中野剛志のレビュー一覧

  • 基軸通貨ドルの落日 トランプ・ショックの本質を読み解く

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    相変わらずキレッキレ
    たぶんそうだろうな~って感じてたことがしっかり分析されて言語化されてる。ワイの直感も的外れではないって確認できて嬉しい。

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    2025年11月14日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    過度なポリコレにより、日本には入って来ない情報がこんなに沢山あるのかと驚いた。特にイギリスのロザラム事件など。

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    2025年10月29日
  • 略奪される企業価値―「株主価値最大化」がイノベーションを衰退させる

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    日本ではアクティビストが大活躍で、多くの企業が自社株買いと高配当により、アクティビティスト達に利益を上納し、彼等が去った後は、株価低迷と余裕資金不足により、イノベーションと成長が阻害されている。また、株価上昇により,一見成功しているように見える企業も恩恵を受けているのは株主と倫理観を失って株式報酬を謳歌する経営者達だけで、労働分配率の低下による消費低迷を招いている。そろそろこの悪循環に気付くべきだと思う。

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    2025年08月16日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    今年読んだ中では一番かもしれない。これほど短く要点をついてシュンペーターをまとめてある本はないのではないか。イノベーションに関する研究者の1人として学ばされることの多すぎる本であり、シュンペーターについてきちんと勉強して来なかった自分を恥じた。

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    2025年08月01日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    シュンペーターの思想を解説した入門書。
    解説が分かりやすいだけでなく、フレッド・ブロックやウィアリアム・ラゾニック、マリアナ・マッツカートなど現代の思想家への影響力を示すことで、「古い=役に立たない」という偏見を否定するなど、構成も考え抜かれている。
    資本主義の自壊的な死を予言したシュンペーターは間違いなく天才だが、その思想を平易な言葉で解説する中野氏の能力も驚嘆に値する。
    日本の衰退を招いた主流派の経済学者たちではなく、中野氏のような人物に所得倍増計画を主導した下村治氏の役割を担ってもらうことはできないのだろうか・・・。

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    2025年07月30日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    確たる解答が存在するのかは於いておくとしても、現行の資本主義経済の是非に疑問を持ち、なんとはなく非主流派経済学の議論などを読み漁っている身からすると興味の尽きない議論が続く。
    ひとまず理解を深めるべく、本著の再読やシュンペーターの著作をあたりたいところだが、一般的な理解とシュンペーター理論との乖離という点では、骨太の方針における創造的破壊の誤用問題などは最たる例か。著者の解釈を一方的に信奉するつもりはないが、思考を練り上げるという過程で考える題材として非常に面白いと思う。

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    2025年06月28日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    日本論として読めました。少し俗っぽく断言しているのも、キャッチーにポジションを取っていると解釈され、特定のカラーを押し付けているとまでは言えないという感じに、洗脳されると思います。ごちそうさまでした。

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    2025年06月23日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    シュンペーターは経済学史において独自の位置を占めており、フリードマンやハイエクに代表される自由市場・新古典派的ないわゆる「右派」と、ケインズやサミュエルソンに代表される政府介入・総需要管理的な「左派」のいずれにも完全には収まらない、ユニークな存在だ。

    〝創造的破壊“みたいな厨二病をくすぐる、強いインパクトの言葉が象徴するが、どのアプローチでもいずれ膠着していくはずの経済活動を動的なものにするのが、日々の努力が生むイノベーションである。

    本書はそんな基礎的な部分から解説されるが、何だか必要以上に分かりやすく、しかもシュンペーター以上の主張が濁り、それがまた面白いのだが、それは著者が中野剛志だ

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    2025年05月25日
  • 奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵

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    著者は、1990年頃、19歳のときにデュルケームの「自殺論」を読んだと言っていた。
    偶然だがそのころ高校生だったおれも、地元の本屋で見つけて読んでいた。
    そしてその後、郵政民営化とか構造改革はやばいって思ってたけど、そう感じていただけでうまく言葉にはできなかった。
    なるほどなあ・・・やっぱ直感は正しかったなと思った。

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    2025年04月13日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    私はデフレ、インフレもあまり理解できていないような素人ですが、この本の内容には驚きました。
    そして、今まで政府がやってきたことが、全然役に立っていない、むしろ逆効果な事ばかりやっているとは。
    たしかにデフレの対策とインフレの対策を比べると、インフレ対策の方が一般の人にはウケが良い気がする。
    驚いたのは多くの著名な経済学者達もまともな理論を知らないと言う事。
    意見をコロコロ変えたり、成果をあげれないことが多いとのこと。
    経済学というのは確かな科学的根拠があると思っていたが、そもそも胡散臭い、内輪だけの理論が広まってしまっているのだろうか。
    本当に恐ろしいなと思った。
    なぜ政治家達がこのような過ち

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    2025年04月09日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    やー、エキサイティングで面白い。
    読後、脳が活性化して清々しい。
    まあしかし、そうも言ってられない世の中…。
    もう革命を起こすっきゃねえな。

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    2025年04月09日
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

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    過去の日本の経済政策について納得する解説でとてもわかりやすかった。
    また、私が資格試験で学んでいる経済学の分野は主流派であり実際のマクロ経済に落とし込んだときに必ずそうはならないという、考えていなかった視点を持つことができた。

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    2025年03月26日
  • 入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才

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    イノベーションが起こる論理が非常にわかりやすくまとまっている。
    シュンペーター入門と言いつつ、現在に至るまでの日本と世界の経済を俯瞰した良書。
    新自由主義による自由化、民営化の先にある社会主義的国家施策(イデオロギーは別問題と捉えて、)大きな政府の存在が生まれるのを望むばかり。

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    2025年03月02日
  • 世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道

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    一時的なコストプッシュインフレの有効な対策を教えてくれるのかと思いきや、80年台からの新自由主から、安倍政権時代までの政策を比較しながら経済を学ぶことができる。MMT論者からネオリベラリストまでみんなに読んでほしい

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    2025年02月28日
  • 新自由主義と脱成長をもうやめる

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    経済学者の対話本。政治と経済の話が多い。菅内閣の大学改革を継承した岸田内閣について批判的に語られる。ウクライナについても触れられている。
    しかし雑多で散漫な感じはやはりする。タイトルの内容について深めて語るということはない感じだ。

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    2025年01月29日
  • 日本の没落

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    シュペングラーの「西洋の没落」を基に、現代の日本の危機を解説する。「西洋の没落」は、縮刷版を読もうとしたが、和訳が難解で意味不明である。そのため、中野氏の読み解きに頭が下がる。
    「西洋の没落」を読むより、まずはこちらを読んだ方が良い。
    「経済成長の終焉、グローバルシティ」
    一極集中による地方衰退、現存在と覚醒存在、少子化。金融立国とか、カジノとか、観光立国とか、AIとか、既存のものを右から左で、何か人類に貢献したのか?ということ。
    本当に人類に貢献できる発明は?足し算以外の発明方法は?仮説立案と自然の観察しかないのではないだろうか。
    「ボストトゥルース」
    小泉政権時代に日本がどれどけダメになっ

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    2025年01月05日
  • 世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道

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    2022年末に書かれた本だが、2025年を迎えアメリカ大統領がトランプ氏に交代する。この歴史的瞬間に、読むべき一冊。世界の危機に臨む覚悟で。

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    2024年12月31日
  • 世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道

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    昨年の夏(2023.7)に読み終えた本です、日本では長く続いたデフレ経済ですが、いよいよインフレの時代になってきたようです。そのような状況変化を踏まえて、インフレの歴史も解説してくれています。読み終わってから時間が経っているので、読み返して需要なポイントを確認しておきたく思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・2022年3月に、資産運用で最大手のブラックロックCEO(ラリー・フィンク)は、ロシアのウクライナ侵攻で、我々が過去30年にわたり経験してきたグローバリゼーションは終わりを迎えた、と記した。ポール・グルーグマンは「我々は、1914年(鉄道・蒸気船・電信ケーブルによる第一次グロー

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    2024年12月06日
  • 日本経済学新論 ──渋沢栄一から下村治まで

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    渋沢栄一、高橋是清、岸信介、下村治を中心に、明治から現代に至るまで経済を支えた人たちの思想を連ねている。プラグマティズム(聞き慣れない言葉)とナショナリズムという共通したところに軸をおきながら。

    彼らは、それぞれの生きる時代の難題に、理論を盲信することなく実践の中で得られる洞察を発揮して、柔軟に対処し、日本の活路を見出し、偉業を成し遂げてきた。
    経済に限らず、何かの理論や説を信じて突き進むのは楽だし、安寧である。
    しかし完璧なものはなく、人は理論と実践を通して現実世界で起きる矛盾を延々と行き来し続けなければならない。(先人達の理論を学ぼうとしない人は、それもまた無政府的な理論を盲信している状

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    2024年11月16日
  • 略奪される企業価値―「株主価値最大化」がイノベーションを衰退させる

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    2024/10/01「略奪される企業価値」☆
    Predatory Value Extraction 略奪する 価値 抽出
    ウィリアム・ラゾニック ヤン・ソプ・シン
    株主価値最大化がInnovationを衰退させる
    株主還元「高配当」「自社株買い」が株主分配率を引き上げる
    賃金と投資は抑制され、成長エネルギーを喪失している
    これは私の最近の持論 まさにこの通り
    しかも新古典派経済学のインチキさと併せて糞味噌
    ただ既成の学問として新古典派経済学は君臨している恐ろしさ
    本書は大学院ゼミText並みのレベル ノートを取りながら熟読したい
    2024/10/11「略奪される企業価値」☆
    Predatory

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    2024年10月25日