中野剛志のレビュー一覧

  • TPP亡国論

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    TPPの一面を、面白くそして分かりやすく説いてくれる一冊です。
    これを読み終えると、とてもTPPに賛同は出来ません。

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    2013年07月30日
  • TPP 黒い条約

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    それぞれの専門領域の視点からTPPの問題点について触れている。しかしながら,重複部分もあり,いささか読みにくかったのも事実。中野さんの単著のほうが明快でわかりやすい。

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    2013年07月10日
  • TPP亡国論

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    少子高齢化などに関し多少間違った解釈なども含まれているが、全体として説得力がありTPPに対する日本の浮ついた姿勢に真っ直ぐ疑問を投げかけている。

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    2013年07月05日
  • TPP 黒い条約

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    1章 中野剛志
    日米同盟と自由貿易について。冷戦終結前後での意味合いの変化。米中関係の変化。

    2章 関岡英之
    日米構造協議、改革要望書に始まるアメリカによる日本の構造改革。

    6章 施光恒
    日本語による近代化の意義、明治日本の近代化における英語による近代化か日本語による近代化かの議論。
    TPPによって壊される日本の良さとは

    7章 柴山桂太
    グローバル化の波。20世紀転換期、第一世界大戦、第二次世界大戦等。
    グローバル化と国家主権の制限

    などが各章のキーワードかな。3、4、5章は知識不足から少し難しかった。他の4人は他の書籍や講演などで背景知識もあり、とても読みやすかった。

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    2013年06月17日
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策

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    TPP亡国論で知って、若者受けしそうな経済学者ということで興味持って読んでみた。「国力」というものをネイション(国民)とステイト(国家)に分けて、ステイトがネイションの利益の為に動いている様を国民国家と呼び、それが国力を構成している、と。ふむ。
    そのステイトが自国民の為に動く主義を経済ナショナリズムと言うのだ!とかとにかく煽動的な単語が多かったw新自由主義に基づく「小さな政府」により地方自治体へと権力が分散することでステイトとしての集中的な機能が果たせなくなっているので、大きな政府に戻して公共事業を増やすべきだ!とかw
    各国が自律していくことで、結果的にグローバル・インバランスが是正される

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    2013年05月26日
  • 日本防衛論 グローバル・リスクと国民の選択

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    グローバル化によるリスク構造の変化、日本が直面する安全保障上の問題、今後の見通しなど非常に興味深く読めた。著者の考えは悲観的に感じるかもしれないが、決して大げさではないと思う。何十年先、百年先を見据えた国家戦略が必要であると感じた。

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    2013年04月10日
  • TPP亡国論

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    いよいよTPP参加が正式表明されたこのタイミングで、これを読んでみた。この中にもあるように、確かに対外的に良いカッコしたいってこと以上の意義って、乏しいように思える。でも自民党に政権交代しても結局こうなったってことは、民主党だけが意気込んでた訳でもなかったってことね。ってことは、与野党総じての賛成ってことになるけど、ここに書かれてる通りなら、完全にTPPは無駄って気がするけど、なぜ敢えてそこに飛び込んだか?答えは日本亡国となって現れるのか??今後も気になる話題ではある。

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    2013年03月22日
  • TPP亡国論

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    おもしろかった。
    この本は2011年のはじめ頃に出版されたものなので現状の差はあるが、だからこそより客観的にTPPの問題点などを見ることができた。
    TPPに絡んで日本の財政の問題も多角的に分析しており、特にアベノミクスの施行が始まろうとしている中、そのメリット・デメリットを理解するための有力な資料になると思う。

    この本はTPPに反対する側の意見なのだが、TPP賛成側はどういった理屈を持っているのか、もう少し勉強してみようと思う。

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    2013年03月09日
  • TPP亡国論

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    今更のレビューですが。

    題名から察するに著者はTPPに反対だと思っていましたが、完全に反対する立場をとるわけではなく、日本側に受け入れる準備が出来てから考えるという立場だったので感心しました。

    しかし、つながりを断つのは国際的に見てよろしくないのではないかという個人的な意見もあります。伊賀恭代さんが「なぜ国際競争力を上げようとしないのか」と『採用基準』の中で書いていましたが、その論も一理あると思っています。
    私の勉強不足でまだ見えていない問題があるのかもしれませんが。

    TPPやFTAについては何度も出てくる言葉であって、かなり詳しい説明があるので最近のニュースを見ていて分からないという方

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    2013年03月09日
  • 日本破滅論

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    対談本にしては綺麗にまとめられた良書!!

    誰もが社会に対して薄々感じている違和感の正体がわかりやすく解き明かされる内容である。
    多方面の知識、視野をいかした話題のようだが、述べていることは実は当たり前で尤もなことばかりである。

    また対談を通して、著者陣の志や姿勢、そして人としての魂を感じ取れるのも読みどころ^^

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    2013年02月23日
  • 日本破滅論

    購入済み

    気軽に読めるが奥深い

    これまでの日本の政策、これからの解決方法など、楽しく、新鮮に読むことが出来た。テレビやニュースではあたりまえとされている政策論議について、わかりやすく、直感的に開設されており、なるほどと何度も納得させられた。
    2人の会話を進めながら書かれているので、とても読みやすい。

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    2013年02月10日
  • TPP亡国論

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    TPPの是非を初めて自分の頭で理解した気がした。農業の問題ばかりが取り沙汰されているが、日本の経済全体、そして日本のあり方までをも左右する制度のようだ。
    デフレをはじめとする経済の問題も非常にスッキリ説明されている。

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    2013年02月02日
  • TPP亡国論

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     この本を読むのは二回目である。安倍政権が発足し、本年になっていよいよTPPの参入締切が近くなってきたことを受けて、改めてTPPについての認識を固めたくて本書を手にとってみた。レビューも過去にアップしたものを再録する。

     『本書は、題名のとおりTPPに真っ向から反対した本であるが、読みやすく、わかりやすく説得力があると思った。
    「TPPの謎を解く」ではTPP交渉参加10ヶ国のGDPの規模を取り上げ、アメリカ67.2㌫、日本24.1㌫、この2ヶ国だけで90㌫を超えているという。しかもTPPには、アジアの成長センターの中国、インド、韓国は入っていない。これで「アジアの成長を取り込むために」と言う

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    2013年01月25日
  • グローバル恐慌の真相

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    日本型雇用慣行。終身雇用制と年功序列型賃金制度とOJT、これらが相互補完的に働く。
    不況下でリストラが進められる中で広がったのが「高給取ってろくに仕事もできないおっさん達は許せない、こういう連中こそ首を切るべきだ」という論調。
    そして年功序列型賃金制度から能力主義的賃金制にという流れ。
    これはたぶんに外資の論理だ。
    OJTが基本となる日本型雇用慣行では若年労働者を育てるのに金がかかる。
    これが投資にあたる訳だが外資はこれを許さない。
    そもそも外資はOff-JTを基本としていて、人材への投資という意味でのOJTに理解がないのかもしれない。
    雇用の流動化どころか、そもそも雇用がこんな状況なのに外資

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    2013年01月07日
  • グローバル恐慌の真相

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    ネタバレ

    特に印象に残ったのは、資本主義と市場経済との違いを記載したところ。需要とは消費だけではなく、消費+投資であるとし、現在の支出が現在の利益ではなく将来の利益になるところに資本主義の市場経済との違いがある。
    (シュンペーター曰く”自分が支出したものが将来誰かの利益になるかもしれないというモラルが資本主義を支えている”)

    また、国際金融の歴史をトリレンマ理論(「国際的な資本移動の自由」「為替の安定」「各国の金融政策の自律性」の3つを同時に確保することは難しい)を用いるととてもわかりやすい。

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    2012年12月31日
  • TPP亡国論

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    解りやすい。まず農業部分に着目して議論しているのが、入りやすい。たったこれだけでも十分に亡国するのに賛成している人がいるのが理解できない。と思わせるくらい充分すぎる説得力。一読の価値あり。

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    2012年12月27日
  • 日本破滅論

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    自分がいかに無知であるかを痛感させられた
    政治、経済、パラダイム、柔軟性と時代を見据える視野の広さを養うことで一個人として恥じぬ生き方をしていきたい

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    2012年11月01日
  • 日本破滅論

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    閉塞感の打破といって、橋下維新に期待している。彼のいう「船中八策」は、この20年間、机上空論しか知らない学者がつくってきた安っぽい物語。80年代から世界をおかしくしてきた新自由主義の、30年も流行遅れの物語を「維新」と名づけて持ち出したにすぎない、との著者(中野)の指摘に耳を傾けるべきだ。

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    2012年09月27日
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策

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    日本は経済自由主義から経済ナショナリズムにパラダイムシフトするべき、という話。
    そして、経済ナショナリズムとは、「ネイションの能力」としての国力の維持と強化を目指す政治経済思想だそうです。
    他にも、経済ナショナリズムが採るべき政策や、ケインズ主義政策との関係などについて、リーマンショックや東日本大震災を踏まえた論考を示しており、この本はきっと時代を捉えた本なんだろうな、と思わせられました。ただ、いかんせん経済に疎い私には分からないところも少しありました。経済学部の友達と意見交換しながら読むとかなり面白いと思います。
    近い内に再読します。

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    2012年08月27日
  • グローバル恐慌の真相

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    ネタバレ

    日本も世界もこれまで滅茶苦茶な経済政策を実施してきた以上、もはや将来がバラ色になる処方箋はないということを自覚しなければならない。今、できることはこれ以上悪くなるのを如何に食い止めるかといた消耗戦しかない。しかも瀕死の日本経済であれば、応急処置にすぎない金融緩和と財政出動のセットによる施策もやむなし。待ったなし。グローバル化が進展する中でのデフレの必然。グローバル化故に国民の経済格差を縮小できない中国の苦悩。ケインズ主義的な不況対策は国民が統合化された福祉国家でしか成立しない現実。興味深い内容が随所にちりばめられている。新たな視点で多くを学ばせてもらった。

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    2013年01月09日