夏目大のレビュー一覧

  • 人間には12の感覚がある 動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー

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    ネタバレ

    目から鱗の連続だった。
    本書を読んでよかったと思ったことは、まずはシンプルに知識が増えたこと、そして今までにない視点を得られたことである。
    前者は、目には錐体細胞と桿体細胞があり錐体細胞が明るいところで、桿体細胞が暗いところでの視覚を司り、前者は早く、後者は遅く神経回路で処理されるため、それらのいずれかが必ず神経回路に情報を流していることになる状態(1秒に15回の明滅)は光が連続的に点灯していると感じてしまうこと。人間は1分間に100万もの皮膚の欠片を落としているため、嗅覚の優れた動物であればあっさりとかぎ分けられること。ナマズは水中で味を感じて状況を把握していること。目には視覚以外に時間感覚

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    2025年12月13日
  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

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    700ページくらいある分厚い本書だが、最初から最後まで大変興味深く読んだ。手首が若干痛くなるのだけが欠点か。
    動物の行動やその理由を紐解く内容で、様々な動物が登場する。これだけの知識を得るのに、著者は一体どのくらいの時間を費やしたのかと思うと頭が下がるし、知識を惜しみ無く分け与えてくれることに感謝する限り。

    動物は思ったより、他者との関わりの中で生きていた。他者に依存したり、上下関係があったり、仲間の死を悼んだりと、まるで人間と同じ。(人間も動物なのだから、彼ら動物と分けて考える必要はないが、人間しか知らないのでどうしてもこういう感想になってしまう。)しかも、人間より好ましく思える部分もあっ

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    2025年12月10日
  • 人間には12の感覚がある 動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー

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    人間にはさまざまな感覚があることは私としてはどちらでもいいが、さまざまな動物の感覚を(その特徴を)知ることができたのがよかった。その研究のストーリーも適量含まれていて読み応えもある。

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    2025年11月30日
  • 人間には12の感覚がある 動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー

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    人間が周囲の環境や、自身の体の状態を把握するために駆使する様々な「感覚」について、それを12種類に分類し、それぞれの感覚で人間以上のパフォーマンスを持つ動物との比較を通じて、その「感覚」について深堀する1冊。取り挙げる感覚は「視覚(色と明暗)」、「聴覚」、「触覚」、「味覚」、「嗅覚」のいわゆる五感以外に、「平衡感覚」、「時間感覚」、「方向感覚」、「身体感覚」が登場します。

    特に面白かったのは後者の4つです。人間が立って歩いているとき、常に「平衡感覚」が作用して倒れないように体を制御しているわけですが、それを私たちは無意識に行っています。だから散歩のとき、「歩く」ことではなく、周囲の景色に意識

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    2025年11月15日
  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

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    どの動物の「ひみつ」も面白くてどんどん読み進めてしまう。クジラが口を閉じるときに、オキアミは口からだいぶんこぼれてしまうので、何度も何度も口を開けては閉じる動作をするとか、相転移するバッタのこととか、アリとシロアリは別物などなど。惜しい点を上げるとすれば、原題の「The Social Lives of Animals」が『動物のひみつ』っていうタイトルになってしまったこと。あといかんせん長すぎるので2分冊くらいにはしてほしかったということ。トラガルファー海戦の信号旗による情報伝達は。LOTRの狼煙での情報伝達の場面を連想した。

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    2025年11月07日
  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

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    めちゃめちゃ面白い!魚類から哺乳類まで色んな生き物の生態が分かりやすく書かれている。時には、知りたくなかったなと思う生態もあったけど、それも含めて生き物に対する興味が深まる一冊だった。また、最後に筆者が人間は分類したがる生き物であるという事を述べていて、とても共感できた。
    生き物が好きならぜひ読むべき一冊。
    2千円でこのボリュームは素晴らしい。

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    2025年10月04日
  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

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    とにかくボリュームがあり、間欠的に読んでいたため始めの方は大分忘れてしまった。オキアミから人間まで生物全体を網羅した研究の集大成が読みやすく綴られている。
    アフリカのライオンやハイエナの話、シャチの話、動物の鳴き声(警戒声)の話、オキシトシンの話など、他の本の内容と被るところがあり、記憶により深く刷り込まれた。
    ゾウが可聴下音で最長10kmも離れた仲間と会話ができると知って驚いた。

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    2025年10月01日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

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    フィンランド人の幸福についてはほとんど触れていない。タイトルと内容は全く合っていない。でも中世に神学が学ばれていた時代から科学重視の時代を経て、幸福の意味が変わっていった過程は興味深かった。
    - 幸福を求めるために人生を犠牲にするな。人生はプロジェクトすると、幸福を得るために人生が手段になってしまう。人生を生きるのではなく、何かを得るために人生を利用しない。
    - 決して人から奪えないもの:人間の自由。おかれた状況でどう生きるかはその人の自由。
    - 自分のことを自分で決めたいというのは人間の根源的な欲求。自分らしく生きられた時に自分の人生に価値を見出せる。
    - 子どもの望むこと:「自分のために多

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    2025年07月26日
  • 会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか

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    従来の言語の研究は書き言葉であった。言語の使用は会話にあるとして会話の研究を盛んにするところに新しい言語学がはじまると提唱している。

    ヒトの会話の特徴
    他人との社会関係を結ぶのに真剣に取り組む
    自分の言葉について語る(再帰)
    関連性の原則:直後の出来事に関連すると解釈する。

    動物の会話と呼ばれるものと人の会話の違いの勉強になった。相手に否定的なニュアンスを与える応答の仕方や、質問に対して親切に答えるために質問の先を読んで答えたりとコミュニケーションの勉強にもなる。

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    2025年05月05日
  • あなたの人生の意味 下

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    上下巻ともに、折に触れて読み返したい名著だと思いました。
    アダムⅠとアダムⅡが統合される日が、私には来るのだろうか。来ると信じて、両面での努力を続けられる人間になりたいものです。

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    2025年03月23日
  • あなたの人生の意味 上

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    「大きな私」が常態化している現代に生きる私にとって、内省させられることが多かった。折に触れて何度も読み返したい本であり、迷った時の指針になるような本であるように感じた。下巻も楽しみ。

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    2025年02月18日
  • タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

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    タコは不思議な動物である。頭足類であり、人間が属する哺乳類とは全く違う生物類に属している。しかしながら、著者が言うように「頭足類を見ていると、「心がある」と感じられる。心が通じ合ったように思えることもある」。もちろん、心 (意識や主観的経験、知性)については、いくつかの定義がある。また、ある生物種が心を持っているかという問いの答えはゼロイチではなく程度によって測られるものである可能性も高い。しかし、もしタコがこの本で書かれているとおり、個々の人間や同類の個々のタコを見分け、さらにその性格や行動も記憶し、相手がいるかいないかで行動を変えるというようなことを少なくともある種の心を持つものだと認識し

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    2024年12月30日
  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

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    無礼、暴言、ハラスメントを見ただけでその人も僅かだか普段より無礼になる。パフォーマンスが下がるとの、衝撃の事実をいくつもの研究とともに紹介。自身がその手の被害に遭った事もあり、めちゃめちゃ刺さった。礼節、無礼でない事はめちゃめちゃ大事。何よりも優先したい。自身の人生の指針にしてるレベルの素晴らしい名著。

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    2024年12月12日
  • 天才科学者はこう考える―――読むだけで頭がよくなる151の視点

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    ポール・サフォーの「人にはそれぞれ心地よいと感じる時間の幅がある-裁量のタイムスパン」が面白かった。
    社内での立場や業務内容によって、労働の対象とする時間が大きく異なる。個人にとって自然なタイムスパンを超える仕事に就いたら大変で、それより少ない時間で済む仕事に就けば、やりがいを感じられず不満を抱く。

    メモ
    「週に何時間かは、表面上、自分の仕事に一切、関係のない文献を読むべきだ。」
    「情報が多すぎると理解度が下がる」

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    2024年11月12日
  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

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    礼儀について文面として学ぶ機会があまりなかったので今回この本を読み、深く学びたいと思いこの本を選んだ。実際に社会人になってからの話があり、今はピンと来ないこともいくつかあったので社会人になってからもう一度読み返したいと思った。でも今できることも沢山学べた。例えば笑顔でいることも礼節のある人になるということを知り、疲れている時は笑顔が薄れてしまうため、そういう時こそ笑顔でいることをこれから心がけていこうと思う。また、メールをする上で気をつけることや周りの人に失礼なことをされたときの対応など知らなかったこともたくさん知ることが出来、これから社会に出ていく上で必要なことを理解したと思う。

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    2024年09月09日
  • ソクラテスからSNS 「言論の自由」全史

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    ソクラテスなど哲学が盛んだったの古代の時代、活版印刷が発明され、宗教改革が起きた中世、ファシズムの横行した世界大戦期、SNSが普及した現代など、さまざまな大きいイベントごとに言論の自由に対する認識や規制がどのように変化してきたのかが詳しく記されている。

    こうして本書を通して歴史を振り返ると、新しい技術の登場、宗教などによる価値観の変化など要因はさまざまあるが、言論の自由の規制と緩和が繰り返されてきたことがわかる。
    そして、規制が強化された先にあるのは中央集権化や独裁など社会や世界にとって悪い影響を与えてきたこともわかる。

    現代はSNSで個人の発信が容易になり、真偽とわず数えきれないほどの情

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    2024年07月31日
  • 因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか

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    因果推論ができるようになるのが子供の頃からというのが重要。ある日突然自由意志をもらって喜ぶのはおかしいから。これは私の敬愛する哲学者の永井均さんの例。僕たちはいつ自由意志をもらったかわからないところで自由意志を得ている。

    三段のはしご。観察、行動、反事実であるが、反事実の段階で、善悪がわかっても遅い。おそらく観察段階で、単なるA.I.兵器として使われるだけだ。でも、三段のはしごに分類したことはある程度成功している。

    因果ダイアグラムのように視覚化されると、たいへんわかりやすくなる。ただ実践して使えるかと言われれば首を横に振るだけだ。ただ少し図を変形することによって意味合いが変わってくるのは

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    2024年07月16日
  • ソクラテスからSNS 「言論の自由」全史

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    ヘイトスピーチや誹謗中傷は禁止するべきものだという先入観が見事に覆された。直感的に間違っていると感じる言論まで開かれた自由が、破滅的な弾圧や粛清を防止することにつながるという歴史的実証を知れただけでも読んだ価値がある。

    現代はネットにより個人があらゆる情報にアクセスでき、逆に個人の意見を全世界に発信できる歴史的にみて特異的な状態である。一部の独占的な企業による恣意的な規制は許されるのか、または正当性を真摯に受け入れられるものなのか。
    今後さらに発展する情報社会での身の振り方や考え方をアップデートしながら、当事者として暮らしていこうと思わせられたのだ。

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    2024年06月30日
  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

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    読みやすい本ではないかもしれないが、一度は読んだ方がいいと思った。

    本を読んでいく中で、
    人に対して雑に接することで自分が悪影響を受けていることに気がつくことができるかもしれないし、
    また、人との接し方でこれまでと少し変えるだけで自分にとって良いことがたくさん起こるかもしれないことに気がつける本だと思った。

    本の中で書かれている礼儀正しさ、礼節を持つことは、当たり前だよねと思うことが多いかもしれませんが、
    データを使用して説明されていたり、言語化されていることで改めて大切だと感じました。

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    2024年06月16日
  • デマの影響力―――なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?

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    すんごい厚さとその知識量、データ量、分析の幅に胃もたれしそうになる現代SNS論の大著。
    フェイクニュース、他者の価値判断に影響を受けるユーザー、匿名性やプライバシー保護、デジタルマーケティング、相関関係と因果関係の違い、アルゴリズムと人間の相互関係による影響の及ぼしあい。
    めちゃんこ勉強になりました。

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    2024年04月05日