夏目大のレビュー一覧
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ネタバレどのような人間になりたいか?
この問いを常に持ち続けることの大切さを学んだ。周囲から信頼されて信念を貫ける人間になりたい。周囲にいい影響を与え、自分も周囲から刺激を受け、成長し続けていきたいと思う。そのために礼節を重んじることはとても重要だと思った。
本書で示されている①笑顔を絶やさない②相手を尊重する③人の話に耳を傾ける、どれもできていなかった。他にも①与える人になる②成果を共有する③褒め上手になるといったことも守っていきたい。
人を指導する立場にあるが、守るべき価値観を伝え続けることの大切さや、自然に礼節が身につく環境や自分が尊重されていると思える環境を作ることの大切さも学ぶことが -
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誠実さや礼儀正しさが生産性に与える影響は非常に大きいということは以前から薄々気づいていた。
ただそれがどれだけ大きいのかどれだけ周りの人に影響があるのかということを定量的に考えたことというのはなかった。
この本はその疑問に対して解答を示してくれている本だった。
以下、具体的な数字を上げる。
■礼節が無いことによる影響
・職場のストレスによってアメリカ経済にかかるコストは一年に5000億ドル
・職場で発生する事故の60から80%はストレスが原因。アメリカ人の通院の約80%以上かストレスに関係している。
・有害な社員一人は優秀な社員2人ぶんの生産性を帳消しにしてしまう。
有害な社員一人にかかるコ -
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この本に書かれている事は、理想だ。
世の中の人みんながこの本に書かれていることを実践すれば、きっともっと平和で素晴らしい世界になるだろう。
しかし実際にはそうじゃない。
現実には、他人を蹴落とす事を屁とも思わない野心的な人間が成功すること事はままあるし、社長やリーダーには、他人の感情を気にかけないサイコパス気質の人間が多いと言う説も聞いたことがある。
第1部に「礼節ある人間の方が成功しやすい」と言う趣旨のことが書かれていたが、もしそれが普遍的に正しければ、例えばドナルドトランプが大統領になるなんて事はなかったであろう。
だけど僕はこの本に書かれていることが屁理屈だとは思わない。むしろ、こ -
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ネタバレ人間とは、生まれつき意味を求める生き物(ロイバウマイスター)
人生の目的がある人ほど長生き=フランクル(ホロコーストを生き延びた)
現代人は人生の意味を自分で決めていいが、それゆえ虚しさも感じている。
自分の選択に従って生きるには核となる価値観が必要。
人生の意味深いものにすることは意外に簡単。人生を感じればいい。
カミュのシーシュポスの神話=大きな岩を永遠に上げ続ける話。映画「恋はデジャブ」と同じ。
「神が存在しないのだとしたら、すべては許されることになる」サルトル
人生に意味はあるか、の質問には先進国ほど、ないと答えた。
自分の存在がちっぽけだと知る。永遠でないことを知る。
幸福とは、悲 -
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コロナウイルス、異常気象や気候変動と、人類のこれからが不安になる現象が続く中、人類のこれからに対し多角的に警鐘を鳴らす本です。
この本は「ウイルス」「生物の絶滅」「気候変動」「生態系の危うさ」「バイオテロ」「コンピュータがもたらす危機」と6つのトピックで構成されています。戦争や核といったものではなく、「バイオテロ」「コンピュータ」といったものが取り上げられているのが、より現代の危機に即した一冊という印象を受けます。
印象的だったのは気候変動の章。自分は無意識的に地球温暖化に伴う気候変動は少しずつ進行していくものだと感じていたけれど、それは間違いかもしれないという話。
気温の上昇に伴う海流や -
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ネタバレ礼節ある人は、声がかかりやすい=仕事を得やすい。テニュアトラックの教授を選ぶ場合は礼節ある人が選ばれる。
無礼は無礼を呼び、礼節は礼節を呼ぶ。
10/5ウエイ=10フィートに近づいたら目を合わせてほほ笑む、5フィート以内に近づいたら挨拶をする。
モトリーフール社の取り組み=社員全員が全員の名前を覚えるとボボーナスが出る。最後に残った人はランチに誘ってくれといって、覚えた。
マイケルジャクソンは、コーチはコーチとして尊重した。
子どもは平均して一日400回笑う。大人で1日20回を超える人は30%しかいない。
相手を尊重する。
人の話しに耳を傾ける。
無意識の偏見に気を付ける=認知的過負荷によ -
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近代化によって全ての人に問われるようになった「生きる意味」。これについて様々な哲学、文学、心理学の知見を基に論じている本。読んでいる序盤は、本当にこんな難題に応えることができるのだろうかと半信半疑だったが、読み終えてこんなにもスッキリとするとは思わなかった。
唯一不満があるとすればタイトルや帯が内容とかけ離れていることだろう。原著名は「A wonderful life: Insights on finding a meaning existence」であり、生きる意味への洞察を述べた本書の内容通りであるはずなのに、日本語タイトルではフィンランド人がいかなる過ごし方をしているかのような内容だと誤 -
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この本は、「意識」とはなにか?人類は進化のいつの時点から「意識」を持つようになったのか?なぜ人類だけがここまで「意識」を進化させることに成功したのか?という究極の問いに、人類とは全くことなる進化経路をたどってきたタコを研究することで解き明かしていくというユニークでありながらしかし真相をするどく突いた本です。
例えば、人間は言語を操る能力を持っているけれど、その言語は単に外に向けて誰かに発せられるだけでなく、人間の意識の中で内なる自分に向けても発せられていて、それは何かを思考する上で無くてはならない能力だけど、意識の中で自分自身に向けて内なる会話をする能力を人類はいかにして手にしたのか、それは -