あらすじ
履歴書に書ける立派な経歴と、葬儀で偲ばれる故人の人柄。本当に大切なのは後者のはずだが――。《NYタイムズ》の名コラムニストが偉大な男女一〇人の生涯を通して「生きる意味」を問い直す。ビル・ゲイツが感嘆し、《エコノミスト》誌で年間ベストに選ばれた大人のための『君たちはどう生きるか』。解説/会田弘継
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Posted by ブクログ
「大きな私」が常態化している現代に生きる私にとって、内省させられることが多かった。折に触れて何度も読み返したい本であり、迷った時の指針になるような本であるように感じた。下巻も楽しみ。
Posted by ブクログ
人間の美徳は大きく分けて二つあると著者は語り掛ける。一つは「履歴書向きの美徳」。キャリアで成功を勝ち得そうな他人から見てわかりやすいもの。もう一つは「追悼文向きの美徳」。あなたの葬式の時に、集まった人たちの思い出話の中で語られる美徳。より奥深く人間の核となるもの。前者をアダムⅠ、後者をアダムⅡと呼び本書はアダムⅡの本だとはじめに示される。もう、この文を読んだ時から興味深々、手に取って読まずにはいられなくなる。そして、アダムⅡを大事に生き抜いた人を一人一人丁寧に紹介していく。とかく、アダムⅠに注視し、もてはやしがちだが、どちらのアダムも大切な美徳なのだ。現代社会で忘れがちなアダムⅡを実践することとは、どういうことなのかを、その人の生きざまから浮き彫りにしていく。
上巻では、フランシス・パーキンズさん、ドワイト・アイゼンハワーさん、ドロシー・デイさん、ジョージ・マーシャルさんが登場。いずれも、簡単にまねはできないが、自分もそうありたいと思うところが多々ある。
誰かに最近読んだ本でお勧めある?と聞かれたら本書を紹介したい。