夏目大のレビュー一覧

  • タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

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    まず本書はタコメインではあるが同じくらいジャイアント·カルトフィッシュが良く出てくるので頭足類を主軸と捉えても良さそう。
    哲学者が書く、思考や知覚に焦点を当てた進化論の本でもあるし、タコなどの頭足類という不思議な生き物たちへの愛を綴る本でもある。
    本当にタコという生き物は面白い。あれだけ大きな目があるのに色覚は無さそうだし、色を変えるのは必ずしも擬態だけではないし、足は味覚だけではなく、個々でも動く、まるでタコの身体は指揮者のいるジャズバンドのようなものであったり。
    心、本書では知覚·思考をすることを指すと思われるが、その進化を語るときは哲学的になるものだとは思う。数値化が難しく、感覚的に語る

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    2024年03月16日
  • タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

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    驚いたことにタコやイカは色の識別ができないらしいのだ。どうしてあんなに周囲に合わせて色を変えて擬態したり、威嚇のために体の色を変えるのだろう。
    なんと、目による知覚で脳が指示するのではなく、皮膚細胞そのものが、周囲の色を感知して自律的に変化しているらしい。
    これは“多くの動物では、脳と身体が明確に分かれるが、タコはその区別とは関係のない世界に生きている”ということの1つの証左なのだろう。

    かといって、これはタコが感覚刺激だけで行動する、考えない動物だということではない。タコはじっくり目で見て観察してタコ同士や人間同士を区別できるし、食べられないものを使って遊ぶこともできる。
    タコがあまりにも

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    2024年02月24日
  • 天才科学者はこう考える―――読むだけで頭がよくなる151の視点

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    多くの天才科学者の理論、考え方に触れられる。
    もちろんその知識や考え方を直接自分で活かすことは難しいが、あらゆる場面において間接的に活かすきっかけになることはあると感じた。ボリュームが多くて、すべてを読めてはいない。ただ、目次を見て気になるトピックに関して読むだけでも、膝を打つような新しい知識や思考に出会うことができ、新鮮な気持ちになれる。
    個人的には、「iPadを使ってコンテンツを作る人が少ない理由」が面白かった。我々はiPadやFacebookアカウント、自動車などを単なる道具と思っており、それ自体に偏りがあることを考えない。
    ただ、似たような機能をもった道具でもそれぞれに対して、あらゆる

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    2024年01月27日
  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

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    職場に不機嫌さを丸出しにする、文字通り無礼な人がいて、手にした本。その人は結局退職したのだけれど、もう少し前にこの本に出会っていればと思った。
    他人はともかく、自分はどうなんだと振り返る。にこやかでいることは心がけているけれど、余裕がなかったり相手にイラッとしている時には、にこやかにはしていないなぁと反省。相手の立場で物を考え、常に未来のために行動する。言うのは簡単だけど、実践するのは難しい。明日から、礼儀正しく感謝の気持ちで働こう!

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    2024年01月25日
  • タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

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    タコの知性、なんて考えたことなかった。

    それが、読んでみて驚き!
    研究用に飼育しているタコが人の顔を一人ずつ記憶していて、嫌いな人がくると水をかける。
    水槽の中の電球をわざと壊して遊ぶ。
    食べ物でないものにも純粋な好奇心で近づいてくるように見える。タコの方から人間に近づいてきて,時には,探るように腕を伸ばしてくることさえある。手をつないで散歩をしたダイバーもいるらしい。

    海は身近な小宇宙、というけれど、
    ここまで知性をもつ動物がこの小宇宙にいたとは。
    しかもイルカやクジラではなく、無脊椎動物ですよ?!
    脊椎動物と無脊椎動物が枝分かれしたのは6億年前。
    タコと合流することは、まさに「宇宙人と

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    2024年01月18日
  • シカゴ・ソウルはどう世界を変えたのか――黒人文化運動と音楽ビジネスの変革史

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    ソウルというブラックミュージックの1ジャンルについて、私自身はそこまで詳しくないのだが、その中で最も敬愛するアーティストの一人がカーティス・メイフィールドである。

    極めてソフトなその歌声と美しいメロディー、ストリングスをふんだんに使ったアレンジなど、個人的な好みとして昔から彼の作品を愛聴している。本書は彼の出身地であるシカゴで生まれたカーティスらのソウルミュージックの歴史を描いた概説書である。

    シカゴ・ソウルとして本書で扱われるアーティストは本書タイトル”Move on Up”という名曲を残したカーティス・メイフィールドと彼がソロ以前に活動していたボーカルグループ、The Impressi

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    2024年01月14日
  • 屈辱の数学史 A COMEDY OF MATHS ERRORS

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    丸め誤差やプログラム数値の型の間違いなど、数学的なミスによって重大な事故が引き起こされた例を集め、詳しく解説している。
    著者独特のシニカルなものの見方も洒脱で、最初から最後まで面白く読める

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    2023年12月17日
  • 因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか

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    『入門 統計的因果推論』を始めとした著書があり,因果推論では知らない人はいないであろうJudea Pearlの本が書店に積まれていることに驚いた。内容としては,Pearl流因果推論の道具を取り上げつつも一般人向けに物語を仕立てたものとなっている。

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    2023年08月16日
  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

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    「あなたに礼節があれば、仕事も、仕事を離れた人生でも必ずうまくいくはずだ。あなたが何歳でも、どういう環境にいようと、礼節を高める努力はできる。あなたは今日あった人にどういう態度を取っただろうか。もしかしてあなたが当たり前だと思っている態度は既に時代遅れかもしれない。あなたは周囲の人たちを元気づけているだろうか、それとも意気消沈させているだろうか。それをよく考えてみよう」

    個人的に感じたのは、礼節とは相手に対する「敬意」がある前提ということ。相手の立場になって「自分を大事にしてくれている」と感じられれば、それは承認欲求にも通じ、特に組織においては「最強の武器」になるのだろう。

    自分には出来て

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    2023年08月01日
  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

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    職場における従業員の礼儀正しさ(無礼さ)についての研究分野があるとは本書を読むまで知りませんでした。本書を読んだ人みんなが、なにかしら自分の経験で思い起こすことがあるのではないでしょうか。私自身も10年以上前の時の上司を思い出しました。彼自身営業成績は非常に良いが、部下への罵詈雑言がひどく、そのためにどんどん人が辞めていく、というような状況で、非常に殺伐とした部署でした。しかも優秀な若手ほど(他社から引く手あまたなので)離職するという状況で、その上司は最終的にグループ会社に異動(隔離)しましたが、グループ会社にいる人たちへの負の影響が出ているのではないでしょうか。

    本書では、無礼な行為・発言

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    2023年05月08日
  • 会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか

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    感想
    ノイズを含んだ会話。本質的には推測から成り立つ。自分が伝えたいことが必要十分に伝わることはまずない。だからこそ対話を続ける必要がある。

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    2023年04月01日
  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

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    笑顔、謙虚、感謝
    礼節を持って人と関わることが、その集団のメリットにもなるし、自分のメリットにもなるように感じた。

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    2023年03月19日
  • 屈辱の数学史 A COMEDY OF MATHS ERRORS

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    数学的なミスによる失敗を数多く紹介した本。イギリスでベストセラー。著者は元数学教師のYoutuber。

    笑える失敗から死者数が膨大な失敗までいろいろある。宇宙工学のミス・医療のミスはやはり死者が多い。

    人間は失敗して当たり前でありそれを前提としたシステムを作るべきだ、と提唱しスイス・チーズモデルを紹介している。

    語り口が面白くブラックユーモアもあって楽しく読めた。

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    2023年02月09日
  • 因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか

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    因果推論の基本を歴史を交えながら解説する本
    いい内容だけど歴史を交えているせいで長すぎる。純粋に因果推論とか因果ダイヤグラムを学びたいなら伝えたい点に絞ってある方が学びやすい。

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    2023年02月05日
  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

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    ネタバレ

     どのような人間になりたいか?
     この問いを常に持ち続けることの大切さを学んだ。周囲から信頼されて信念を貫ける人間になりたい。周囲にいい影響を与え、自分も周囲から刺激を受け、成長し続けていきたいと思う。そのために礼節を重んじることはとても重要だと思った。
     本書で示されている①笑顔を絶やさない②相手を尊重する③人の話に耳を傾ける、どれもできていなかった。他にも①与える人になる②成果を共有する③褒め上手になるといったことも守っていきたい。
     人を指導する立場にあるが、守るべき価値観を伝え続けることの大切さや、自然に礼節が身につく環境や自分が尊重されていると思える環境を作ることの大切さも学ぶことが

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    2023年01月23日
  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

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    この本を読んで礼節の大切さを改めて知る事ができた。当たり前のことを書いてるけど、かと言って疎かにできない事が書かれている。
    無意識で言っていた事が無礼な事だったりする。直さないくてはいけないと思う。

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    2023年01月09日
  • Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

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    誠実さや礼儀正しさが生産性に与える影響は非常に大きいということは以前から薄々気づいていた。
    ただそれがどれだけ大きいのかどれだけ周りの人に影響があるのかということを定量的に考えたことというのはなかった。
    この本はその疑問に対して解答を示してくれている本だった。
    以下、具体的な数字を上げる。

    ■礼節が無いことによる影響
    ・職場のストレスによってアメリカ経済にかかるコストは一年に5000億ドル
    ・職場で発生する事故の60から80%はストレスが原因。アメリカ人の通院の約80%以上かストレスに関係している。
    ・有害な社員一人は優秀な社員2人ぶんの生産性を帳消しにしてしまう。
    有害な社員一人にかかるコ

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    2022年11月09日
  • 「公正」が最強の成功戦略である~「いい人では勝てない」のウソ~

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    ネタバレ

    禅風の教えに繋がる各種事例を示す前半部と、ナチスドイツをけん引したゲッペルスとフランクリン・ルーズベルト大統領の対比からなる後半部。

    ・自己を捨てて人の話を聴け
    ・執着を捨てて人の話を聴け
    ・与えよ、そうすれば、自然に与え返される
    ・与えよ、だが同時に用心せよ
    ・守れ、しかし守りすぎてはいけない
    ・門戸を開いて、身を守れ

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    2022年10月29日
  • 因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか

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    物語としてはとても面白かったです。ピアソンやフィッシャーといった大家のプライベートな側面や、著者が歩んできた特別な道筋など。
    ところどころ数式が出てきますが、このあたりは縦書きで読むのややしんどかったです。技術的なところは別の本で勉強したい気がしています。
    強いAIに踏み込もうとする姿勢など、かなりユニークなポジショニングだなと感じました。

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    2022年10月10日
  • 世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

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    人生とは。そもそも人生には意味があるのか、意味がないとしたら、どのように意味を持たせて生きていくのか。読んだものよりも、自分はどのように思う?を考えさせられた本だった。人種関係なく、人生に意味があると思う人と、ないと思う人はいるけど、その根拠には国民性や人種の違いがあるのだろうと思った。キリスト教など西欧の宗教に親しみのない日本人にこの考えは親しみが持てるのだろうか、他の日本人がこれをどう読むのか、気になる。

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    2022年07月14日