誉田哲也のレビュー一覧

  • ガール・ミーツ・ガール

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    疾風ガールの続編

    前作のラストで、ペルソナパラノイア・ラストコンサートを観た梶尾が正式に夏美を勧誘した事で、無事フェイスブロ入りした夏美。

    初の音楽系アーティストをプロデュースするにあたって、敏腕プロデューサー・石原を招聘したフェイスだだったが、夏美のデビュー曲「Thanks!」が急遽清涼飲料水CMのタイアップと決まり、その曲製作を巡って「データ打ち込み」で行こうとする石原と、バンドの一発録りを主張する夏美が激しく衝突してしまう。
    どちらもが折れる気配の無い中、梶尾が動き…
    電光石火、天才ドラマー・池上ゴンタを押さえ、ベースは夏美で行くという落とし所を見つけるのだった。

    ゴンタとのリズム

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    2020年11月28日
  • 疾風ガール

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    4.3


    最近中毒のように誉田作品を次々読んでいるが、「幸福の条件」以来久々のハートフルな青春作品で、メチャクチャ楽しんだ。

    この人の中に潜む二面性というか、この両極端な表現を見るに、作家というのは凄い商売だなと…
    自身の心の襞を、恰もストリッパーの如く晒すような・・




    過去、メジャーを夢見るバンドマンだった宮原祐司は、バンドの兄貴分だった梶尾が専務を務めるロリ顔・巨乳アイドル専門の芸能事務所、フェイス・プロモーションで、スカウト活動に明け暮れていた。

    ある日、予定に穴を開けたお詫びに訪れたライブハウスで、オーナーに薦められて観たペルソナのステージで、紅一点のギタリスト・夏美に釘付

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    2020年11月25日
  • 増山超能力師事務所

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    先に続編から読んじゃったので慌てて読んだ第一弾。これを読む限りかなりハードな続編になりそうだし、まさにそれを期待してしまうけど、そういう意味では続編は肩透かし。ちょっと意図に戸惑ってしまう。何せ誉田哲也だからなあ。。もっと深いものがありそうなんだけど。この作品、文乃のところだけでひとつの作品になってたら☆5つなのは間違いなしだな。

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    2020年11月15日
  • あなたが愛した記憶

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    姫川玲子シリーズで耐性ついたとは思ってたけどグロさがなかなかで、途中挫折するかと思ったけど中盤から展開に引き込まれて一気読みだった。こんな展開誰が予想しただろうか、と思った。

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    2022年02月10日
  • ドルチェ

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    誉田哲也さんと言えば『ストロベリーナイト』をまず思い出します
    姫川玲子シリーズ…
    本作は姫川玲子とはまた毛色の違う女刑事魚住久江が主人公の短編集です

    魚住は元は捜査一課にいましたが、今は異動で練馬署に勤務しています
    事件が起きてしまってからの捜査に心底疲れてしまった魚住は捜査一課への復帰を拒み続けています

    男勝りで凶悪な犯罪にも怯むことなく立ち向かう姫川玲子とは対照的に魚住久江は40代の普通の女性で悩んだり落ち込んだりする姿が共感できます

    舞台が捜査一課ではなく、所轄というだけあり、事件も割と地味め
    ハードな事件ものばかりも疲れるので、たま

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    2020年11月10日
  • アクセス

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    誉田さんの初期の作品という事で、その後に発売された作品の要素がたくさん詰まった印象でした。グロい表現が多くあるので、読む際はご注意を。

    誰かから誰かへ、勧誘する事で、携帯料金が無料になるという謎のプロバイダ。登録したことをきっかけに次々と起こる奇怪で凄惨な事件。果たして、悪夢から抜け出せるのか。

    全体としては、ホラー小説ですが、部分部分で見ると、SFだったり、青春だったりと色んなジャンルが取り込まれていました。それらは、誉田さんの代表となる作品に繋がっているなという印象が多かったです。

    例えば、女性を主人公に「強い女」として、すらっとしているけれども芯が強い映像が浮かび、これは「姫川玲子

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    2020年11月05日
  • 増山超能力師事務所

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    ダークマターの影響で超能力が発現する人が少なからずいて、それが社会的に認知され、職業化している設定は面白いと思う。その上であえていうなら、念を送るだけで人を死に至らせる能力があるとすれば能力検定などというその能力を高めるような制度がある事に違和感がある。むしろX-MENよろしく魔女刈りが公的に実施されると思う。
    物語は短編毎に主体となる登場人物の生い立ちと事件がシンクロする展開。得意不得意はあるが能力者たちはそれなりにオールマイティに能力を使える。超能力物はある能力だけ使える人物達がその能力を補完し合って協力して挑む展開にするのは、キャラクターの個性を高める故だろうが、そこに頼らずキャラクター

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    2020年10月18日
  • レイジ

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    バンド仲間のアレコレ、
    ワタル、礼二、友哉、キンちゃん、梨央、最高やね、

    音楽関連の話しは楽しい。

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    2020年09月09日
  • 増山超能力師大戦争

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    超能力ビジネスが認定された日本で、一級超能力師の増山圭太郎は事務所を開設。
    見た目も能力も凸凹な事務所の面々だが、依頼内容も浮気調査や人探しばかり。
    そんな中、超能力関連の先進技術開発者が行方不明となり、妻から調査を依頼される。
    やがて所員や増山の家族にまで危険が及び始めて――。

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    2020年11月03日
  • アクセス

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    ネタバレ

    SFびっくりした!そういうオチですかと。2mb.netに登録→ネットにいる悪意の塊に体を奪われる。翔矢がダメだったのは雪乃を守るっていう決意が強くて死に対しての恐怖がなかったから。「死ぬかも」っていう迷いがなくて乗っ取られずに殺された。雪乃と翔矢のカリスマ性と二人の絆とお互いを守りあう所が格好良すぎて泣いた。雪乃は美しくて翔矢はかっこよくて、お互いに憧れて、最後まであがかないところが格好良かった。 誉田作品今まで外したことがない。これも思わぬ方向に話が進んでびっくりしたけどおもしろい最高。怖いけどね。

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    2020年09月06日
  • 武士道シックスティーン

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    誉田先生って、ヘビーな刑事小説、姫川玲子のイメージなので、
    同一人物なのかと調べてしまった。
    そして、思ってたよりお若くカッコいいその風貌に驚いた。

    そんなわけで、
    本作は血生臭さとは無縁の爽やかな女子高生スポーツ小説。

    2人の目線で話は進行するのだが、
    片方がどうにも嫌な奴で、読んでて全く共感できない。
    他の部員同様「痛い目に遭えばいいのに」と。
    ・・・最後に読み手としても少し見直すが、やっぱり嫌な奴だ。

    嫌な奴だからこそ「どうなるんだろう」と最後まで一気に読めた。

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    2024年09月07日
  • 世界でいちばん長い写真

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    ネタバレ

    とても爽やかな青春物語。でも主人公の内面、心の声を中心とした表現が的確でリアル、まさに15歳の少年がそのまま表現されている。
    物語が進むにつれて、少年の心の声も明るく、前向きになっていくのが分かる。

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    2020年08月24日
  • 世界でいちばん長い写真

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    さわかな気持ちになれる。
    いろんなキャラクターのいろんな気持ちがリアルで良かった。何かに本気で打ち込めるって素敵!

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    2020年08月16日
  • ガール・ミーツ・ガール

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    二人の少女の成長物語。
    元シンガーの存在が二人を変えていく。
    彼自身の音楽に対する想いが、伝わってくる。
    ありがとう!という言葉の意味が聴衆に上っ面ではなく伝わるかを大切にしようとのメッセージですね。
    二人の少女が剣道をテーマにした二人の主人公に重なるのはご愛嬌ですね。
    二人の本気が伝わってきて面白かった。

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    2020年08月16日
  • ドルチェ

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    ネタバレ

    長期間積読した誉田作品。警視庁練馬署強行犯係の42歳の女性刑事 魚住久江が主人公。印象としては熱い感情というか、温かい「情」を持っている。姫川のように背伸びした最強刑事としてではなく、等身大の一人の刑事が自分の「情」によって解決していく。時には、裁判で裁けないような犯人の悪態を「情」によって浄化する。そう言えば、これまで読んできた本は捜査1課の話=殺人が中心でしたが、魚住シリーズはマル被とマル害ともに死なないストーリーなので「情」は重要で、久江の聴取はとてもキレがある。少し物足りないがそこが魅力的。

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    2020年08月14日
  • 妖(あやかし)の華

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    妖の掟を先に読んだけど、先に読んでからの方が紅鈴の気持ちや全体の背景が解る。

    グロくて、想像してはゾクゾクときてしまって、血を舐めたときの味とか想像してしまって、頸動脈がーとか、もうかなり毎度怖いよー!

    最後は切なくて苦しくてはかなくて。

    著者はこの前編を書くつもりでこの作品を描いてたのかと思うと凄いな〜と思った。
    井岡のキャラいいな〜彼はどの作品でも、あの関西弁で登場していて欲しい。

    面白かったし、中学生の息子にも勧めようかと思ったけど、もう少し成人してからのがよいかなと思うグロさかな。

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    2020年08月10日
  • 歌舞伎町ダムド

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    ネタバレ

    最初から誉田作品らしい凄惨な描写があり、ダムドの異常性と強さを強調していたが意外とあっさりミサキにやられる。
    ミサキやジロウの正体も思っていた通りで、今迄の繋がりを見ても楽しめるようになった。
    『新世界秩序』vs歌舞伎町セブン+東警部補がどのような展開になってくのか続編も期待できる

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    2020年07月18日
  • 増山超能力師大戦争

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    ダークマターはよかったな、これでけっこうくいつきが良くなると思う。全部を解決せず残しておくのは作者らしいと感じた。続きは可能なんだろうか。この種のテーマはエスカレートする一方だから難しいところだ。

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    2020年07月18日
  • 感染遊戯

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    ネタバレ

    薬害問題・年金問題など現実の世界でも問題になっていることが軸になっており、ネットを用いて犯罪を誘発する所も現実的な展開。10年以上前の設定だが、ネットでの個人情報流出は今でも問題になることがあるので全く違和感なく入っていけた。各短編との繋がり方も申し分なく、どのような形の結末になるのか予想できすに進むのも良かった。
    生活していると行政や役人が机上で決めたことに右往左往させられる。それが時に自分の人生をも変えてしまう可能性は誰しも持っている。その切り口が絶妙なバランスで1つのストーリーになっていたと思う。
    最後に事件に疲れた勝俣に姫川が電話してくる行のやりとりで初めて勝俣に好感を持った。彼らは似

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    2025年02月15日
  • ブルーマーダー

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    ネタバレ

    以前読んだ時はあまり心に残らなかったけど、今回は何かグッとくるものがあった。
    裏社会の中で自分の正義を信じ抑止力になろうとした木野,ただの犯罪者ではなかった。彼の行為は許されず行き過ぎてはいるが、ある意味彼なりの正義を全うしており、ちょっと頷ける部分もあります。
    玲子が自らの過去を語り説得する姿は中々読み応えがあった。所轄の玲子も魅力的である。玲子と勝俣のやりとりが段々面白くなってきており、口は悪いが勝俣自身、玲子を認めている部分があるのだと感じるようになってきている。今後も彼らのやりとりは楽しみだ。

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    2020年07月19日