中野剛志のレビュー一覧
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日常生活において「○○に関心があります」と言っておきながらも、何のアクションを取らない人に疑問を感じていたが、この本を読んで、この人たちのことを言っているのかと、納得した。Posted by ブクログ
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1970年代から上流階級のエリート層が上からの改革により、新自由主義に基づくグローバル化推進策が徐々に取られることよって、庶民層との新しい階級闘争が生じた。それに対する庶民層からの反発として、ブレグジットやトランプ大統領の誕生など、下からのポピュリストの反革命が生じている。
ニュースを見て、世の中が...続きを読むPosted by ブクログ -
2種類あるインフレ。「消費意欲が旺盛で生産が追い付かず値段を上げる」「資源など生産のベースとなるものの調達手段が突如失われ、品薄となり物価が上がる」。前者は比較的経済が良好な状態。政府は消費が過熱な時のみ財政と金融を引き締めればよい。後者は危機的な状況。棄損した生産力をカバーすべく積極財政で投資を促...続きを読むPosted by ブクログ
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・デフレはモノが売れない。モノよりカネの方が価値がある状態。将来に悲観的になり個人も企業もカネを貯める。カネの価値がどんどん上がるならローン借りづらい。返す額増えるから。
・デフレ脱却には公共支出増やしたり税金減らしたり財政赤字を進める。
・国はお金いくらでも刷れるから財政赤字になっても大丈夫。...続きを読むPosted by ブクログ -
基礎知識編が面白すぎたので、続編である本書も読んでみた。
非常にわかりやすく書かれているので、面白く読ませてもらったが、言っている事は、基礎知識編とあまり変わらないように感じた。
基礎知識編を二回読んだ方が良かったかも。Posted by ブクログ -
ソクラテス論法=相手の主張の前提をつく。同意できる部分から一歩一歩確認しながら論を進める。
シャーロックホームズの「白銀号事件」何もしないことが問題。
自国通貨建ての政府債務/GDPは持続可能性の指標とする意味はない。財政赤字の上限はインフレ率によるべき=機能的財政。
政府への貸し出しの原資は民間の...続きを読むPosted by ブクログ -
中野氏の本は好きで読んでいる。本著は社会科学について分かりやすく解説した本。現代の日本政治においてどのように社会科学を活かせばいいのか?また組織形成においても参考になる本だった。
ただ、深く理解するには再読の必要があるかも。Posted by ブクログ -
色んな企業について取り上げた一冊。
老舗の企業の方が新興のベンチャーより上というのは考えとしては理解できるものの、それではいつまで経っても新興のベンチャーは育たないと思った。Posted by ブクログ -
国家や政治の在り方、保守・左翼論壇の潮流などを社会学的な考察を元にその当事者である人間を脳科学的に分析し、ニーチェを始めとした哲学の引用をスパイスにして議論が進みます。対談なので深く考察された世界観などは望むべくもないですが、断片的ながらも様々な展開を楽しむ中で多くの気付きを得ることができました。
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前回とほぼ似たような内容
2021年企業物価指数は前年同月比9.2%で41年ぶりの高水準
ところが消費者物価指数は前年同月比マイナス0.6%
これは「コストプッシュインフレ」が起きていると考えられるPosted by ブクログ -
読みやすかった
そして経済は思った以上に複雑で思い通りにならない物だと分かった
この本の内容も考えの一つとして捉えるのがいいのかなと思いますPosted by ブクログ -
基礎知識編と同じ内容が書いてあります。
異なるのは下記の4つの要素によって認識が歪められていると主張しています。
「レント・シーキング活動」、「認識共同体」、「センメルヴェイス反射」、「経路依存性」
これらによって、これまでの日本の経済政策に誤りがあるのに転換させることができていないと主張していま...続きを読むPosted by ブクログ -
『経済政策というものは、どうやって決まっていくのか?おおざっぱに言って、二つの説がある』
・「思想決定説」
発想の元となっている思想が、経済政策を決めている。経済政策が180度間違っているのは、経済思想が180度間違っているから。したがって経済政策を改める戦略とは、思想を改める戦略である。
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基礎知識編の補足説明のようであまり発見感はなかった。確かに膨大な財政赤字を考えずにインフレになるまで積極財政を行ってみるというのは革新的でおもしろい。問題はこれまでの発想を大胆に転換させて実行できるかどうか。円の価値が暴落するリスクも大いにあると思う。いずれにせよ賃金主導型の労働者保護を重視した社会...続きを読むPosted by ブクログ
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貨幣の本質=債務証書と、GDPの恒等式をシステム思考的に突き詰めた、みたいな感じ?
そんな簡単なことでいいの?とも思うし複雑だなとも思う。
本質的な役割で見たら、貨幣は債務証書。政府が発行する通貨は、まず政府が負債として支出し、後に税金や罰金などで受け取って償還される。政府は、中央銀行の負債に数字...続きを読むPosted by ブクログ -
「官僚化=グローバル化」というのがよくわかりました。会社勤めをしていると、この本に書いてあることに肯けるところを多く感じます。
グローバル化がいかに社会をダメにしているかがよくわかります。
みんな、世の中に流されてるだけなんですよね。官僚化はやめてもっと自分の頭で考えるべきです。Posted by ブクログ -
欧州では、移民の数が増大している。
2012年の英国の国勢調査によると、イングランドとウェールズの移民は10年間で300万人増えた。
ロンドン住民のうち「白人の英国人」はわずか44.9%だった。
キリスト教徒の数が約400万人減り、イスラム教徒は約120万人増えた。
→大量移民は英国を違うものに変え...続きを読むPosted by ブクログ