誉田哲也のレビュー一覧
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姫川玲子、ジウシリーズの著者が書いた、音楽と青春群像ストーリー。刑事・警察ものとは全く異なる著作で、同じ著者が書いたとはとても思えないような、爽快感溢れる青春もので、姫川シリーズ、ジウシリーズを読んできた私からすると、あまりの落差にびっくりした。
かつて音楽をやっていたという著者だけに、音楽・楽器に対する知識は豊富で、音楽に打ち込む若者の考え方、モチベーション、葛藤、歓びをとても上手く描いていると思う。ジャンルは違うが青春時代から音楽に打ち込んできた私の思い出と重なる部分も多く、とても共感できた作品だった。
また、高校生だった青春時代の物語と、一見全く異なる現在の物語が最後に一つに収斂する -
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ジウシリーズの8作目です。
沖縄の米軍基地をめぐる問題に歌舞伎町セブンがとある事件によって巻き込まれていくストーリーになっています。
そこに東警部補も別の方面から絡んできます。
そして、国境事変で出てきたあの人もまたでてきます。これでジウシリーズの全ての話がつながりました。
NWOもチラッと出てきて、最後はまた今後に繋がりそうな伏線を残していったような気がします。
姫川さんもチラッと出てきました。姫川シリーズは読んだことがないのですが、ジウシリーズを読み終わったら、読んでみたいです。
今作はシリーズの中で一番面白かったと思います。というか、読み出したら次が気になって止まりませんで -
Posted by ブクログ
ジウから始まる大河シリーズの9番目であるが、登場人物もだんだんと入れ替わり、キャラクターを思い出すのに時間がかかった。(文庫に挟んであったシリーズの各作品と主要人物を解説した宣伝チラシが大いに役立った。)
本作は、短編5話構成だが、それぞれ歌舞伎町セブンのメンバーの誰かが関わる物語になっている。切ない話もあれば、グロテスクな処刑シーンもありのバラエティに富んだ内容だが、個人的には長編の方がやはり感情移入が深くなり記憶にも残るように思う。シリーズの中の閑話休題的な本書であったが、それなりに楽しめた。大河はこの後どのように流れていくのだろう。 -
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ラノベの王道をゆく
舞台といい登場人物といいストーリー展開といい、全てラノベの王道をゆく青春学園スポーツ小説である。正々堂々と何の衒いもなく描ききったところは、それはそれで立派だと思う。主たるテーマだから当たり前ではあるが、剣道についても臨場感あふれる描き方をしている。