誉田哲也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
誉田哲也さんと言えば『ストロベリーナイト』をまず思い出します
姫川玲子シリーズ…
本作は姫川玲子とはまた毛色の違う女刑事魚住久江が主人公の短編集です
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魚住は元は捜査一課にいましたが、今は異動で練馬署に勤務しています
事件が起きてしまってからの捜査に心底疲れてしまった魚住は捜査一課への復帰を拒み続けています
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男勝りで凶悪な犯罪にも怯むことなく立ち向かう姫川玲子とは対照的に魚住久江は40代の普通の女性で悩んだり落ち込んだりする姿が共感できます
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舞台が捜査一課ではなく、所轄というだけあり、事件も割と地味め
ハードな事件ものばかりも疲れるので、たまにふっと息がつけます
年下刑事峰岸との仲も気になるところです -
Posted by ブクログ
誉田さんの初期の作品という事で、その後に発売された作品の要素がたくさん詰まった印象でした。グロい表現が多くあるので、読む際はご注意を。
誰かから誰かへ、勧誘する事で、携帯料金が無料になるという謎のプロバイダ。登録したことをきっかけに次々と起こる奇怪で凄惨な事件。果たして、悪夢から抜け出せるのか。
全体としては、ホラー小説ですが、部分部分で見ると、SFだったり、青春だったりと色んなジャンルが取り込まれていました。それらは、誉田さんの代表となる作品に繋がっているなという印象が多かったです。
例えば、女性を主人公に「強い女」として、すらっとしているけれども芯が強い映像が浮かび、これは「姫川玲子」や「魚住久江」に通ずるのでは?と思ってしまいました。
その他にもグロい表現は警察小説に、女同士の友情は「武士道〜」など「全てはココから始まった」のような要素が多く見受けられました。
とにかく凄惨なシーンや特殊な表現が多くあるので、気持ち悪く怖かったです。余韻がいつまでも残るというよりは、スパッと潔い後味なので、妙な爽やかさがあるように感じました。
後半になるにつれて、どうなっていくのか。仮想現実を取り入れながら、世界観に引き込まれて、ページをめくるのが止まりませんでした。
現実的ではありませんが、ラストは「そうきたんだ」という感動的な内容で楽しめました。 -
Posted by ブクログ
ダークマターの影響で超能力が発現する人が少なからずいて、それが社会的に認知され、職業化している設定は面白いと思う。その上であえていうなら、念を送るだけで人を死に至らせる能力があるとすれば能力検定などというその能力を高めるような制度がある事に違和感がある。むしろX-MENよろしく魔女刈りが公的に実施されると思う。
物語は短編毎に主体となる登場人物の生い立ちと事件がシンクロする展開。得意不得意はあるが能力者たちはそれなりにオールマイティに能力を使える。超能力物はある能力だけ使える人物達がその能力を補完し合って協力して挑む展開にするのは、キャラクターの個性を高める故だろうが、そこに頼らずキャラクター作りをしているところは好感が持てる。
所長の増山は問題のある女性を娶って庇う献身さがあるが、反面悦子との愛人関係であるところはちぐはぐで違和感が残る。
それはこの後に語られる続編にて明かされるかもしれないが。
超能力ものは能力へのあこがれと本人にしか分からない葛藤があり深いと思うが、この作品でもうまく表現していると思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ薬害問題・年金問題など現実の世界でも問題になっていることが軸になっており、ネットを用いて犯罪を誘発する所も現実的な展開。10年以上前の設定だが、ネットでの個人情報流出は今でも問題になることがあるので全く違和感なく入っていけた。各短編との繋がり方も申し分なく、どのような形の結末になるのか予想できすに進むのも良かった。
生活していると行政や役人が机上で決めたことに右往左往させられる。それが時に自分の人生をも変えてしまう可能性は誰しも持っている。その切り口が絶妙なバランスで1つのストーリーになっていたと思う。
最後に事件に疲れた勝俣に姫川が電話してくる行のやりとりで初めて勝俣に好感を持った。彼らは似た者同士なのですね。