誉田哲也のレビュー一覧

  • ドルチェ

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    誉田哲也さんと言えば『ストロベリーナイト』をまず思い出します
    姫川玲子シリーズ…
    本作は姫川玲子とはまた毛色の違う女刑事魚住久江が主人公の短編集です
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    魚住は元は捜査一課にいましたが、今は異動で練馬署に勤務しています
    事件が起きてしまってからの捜査に心底疲れてしまった魚住は捜査一課への復帰を拒み続けています
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    男勝りで凶悪な犯罪にも怯むことなく立ち向かう姫川玲子とは対照的に魚住久江は40代の普通の女性で悩んだり落ち込んだりする姿が共感できます
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    舞台が捜査一課ではなく、所轄というだけあり、事件も割と地味め
    ハードな事件ものばかりも疲れるので、たまにふっと息がつけます
    年下刑事峰岸との仲も気になるところです

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    2020年11月10日
  • アクセス

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    誉田さんの初期の作品という事で、その後に発売された作品の要素がたくさん詰まった印象でした。グロい表現が多くあるので、読む際はご注意を。

    誰かから誰かへ、勧誘する事で、携帯料金が無料になるという謎のプロバイダ。登録したことをきっかけに次々と起こる奇怪で凄惨な事件。果たして、悪夢から抜け出せるのか。

    全体としては、ホラー小説ですが、部分部分で見ると、SFだったり、青春だったりと色んなジャンルが取り込まれていました。それらは、誉田さんの代表となる作品に繋がっているなという印象が多かったです。

    例えば、女性を主人公に「強い女」として、すらっとしているけれども芯が強い映像が浮かび、これは「姫川玲子」や「魚住久江」に通ずるのでは?と思ってしまいました。

    その他にもグロい表現は警察小説に、女同士の友情は「武士道〜」など「全てはココから始まった」のような要素が多く見受けられました。
    とにかく凄惨なシーンや特殊な表現が多くあるので、気持ち悪く怖かったです。余韻がいつまでも残るというよりは、スパッと潔い後味なので、妙な爽やかさがあるように感じました。

    後半になるにつれて、どうなっていくのか。仮想現実を取り入れながら、世界観に引き込まれて、ページをめくるのが止まりませんでした。
    現実的ではありませんが、ラストは「そうきたんだ」という感動的な内容で楽しめました。

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    2020年11月05日
  • 増山超能力師事務所

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    ダークマターの影響で超能力が発現する人が少なからずいて、それが社会的に認知され、職業化している設定は面白いと思う。その上であえていうなら、念を送るだけで人を死に至らせる能力があるとすれば能力検定などというその能力を高めるような制度がある事に違和感がある。むしろX-MENよろしく魔女刈りが公的に実施されると思う。
    物語は短編毎に主体となる登場人物の生い立ちと事件がシンクロする展開。得意不得意はあるが能力者たちはそれなりにオールマイティに能力を使える。超能力物はある能力だけ使える人物達がその能力を補完し合って協力して挑む展開にするのは、キャラクターの個性を高める故だろうが、そこに頼らずキャラクター作りをしているところは好感が持てる。
    所長の増山は問題のある女性を娶って庇う献身さがあるが、反面悦子との愛人関係であるところはちぐはぐで違和感が残る。
    それはこの後に語られる続編にて明かされるかもしれないが。
    超能力ものは能力へのあこがれと本人にしか分からない葛藤があり深いと思うが、この作品でもうまく表現していると思う。

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    2020年10月18日
  • レイジ

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    バンド仲間のアレコレ、
    ワタル、礼二、友哉、キンちゃん、梨央、最高やね、

    音楽関連の話しは楽しい。

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    2020年09月09日
  • 増山超能力師大戦争

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    超能力ビジネスが認定された日本で、一級超能力師の増山圭太郎は事務所を開設。
    見た目も能力も凸凹な事務所の面々だが、依頼内容も浮気調査や人探しばかり。
    そんな中、超能力関連の先進技術開発者が行方不明となり、妻から調査を依頼される。
    やがて所員や増山の家族にまで危険が及び始めて――。

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    2020年11月03日
  • アクセス

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    ネタバレ

    SFびっくりした!そういうオチですかと。2mb.netに登録→ネットにいる悪意の塊に体を奪われる。翔矢がダメだったのは雪乃を守るっていう決意が強くて死に対しての恐怖がなかったから。「死ぬかも」っていう迷いがなくて乗っ取られずに殺された。雪乃と翔矢のカリスマ性と二人の絆とお互いを守りあう所が格好良すぎて泣いた。雪乃は美しくて翔矢はかっこよくて、お互いに憧れて、最後まであがかないところが格好良かった。 誉田作品今まで外したことがない。これも思わぬ方向に話が進んでびっくりしたけどおもしろい最高。怖いけどね。

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    2020年09月06日
  • 武士道シックスティーン

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    誉田先生って、ヘビーな刑事小説、姫川玲子のイメージなので、
    同一人物なのかと調べてしまった。
    そして、思ってたよりお若くカッコいいその風貌に驚いた。

    そんなわけで、
    本作は血生臭さとは無縁の爽やかな女子高生スポーツ小説。

    2人の目線で話は進行するのだが、
    片方がどうにも嫌な奴で、読んでて全く共感できない。
    他の部員同様「痛い目に遭えばいいのに」と。
    ・・・最後に読み手としても少し見直すが、やっぱり嫌な奴だ。

    嫌な奴だからこそ「どうなるんだろう」と最後まで一気に読めた。

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    2024年09月07日
  • 世界でいちばん長い写真

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    ネタバレ

    とても爽やかな青春物語。でも主人公の内面、心の声を中心とした表現が的確でリアル、まさに15歳の少年がそのまま表現されている。
    物語が進むにつれて、少年の心の声も明るく、前向きになっていくのが分かる。

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    2020年08月24日
  • 世界でいちばん長い写真

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    さわかな気持ちになれる。
    いろんなキャラクターのいろんな気持ちがリアルで良かった。何かに本気で打ち込めるって素敵!

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    2020年08月16日
  • ガール・ミーツ・ガール

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    二人の少女の成長物語。
    元シンガーの存在が二人を変えていく。
    彼自身の音楽に対する想いが、伝わってくる。
    ありがとう!という言葉の意味が聴衆に上っ面ではなく伝わるかを大切にしようとのメッセージですね。
    二人の少女が剣道をテーマにした二人の主人公に重なるのはご愛嬌ですね。
    二人の本気が伝わってきて面白かった。

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    2020年08月16日
  • ドルチェ

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    ネタバレ

    長期間積読した誉田作品。警視庁練馬署強行犯係の42歳の女性刑事 魚住久江が主人公。印象としては熱い感情というか、温かい「情」を持っている。姫川のように背伸びした最強刑事としてではなく、等身大の一人の刑事が自分の「情」によって解決していく。時には、裁判で裁けないような犯人の悪態を「情」によって浄化する。そう言えば、これまで読んできた本は捜査1課の話=殺人が中心でしたが、魚住シリーズはマル被とマル害ともに死なないストーリーなので「情」は重要で、久江の聴取はとてもキレがある。少し物足りないがそこが魅力的。

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    2020年08月14日
  • 増山超能力師大戦争

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    ダークマターはよかったな、これでけっこうくいつきが良くなると思う。全部を解決せず残しておくのは作者らしいと感じた。続きは可能なんだろうか。この種のテーマはエスカレートする一方だから難しいところだ。

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    2020年07月18日
  • 感染遊戯

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    ネタバレ

    薬害問題・年金問題など現実の世界でも問題になっていることが軸になっており、ネットを用いて犯罪を誘発する所も現実的な展開。10年以上前の設定だが、ネットでの個人情報流出は今でも問題になることがあるので全く違和感なく入っていけた。各短編との繋がり方も申し分なく、どのような形の結末になるのか予想できすに進むのも良かった。
    生活していると行政や役人が机上で決めたことに右往左往させられる。それが時に自分の人生をも変えてしまう可能性は誰しも持っている。その切り口が絶妙なバランスで1つのストーリーになっていたと思う。
    最後に事件に疲れた勝俣に姫川が電話してくる行のやりとりで初めて勝俣に好感を持った。彼らは似た者同士なのですね。

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    2025年02月15日
  • ブルーマーダー

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    ネタバレ

    以前読んだ時はあまり心に残らなかったけど、今回は何かグッとくるものがあった。
    裏社会の中で自分の正義を信じ抑止力になろうとした木野,ただの犯罪者ではなかった。彼の行為は許されず行き過ぎてはいるが、ある意味彼なりの正義を全うしており、ちょっと頷ける部分もあります。
    玲子が自らの過去を語り説得する姿は中々読み応えがあった。所轄の玲子も魅力的である。玲子と勝俣のやりとりが段々面白くなってきており、口は悪いが勝俣自身、玲子を認めている部分があるのだと感じるようになってきている。今後も彼らのやりとりは楽しみだ。

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    2020年07月19日
  • 疾風ガール

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    ネタバレ

    4.4
    ガール・ミーツ・ガールを先に読んでしまったのが悔やまれます。
    この作品とセットになっていたというのを知らなくて、、
    夏美がどうやってプロになっていったのかが、よく分かりました。
    相変わらず誉田さんの女性キャラは魅力的です、引き込まれます。
    自然な感じなんですよね、心の声もちょいちょい入っていて、それが笑えたりするし凄くしっくり来ます。
    ガールミーツはまた再読してみようと思います。

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    2020年07月12日
  • 増山超能力師大戦争

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    誉田哲也のエンタメ作第二弾
    超能力師が市民権を得ている設定の現代で、超能力師の調査事務所を舞台に、政治がらみの誘拐事件に巻き込まれて活躍する様を描いています。
    前作からちょっと間があったのですが、しっかり楽しませていただきました(^_^;)
    ちなみに前作はドラマ化され、ココリコ田中が増山を演じてましたが・・・私的には玉木宏の方が合うと思ってます!

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    2020年07月11日
  • Qrosの女

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    面白かった!

    ネット社会の闇…
    でも、逆手にとり日常を取り戻す!

    展開に驚きつつ、スカッとする一冊でした

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    2020年07月10日
  • 世界でいちばん長い写真

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    主人公時点の物語でサクサク読めた。主人公が中学生にしては思考が子供すぎるかなとは思ったが、後半からラストにかけて成長する姿には胸を打たれた。

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    2020年06月28日
  • 増山超能力師大戦争

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    誉田哲也『増山超能力師大戦争』文春文庫。

    シリーズ第2弾。前作から4年前。月日の過ぎるのは何とも早い。今回は程よくユーモアの効いた長編である。それにしても、誉田哲也は色んなジャンルの作品を書くものだと感心する。

    超能力ビジネスが認定された日本で、ほどほどの超能力しか持っていない増山超能力師事務所の6人のメンバー。彼らに持ち込まれた新たな依頼は、行方不明となった超能力関連の先進技術開発者の調査だった。調査を進める中、所員や増山所長の家族にまで危険が及び始める。

    本体価格740円
    ★★★★

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    2020年06月18日
  • 増山超能力師事務所

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    この本で半陰陽(インターセックス)という言葉を知り、世の中にこのような人がいることを知った。

    超能力を持つ人がいて、資格試験があり、その力を活かした仕事がある世界。
    ありえない話なのに、そんな世界がいつか存在する時代が来るかも?と思わせるぐらい具体的な描写が、さすがだなあ。

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    2020年05月27日