夏目大のレビュー一覧
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すんごい厚さとその知識量、データ量、分析の幅に胃もたれしそうになる現代SNS論の大著。
フェイクニュース、他者の価値判断に影響を受けるユーザー、匿名性やプライバシー保護、デジタルマーケティング、相関関係と因果関係の違い、アルゴリズムと人間の相互関係による影響の及ぼしあい。
めちゃんこ勉強になりました...続きを読むPosted by ブクログ -
この本を読む前と後でタコの印象が大きく変わり、なんだか愛着を感じるようになった。すぐにでも生きてるタコを見に行きたくなる。
心身問題について論じる本はたくさんあるけど、下手に哲学的なものよりも、この本を読むほうが有意義かもしれない。単に知識が増えるだけではなく、これから先の生き物との関わり方が変わる...続きを読むPosted by ブクログ -
とても面白い本。「ですよね!そうするしかないですよね!?」という部分(因果ダイアグラムと、それが主観的にしかやりようがないという点)と「すいません、それもう少し詳しく書いてください」の部分(do演算子やバックドア基準、フロントドア基準のルール)があり、後者は別の本を読めばいいのだろうか。練習問題があ...続きを読むPosted by ブクログ
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タコやイカは知性が高いと言われている。進化樹の中でははるか昔に枝分かれした人類とタコであるが、異なる進化の中で神経系をそれぞれで発達させているのが興味深い。人間は脳で集中制御しているのをタコでは腕部にも脳のような機能があるなど、違いはあるもののタコにはタコの心があるようだ。また、もし異星人が存在する...続きを読むPosted by ブクログ
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世界屈指の人工知能科学者が因果推論について、過去の事例や著者自身の経験・研究をもとに解説している。そもそも因果推論とはなにをすることか、人工知能の科学者がどうして因果推論について研究することになったのか、因果推論を蔑ろにしていた統計学者などの歴史、一貫して重要性を主張していた因果ダイアグラムの解説な...続きを読むPosted by ブクログ
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これからは「はい」「そうですね」を
200ミリ~500ミリ秒後に言おうと決めた。
喋る仕事の人におすすめ。Posted by ブクログ -
謙虚についての表現、
人生には、他人への愛情と自分の在り方で
幸福度が左右する。時には心情に正直に、自制も必要。
漠然とした、なんとなくかは、的を得た表現で心を打たれた本だった。Posted by ブクログ -
面白すぎます。
頭ではわかっていても自分ができない、足りてない部分を明確に書いてくれています。必読書。Posted by ブクログ -
とてもいい本だったが、タイトル通りの内容でないことは指摘しておきます。
原題は「a wonderful life:insights on finding a meaningful existence」
直訳すると「素晴らしい人生:意味のある存在を見つけるための洞察」
フィンランドに関係する内容はほと...続きを読むPosted by ブクログ -
至極当たり前のことかもしれないが、つい優先順位を上げて考えられていない心遣いを改めて思い直すきっかけになりました。
また自分ができているという思い込みのバイアスを除いて、日常振り返ってみようと思います。Posted by ブクログ -
『自主的に薬Dを服用した患者の寿命Lの観察頻度は、数学的にはP(L|D)という式で表すことになる。これは、統計学の教科書に出てくる標準的な条件付き確率の式だ。この式が表現しているのは、患者が薬Dを服用したのを見て考慮に入れた場合の寿命Lの確率Pである。P(L|D)とP(L|do(D))ではまったく違...続きを読むPosted by ブクログ
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著者は熟練ダイバーでもあるそうだが、「オクトポリス」でのタコに手を引いてもらった(と感じた)体験、ジャイアントカトルフィッシュという種のイカとの交感の描写が、実らない愛を感じさせ切ない。
頭足類が地球上の動物の中で極めて特殊な位置づけの生き物であることに改めて感心。ボリュームあり読むのはちょっと大変...続きを読むPosted by ブクログ -
スキューバをしながらオクトポリスというホタテの貝殻に敷き詰められたタコ達の住処や生態を眺め、哲学や生物学の授業を受けているようだ。タコを擬人化してその知性を探りながら、読書中、私自身の意識は海底にある。ダンゴムシに心があると言われれば、それはこじ付けだと感想を述べながら、タコに知性があると言われれば...続きを読むPosted by ブクログ
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因果推論って難しくて腑に落としにくいですが
先人たちがどう悩んで論を立てていったかをなぞることにより理解を深めるってのはありですね
スラスラ読めるってほどでは流石にないですが内容の難しさの割にはリーダブルで好著Posted by ブクログ -
本書でいう礼儀正しさは、 堅苦しさではなく、親切さや温厚さなどを含む、 他者への肯定的な態度のことを表している。
道徳的な意味だけでなく、 組織における成長や発展においても「他者への肯定的な態度」 が如何に必要であるかが、 分かった。
無礼な人・攻撃的な人がいると、それだけで周囲の生産性が下がり、シ...続きを読むPosted by ブクログ -
わたしの小さい頃、宇宙人をタコのように描くのが一般的だった記憶がある(息子には知らないと言われたが)。表紙のタコと目があってしまい手に取ってしまったが、この本を読み進めると、その記憶が40年経って結びついてきて知的な興奮を覚えることができた。
タコ、コウイカなどの頭足類は元を辿れば人間などの哺乳類...続きを読むPosted by ブクログ -
【無礼の害】
・無礼な人は同僚の健康を害する
・スタッフ同士の無礼な態度に接した顧客は、その企業に対して悪い印象をもつようになる(叱責の理由が正当なものであったとしても)
・無礼な態度に接した人は、集中力や創造性が損なわれる
・無礼な態度がもたらす悪影響は、意志の力(気の持ちよう)では乗り越えられな...続きを読むPosted by ブクログ -
私のバイブルの一つ。全てに共感出来た一冊。
無礼は無益。自分の礼儀のある行動によって周りも変わる。私の職場でも無礼な行為は多い。Posted by ブクログ -
星10個あげたい!
タコたちの楽園 オクトポリス
この場所で、タコに「意識」が生まれる?!
全てのものは、連続的である。
人間が意識を持ち、言語を獲得したのも、
偶然の連続であり、突然空から意識が降ってきた
わけではない。
タコは、人間と同じかそれ以上のニューロンを
持つという。人間にできて、...続きを読むPosted by ブクログ -
無礼か礼儀正しいかはなかなか自分では気付けないものだと思う。そんな自分の態度を見直し、礼節を心掛けようと思える内容だった。誰もが世界を変えようと考えるが、自分を変えようと考える人はいない、というトルストイの言葉は響いた。Posted by ブクログ