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Posted by ブクログ
いろいろな考え方に触れることができた。
印象に残ったのは、次のようなもの。
科学とは仮説と検証を繰り返し、一度立てた仮説を覆す新説の存在を常に念頭におくアプローチであるが、世間では真実を追求し、ある説が正しいことを証明するツールだと思われている。
二重性や矛盾をそのまま受容する姿勢が重要だが、人は白黒をつけたがり、ある説やアプローチのわずかなブレが明らかになっただけで極端に逆に振れる傾向がある(反ワクチンなど)。
意志力とは忍耐力ではなく、フォーカスの対象をコントロールする力である。
人は世界の乱雑な情報のうちのほんの一部を受容(人間が知覚できる光は電磁スペクトルの10兆分の1程度)して、バイアスに基づいて生成した主観的世界と受容信号を照らし合わせて補正する形で世界を理解している。
人は意思決定において左脳による論理的思考と右脳による感覚的反応を根拠とするが、自分では専ら前者によるものと思い込んでいる。
人体や「自分」というのは、無数の微少生命体が巣くう住処でもあり、一個のマシーンよりも境界が曖昧な渦巻きや川の流れのようなもので喩える方が適切な存在である。
自然選択は生存力の高い形質ではなく、繁殖力の高い形質を生き残らせるものであり、配偶者から選ばれやすい形質が残ってくる傾向がある。そう考えると、男性の方が女性よりも暴力的で徒党を組みやすいことなども興味深い現象に感じられる。
Posted by ブクログ
物理学、化学、IT、心理学、社会学等あらゆるジャンルの知者が無慈悲にも次々と登場し、一つのエッセイを読むたびに深く息をついてひと休みしなくてはいけないから、とても読むのに時間がかかる本だった。
科学者には3タイプあるように思う。この本にはその3タイプすべての人が登場する。一つめは、科学絶対信仰の信者みたいな人。ビジネスマンや宗教者が嫌いで(エッセイなんだから気軽に書けばいいのに)、見えない敵に喧嘩を売るような文章を書く人。科学は万能、証明や再現できないことはすべて愚かと考えるような人だ。こういう人は自分の正しさを証明するために科学を道具にしているんだろうなと思う。子供の視野だ。二つ目は科学がただただ大好きで、読者おかまいなしに専門用語や「私の造語」でひたすら自分の研究分野を熱く語る。キラキラした青年みたいな視野だと思う。三つ目は、科学は万能ではない、ただ今私たちが手にしているモノサシがこれなだけだ、私たちにはまだ知らないことがたくさんある、という哲学を持った視点から自分の研究を語る人。豊かな成熟した大人の視野だと思う。こういう人が実は一番科学を愛していて、科学の未来に希望を持っているのだと思う。人類は小さく盲目で、自分たちがどこから来て、どこへ行くかすら知らない。それどころか明日がどんな日かも分からない。そんな存在なのだ。
Posted by ブクログ
所々、この人何言ってんだろうと感じるくらい意味が分からない箇所もあり、自分には結構解読が難しかったです。
その中でも、なるほど〜と感じる箇所はたくさんありました。
思いがけない幸運や不幸が舞い込んできたとき、人は直近の過去に何かその原因になることはなかったかを考えてしまう。
ただこれはランダムに起きた事象なだけなので予測不可能であり、考えるのは無駄な事。
それを受け入れられず、運命や宿命といった言葉でつなごうとする。本来無関係な出来事を結びつけ、何か宇宙の隠された法則があるかのように思う。
だけど実際は自分たちに起こる事は予測できないし、善人にも悪人にも災難は降りかかる。
自分にもそうやって何か原因を探すクセがあるなと感じました。
とても参考になり面白いところは面白かったです。
難しいところは意味不明でした。
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