西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

英国で10万部超、世界23ヵ国で翻訳、英国のアマゾンレビュー700件超!
「サンデー・タイムズ」紙のナンバーワンブック、「イブニング・スタンダード」紙のブックオブザイヤーに輝いたベストセラー!

英国で数々の賞を受賞した若きジャーナリストが欧州の移民問題を徹底ルポ。
移民受け入れをめぐる「罪悪感」と「疲れ」がもたらした
欧州リベラリズムの死に方を克明に描く。

中野剛志氏絶賛!
「本書の著者マレーに匹敵するような優れた書き手が、残念ながら日本にはいない。
われわれ日本人は、本書を日本の<自死>として読み換えなければならなくなった」


【内容紹介】

出生率の低下、移民問題、増幅する社会への不信感、自己嫌悪感など、今日の欧州大陸を覆う閉塞感は、人々が自身の社会について議論したり社会変化に対抗する力を弱体化させ、欧州は自壊への道を進んでいる。

著者は、シリア難民や移民問題をめぐって、ベルリンからパリ、ギリシャなど欧州を横断し、難民、歓迎側、拒否側など、様々な立場の人々を取材しながら、独自の視点で、今日の欧州が自らを追い詰めていく人口的・政治的現実を分析。

欧州各国がどのように外国人労働者や移民を受け入れ始め、そこから抜け出せなくなったのか。

マスコミや評論家、政治家などのエリートの世界で、移民受け入れへの懸念の表明がどのようにしてタブー視されるように至ったのか。

エリートたちは、どのような論法で、一般庶民から生じる大規模な移民政策への疑問や懸念を脇にそらしてきたのか。

欧州が前提としてきた「人権、法の支配、言論の自由」をコアとする啓蒙主義以降の西洋近代が潰えていく様を描く。

...続きを読む

西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月02日

    ゲイのジャーナリストであるのに、現代の正義、あるいはポリコレに意義を呈する作家の、欧州移民問題(偽装難民による欧州占拠)の書。内容はどれも解決策の無い欧州の状況が書かれいる。
    この問題の起きた原因として著者はつぎのことを挙げている。
    ・戦前のファシズム台頭の記憶・トラウマ・反省と、キリスト教に由来す...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年12月19日

    国民の20%以上を難民が占めるようになっていると言われている、ドイツやイギリスなどのヨーロッパの国々の状況は、単純に難民を受け入れる寛容さという事では看過できない様々な問題を孕んでいる。
    頭では難民を受け入れて、人間らしい生活をおくる手助けをしなければいけないと分かってはいるが、現在のヨーロッパ諸国...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年07月03日

    ヨーロッパにおける移民/難民問題を理解するために必須の書です。

    多角的な論点から考察されているため、一言では語り尽くせないですが、是非読んでいただきたいです。

    0

    Posted by ブクログ 2020年03月16日

     詳細な現場感覚に裏付けられた本書。

     エリート達の暴走と、それに賛同したり抗ったりする人々が描かれている。

     理想を追求する、と言えば聞こえは良い。しかし何のことはなく、自らの拠って立つ土台を切り崩しているエリート達。

     掲げられた理想が立派であるが故に、中々反論できずにいる人々。それでも現...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年01月24日

    ホラー小説でも読んでる気分になる
    受け入れがたい風習・文化を持った移民たちがやってくるだけならまだしも、その悪習を指摘・非難することすら「差別者」の一言で封じられてしまっては絶望しかない
    読んでいて何度も「こいつらはバカなのか?」という言葉が口をついて出た
    移民難民の扱いを適切にしないと国が亡びると...続きを読む

    0
    購入済み

    興味深い

    2019年09月22日

    西欧の自死が予想されるのは何故か、緻密に分析しています。分からない点は多いですが、明確な事実は提示してくれており、空想する材料に不足ないと評価できます。

    0

    Posted by ブクログ 2019年08月04日

    欧州で右派が台頭する状況の背景がこの本を読むとわかった。少なくとも欧州で極右政党が一定の支持を集めるのを一部の経済的に恵まれず、情報が限られた人たちが煽られた反動だと感じていたことが、それほど単純ではないことがわかった。この本が欧州を含めて世界中でも比較的売れていて、トンデモ本のような扱いではないこ...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2023年06月24日

    知ってるつもりではいたが、深刻だ。

    日本のウォーギルドインフォメーションプログラムのように、自虐史観を植え付けなくても、西洋に蔓延る贖罪の意識。帝国主義における加害者としての過去。それに加えて、ポリティカルコレクトネス等に代表されるような、差別意識の積極的抑止ムード。そうした、ちょっと大人な態度の...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月18日

    「大衆の狂気」を読んで、著者に興味を持ちました。最近の世界の論調からは受け入れられにくい論考でしょう。膨大な事例がやや冗長に感じるところもありますが、現実に何が起きているかを知るには良い一冊だと感じました。日本も例外ではないと思います。

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月17日

    西洋の移民政策の現実を書いた本。
    この本の論点
    ①移民の受け入れは悪くないが受け入れすぎることによって、西洋的な価値観や文化の破壊に繋がる

    ②移民受け入れは人口の減少の歯止めになるが、出生率を上げるなどの対策をまずやるべき

    ③移民政策への提言は全て人種差別と捉えられてしまうため、適切な議論ができ...続きを読む

    0

西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 社会・政治

社会・政治 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す