中野剛志のレビュー一覧

  • グローバル恐慌の真相
    過度なグローバル化の危うさや各国の社会構造などを分析した本。

    行き過ぎたグローバル化による経済格差の広がりや社会不安の増大に対して、「経済思想」の観点からどう対処すればよいのかを二人の経済専門家の対談を通して提示しています。
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

    残念

    国の方針を左右する経済界の主流派が色々と残念な集団なのはよくわかった
    しかもそれが日本のみでないこと。
  • TPP亡国論
    TPP(環太平洋経済連携協定)の危険性を提示し、戦略的な経済外交を提唱した本。

    リーマン・ショック後の世界経済の構造を解説した上で、デフレ下では公共投資による内需拡大を優先すべきであることを説いています。

    結論ありきの議論ではなく、戦略を持って日本経済を良くするための議論が必要であることを、本書...続きを読む
  • 脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克
    近代化に対する批判的な観点や、聖的なものの重要性が論じられている。共同体から切り離された個は、集団を求めてポピュリズムに向かうとの指摘は、まさに現代社会の問題点をえぐり出していると思った。

    宗教やナショナリズムは知性を鈍らせ、死をも厭わない感情を抱かせるが、人間が生き延びるために必要なものでもある...続きを読む
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

    経済をもっと知りたくなりました

    平易に書いてくださっていましたが、何度か読まないと私には真の理解は難しいです。でも、「えっ?そうなの?」という驚きがいくつかあり、もっと深く知りたくなりました。
  • MMT現代貨幣理論入門
    理論として現実味を除けば、就業保証プログラムなど、画期的であり面白いと感じた。
    しかし、あまり現実味はないような気もする。また、キーストロークの部分であったり、恒等式に関しては、わざわざMMTという学派を打ち立ててまで取り上げるものでもないような気がする。ただ、やはり画期的であるという点で評価できる...続きを読む
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    日本は1990年代ごろからムチ型戦略に構造改革がなされてきたという。(バブルの崩壊がきっかけ)
    ⇒株主重視の経営、女性・高齢者活用、移民
    ムチ型経営は投資家や経営者にとっては利益となる。
    デフレも投資家にとっては(お金の価値が高いから)うれしい。またそれが政治、政策にも影響を与える構造になっている。...続きを読む
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム
    西洋といっているが、欧州。あるべき姿がどのようなものかはとてもとても共有しづらいものなのだろう。書いてあることの裏をとる気力が今のところないので、感想がかきづらい。読むのに体力がいるが、読む価値はあった気がする。トランプの評価ができるかどうか。イスラムに、ローマに対するキリスト教を見るように思う。
  • グローバリズムが世界を滅ぼす
    新自由主義とかいうものが何なのかもよく分かっていない状況で読んだ。

    経済に対する規制を外して、より開かれた状態にすること。そしてそれは、グローバリズムによって国外にも扉を開き、世界を組み込んだ市場経済を作り出す。労働力は自由に移動するし、企業はより広くマーケットを拡大できる!

    やたら持ち上げられ...続きを読む
  • 真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学
    シリコンバレーは軍事政策の産物、米国のベンチャーキャピタルは金融業、オープンイノベーションは短期利益の追求など日本で蔓延する米国礼賛を否定しドナルド・ドーアが絶賛した日本的経営の復活を啓蒙する書。米国は四半期資本主義だと糾弾し、それに追従する日本政府の経済政策である構造改革こそが現在の低迷を招いてい...続きを読む
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    政策が間違ってるから財政赤字が改善しないとせず、国民の努力が不足してるからとか国民の品格が落ちたからと精神論にすり替えて論じてる感じが戦時中みたいだなと感じた。著者の理論が正しいとしても、私達国民に出来ることってあるのかな。
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない
    個人向け国債は未来への贈り物
    デフレ化の増税や財政健全化は毒薬である
    ポピュリズムの本来の意味は民主主義
    ぜんぶ当たり前のことなのにな
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    現在の経済対策に一石を投じる本。
    見方を変えるとなぜデフレが終わらないのかがわかってくる。
    特に後半3章くらいが面白かった。
  • 富国と強兵―地政経済学序説

    中級者以上の人向け

    政治、経済、地政学の予備知識がある程度ないと読了は困難だと思います。
    一部ご紹介します。
    ・経済とは、一定の軌道を持った人々の集団行動に他ならない。
    ・デフレとは、国民が消費や投資を縮小させる(貯蓄や借金返済を優先させ、お金を使わなくなる)方向へと向かう集団行動だ。(その結果、所得が手に入らな...続きを読む
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    2019年110冊目。満足度★★★★☆ 【基礎知識編】とはかなり内容を異とする。個人的には前著がお勧め。
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    財政赤字は、同額の民間貯蓄を生み出す。
    自由貿易が経済成長を生み出すということは自明ではない。

    新自由主義経済学は、DSGEモデル(動学的確率的一般均衡モデル)に寄っている。これはセイの法則を前提としている。

    政府が国債を発行するのは、金利を調整するため。

    賃金主導型成長戦略と利潤主導型成長戦...続きを読む
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム
    原著は2017年、翻訳は2018年末の刊行、欧州における移民問題の本質を、円熟のあまり虚無化した精神文化と、行き過ぎたあまりに半回転してしまったリベラリズム(主に政治家とジャーナリズムの)に求める。

    日本ではまだ移民問題はそれほど問題視されていないが、1991年には「悪魔の詩」の邦訳者が勤務先の大...続きを読む
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    前作に引き続き良本。
    なぜ財務省が財政健全化の呪縛に自らはまり続けているのかを、省内の人事評価が伝統的に財政健全化路線で行われてきたことや、組織として掲げた正義を変更することの困難さといった観点で看破している。
    日本が早く間違った政策から離脱して、本来の成長を取り戻してほしい。
  • MMT現代貨幣理論入門
    MMTとは「主権を有し、不換通貨を発行する政府は、その通貨において支払い不能になることはない」と『説明』してるのであって、「無尽蔵に支出してもよい」とは主張していません。本書を通じ、マクロ会計の仕組みと実際のオペレーションがよく分かりました。

    よってMMTのことを「ハイパーインフレを発生させる」「...続きを読む
  • TPP亡国論
    著者の主張している内容は、間違ったことはないとは思うが、すべて鵜呑みにするのは危険ではないか。
    基本路線はアメリカの言いなりにならず、独立国家としての道をすすむべきだとの内容。
    大手企業のグローバル化が進んでいるが、日本から多くのグローバル企業が出たからといって、日本の国益になるとは限らない。やはり...続きを読む