夏目大のレビュー一覧

  • タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

    Posted by ブクログ

    この本を読む前と後でタコの印象が大きく変わり、なんだか愛着を感じるようになった。すぐにでも生きてるタコを見に行きたくなる。
    心身問題について論じる本はたくさんあるけど、下手に哲学的なものよりも、この本を読むほうが有意義かもしれない。単に知識が増えるだけではなく、これから先の生き物との関わり方が変わるかもしれない。少なくともタコが痛みをどのように感じているか、考えずにはいられなくなる。

    0
    2024年03月21日
  • 因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか

    Posted by ブクログ

    とても面白い本。「ですよね!そうするしかないですよね!?」という部分(因果ダイアグラムと、それが主観的にしかやりようがないという点)と「すいません、それもう少し詳しく書いてください」の部分(do演算子やバックドア基準、フロントドア基準のルール)があり、後者は別の本を読めばいいのだろうか。練習問題があるといいな。

    自分がやりたいこと、知りたいことを突き詰める方法があるんだと知れてよかった。

    0
    2024年03月01日
  • タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

    Posted by ブクログ

    タコやイカは知性が高いと言われている。進化樹の中でははるか昔に枝分かれした人類とタコであるが、異なる進化の中で神経系をそれぞれで発達させているのが興味深い。人間は脳で集中制御しているのをタコでは腕部にも脳のような機能があるなど、違いはあるもののタコにはタコの心があるようだ。また、もし異星人が存在するのであれば、独自進化した異星人の心を知るためにもタコの心を研究するのは有意義だ。まずはタコになった気分を考えるというのは面白い思考実験になりそう。こんなことを考えられるのも人間の特権のようなのだけど。何冊か類書を読んだうえで、この本にたどり着いたが、読みやすくて分かりやすい。

    0
    2024年02月02日
  • 因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか

    Posted by ブクログ

    世界屈指の人工知能科学者が因果推論について、過去の事例や著者自身の経験・研究をもとに解説している。そもそも因果推論とはなにをすることか、人工知能の科学者がどうして因果推論について研究することになったのか、因果推論を蔑ろにしていた統計学者などの歴史、一貫して重要性を主張していた因果ダイアグラムの解説などさまざまなことが学べる。

    私自身、計量経済学を中心にデータ分析を学んでいたこともあり、もともと因果推論には関心があった。本書でも述べられていたが、伝統的に?計量経済学のほとんどの教科書では因果ダイアグラムを使われることがなかった。しかし、因果ダイアグラムを駆使することで、交絡・コライダー・媒介な

    0
    2024年01月25日
  • 会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか

    Posted by ブクログ

    これからは「はい」「そうですね」を
    200ミリ~500ミリ秒後に言おうと決めた。
    喋る仕事の人におすすめ。

    0
    2023年11月27日
  • あなたの人生の意味 下

    Posted by ブクログ

    謙虚についての表現、
    人生には、他人への愛情と自分の在り方で
    幸福度が左右する。時には心情に正直に、自制も必要。
    漠然とした、なんとなくかは、的を得た表現で心を打たれた本だった。

    0
    2023年10月17日
  • CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる

    Posted by ブクログ

    面白すぎます。
    頭ではわかっていても自分ができない、足りてない部分を明確に書いてくれています。必読書。

    0
    2023年08月08日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とてもいい本だったが、タイトル通りの内容でないことは指摘しておきます。
    原題は「a wonderful life:insights on finding a meaningful existence」
    直訳すると「素晴らしい人生:意味のある存在を見つけるための洞察」
    フィンランドに関係する内容はほとんど記載されていません。

    人生の意味はあるのかという問いは割りと最近の問い。
    これまでの宗教などによる超越的なものが前提の社会では、人生の意味があることが前提だった。
    その呪縛から放たれた現代では、自分で人生の意味を見つけないといけない。

    人生に意味や価値を与えるのは自分自身である。

    ロマン主

    0
    2023年07月24日
  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

    Posted by ブクログ

    至極当たり前のことかもしれないが、つい優先順位を上げて考えられていない心遣いを改めて思い直すきっかけになりました。
    また自分ができているという思い込みのバイアスを除いて、日常振り返ってみようと思います。

    0
    2023年05月14日
  • 因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか

    Posted by ブクログ

    『自主的に薬Dを服用した患者の寿命Lの観察頻度は、数学的にはP(L|D)という式で表すことになる。これは、統計学の教科書に出てくる標準的な条件付き確率の式だ。この式が表現しているのは、患者が薬Dを服用したのを見て考慮に入れた場合の寿命Lの確率Pである。P(L|D)とP(L|do(D))ではまったく違うことに注意してほしい。見ること(観察)と行動すること(介入)は根本的に違う。そしてこの違いは、私たちが気圧計の測定値の低下を嵐が来る原因とみなさない理由の説明になる。気圧計の値が下がっているのを見て、それを考慮に入れれば、嵐の確率は上がっていると考えていいが、気圧計の値を無理に下げたとしても、嵐が

    0
    2023年01月24日
  • タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

    Posted by ブクログ

    著者は熟練ダイバーでもあるそうだが、「オクトポリス」でのタコに手を引いてもらった(と感じた)体験、ジャイアントカトルフィッシュという種のイカとの交感の描写が、実らない愛を感じさせ切ない。
    頭足類が地球上の動物の中で極めて特殊な位置づけの生き物であることに改めて感心。ボリュームあり読むのはちょっと大変だが良書。

    P10 頭足類を見ていると「心がある」と感じられる。それは何も私たちが歴史を共有しているからではない。進化的には互いに全く遠い存在である私たちがそうなれるのは、進化が、全く違う経路で心を少なくとも二度、作ったからだ。頭足類と出会うことはおそらく私たちにとって、地球外の知的生命体に出会う

    0
    2023年01月15日
  • 因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか

    Posted by ブクログ

    因果推論って難しくて腑に落としにくいですが
    先人たちがどう悩んで論を立てていったかをなぞることにより理解を深めるってのはありですね
    スラスラ読めるってほどでは流石にないですが内容の難しさの割にはリーダブルで好著

    0
    2022年11月05日
  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

    Posted by ブクログ

    本書でいう礼儀正しさは、 堅苦しさではなく、親切さや温厚さなどを含む、 他者への肯定的な態度のことを表している。
    道徳的な意味だけでなく、 組織における成長や発展においても「他者への肯定的な態度」 が如何に必要であるかが、 分かった。
    無礼な人・攻撃的な人がいると、それだけで周囲の生産性が下がり、シンプルに損害に繋がるというデータがあったり、 オンラインでも、攻撃的・高圧的・ 無礼なメール1通で多大な損害に繋がることもあるという事例などが紹介されている。
    オフラインで直接会うと丁寧な人でも、オンラインの文面だけでは印象が変わることもある。
    組織において多様性が重視されている昨今だが、多様性その

    0
    2022年10月10日
  • タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

    Posted by ブクログ

    星10個あげたい!

    タコたちの楽園 オクトポリス
    この場所で、タコに「意識」が生まれる?!

    全てのものは、連続的である。
    人間が意識を持ち、言語を獲得したのも、
    偶然の連続であり、突然空から意識が降ってきた
    わけではない。

    タコは、人間と同じかそれ以上のニューロンを
    持つという。人間にできて、タコにできない理由は
    ない。たまたまその機会に恵まれなかっただけ。

    その機会を得たかもしれないのだ。
    それこそがオクトポリス。全ての条件が揃った
    タコの楽園。

    10万年後の地球は、タコ新生か?

    0
    2022年03月19日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    幸せについて本気出して考えてみる前に読むことをおすすめします。ありがちな「幸せになれます本」とは違って、たった一つの考え方に偏らず、哲学、歴史、宗教、科学、文学、映画、社会、心理、あらゆるリファレンスを総動員して、人そのものを見つめた上で、生き方の提案をしている。はじめてこういう本を読む人は、一度では納得できないかもしれない。しかしこれを出発点にして人生を旅すれば、いつかどこかで、ああそういうことか、と思える日が来るに違いない。そう確信できる内容だった。
    たとえ人間にとって、意志がもたらす影響は小さかったとしても、刺激に反応するだけの生命機械ではない存在と信じて自らを変えながら、いまこの瞬間の

    0
    2021年06月07日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人生の意味には2つあり、普遍的なものと個人的なものに分けられる。普遍的なものの追求の先には答えはないという事。自分の人生の意義を深めることが大切であり、世で娑婆の中で生きる事なのだと理解した。

    人は隣人のために生きなくてはならない。それが自分のために生きることなのだ(セネカの手紙紀元前65年)
    紀元前から人間は「人のために」生きることの大切さに気付いていた。ということ。

    人生の意味という壮大な命題に右往左往する前に、今の自分にできることを、自分の意思で、人生の意義を深める生き方をしたい。と思う

    0
    2021年06月04日
  • 〔ダイジェスト版〕オリバー・ストーンの「アメリカ史」講義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     ドロッドロの米国史を第25代大統領マッキンリー(1897-1901)~第44代大統領オバマ(2009-2017)まで辿ったもの。なお筆者の一人、オリバー・ストーンは『プラトーン』でアカデミー賞を受賞した映画監督。

     アメリカ、素敵な国!一度は行ってみたいところ!ウォール街、ハリウッド、自由の女神、ジャズの国、NBA、グランドキャニオン等々。とにかく楽しそうなもの沢山!しかしながら歴史を紐解くと、そこには今の今まで連綿と続く、帝国主義的欺瞞の数々。寧ろ目を背けたくなるような事実の連続。

     ざっと挙げてもこれだけの欺瞞がある。
     メイン号爆発を勝手に攻撃とみなしてけしかけた米西戦争。中立と標

    0
    2021年05月24日
  • 脳はいいかげんにできている その場しのぎの進化が生んだ人間らしさ

    Posted by ブクログ

    脳の発達は遺伝子と環境の相互作用という形をとる。

    1.ニューロンが処理の遅い、信頼性の低いプロセッサである
    2.脳が 古い脳に新しい脳をかぶせる という非効率な作り方をされている =アイスクリームのコーン
    3.ニューロンが大量にあるためにニューロンどうしをどのように接続するか(個々のシナプスをどのようなものにするか)を遺伝子であらかじめ逐一決めておくことが不可能になった

    遺伝子の記憶容量に限界があるため、細かい配線に関しては、遺伝子ではなく、環境に頼らざるを得なくなった。
    人間は他の動物に比べて大人になるのにはるかに時間がかかるが、それは配線に必要な経験を積むのに時間がかかるためと考えら

    0
    2021年05月17日
  • CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる

    Posted by ブクログ

    【私が伝えたいのは、世界で最も嘘をつく必要に迫られているであろうCIAの諜報員でさえ、なるべく嘘をつかないようにしているという事実だ。真実をいっても問題ないときに、わざわざ嘘をいって状況を複雑にするのは危険だからである】(文中より引用)

    CIAで用いられる諜報や組織運営の手法が、ビジネスの分野にも応用できるとして紹介していく作品。一見すると共通項がないように思える二つの分野をつなぐ架け橋とは......。著者は、スターバックスなどの民間企業でのキャリアも有するJ・C・カールソン。訳者は、システムエンジニアとしての経験を持つ夏目大。原題は、『Work Like a Spy: Business

    0
    2021年01月28日
  • タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

    Posted by ブクログ

    『タコの心身問題』ピーター・ゴドフリー=スミス著、夏目大訳(みすず書房)なんだか色々煮詰まったので、タコに会いに。タコの本にジャズやカンディンスキーが出てくるなんて。笑 タコになったらどんな気分?というシンプルな問いから進化への深い問いかけへ。なんだか癒された。面白かった。#読書 #翻訳 #タコ#進化 #petergodfreysmith

    0
    2020年12月07日