あらすじ
会話の「普遍のルール」から人間の本性が見える
「え?」「えーと」「はあ?」……これまでの言語学が見逃してきた、こんな言葉に「人間の本性」が表れていた!?
今まで、主流の言語学が重視してきたのは常に文法や単語の成り立ちだった。
しかし、あなたが人と会話するときに、完全に文法通りの文章で話すことなどあるだろうか? 「あー」「いや」「はあ?」「え?」「で?」などなど、辞書には載らない言葉を繰り出しながら、すさまじいスピードで言葉のキャッチボールをしているのではないだろうか。
もちろん文法の研究は重要だ。だが、人間は文字より前に会話をはじめていた。現実の会話には、主流の言語学が軽視してきた本質的な何かがあるのではないか……本書は、そんな言語学の「革命」を追うサイエンス本である。
AIがまるで人間のように問いかけに答えてくる現代こそ、「会話」を考えることは「人間」を考えること。本書には、そのヒントが詰まっている。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
従来の言語の研究は書き言葉であった。言語の使用は会話にあるとして会話の研究を盛んにするところに新しい言語学がはじまると提唱している。
ヒトの会話の特徴
他人との社会関係を結ぶのに真剣に取り組む
自分の言葉について語る(再帰)
関連性の原則:直後の出来事に関連すると解釈する。
動物の会話と呼ばれるものと人の会話の違いの勉強になった。相手に否定的なニュアンスを与える応答の仕方や、質問に対して親切に答えるために質問の先を読んで答えたりとコミュニケーションの勉強にもなる。
Posted by ブクログ
言語学が主に「書き言葉」に注目する中、本著は「話し言葉」、さらに話者の交代・会話中の「修復」・タイミングなど非言語の部分に着目している。例えば「主語を抜く」などの文法のルールは無視するが、「会話で一度に話すのは1人」など会話のルールは守る。ここから、他の動物にはない人間の利他性が見えてくる。特に気になるのは、「日本語の応答に要する時間は世界一短い」ということ。サラッと文中に出てきて言及されていないが、日本人なので気になってしまう。話したがりなのか、利他性が高いのか、時間をかけたくないのか…。
Posted by ブクログ
言語学研究の中で
会話中心のものは少ないのだとか。
世界には文字を持たない言語もあるのにね。
誰かから何か聞かれた時に
英会話のような本だとPardon?とか
Sorry?のように聞き返すとあるけれど
実際には日本語でも「なんですか?」より
「え?」「はっ?」のように聞き返すよね。
そういうとっさの一言が
だいたい世界中似ているなんて楽しい。
あと、質問に対する返答についても
調査されているのですが
内容がどうあれ「反応」が早いのは
日本語とのこと。
しかも正答が返せる時は
食い気味くらいの速さで返すらしい(笑)
謎です。