1980年代に登場した
    株主価値最大化 maximizing shareholder value MSV
    企業の資源配分のイデオロギーが、持続的繁栄の社会的基盤を弱体化させた
    雇用の不安定
    所得の不平等
    生産性の伸び悩み
    を生じさせた

    価値創造とは、生産性向上の本質である


    内部留保と再投資 終身雇用

    削減と分配

    株主価値の最大化によって

    この基盤にあったものが新自由主義

    株主価値最大化がもたらし

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    2025年04月13日
  • どうする財源 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み

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    ネタバレ

    はじめに
    ・本書を最後まで読み通した後で、序章に戻って読んでみてください。きっと、愕然とすると思います(8)

    序章 防衛財源を巡る様々な見解

    第1章 貨幣とは、何だろうか
    ・商品貨幣論と信用貨幣論
    ・商品貨幣論の間違いは、信用と負債の関係の記録を表示する媒体(貴金属)を貨幣そのものと見間違えてしまったところにある(43)

    第2章 資本主義の仕組み
    ・シュンペーター:資本主義の中核は「民間銀行による決済手段(銀行手形あるいは預金)の創造」(「物理的生産手段の私有」や「私的利益と私的損失責任」よりも)(50)
    ・貨幣循環の仕組み:①(企業は)支出が先、収入が後、②企業の財源=企業の需要、③企

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    2025年01月26日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    ネタバレ

    移民・難民が増えてヨーロッパがどういう状況なのか、というのを知りたくて。
    そもそも受け入れる背景に、ヨーロッパの国々の贖罪の意識(植民地時代)、リベラルで人道的な価値観、があり。しかし増えた移民がその価値観を持っていなかったり、治安の不安もあり、培ってきたヨーロッパの民主主義や人道主義といった価値観が揺らいでいる、ということらしい。

    さて、日本はどうするのか、難しいな…

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    2024年11月27日
  • 新自由主義と脱成長をもうやめる

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    対談、書評など既存のコンテンツで構成されていて、似たような記載が多く、深堀が足りない感じであった。気になる気ワードはいろいろ出てくるので参考にはなります。

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    2024年11月24日
  • 新自由主義と脱成長をもうやめる

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    読んでる分には面白いんだけど、対談や鼎談は体系的な知識の獲得とか思考を深めるのには向いてない。話し手それぞれの認識レベルに相当な差があるので、読んでいて混乱する。この本の主題である新自由主義ですら、各人のイメージするものがバラバラで、新自由主義=積極財政みたいな「どっからそんな発想が出てくるの?」という発言まで出る始末。面と向かっては批判しにくいのか、意見の食い違いがあってもなんとなくスルーされてしまう。
    なので読後感としては散漫な印象が残る。
    とは言え、以前の単純な右と左の概念では人の志向が説明できなくなってきていることはよくわかった。トクビルがアメリカの教会組織で見出した中間団体が民主主義

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    2024年09月13日
  • 新自由主義と脱成長をもうやめる

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    ネタバレ

     中間団体はグローバルと新自由主義に対抗するために必要な存在。
     本来自民党はこうした中間団体を守るための政治をしていた。


     聞く力は必要なこと。
     しかしあらゆる意見を聞くということは、その実現が叶わなかった場合の責任が問われてしまう。
     相手の意見を聞くよりも、自分の意見を通そうとする強烈な指導者としての魅力とは、関わる者の思考を止めさせ、目的に協力させることが出来る。一般人の教養を失わせしめるリスクはあるものの、分かりやすく、明確に目的を達成するためには、ある程度、意見の配慮より、実現の早さを目指す度胸も必要。
     岸田総理には、有権者の意見を聴きながらも、確かに自己表明を貫く度胸を期

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    2024年08月25日
  • 新自由主義と脱成長をもうやめる

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    岸田政権 新自由主義=アメリカ化 からの転換  
     改革(自己責任 無駄を省く 開かれた トップダウン)が下火に
      新自由主義:政府の需要創出による経済けん引、所得の再配分 1970代後半
     聞く力=矛盾した要望のバランス取り→わかりにくい→支持率低下
     国際秩序作り:グローバル化 企業や資本家が政府に圧力 庶民の声→中間団体
     日本の新自由主義 中間団体=既得権益層=隣の公務員=抵抗勢力への嫉妬心 
     今の若者は社会を変える から 自分を変えるに 変化 目標は 上からのミッション 

     成長を正しく目指す=成長ばかり(=新自由主義)にこだわらない
     イノベーションは意図的に創出できない

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    2024年06月29日
  • 新しい封建制がやってくる―グローバル中流階級への警告

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    ネタバレ

    黒死病で死者が増えて、労働力不足から労働力の価値が高まり封建制が崩れた。
    強い指導者が表れなければ、状況は変わらない。
    現代の封建制は、有識者層、寡頭支配層(オリガルヒ)、土地持ち中流階級、労働者階級、プレカリアート。
    若年層のほうが自由主義的資本主義への支持が弱い。
    プロレタリアの施し袋=大衆の反乱を防ぐ目的。
    東アジアの人口減少が激しい。
    大量失業よりもギグエコノミーに就くことで失業は隠される。
    香港では女性の2/3が子どもは1人またはいらない、と考えている。
    「優生学は食卓にいる幽霊だ」グリーリ。
    寡頭制の鉄則=ロベルトミヘルス

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    2024年06月19日
  • 小林秀雄の政治学

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    そもそも小林秀雄が「文芸批評の巨人」と呼ばれた事は薄っすら知っていても、同時代人ではない私には既に古典の領域だし、まして、政治嫌いのイメージがあるが、という前向きにもピンとは来ない。良い読者ではない事を自覚しつつ、中野剛志の著書でもあるし、ならば、この機に覗いてみたいという動機であった。

    ー 初期の作品である「Xへの手紙」には、すでにこう書かれている。「俺は人間の暴力を信ずるが物質の暴力を信じない。だから俺は政治の理論にも実践にもなんの積極的熱情を感じないのだ。俺はどんな党派の動員にも応じない。俺は人を断じて殺したくないし人から断じて殺されたくない。これが唯一つの俺の思想である」

    ー 確か

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    2024年05月12日
  • WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす

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    意識高い系には裏があり気をつけろとの主張に読めたが、なにぶん自分は政治的な所が弱い(興味がない)ので理解がついていけてないような気がする。何時になったら理解できるようになるのだろうか。

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    2024年05月01日
  • 新しい階級闘争―大都市エリートから民主主義を守る

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    例示が多く少し長いが、良著。
    何に苛かされているのか、の解像度を上げることができたように思う。
    Politically correctness への不快感。
    いろんな分析があると、面白かった。

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    2024年02月23日
  • 新しい封建制がやってくる―グローバル中流階級への警告

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    本書は新しい封建制がやって来ると言うが、古い封建制と、「新しい」封建制とは、それぞれ、土地から利益を上げる仕組み、情報から利益を上げる仕組み、との違いがあり、それらの違いと類似点を見極めることが重要だと思う。

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    2024年01月07日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    現在の経済学者に対しての批判が多いけど、経済の仕組みについてわかりやすく書いてあった!税の仕組みとか特に面白く読めた!何事も鵜呑みにするのではなく、こういう批判も理解してから考えないとな〜と思いました。

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    2023年12月26日