中野剛志のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
TPP亡国論で知って、若者受けしそうな経済学者ということで興味持って読んでみた。「国力」というものをネイション(国民)とステイト(国家)に分けて、ステイトがネイションの利益の為に動いている様を国民国家と呼び、それが国力を構成している、と。ふむ。
そのステイトが自国民の為に動く主義を経済ナショナリズムと言うのだ!とかとにかく煽動的な単語が多かったw新自由主義に基づく「小さな政府」により地方自治体へと権力が分散することでステイトとしての集中的な機能が果たせなくなっているので、大きな政府に戻して公共事業を増やすべきだ!とかw
各国が自律していくことで、結果的にグローバル・インバランスが是正される -
Posted by ブクログ
今更のレビューですが。
題名から察するに著者はTPPに反対だと思っていましたが、完全に反対する立場をとるわけではなく、日本側に受け入れる準備が出来てから考えるという立場だったので感心しました。
しかし、つながりを断つのは国際的に見てよろしくないのではないかという個人的な意見もあります。伊賀恭代さんが「なぜ国際競争力を上げようとしないのか」と『採用基準』の中で書いていましたが、その論も一理あると思っています。
私の勉強不足でまだ見えていない問題があるのかもしれませんが。
TPPやFTAについては何度も出てくる言葉であって、かなり詳しい説明があるので最近のニュースを見ていて分からないという方 -
購入済み
気軽に読めるが奥深い
これまでの日本の政策、これからの解決方法など、楽しく、新鮮に読むことが出来た。テレビやニュースではあたりまえとされている政策論議について、わかりやすく、直感的に開設されており、なるほどと何度も納得させられた。
2人の会話を進めながら書かれているので、とても読みやすい。 -
Posted by ブクログ
この本を読むのは二回目である。安倍政権が発足し、本年になっていよいよTPPの参入締切が近くなってきたことを受けて、改めてTPPについての認識を固めたくて本書を手にとってみた。レビューも過去にアップしたものを再録する。
『本書は、題名のとおりTPPに真っ向から反対した本であるが、読みやすく、わかりやすく説得力があると思った。
「TPPの謎を解く」ではTPP交渉参加10ヶ国のGDPの規模を取り上げ、アメリカ67.2㌫、日本24.1㌫、この2ヶ国だけで90㌫を超えているという。しかもTPPには、アジアの成長センターの中国、インド、韓国は入っていない。これで「アジアの成長を取り込むために」と言う -
Posted by ブクログ
日本型雇用慣行。終身雇用制と年功序列型賃金制度とOJT、これらが相互補完的に働く。
不況下でリストラが進められる中で広がったのが「高給取ってろくに仕事もできないおっさん達は許せない、こういう連中こそ首を切るべきだ」という論調。
そして年功序列型賃金制度から能力主義的賃金制にという流れ。
これはたぶんに外資の論理だ。
OJTが基本となる日本型雇用慣行では若年労働者を育てるのに金がかかる。
これが投資にあたる訳だが外資はこれを許さない。
そもそも外資はOff-JTを基本としていて、人材への投資という意味でのOJTに理解がないのかもしれない。
雇用の流動化どころか、そもそも雇用がこんな状況なのに外資 -
Posted by ブクログ
日本は経済自由主義から経済ナショナリズムにパラダイムシフトするべき、という話。
そして、経済ナショナリズムとは、「ネイションの能力」としての国力の維持と強化を目指す政治経済思想だそうです。
他にも、経済ナショナリズムが採るべき政策や、ケインズ主義政策との関係などについて、リーマンショックや東日本大震災を踏まえた論考を示しており、この本はきっと時代を捉えた本なんだろうな、と思わせられました。ただ、いかんせん経済に疎い私には分からないところも少しありました。経済学部の友達と意見交換しながら読むとかなり面白いと思います。
近い内に再読します。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本も世界もこれまで滅茶苦茶な経済政策を実施してきた以上、もはや将来がバラ色になる処方箋はないということを自覚しなければならない。今、できることはこれ以上悪くなるのを如何に食い止めるかといた消耗戦しかない。しかも瀕死の日本経済であれば、応急処置にすぎない金融緩和と財政出動のセットによる施策もやむなし。待ったなし。グローバル化が進展する中でのデフレの必然。グローバル化故に国民の経済格差を縮小できない中国の苦悩。ケインズ主義的な不況対策は国民が統合化された福祉国家でしか成立しない現実。興味深い内容が随所にちりばめられている。新たな視点で多くを学ばせてもらった。
-
Posted by ブクログ
中野剛志氏と柴山桂太氏のシンプルで本質を抉る対談集である。
新自由主義イデオロギーに毒されたヤスモンのエセ学者さんたちの言っていることに騙され続けている日本社会にとって、青天の霹靂なことばかり著されている。
しかしながら、根拠となる事実は、西欧資本主義社会が過去、積み重ねてきたものである。
アダムスミス、ケインズ、カール・ポランニー、シュンペーター、フリードリッヒ・リストなどなど、そんじょそこらの偏向してしまう日本のヤスモンの経済学者とはまったくことなる異能の社会科学総合学者さんが分析してきたことに基づいている対談は読み応えがありました(笑)。