誉田哲也のレビュー一覧
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夏美には『東京放置食堂』の工藤綾乃をキャスティング。
ここに描かれているアマチュアバンドのあれやこれやは非常にリアル。さては、誉田哲也。バンドやってたね。
それと、袋界隈や代々木 等、土地勘がある場所が舞台になっていて、ちょっと嬉しい。姫川シリーズを読んでいる時にも思ったけれど、どうやら行動範囲が被っている様子。
衝撃の事件から急転直下、ロックンロール小説からロードノベルに変貌しつつもロック要素多めで物語は展開。
途中、ラノベ風に薄味になるところは個人的にはいただけないが、当世風といえば当世風。テンポ良くストーリーを進めつつ、自由奔放かつ男気溢れるボーイッシュな性格の夏美に惹かれる。 -
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魚住シリーズ二作目。
現在と回想録の二つの章が交互に書かれ、最後には交わっていく書き方が、シンプルで長編でも飽きさせない内容であった。心理描写や内面にフォーカスしているからか、肚という文字が何度か使われており印象的だった。
一部二部とイタリア語の作品名称で続いていることも気になる。
今後色んな誉田作品をみることでそれらも読みとることができれば嬉しい。
客観的には馬鹿げているような犯人だが、こういう狂気にも似た自分勝手な輩は実際の世界でもいないとは思えない。自分は大丈夫だと思っていても、巻き込まれた時は予想外に抜け出せない状況に陥ると思う。そんなリアリティさも感じられた。 -
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ネタバレ武士道シックスティーンからこのシリーズにハマって、これがシリーズ最終巻になるのかな。
シックスティーンの時に出会ったがさつで勝利至上主義で剣道一筋の磯山香織と、本来剣道はやりたくて始めたのではなく日本舞踊の延長線上で剣道と出会った西荻早苗の剣道を介して始まった友情と剣道との向き合いがすごく面白く、このシリーズはその後セブンティーン、エイティーンと続いた。
そして、ジェネレーションだ。
それまでのシリーズは剣道とこの二人を中心にした様々な試合や部活などの話がちりばめられていて、あっという間に毎回読み切れるハラハラドキドキの楽しい小説だった。いや、今回がそうでないわけではない。
ただ、早苗が大学生 -
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32歳のこじれた女と高校生のガールズバンドの話が並行的に語られる。
ページが進むにつれて、どうやらこれは現在進行形のパートと昔語りを織り交ぜているらしいと見えてくる。
けどイマイチ全容が掴め切れないのは、二つのパートの語り部である「私」が別人であり、主人公の内面と外面が微妙に異なる表情を見せるためだろうか。
二つを繋ぐピースはある。冒頭、殊更意味ありげに示される「ルーカス」とタイトルにある「二人のルカ」。
ぶつりと途切れた少女たちの不完全燃焼の夏と、その後も熾火の様に燻ぶり続ける焦燥感が、ふぅっと色を取り戻して穏やかに動き始めるまでの物語。
まぁ何れにせよ。
瑠香、今からでも絶対お祓いした