誉田哲也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本に馴染まず、日本の法規を守らず、国籍すら不明で日本を侵食する「不法滞在外国人」を「異人」と呼ぶ。その無法と裏に潜む「巨悪」に立ち向かう謎の武装団。
おお、そこまでいうか、よくこんな思い切った設定出版出来たなとまず思った。
左の人権派の方々が一斉に発狂しそうである。
実際に日本で起こっていること、起こる可能性のあることを、問題意識を持って警鐘するために敢えてエンタメで、荒唐無稽な展開にしたのかと思って読んでたんだが。
いや、もしかしてただ、面白滑稽小説厨二的な、安普請の機龍警察みたいなものを思いついたんで適当に設定持ってきただけかもと思い直した。
人物設定も関係も掘り下げが希薄。薄い -
Posted by ブクログ
読書録「プラージュ」3
著者 誉田哲也
出版 幻冬舎文庫
p104より引用
“ 人は誰しも自己顕示欲というもの
を持っている。それは警察官とて例外
ではない。相手の持っていない情報を
与え、感謝されたい。凄い仕事をして
いるんですねと感心されたい。ほんの
少額の現金が同じ役割を果たす場合も
ある。そもそも人間にとって秘密と
は、明かすためにあるものだ。”
目次より抜粋引用
“貴生の事情
記者の眼差
紫織の気持
通彦の傷痕
潤子の休息”
シェアハウスを舞台とした、訳アリ
の住人たちが織りなす群像劇。
同社刊行作文庫版。
火事でアパートから焼け出されてし
まった吉村貴生、新しい -
Posted by ブクログ
サスペンス・ホラーだそうだが中途半端な感じあり。誉田さんの初期の作品だそうで、そのためだろうか。
右肩にアザのような皮膚病があり、どんな治療法でも効果が無かったものが、医師の勧めで遺伝子治療をする事になった。他の患者達と施設に向かう途中に車が事故となる。
次々と事故や他殺で出てくる死体。死体を横目で見て、他殺の真相を探る新規の患者達。怖いようであまり怖く無い。犯人に辿り着くが、これが良く分からない。犯人の最後も簡単に終わったような気がする。最後もブラックのスパイスが効いたようなハッピーエンド。多数読んだ誉田作品だが、色々混ぜ込んだような不思議な内容だった。 -
Posted by ブクログ
読書録「ストロベリーナイト」3
著者 誉田哲也
出版 光文社文庫
p144より引用
“結局、人は勉強しなくなった時点で
成長が止まるのだ。勉強好きには敵わ
ない。”
ノンキャリアの腕利き警察官を主人
公とした、長編ミステリサスペンス小
説。同社刊行作文庫版。
昼食を日本蕎麦屋で仲良く一緒に食
べる、監察医・國奥と主人公・姫川玲
子。美味しい蕎麦を食べているにもか
かわらず、二人が話題としているの
は、死体の焼却処理の大変さについて
で…。
上記の引用は、元公安の刑事の自ら
の現状についての心理描写の一文。
子供のうちに、勉強が好きになるよう
に教えてもらえれば、生きていきやす
く -
Posted by ブクログ
ネタバレ竹内結子のドラマやってる時、絶対面白いからドラマ見るより先に原作読もう!…と思って早15年。やっと読破。
変死体から始まる連続猟奇殺人事件という展開にワクワクし、中盤辺りで犯人の目星はついたものの最後まで一気に読み終えることができた。
ただ、個人的には大塚殉職した辺りがピークだった。
それ以降の展開は姫川+姫川班活躍してなくない…?のまま終わった印象。
今川の言う通りガンテツに全部持ってかれてた。
姫川、ガンテツ、井川はキャラ立ってたけど、大塚以外の姫川班は影薄すぎないか。
そのせいか同僚が死んでもあれ、こんなあっさり終わるの、と感じてしまった。弔い合戦してほしかったなぁ。
ただストー