あらすじ
履歴書に書ける立派な経歴と、葬儀で偲ばれる故人の人柄。本当に大切なのは後者のはずだが――《NYタイムズ》の名コラムニストが偉大な男女一〇人の生涯を通して「生きる意味」を問い直す。ビル・ゲイツが感嘆し、《エコノミスト》誌で年間ベストに選ばれた大人のための『君たちはどう生きるか』。解説/会田弘継
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Posted by ブクログ
上下巻ともに、折に触れて読み返したい名著だと思いました。
アダムⅠとアダムⅡが統合される日が、私には来るのだろうか。来ると信じて、両面での努力を続けられる人間になりたいものです。
Posted by ブクログ
謙虚についての表現、
人生には、他人への愛情と自分の在り方で
幸福度が左右する。時には心情に正直に、自制も必要。
漠然とした、なんとなくかは、的を得た表現で心を打たれた本だった。
Posted by ブクログ
下巻も素晴らしい。この本の効用は、過去の人物を新たに知ることができることだ。名前だけは知っている有名な偉人から、アメリカでは著名な人物かもしれないが、あまり知られていない人物の生きざまを躍動的に、淡々と語ってくれている。
著者も触れているが、いつの時代でもカウンターカルチャーを叫ぶ人がいて、その活動は一目を置かれる。本書もある意味カウンターカルチャー的な本である。現代の主流であるアダムⅠを称賛するものではなく、アダムⅡを称賛している。
アウグスティヌスの『告白』をはじめ、本書に登場する書物を読みたくなる。
しかし、我が家の一画には、まだ読まれていない本が多々あり、そちらから読むべきなのだ。寝る間を惜しんで読まないと読み切れない。とほほ。
Posted by ブクログ
人間の美徳には大きく二つあるという。一つは偉くなりたい、出世したいといったキャリア志向。もうひとつは他人に愛を注ぎ自己犠牲を厭わない、普遍的な真理に生きる志向。現代は前者が優勢な世界であるが、後者も大事にしよう、そのために自己の欠点を克服し人格を陶冶すべしというのが本書の論旨だろう。
私自身はそもそも特段キャリア志向ではないけれども、そのとおりと思う。紹介された10人の伝記も、非常に共感できる。私もかくありたい、と思う。しかし、思うだけではいけないのだ。これら伝記の先達にように自分の欠点を見つめ、克服することを実践しなければならない。だが、なかなかできるものではない・・。