夏目大のレビュー一覧

  • タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源
    タコ(や頭足類)にも高度な知能がある、という主題ではない。
    もちろんタコには普通に人間が軟体動物に想像するよりも遥かに高い知性があるように思える。しかしそれは軟体動物にしては、というレベルではある。
    しかし、軟体動物と哺乳類を含む脊椎類と進化の過程で分かれた後に我々人間とは異なった方法で知性を獲得し...続きを読む
  • CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる
    ・対策が立てられないような深刻なミスの場合、それについて報告するような馬鹿正直なことはしないほうがいい
    ・情報を引き出すためには、相手に「いま自分は重要なことを話した」と意識させないことが大切だ。そのためには、会話の流れをどうするか、事前によく考えておく。無難なことから話はじめ、少しずつ話題を移して...続きを読む
  • あなたの人生の意味 先人に学ぶ「惜しまれる生き方」
     大好きな水野敬也氏がお薦めの著書。後述の問題意識の元、フランシス・パーキンズ、ドワイト・アイゼンハワー、ドロシー・デイ、ジョージ・マーシャル、ランドルフとラスティン、ジョージエリオット、アウグスティヌス、サミュエル・ジョンソンとモンテーニュ以上、10人の生涯を通じて、現代人が忘れている内的成熟の価...続きを読む
  • ゴビ 僕と125キロを走った、奇跡の犬
    ゴビ砂漠ウルトラマラソンに挑むディオン。レースの途中から子犬に出会う。子犬(ゴビ)はディオンに懐き、ディオンとともに走り始める。ディオンはゴビをディオンの住むエディンバラに連れて帰ろうとするが、数々の困難が待っていた。ノンフィクション。愛情のエピソードはそんなに多くなく、ゴビを連れて帰るまでの物語の...続きを読む
  • あなたの人生の意味 先人に学ぶ「惜しまれる生き方」
    長かった。が、マーシャルのエピソードとか面白かった。
    履歴書向けプロフィールより追悼文向けプロフィールを充実させるべし
  • 脳はいいかげんにできている その場しのぎの進化が生んだ人間らしさ
    推薦は池谷さんがしているものの、彼の書く本のほうが面白い。インテリジェントデザインとかって、日本人的にはどうでもいいしなあ。あと最後の方の理論づけがだめな西洋の人のまとめの典型みたいな感じで脳のことだけしゃべってればいいのにと思いました。ただ、夢の85%は悪い夢ってのはすごく参考になりました。いつも...続きを読む
  • あなたの人生の意味 先人に学ぶ「惜しまれる生き方」
    「履歴書向きの美徳」(アダム1)ではなく、「追悼文向きの美徳」(アダム2)を説く。アダム2を象徴するような10人の生き様が綴られるが、どの人も聖人ではなく、欠点も多い。順風満帆に生きて、徳を得るのではなく、困難や失敗を克服した先に大切なものを掴むストーリーが多く、読んでいる我々にもアダム2を得るため...続きを読む
  • CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる
    CIAにいたことを自己肯定するために書かれたと感じてしまう。
    社内の出世競争のテクニックには共感。出世しそうな同僚と友好関係を結ぶ。
    佐藤優氏の解説は分かりやすくありがたい。
  • 「期待」の科学 悪い予感はなぜ当たるのか
    プラシーボ、記録の限界、PKの失敗、ギャンブルにおける脳の報酬系の活性化、ワインのテイスティング、周囲からの期待、幻肢など、気持ちがどれだけ体に影響を与えるか、逆に姿勢や態度など体がいかに気持ちに影響を与えるか。
  • CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる
    CIAも結局のところ信頼を大切にしているのが面白いと思った。

    CIAと一般企業での勤務経験から書かれており、一般企業の労働者として実践的な内容である。

    セキュリティ部分は日頃の業務でやっているので目新しいものはなかった。
  • CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる
    ○元CIAのエージェントであったカールソン氏の作品。
    ○CIAの職員が、どのようなトレーニングを積み、実際の現場でどのように活用しているのかを紹介しつつ、ビジネスの場での活用方法について、解説したもの。
    ○読み物としては面白いが、ベースがアメリカなので、なかなか日本社会では実現が難しいものが多い印象...続きを読む
  • CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる
    筆者は9.11以降、CIAの体質は変わったと言う。それまで幾多の書物で描かれてきたような、どうしようもない組織としてのCIAではなくなったのだろうか。9.11の時に訓練中だったという稀有なタイミングで自組織の変質を目の当たりにできた筆者は幸運。

    古くからのスパイ、諜報員像は陳腐化し、地域に特化し...続きを読む
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史3 帝国の緩やかな黄昏
    アメリカ史の、冷戦終了後から、現在まで。
    イラク戦争、フセイン、タリバン他テロリストに対する、アメリカ政府の対応が、一部の人々のために行われてきた、その側面を語っています。そしてそれを引き継いだオバマ政権が、何も出来ていない現実。非常に衝撃を受ける内容です。
    どんな人々、政権にも、良い面と悪い面があ...続きを読む
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史1 2つの世界大戦と原爆投下
    オリバーストーン監督による輝かしいアメリカ史の裏側。冷静な目でそのときアメリカはどうだったのかについて書かれています。この1巻では2つの世界大戦と原爆について。冷静なアメリカ人の目線の内容があり、今までの日本人としての目線で見ていたものに新しい気づきを与えていただけました。とはいえ、おおよそ想像のつ...続きを読む
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史3 帝国の緩やかな黄昏
    「オリバーストーンが語る…」全三巻を読み通した。
    第一次世界大戦から始まる二十世紀=戦争の世紀から二十一世紀のオバマ政権まで、世界においてアメリカの果たした役割でありながら、アメリカ国内における歴史認識とはいささか異なる面を語る。

    日本人にとってわかりやすいのは、ヒロシマ、ナガサキの原爆投下の話だ...続きを読む