中野剛志のレビュー一覧

  • MMT現代貨幣理論入門
    たしかに今までの金融・財政理論とは異質だが、否定する内容ではないと思った。トリクルダウンが上手くいかなくなった時、就業保証プログラムで需要側を刺激するのは、まさにイマ使う手なのかもしれない。
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム
     詳細な現場感覚に裏付けられた本書。

     エリート達の暴走と、それに賛同したり抗ったりする人々が描かれている。

     理想を追求する、と言えば聞こえは良い。しかし何のことはなく、自らの拠って立つ土台を切り崩しているエリート達。

     掲げられた理想が立派であるが故に、中々反論できずにいる人々。それでも現...続きを読む
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    著者の提唱する経済政策を実行できる政治家は誰なのか、
    山本太郎か、どうなんだと考えさせられた。
    まさに全国民が読むべき本だと思う。
    反論する意見もあるだろうし、私自身本当にこの著者の考えが正しいのか分からない。が読む限りにおいては十分納得できるものであった。
    反論者との対談集とか読んでみたい。

    ...続きを読む
  • 真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学
    富山氏、赤羽氏を一刀両断していて痛快

    オープンイノベーションは個人的にお遊びだと思っていましたけど、やはりそうなのですね

    データ、ロジックで完膚なきまでに通説をひっくり返すロジックに舌を巻きます

    ただし、じゃあどうすれば?
    という提言がないのが残念なところ
    言いたいことはわかるけどもう昔には戻...続きを読む
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    前著の基礎知識編では、間違ったデフレ政策を指摘し進むべき道筋を提示しました。戦略編の本書では、その背景となった新自由主義の本質を解説し、従来の保守、リベラルの変質の経緯を解き明かします。グローバル化がデフレや格差拡大の最も大きな要素であり、それに業を煮やした人々が、トランプ大統領誕生やブレグジットそ...続きを読む
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム
    ホラー小説でも読んでる気分になる
    受け入れがたい風習・文化を持った移民たちがやってくるだけならまだしも、その悪習を指摘・非難することすら「差別者」の一言で封じられてしまっては絶望しかない
    読んでいて何度も「こいつらはバカなのか?」という言葉が口をついて出た
    移民難民の扱いを適切にしないと国が亡びると...続きを読む
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    デフレは貨幣の価値が継続的に上昇することで、人々は、モノよりもカネを欲しがるようになる!
    政府は自国通貨発行権を有するので、自国通貨建て国債が返済不能になることは理論上有り得ない!
    そもそも、自国通貨発行権があるんだから、税金を取る必要も、国債を発行する必要もないのに、何故国債を発行するのか、それは...続きを読む
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    現代社会の状況をとても分かりやすく、説得力を持って説明している。四元構造の図がとても分かりやすい。
    中野剛志氏は天才だな・・・
    消費税10%。そんなことをやっている場合なのか。
    一度、本書のいうような経済政策をやってみてはどうか。今こそ、方向転換が必要なのではないか。

    世界的、国レベルでもそうだけ...続きを読む
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

    興味深い

    西欧の自死が予想されるのは何故か、緻密に分析しています。分からない点は多いですが、明確な事実は提示してくれており、空想する材料に不足ないと評価できます。
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

    国家の経済政策は無免許運転?

    正しいことを言っても、間違った経済政策(緊縮財政、プライマリーバランス黒字化、消費税増税等)が実行され続け、日本人が不幸になって行くことが許せないという気持ちが伝わってくる。何故このような誤った経済政策が実行され続けているのかという原因が判りにくいが、おそらく20年以上間違って実行してしまったことを...続きを読む
  • 真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学
    ★7つくらいつけたいくらいに面白かった!
    現在のオープンイノベーションが短期的な成果を上げるのには効果的でも長期的にはイノベーションを失っていくこと、アメリカのハイテクベンチャーは国家が育てたこと等、新しい学びが多い。
    また文中に参考文献も多く紹介されるため、次の学びもしやすくなっている。
    オープン...続きを読む
  • 真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学
    経営に関する本で久しぶりに良い!と思った本

    通説に対する事実からの示唆、イノベーションの本質、組織論な視点等々

    目から鱗(自分がコレって本当?って目で物事を見られていない証左汗)でした
  • 日本の没落
    「日本の没落」中野剛志


    ギリシャ・ローマ文化の魂は、感覚的に現存している個体の拡がりを理想型とするものであり、これを「アポルロン的」と呼ぶ。西洋文化の魂は、世界の空間と時間の限界を常に超越しようとし、永遠に際限なく成長を続けようとする「ファウスト的」と呼ぶ。

    非西洋世界は、文化水準の向上を伴わ...続きを読む
  • TPP亡国論
    読み終えて、TPP は不平等条約であることがわかった。だから、日本国は米国に不平等条約を締結されるのではないかと危惧した。しかし、トランプ大統領は大統領選挙から不参加を唱え、米国はTPP から離脱し安堵した。しかし、最近トランプ大統領はTPP への復帰を言い出した。属国である日本国は、米国が有利にな...続きを読む
  • 富国と強兵―地政経済学序説

    難解だが大筋として刺激的

    戦争とは、文明間対立の究極的形態である。第一次産業革命を発端とした、人類史上最大の生産性の飛躍による無限経済成長は、資本家階級と労働者階級の対立を必定とした。中野剛志氏は、現代の経済・政治・軍事に渡る世界的な対立の変遷の歴史を、陰謀論に触れずに、広く公開された学術情報のみを用いて、緻密な解説を構築す...続きを読む
  • 富国と強兵―地政経済学序説
    現役官僚が著者とは到底思えないほど、専門的な本。本書の主題である、地政経済学とは、富国と強兵、すなわち経済力と政治力・軍事力との間の密接不可分な関係を解明しようとする社会科学。地政学なくして経済を理解することはできず、経済なくして地政学を理解することはできない、というのが地政経済学の大命題。
    学生の...続きを読む
  • 真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学
    早速、内容ですが
    第1章 日本でベンチャー企業を増やすには
     あるコンサルタントの提言
     アメリカの国家戦略?
     自分の頭で考える
     ①ベンチャー企業を増やしたいのか、イノベーションを
      促進したいのか
     ②なぜ、シリコンバレーだけなのか
     ③なぜ、外国人の企業を優遇するのか
     ④なぜ、「英語実践...続きを読む
  • 真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学
    漠然と「なんで世の中こんな状況になってしまったんだろう?」と疑問に思っていたことが、クリアになった気がする。

    ①なぜイノベーションが起こらなくなったのか?
    ②なぜ短期で成長し続けることが求められるようになったのか?
    ③なぜM&Aが盛んに行われるのか?
    ④なぜシリコンバレーだけ最先端を行く企業が生ま...続きを読む
  • 脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克
    脳科学、社会科学、哲学の若手論客の鼎談をもとめた本です。
    序章 近代的人間観を捨てよ!
    第1章 ナショナリズム――なぜ快楽なのか
    第2章 国家と体制――なぜ自由は苦痛なのか
    第3章 ポピュリズム――なぜバカがはびこるのか
    第4章 暴力――なぜ人間は戦争をやめられないのか
    おわりに――近代を超えられる...続きを読む
  • グローバリズムが世界を滅ぼす
    現在の行き過ぎた(と個人的には思っている)グローバリズム、自由主義経済については懸念を感じている。という意味では自分は保守なんだと思う。一方で、本書にも書かれている通り、本来反対すべきグローバリズムを今の保守派が進めているのは、やっぱり謎。
    言葉の響きで単純に「よいもの」と思い込んでいるわけではない...続きを読む