中野剛志のレビュー一覧

  • 官僚の反逆
    【どんな本?】 「官僚制化」する社会を様々な側面から描写した本。
    特に、「官僚が悪い」といって改革を進める人たちこそが、その改革で「官僚制」を強めてしまうという逆説が面白い。「改革派官僚に騙されるな!」という帯タイトルがある。
    【著者紹介】 (出典:wiki)
    中野 剛志(なかの たけし1971年 ...続きを読む
  • グローバリズムが世界を滅ぼす
    トッドの部分を抜き読みするだけでも、現代国際社会の問題点の一端を知る事ができる。

    『有効な手立てを打ちたいなら、方向転換を成功させるには、まず次の事実を受け入れなければなりません。多くの人は受動的で、現状に対して協力的であり、とりわけ高年齢層はそうだということです』

     日本の現状を言い当てている...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    グローバル化がデフレ、格差の拡大を招いている。そのため、内需に頼る方向展開が必要とのこと。

    内需に頼れば確実に職種が減る。今の仕事が成立するとは考えにくい。具体的なイメージが描けないが・・・。
  • グローバリズムが世界を滅ぼす
    グローバル化とよく叫ばれる中でグローバル化を分かりやすく批判的のとらえた一冊。
    読み進める前には国境が取り払われ、規制緩和が進む現代において、保護主義的な政策の重要性を説くのは一見ナンセンスに感じた。でも違った。決して保護主義政策をとって自国を鎖国状態にするということを主張しているのではなく、グロー...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    経済が分かると政治が分かると言いますが、まさにその紐解きをしてくれる良書。この本で対談されている京大中野先生、滋賀大柴山先生の本は今後読んでいきたいと思います。
  • グローバリズムが世界を滅ぼす
    自由貿易で世界経済が復活するということに対して警告を発する。世界の経済成長率が、新自由主義が勃興する前後で約3%から1.5%へと落ちている事実など、必ずしも寄与していないという。日本では、小泉政権、そして安部政権でも、これを称賛する動きがあったのも事実。企業が儲かれば、法人税も沢山入り、国も潤うかも...続きを読む
  • TPP亡国論
    TPPとは、アメリカのアメリカによるアメリカのための貿易協定。日本に何のメリットもない。国を、国民を売ろうとしているのは誰?TPP推進論者の論理の矛盾を鋭くつく著書。一番怖いのはこの国のマスコミだ。
  • グローバリズムが世界を滅ぼす
    京都大学で行われたシンポジウムの書籍化。
    グローバル化は、不可逆で必然的な流れなどではなく、抑制できる、すべきであること。
    ネオリベは、劣化したエリートが自己利益増大化に利用するために飛びついただけの空疎なイデオロギーであること。
    グローバリズムを抑制するには、保守に立ち返ることが議論されています。...続きを読む
  • TPP亡国論
    ・日本はこれまでに12の国と地域とEPA/FTAを締結した。ペルーと基本合意、オーストラリア、GCCと交渉中、韓国とは中断、モンゴルと共同研究中。
    ・FTA締結国との貿易が総額に占める割合は、日本16%、韓国36%、アメリカ38%、EU30%。
    ・シンガポールを除くTPP参加国のすべてが一次産品輸出...続きを読む
  • TPP亡国論
    一時期話題になったこの本を今更読破
    TPPの批判的な意見は如何なるものだろうかと思い、購入。今や105円でBOOK・OFFに売られている。
    TPPへの批判も強く感じたが、長期デフレへの懸念が一番の内容だったように思える。
  • 保守とは何だろうか
    コールリッジの思想を主に経済学の観点から見ることができる。
    フランス革命が始まってから間もない時期に経済について広い視野を持っていたことに驚く。
    人間は保守的な動物であり、革新を保守するという状況が現在の日本で起こっている。
    人間だれもが身の回りの事をよく考えれば保守であることに気づくと思う。誰も壊...続きを読む
  • TPP亡国論
    「対米依存ありき」で外交をイメージしている、自分の浅慮に気付いた。「日本の独立ありき」で考えなければ、アメリカを含めた各国の外交政策の背景を読み取る努力を放棄してしまう。それに、アメリカはいつまでも日本を守ってくれるとは限らない。
  • 官僚の反逆
    グローバル化=官僚制=大衆社会化=定量化
    という定義のもと、議論を単純化して示しているため、
    逆にくどさと分かりにくさを与えてしまった印象。

    ただし、
    成果主義や新自由主義などの定量化できるもののみを重視する態度は、極めて官僚的であり、非人間的、機械的である。それは現実世界を極めて表層的にしか捉え...続きを読む
  • TPP亡国論
    TPPについてはTVや新聞ではなく、ネットで情報を集めた方が本質がしっかり見えてくる。
    この人の解説は分かりやすくて頭に入りやすい。
    TPPは問題点が多すぎると感じる。
    けど、賛成派の人がものも読んで比べてみようと思う。
  • TPP亡国論
    TPPに対して真剣に考えるきっかけをつくってくれる本。ここに書かれていることが正しいのかどうかは知識がないのでわからないが、なるほどそういう見方もあるかという気持ちにさせてくれる本。
  • TPP亡国論
    他に何冊かTPP関連を併読しているが、反対論としては的を射た内容。中国韓国が乗ってこないTPPは、実質的に日米二国間関税協議となり、かつてのカナダと同じ道をたどるとの指摘。格差社会が広がることだけは確か。
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    著者のテレビでのコメントなどから興味を持って読みました。

    現在のデフレから脱却し活力を取り戻すために、どうすべきかといった内容をわかりやすく説明した本でした。

    国民の力は弱体化したままなのか、他国にいいようにされてしまうのか

    10年20年先の日本のがどうなっているか、気になりますね。

    読み切...続きを読む
  • 反・自由貿易論
    グローバリゼーションが国際社会における常識のひとつになっている中、本書はそこに潜む危険性を改めて問い直す一冊である。

    第一章の「自由貿易は好ましい」は本当か———では、
    自由貿易推進者がその根拠にしている、ヘクシャー=オリーンの定理を例に、その論拠を徹底的に批判しています。

    批判の対象となってい...続きを読む
  • TPP亡国論
    TPPの一面を、面白くそして分かりやすく説いてくれる一冊です。
    これを読み終えると、とてもTPPに賛同は出来ません。
  • TPP 黒い条約
    それぞれの専門領域の視点からTPPの問題点について触れている。しかしながら,重複部分もあり,いささか読みにくかったのも事実。中野さんの単著のほうが明快でわかりやすい。