本書でいう礼儀正しさは、 堅苦しさではなく、親切さや温厚さなどを含む、 他者への肯定的な態度のことを表している。
道徳的な意味だけでなく、 組織における成長や発展においても「他者への肯定的な態度」 が如何に必要であるかが、 分かった。
無礼な人・攻撃的な人がいると、それだけで周囲の生産性が下がり、シ
...続きを読むンプルに損害に繋がるというデータがあったり、 オンラインでも、攻撃的・高圧的・ 無礼なメール1通で多大な損害に繋がることもあるという事例などが紹介されている。
オフラインで直接会うと丁寧な人でも、オンラインの文面だけでは印象が変わることもある。
組織において多様性が重視されている昨今だが、多様性そのものよりも互いに礼節があること、無礼な人がいないことのほうが重要であると。
業績が高い組織は肯定的なフィードバックが行われ、更なる業績の向上に繋がり、 批判的なフィードバックがされる組織ではどんどん業績が低迷するというデータがあると本書は述べている。
傾聴はとてもエネルギーを使うが、 親切さ・温厚さ 共感性がコミュニケーションを円滑にする。
感謝を他者に伝える人は収入が高いというデータもある。 ただ、 感謝のされ方は人によって好みがある。人前で感謝を言葉で述べられたい人もいれば、人前で直接的に述べられたくない人もいるので、注意が必要だ。