作品一覧

  • TPP 黒い条約
    4.0
    1巻748円 (税込)
    衰退するアメリカ、そのアメリカ依存から抜けられない日本。この構図のなかで、いま、アメリカが日本を徹底的に搾取しようとしている。それがTPPの正体だ。TPPが日本の成長を助ける自由貿易協定だというのは真っ赤な嘘。99%のわれわれ国民に対して、1%のグローバル企業・超富裕層が仕掛けた罠なのだ。その内実を国民に知らせぬまま条約批准に向かって突き進む政府。黒い条約TPP締結後の日本はどうなるのか? 『TPP亡国論』の中野剛志とこの問題を早くから掘り下げてきた気鋭の論客たちが、TPP参加に最後の警鐘を鳴らす!【目次】序にかえて――中野剛志/第一章 世界の構造変化とアメリカの新たな戦略 ――TPPの背後にあるもの――中野剛史/第二章 米国主導の「日本改造計画」四半世紀――関岡英之/第三章 国家主権を脅かすISD条項の恐怖――岩月浩二/第四章 TPPは金融サービスが「本丸」だ――東谷 暁/第五章 TPPで犠牲になる日本の医療――村上正泰/第六章 日本の良さと強みを破壊するTPP――施 光恒/第七章 TPPは国家の拘束衣である ――制約されるべきは国家か、それともグローバル化か――柴山桂太
  • 国家の存亡 「平成の開国」が日本を亡ぼす
    4.4
    1巻679円 (税込)
    国論を二分するほどのTPP(環太平洋経済連携協定)参加問題。「日本はバスに乗り遅れるな」とマスコミは喧伝し、経済界もメリットは大きいと旗を振る。しかし、日本の市場は、本当に閉ざされているのだろうか。こうした議論もないまま進められるTPP推進論。農業問題だけがクローズアップされているが、医療、投資、労働、金融など、国のかたちを変えるほどの大問題なのだ。果たして、国民は24の幅広い分野で検討されていることを知っているだろうか。事実上、TPPは日米間取引であり、推進の裏には、米国の国家戦略が垣間見える。さらに、その先には中国の陰も見え隠れする。たとえば、日本の民有林(7割、国有林3割)を外国人バイヤーが買うことを手放しで受け入れていいのか。水の確保や安全保障上、重大な問題を孕んでいることが指摘されている。国の存亡にかかわることだけに、国民はそのことを十分知る必要がある。

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  • TPP 黒い条約

    Posted by ブクログ

    7人の著者によるTPPのデメリット、危険性を説く警告書。舌足らずな部分は見受けられるが、論旨自体はそれぞれ納得がいく。TPPは国家間の交渉ではなく、グローバル企業の利益誘導という漠然とした印象は間違っていなかった。

    ・アメリカの「年次改革要望書」(勧告書)は国家の主権の領域に及んでいた。
    ・非関税障壁=規制や制度
    ・国民皆保険制度の空洞化(公的医療保険の給付範囲の縮小)
    ・長谷川三千子:翻訳作業とは翻訳される言語と翻訳先の言語との間で綿密な概念の検討が行われ、双方ともに厳しい知的吟味にさらされる過程である。外来の語彙や概念が触媒となり、土着の文化が活性化され、発展し、多様化していく。
    ・日本

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    2013年09月11日
  • TPP 黒い条約

    Posted by ブクログ

    TPPってよくわからないけど、グローバル化が世の中の流れだし、交渉参加賛成!という方はぜひ。

    コメなどの農業分野のみに矮小化されて報道されることが多いTPPだが、米国の狙う本丸は実は「金融」「投資」「医療」。
    これらの分野が開放された場合に私達の生活はどうなるのか?締結された後、知らなかったで済むことなのか?良くなることって果たして・・・

    日本のマスコミには、今後これらの分野に関する具体的でわかりやすい報道を期待してしまう?(=なんで詳しく報道しないのかといぶかってしまう)そんな内容の本です。

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    2013年08月24日
  • 国家の存亡 「平成の開国」が日本を亡ぼす

    Posted by ブクログ

     確かに,巷では「『規制』の裏側で甘い蜜を吸い続ける既得権者が…官僚が…」の類の話が焦点化され過ぎてて,規制を緩和・解除することによって国内にどれだけの影響があり,はたまた某国がどれだけの利益を貪ることができるのかといったような議論はあまり表に出てこないような気がする。これも某国のプロパガンダの一環なのか。
     結局,我が国がどうとか言う前に某国の国際戦略が凄過ぎるのだろう。こんなにしてしまって。。。TPP反対派になってしまった。

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    2011年12月10日
  • 国家の存亡 「平成の開国」が日本を亡ぼす

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「拒否できない日本」「奪われる日本」で米国の年次改革要望書の問題を取り上げた作者がTPPを農業、医療を中心に論じた。
    小泉「改革」にこりない日本人はまたTPPという「平成の改革」に乗ってしまうのか。作者は「炭鉱のカナリヤ」よろしく危機を訴える。
    TPPの問題は米国と中国の思惑の中で日本の制度のみならず国土まで切り売りされる危険性をはらんでいるのだ。
    東日本震災で疲弊した日本に迫りくる危機を「世界の趨勢」だとか「バスに乗り遅れるな」といったワンフレーズで甘受してはいけない。

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    2011年06月26日
  • 国家の存亡 「平成の開国」が日本を亡ぼす

    Posted by ブクログ

    著者は銀行員を勤めた後、独立した方。4年前の民主党政権時代に書かれた本だが、タイトルがわかりにくかったのでTPPがテーマとは気がつかなかった。TPPはもう妥結してしまったが、国民の代表である国会の批准はこれからだから、まだ読む価値はあるだろうと思った。

    1989年の宇野・ブッシュ会談で合意されて、日米構造協議が2年間行われた。1993年の宮澤・クリントン会談で日米経済包括協議を合意したのを受けて、年次改革要望書が翌94年から開始された。95年からは保険分野の市場開放を目的とした郵政民営化があげられている。民間保険市場は95年に法律が改正されて開放され、2000年前後には9社の中小生命保険会社

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    2018年10月31日

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