夏目大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
下巻も素晴らしい。この本の効用は、過去の人物を新たに知ることができることだ。名前だけは知っている有名な偉人から、アメリカでは著名な人物かもしれないが、あまり知られていない人物の生きざまを躍動的に、淡々と語ってくれている。
著者も触れているが、いつの時代でもカウンターカルチャーを叫ぶ人がいて、その活動は一目を置かれる。本書もある意味カウンターカルチャー的な本である。現代の主流であるアダムⅠを称賛するものではなく、アダムⅡを称賛している。
アウグスティヌスの『告白』をはじめ、本書に登場する書物を読みたくなる。
しかし、我が家の一画には、まだ読まれていない本が多々あり、そちらから読むべきなのだ。寝る -
Posted by ブクログ
人間の美徳は大きく分けて二つあると著者は語り掛ける。一つは「履歴書向きの美徳」。キャリアで成功を勝ち得そうな他人から見てわかりやすいもの。もう一つは「追悼文向きの美徳」。あなたの葬式の時に、集まった人たちの思い出話の中で語られる美徳。より奥深く人間の核となるもの。前者をアダムⅠ、後者をアダムⅡと呼び本書はアダムⅡの本だとはじめに示される。もう、この文を読んだ時から興味深々、手に取って読まずにはいられなくなる。そして、アダムⅡを大事に生き抜いた人を一人一人丁寧に紹介していく。とかく、アダムⅠに注視し、もてはやしがちだが、どちらのアダムも大切な美徳なのだ。現代社会で忘れがちなアダムⅡを実践すること
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Posted by ブクログ
「あなたの人生の科学」の著者による本。この本もわたしにおおきな影響を与えてくれたが本書も同様であった。
まず「人間には本来、2つのプロフィールがあるが、現代はそのうちの一方だけが偏重されている」と主張。
2つのプロフィールとは「履歴書に書かれるプロフィール」(アダム1)と「追悼文に書かれるプロフィール」(アダム2)。
どの学校をでてキャリアや栄達や立身出世は前者、後者は追悼文で語られる。
「ほんとによいひとだった、やさしかった、あいしてくれた、わかちあってくれた」的な人格に関することがアダム1。
いくらキャリアをつみかさねた仕事的にすごいアダム2のすごい人でも、自己中心的でやさしさが -
Posted by ブクログ
『今のEUを見ていると、父の言葉を思い出す。EUとはまさに「何もなかったことにしてしまう」ための機関だからだ。もちろん、皆、過去に何があったかは知っているし、その過去に嫌悪感を抱いていないわけではない。
過去に起きたこと、見聞きしてきたことはすべて踏まえた上で、長らく存在してきた悪魔をヨーロッパから切り離そうとする試み、それがEUなのだろうと思う。
ただ、一方で、歴史を超越するなどということがそう簡単にできるのか、とも思う。この本では、ヨーロッパの暗部に目を向けて行く。』
素晴らしい作品。和訳のタイトルがちょっと違うよなぁ〜、って思うけど…。
『100年予測』とは全然違う。もっと奥深いも -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「人間が戦争をするのは、愚かだからでも、過去に学んでいないからでもない。戦争がいかに悲惨なものかは誰もが知っており、したいと望む人間はいない。戦争をするのはその必要に迫られるからだ。戦争をするよう現実に強制されるのである。ヨーロッパ人はもちろん人間なので、他の地域の人間と同様、あるいは過去の彼らと同様、いつでも悲惨な戦争を選択せざるを得ない状況に追い込まれる可能性はある。戦争か平和か、その選択を迫られる時は来る。ヨーロッパ人は過去に何度も戦争を選択してきた。今後も選択する時はあるだろう。まだ何も終わってはいない。人間にとって重要なことは、いつまでも終わることはないのである。」(411)
その -
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Posted by ブクログ
本書はCIAの情報入手方法や危機管理について記されています。
しかし最大の特長は、日本の物書きでインテリジェンスに1番詳しいか1番有名な佐藤優氏が本書の解説などでベタ褒めしていることにあります。
氏曰く
「間違いなく日本語で読める最高の一冊だ。これ以上わかりやすく書かれた本を私は知らない。」
「本書に記されているノウハウは、いずれも実行可能である」
「インテリジェンスの世界に共通する普遍的な技法が、一般のビジネスパーソンが再現可能なレベルにまで落とし込んで書かれている」
金を貰って褒めるのは当たり前でしょうが、彼の得意分野で誤ったことを書くと、きっと次の仕事は無くなるでしょう。
著者は -
Posted by ブクログ
ダーウィンの進化論によると、生物は特定の形質が自然選択の圧によって、種における支配的な個体数を持つというプロセスで進化が発生する。これは別の側面では個体が自らの利益を最大化するような行動を取ることによって種全体としては損失となることもある。これをダーウィンの罠と名付けその影響を様々なレイヤーで検証する。そこから脱却するためには現在の資本主義から評価市場へと移行するという道標を示している。
物事を善悪ではなく、原理的に起こり得てしまうのでシステムを改修する、という視点は非常にエンジニアリング的だと感じた。また述べられている評価市場は、実装としてはPIXYのようなものと同じ思想であると思った。 -
Posted by ブクログ
気候変動が散々問題になりながら中々CO2排出を削減できないなど、なぜ人類は悪いと分かっていることを止めることができないのか。一口に、各個人や企業に選択圧がかかっており、それぞれが利益を享受する手段を最適化しているだけ…そうしないと他者との競合に負けてしまう…これをダーウィンの悪魔と呼ぶと。
とても分かりやすかった。ダーウィンの悪魔により人類は確実に破滅に向かっているが、生存者バイアスのせいで気付けていないというのも納得。
後半にでてくる評判市場の構築、それに必要な巨大な影響力を持つ者の働きかけは、必要だし目指さなくてはいけないが今の段階では理想論なのかもしれない。応援しつつ、自分でできることを -
Posted by ブクログ
私を含む「心身問題」という哲学用語を知らない人にとって、手に取りにくいタイトルだと思う。原題は "OTHER MINDS"、これは秀逸なタイトルだと思う。これまで人間には認識できていなかった、まして想像などしたこともなかったような”ほかの心”あるいは”ほかの知性”が存在する。そのひとつが頭足類で、進化的には人間とはまったく遠い存在であるのに彼らにも私たちと通じ合う”心”のようなものがあるのは、「進化が、まったく違う経路で心を少なくとも二度、つくったからだ。頭足類と出会うことはおそらく私たちにとって、地球外の知的生命体に出会うのに最も近い体験だろう。」(P10 L4~6)
話 -
Posted by ブクログ
言葉には、世界で用いられている力である。
だからこそ、使い方を磨くことが大切だ。
理由は、言葉がコミュニケーションの土台だからだ。
国や文化が違っても、対話の目的は同じ。
理解し合うことだ。
そのなかで、「ん?」という言葉に注目している。
たとえば会話の促進。
相手の話を受けて問い返す。
それだけで場は前に進む。
脱線の修正も同じ。
話がそれたら、やさしく本題に戻す。
流れが整う。
リズムやテンポの調整も重要だ。
早すぎると伝わらない。
遅すぎると間延びする。
心地よい速さが対話を深める。
世界には多くの言語がある。
しかし「伝え合おうとする姿勢」は共通だ。
それが事実上の万国共通 -
Posted by ブクログ
打ちのめされた一冊だった........。
恥ずかしながらこの事実を”知らなかった”。
今この時、日常を過ごすうえで、ラップトップ、スマホ、モバイルバッテリーは手放せない生活必需品になっており、また、AI普及で新しいエネルギー政策が世界中で議論されている中、20年後は自然エネルギーが世界を淘汰し、そのカギの1つはバッテリーと考えていた。
そう考えていた矢先、この本を読んで愕然とした........。
バッテリーの材料であるレアアース「コバルト」の採取がこんな非人道的な形で行われているのであれば、現在の生活は間接的搾取に当たることになり、また安易に自然エネルギー促進なんて言えなくなる....