夏目大のレビュー一覧

  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

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    ネタバレ

    ビジネス書にありがちな釣り的なタイトルですが、かなりの意訳。

    Think Civilityという原題はおだやかに訳せば「礼儀正しさについて考えよう」ですね。

    ただ、内容としてはこの礼儀こそが組織カルチャー、その組織を構成する個々人に大切なことだ、と述べる本です。

    ・・・
    ということでタイトルはやや気に食わなかったのですが、内容は非常に素晴らしいものでした。

    先ずもってセンセーショナルだったのは第二章。

    無礼のコスト、です。同僚の健康を害する、会社に損害をもたらす、周りの思考能力・認知能力を下げる、等々です。

    この無礼(不機嫌、苛立たしい態度等)の怖いところは、その様子を見ているだけ

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    2026年06月30日
  • 人間には12の感覚がある 動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー

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    五感ではおさまりきらない感覚の世界。個々の動物を取り巻く世界を探るにはあらゆる専門分野の知見が必要で、柔軟に横断した先で人間との差異と共通点が見つかり新たな科学へ繋がってゆく。12の感覚の並べ方もどんどん惹き込まれて面白い!

    色世界、暗所視、聴覚、触覚、快感と痛み、味覚、嗅覚、フェロモン、平衡感覚、時間感覚、方向感覚、身体感覚。12の動物を題材に各感覚が掘り下げられており、解説的な部分は斜め読みでもほんと面白かった。
    それでもなお「意識」とのつながりは謎のまま。人間ってすごい。

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    2026年06月13日
  • デマの影響力―――なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?

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    人は他人の意見に影響されやすい。同じ情報を浴びすぎるとその方向に傾向することになる。ソーシャルメディアはその有効な土壌である。真実であれフェイクであれ
    また、その真偽を判断できる人間などいない。
    感情が大きく動く情報に人は惑わされる
    今の報道はそれを伝え続けている

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    2026年05月30日
  • 人間には12の感覚がある 動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー

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    「五感」の常識を覆し、人間に潜む12もの多様な感覚の驚異を、動物たちと比較しながら解き明かす。
    視覚偏重の現代社会において、感覚を統合できる人間の脳の無限の可能性…日々をより解像度高く豊かにしたいね。

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    2026年05月14日
  • タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

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    タコの事を今までこんなに深く考える機会が無かったので知らなかったが、鮮やかな色から一瞬で背景の色に溶け込んだタコがまさか色を認識できないとは思わなかったし、色の変化をつぶやきのように解釈していたのがとても面白かった。
    また、頭足類の神経系の進化の起源をエディアカラ紀まで遡って解説してくれたため、なぜこのような発達した神経系を持っているかが理解しやすかったし、頭足類のまだ謎に包まれている部分を解析したいと好奇心をくすぐられた。

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    2026年05月14日
  • 人間には12の感覚がある 動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー

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    動物の驚くべき感覚は実は人間にもあった。みたいな興味深い話が沢山。
    我々がいかに面白い生物であるか教えてくれる

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    2026年04月06日
  • ブラッド・コバルト コンゴ人の血がスマートフォンに変わるまで

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    「どうかあなたの国の人たちに、コンゴではあなた方の使うスマホのために毎日子供たちが死んでいるのだ、とお伝えください」(本書より引用)

    リチウムイオン電池が実用化されて、モバイル端末や自動車に幅広く使われるようになったことは、多くの人が知るところです。でも、同電池の正極材料として使われているコバルトの採掘場(コンゴがコバルトの生産シェアで8割程度を占めています)では、コンゴの児童がたくさん劣悪な環境下働いていて、毎日事故等で死んでいることを知っている人は少ないのでは。

    本書を読んで、大きなショックを受けました。フェア・トレード、バングラデッシュの縫製工場における児童労働等について、それなりの

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    2026年04月04日
  • 人間には12の感覚がある 動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー

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    副題に「動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー」とある通り、動物たちの持っている能力と対比するような形で人間に備わっている能力について書かれている。
    人間についての記述はとても興味深かったが、他の生物に関してはあまり興味が持てなかった。
    一般的にあまり知られていないと思われるようなことがたくさん出てきて驚いたし、まだまだ未知の領域があるんだと改めて感じた。
    特に興味を持った箇所を挙げると、
    「四色型色覚」を持つ人がいるということ、
    痛みの感覚が欠落している人がいること、
    「自己受容体」という感覚があるということ。
    自己受容体とは、自分の身体がどのような状態にあるか把握するために必要なものである。

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    2026年03月10日
  • ダーウィンの罠 私たちはなぜ重要な選択を間違い続けるのか?

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    ダーウィンの進化論によると、生物は特定の形質が自然選択の圧によって、種における支配的な個体数を持つというプロセスで進化が発生する。これは別の側面では個体が自らの利益を最大化するような行動を取ることによって種全体としては損失となることもある。これをダーウィンの罠と名付けその影響を様々なレイヤーで検証する。そこから脱却するためには現在の資本主義から評価市場へと移行するという道標を示している。
    物事を善悪ではなく、原理的に起こり得てしまうのでシステムを改修する、という視点は非常にエンジニアリング的だと感じた。また述べられている評価市場は、実装としてはPIXYのようなものと同じ思想であると思った。

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    2026年03月07日
  • ダーウィンの罠 私たちはなぜ重要な選択を間違い続けるのか?

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    気候変動が散々問題になりながら中々CO2排出を削減できないなど、なぜ人類は悪いと分かっていることを止めることができないのか。一口に、各個人や企業に選択圧がかかっており、それぞれが利益を享受する手段を最適化しているだけ…そうしないと他者との競合に負けてしまう…これをダーウィンの悪魔と呼ぶと。
    とても分かりやすかった。ダーウィンの悪魔により人類は確実に破滅に向かっているが、生存者バイアスのせいで気付けていないというのも納得。
    後半にでてくる評判市場の構築、それに必要な巨大な影響力を持つ者の働きかけは、必要だし目指さなくてはいけないが今の段階では理想論なのかもしれない。応援しつつ、自分でできることを

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    2026年03月05日
  • タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

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    私を含む「心身問題」という哲学用語を知らない人にとって、手に取りにくいタイトルだと思う。原題は "OTHER MINDS"、これは秀逸なタイトルだと思う。これまで人間には認識できていなかった、まして想像などしたこともなかったような”ほかの心”あるいは”ほかの知性”が存在する。そのひとつが頭足類で、進化的には人間とはまったく遠い存在であるのに彼らにも私たちと通じ合う”心”のようなものがあるのは、「進化が、まったく違う経路で心を少なくとも二度、つくったからだ。頭足類と出会うことはおそらく私たちにとって、地球外の知的生命体に出会うのに最も近い体験だろう。」(P10 L4~6)

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    2026年03月03日
  • 人間には12の感覚がある 動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー

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    日曜版書評で見たので読む。
    専門的でありながらも門外漢にも分かりやすくまとめられている。犬の章が一番興味を持って読めた。

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    2026年02月27日
  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

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    常日頃、生きづらさを感じて生きている今日この頃の私ですが、この本を読んで、野生動物のほうが、よっぽど生きづらいではないか!
    あまっちょろいこと言ってんじゃねーよ!
    と自分に喝をいれられているようです。

    動物は強い。そして優しい。

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    2026年02月27日
  • 人間には12の感覚がある 動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー

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    【読もうと思った理由】
    売れている本ということで興味を惹かれ、そして内容も興味深そうなものだったので、手に取ってみました

    【感想】
    どの章も、人間の各感覚等に関する内容で、面白く読めたのですが、その中でも「色は外の世界にあるのではなく、人それぞれの中にあり、赤いりんごは外の世界に存在しない」というのが、個人的には一番ガツンと来ました。
    少し前に読んだ「唯識の思想」にて知った「一人一宇宙」という概念と一致した上に、本書ではそれは科学的な視点から肯定されたことで、よりいっそう自分の中で「一人一宇宙」という考え方が根付いた気がします。本当に感動しました。

    他にも「聴覚が無い生き物は存在しない」と

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    2026年03月23日
  • 会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか

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    言葉には、世界で用いられている力である。
    だからこそ、使い方を磨くことが大切だ。

    理由は、言葉がコミュニケーションの土台だからだ。
    国や文化が違っても、対話の目的は同じ。
    理解し合うことだ。

    そのなかで、「ん?」という言葉に注目している。

    たとえば会話の促進。
    相手の話を受けて問い返す。
    それだけで場は前に進む。

    脱線の修正も同じ。
    話がそれたら、やさしく本題に戻す。
    流れが整う。

    リズムやテンポの調整も重要だ。
    早すぎると伝わらない。
    遅すぎると間延びする。
    心地よい速さが対話を深める。

    世界には多くの言語がある。
    しかし「伝え合おうとする姿勢」は共通だ。
    それが事実上の万国共通

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    2026年02月22日
  • ブラッド・コバルト コンゴ人の血がスマートフォンに変わるまで

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    打ちのめされた一冊だった........。
    恥ずかしながらこの事実を”知らなかった”。

    今この時、日常を過ごすうえで、ラップトップ、スマホ、モバイルバッテリーは手放せない生活必需品になっており、また、AI普及で新しいエネルギー政策が世界中で議論されている中、20年後は自然エネルギーが世界を淘汰し、そのカギの1つはバッテリーと考えていた。

    そう考えていた矢先、この本を読んで愕然とした........。
    バッテリーの材料であるレアアース「コバルト」の採取がこんな非人道的な形で行われているのであれば、現在の生活は間接的搾取に当たることになり、また安易に自然エネルギー促進なんて言えなくなる....

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    2026年02月11日
  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

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    原題「The Social Lives of Animals」のとおり動物の社会生活が著者のユーモラスな語り口で解説され図解などなくても楽しめた。ちょっとした隙間時間に読みたいが700p超えの鈍器のため持ち運びに難あり。

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    2026年02月06日
  • 人間には12の感覚がある 動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー

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    視覚、味覚、嗅覚、フォロモンのエピソードが面白かった。各動物の特筆した能力はあるのだけれど一方で人間の潜在能力やバランス感覚の良さを改めて実感した1冊だった。

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    2026年01月10日
  • 人間には12の感覚がある 動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー

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    視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚、ヒトの持つ五感。
    これに第六感が加わる、、というのが常識だったが、
    この本は、そんなもんじゃない、人間は12の間隔を持つ、
    ということを、様々な生物、それもシャコやらタコやらを研究することで
    明らかにしていく本。
    すごい。
    科学の進歩はすごいものだ。
    …こうやってどんどん生物、生命の研究が進んでいるのに、
    原理主義、2000年前の常識の教えのままでいる、ってのは不思議なんだけどなあ。。
    知識の習得を面倒くさがって、遮断して、古い考えに固執している、
    としか思えない。芯は変えなくても、状況は把握しないと。
    この凄い研究から、そんなことを考えた。

    第1章 モンハナシ

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    2026年01月10日
  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

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    ネタバレ

    バッタの相変異についてがすごく興味深くて一気に引き込まれた。
    動物ってこんなにも雌と雄の役割が分かれているのだから、人間が男女平等を目指しているのは動物の世界からすると不思議なことのように感じた。
    オキアミから始まりボルボ、チンパンジーで終わるわけだが、類人猿との親近感を感じた。

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    2026年01月08日