中野剛志のレビュー一覧
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過度なグローバル化の危うさや各国の社会構造などを分析した本。
行き過ぎたグローバル化による経済格差の広がりや社会不安の増大に対して、「経済思想」の観点からどう対処すればよいのかを二人の経済専門家の対談を通して提示しています。Posted by ブクログ -
近代化に対する批判的な観点や、聖的なものの重要性が論じられている。共同体から切り離された個は、集団を求めてポピュリズムに向かうとの指摘は、まさに現代社会の問題点をえぐり出していると思った。
宗教やナショナリズムは知性を鈍らせ、死をも厭わない感情を抱かせるが、人間が生き延びるために必要なものでもある...続きを読むPosted by ブクログ -
平易に書いてくださっていましたが、何度か読まないと私には真の理解は難しいです。でも、「えっ?そうなの?」という驚きがいくつかあり、もっと深く知りたくなりました。
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日本は1990年代ごろからムチ型戦略に構造改革がなされてきたという。(バブルの崩壊がきっかけ)
⇒株主重視の経営、女性・高齢者活用、移民
ムチ型経営は投資家や経営者にとっては利益となる。
デフレも投資家にとっては(お金の価値が高いから)うれしい。またそれが政治、政策にも影響を与える構造になっている。...続きを読むPosted by ブクログ -
西洋といっているが、欧州。あるべき姿がどのようなものかはとてもとても共有しづらいものなのだろう。書いてあることの裏をとる気力が今のところないので、感想がかきづらい。読むのに体力がいるが、読む価値はあった気がする。トランプの評価ができるかどうか。イスラムに、ローマに対するキリスト教を見るように思う。Posted by ブクログ
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新自由主義とかいうものが何なのかもよく分かっていない状況で読んだ。
経済に対する規制を外して、より開かれた状態にすること。そしてそれは、グローバリズムによって国外にも扉を開き、世界を組み込んだ市場経済を作り出す。労働力は自由に移動するし、企業はより広くマーケットを拡大できる!
やたら持ち上げられ...続きを読むPosted by ブクログ -
シリコンバレーは軍事政策の産物、米国のベンチャーキャピタルは金融業、オープンイノベーションは短期利益の追求など日本で蔓延する米国礼賛を否定しドナルド・ドーアが絶賛した日本的経営の復活を啓蒙する書。米国は四半期資本主義だと糾弾し、それに追従する日本政府の経済政策である構造改革こそが現在の低迷を招いてい...続きを読むPosted by ブクログ
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政策が間違ってるから財政赤字が改善しないとせず、国民の努力が不足してるからとか国民の品格が落ちたからと精神論にすり替えて論じてる感じが戦時中みたいだなと感じた。著者の理論が正しいとしても、私達国民に出来ることってあるのかな。Posted by ブクログ
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自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない
個人向け国債は未来への贈り物
デフレ化の増税や財政健全化は毒薬である
ポピュリズムの本来の意味は民主主義
ぜんぶ当たり前のことなのになPosted by ブクログ -
現在の経済対策に一石を投じる本。
見方を変えるとなぜデフレが終わらないのかがわかってくる。
特に後半3章くらいが面白かった。Posted by ブクログ -
政治、経済、地政学の予備知識がある程度ないと読了は困難だと思います。
一部ご紹介します。
・経済とは、一定の軌道を持った人々の集団行動に他ならない。
・デフレとは、国民が消費や投資を縮小させる(貯蓄や借金返済を優先させ、お金を使わなくなる)方向へと向かう集団行動だ。(その結果、所得が手に入らな...続きを読む -
2019年110冊目。満足度★★★★☆ 【基礎知識編】とはかなり内容を異とする。個人的には前著がお勧め。Posted by ブクログ
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財政赤字は、同額の民間貯蓄を生み出す。
自由貿易が経済成長を生み出すということは自明ではない。
新自由主義経済学は、DSGEモデル(動学的確率的一般均衡モデル)に寄っている。これはセイの法則を前提としている。
政府が国債を発行するのは、金利を調整するため。
賃金主導型成長戦略と利潤主導型成長戦...続きを読むPosted by ブクログ -
原著は2017年、翻訳は2018年末の刊行、欧州における移民問題の本質を、円熟のあまり虚無化した精神文化と、行き過ぎたあまりに半回転してしまったリベラリズム(主に政治家とジャーナリズムの)に求める。
日本ではまだ移民問題はそれほど問題視されていないが、1991年には「悪魔の詩」の邦訳者が勤務先の大...続きを読むPosted by ブクログ -
前作に引き続き良本。
なぜ財務省が財政健全化の呪縛に自らはまり続けているのかを、省内の人事評価が伝統的に財政健全化路線で行われてきたことや、組織として掲げた正義を変更することの困難さといった観点で看破している。
日本が早く間違った政策から離脱して、本来の成長を取り戻してほしい。Posted by ブクログ