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  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う
    4.5
    1巻2,200円 (税込)
    生き物たちは、驚くほど人間に似ている。 ネズミは冷たい雨に濡れた仲間を助けるためにわざわざ出かけるし、シロアリは女王のためには自爆だっていとわない。カケスは雛を育てるために集団で保育園を運営しているし、ゾウは亡くなった家族のために葬儀を行う。 あまりよくない面でいえば、バッタは危機的な飢餓状況になると仲間に襲いかかるし、動物園の器具を壊したゴリラは怒られるのが嫌で犯人は同居している猫だと(手話で)指し示す・・・といったように、どこか私たちの姿をみているようだ。   過酷な自然界において野生動物たちは生き残りをかけて日夜闘いを繰り広げている。しかし、それだけではない。野生動物たちは仲間と助け合って種をつないできた。 本書は、シドニー大学の「動物行動学」の教授であり、アフリカから南極まで世界中を旅する著者が、好奇心旺盛な視点とユーモアで、動物たちのさまざまな生態とその背景にある「社会性」に迫りながら、彼らの知られざる行動の数々、自然の偉大な驚異の数々を紹介する。 人間もまた社会性動物であり、生き物たちは、驚くほど私たちに似ている。 動物への古い固定観念を取り払い、あなたの「世界観」が変わる瞠目のある書。

ユーザーレビュー

  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

    Posted by ブクログ

    700ページくらいある分厚い本書だが、最初から最後まで大変興味深く読んだ。手首が若干痛くなるのだけが欠点か。
    動物の行動やその理由を紐解く内容で、様々な動物が登場する。これだけの知識を得るのに、著者は一体どのくらいの時間を費やしたのかと思うと頭が下がるし、知識を惜しみ無く分け与えてくれることに感謝する限り。

    動物は思ったより、他者との関わりの中で生きていた。他者に依存したり、上下関係があったり、仲間の死を悼んだりと、まるで人間と同じ。(人間も動物なのだから、彼ら動物と分けて考える必要はないが、人間しか知らないのでどうしてもこういう感想になってしまう。)しかも、人間より好ましく思える部分もあっ

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    2025年12月10日
  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

    Posted by ブクログ

    どの動物の「ひみつ」も面白くてどんどん読み進めてしまう。クジラが口を閉じるときに、オキアミは口からだいぶんこぼれてしまうので、何度も何度も口を開けては閉じる動作をするとか、相転移するバッタのこととか、アリとシロアリは別物などなど。惜しい点を上げるとすれば、原題の「The Social Lives of Animals」が『動物のひみつ』っていうタイトルになってしまったこと。あといかんせん長すぎるので2分冊くらいにはしてほしかったということ。トラガルファー海戦の信号旗による情報伝達は。LOTRの狼煙での情報伝達の場面を連想した。

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    2025年11月07日
  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

    Posted by ブクログ

    めちゃめちゃ面白い!魚類から哺乳類まで色んな生き物の生態が分かりやすく書かれている。時には、知りたくなかったなと思う生態もあったけど、それも含めて生き物に対する興味が深まる一冊だった。また、最後に筆者が人間は分類したがる生き物であるという事を述べていて、とても共感できた。
    生き物が好きならぜひ読むべき一冊。
    2千円でこのボリュームは素晴らしい。

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    2025年10月04日
  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

    Posted by ブクログ

    とにかくボリュームがあり、間欠的に読んでいたため始めの方は大分忘れてしまった。オキアミから人間まで生物全体を網羅した研究の集大成が読みやすく綴られている。
    アフリカのライオンやハイエナの話、シャチの話、動物の鳴き声(警戒声)の話、オキシトシンの話など、他の本の内容と被るところがあり、記憶により深く刷り込まれた。
    ゾウが可聴下音で最長10kmも離れた仲間と会話ができると知って驚いた。

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    2025年10月01日
  • ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

    Posted by ブクログ

    動物の「社会」をテーマにした作品

    タイトルが没個性化していてプレゼン能力を失っているように思います

    類人猿にまでいくと、人間の社会ともまともに比較できるようなります

    偶然と必然

    いやなことをどう改善すればいいのか、できるのか、できないのか、ヒントが見つかります

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    2025年08月14日

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