【感想・ネタバレ】妖の絆のレビュー

あらすじ

運命の出会いと決断…「妖」エピソード0

人の血を啜り闇の世界を生きる絶世の美女・紅鈴は、絶望の中でも懸命に生きる少年と出会い…美しく凶暴なヒロインが江戸を駆け巡る。
解説・末國善己。

単行本 2022年12月 文藝春秋刊
文庫版 2025年7月 文春文庫刊

この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

誉田さんの作品は今まで姫川シリーズやジウシリーズしか読んでなかったので、時代ものは初めて。
序盤は、刑事ものの方が面白いかなと読んでいたが、徐々に作品に引き込まれていった。
闇神の紅鈴、鬼でありながら人間味のあるキャラクターが魅力的。
道順、タクマとの戦闘シーンの描写もさすが。
他の妖シリーズも読みたいと思った。

0
2025年10月11日

Posted by ブクログ

今年も夏はホラー!第三弾
しかし前作でもそうであったが、物語を考えるとホラーかな?しかし前作でも感じた事で分類は「ダークファンタジー」だと思う。
シリーズエピソード0。自分の中では一番良かった
まず、時代背景や設定にどこか懐かしさや素朴な人間味非常に入りやすい。
ストーリーも非常にシンプルで展開も速い、「絆」の意味も伝わる、冒険活劇の要素を全般に、人ならざる者の暴力、人情、哀愁、主人公「紅鈴」の魅力、登場人物の個性、何処をみても素晴らしい。
シリーズが完結している事が残念で仕方がない。

読み進めていく途中では、「シリーズ一番最初に読んでおけば良かった」と思っていたが、読後これはこれ最後に読んで感慨深い。

0
2025年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『妖シリーズ』エピソード・ゼロ。
紅鈴と欣治の出会いのお話。
色んな要素が詰まってる、エンターテイメントととして楽しめる。
こういう時代小説も面白い。
時代が江戸時代なので、もう少しこの二人の闇神の姿が見てみたい。
二人の未来はもう完結してしまっているので、それまでに二人が経験してきた出来事を作品にして読みたいなぁ。

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

誉田哲也『妖の絆』文春文庫。

『妖シリーズ』第4作、エピソード・ゼロ。

まるで夢枕獏か菊地秀行が描く、エロスとバイオレンスの歴史伝奇小説のようであった。誉田哲也と言えば、『姫川玲子シリーズ』に代表される警察小説や青春小説が有名であるが、このような歴史伝奇小説やホラー小説なども書ける作家なのだ。

痛快無比にして凶暴な美貌のダークヒロイン、紅鈴のバイオレンス・アクションとエロスに最後まで飽きることはなかった。

このエピソード・ゼロでは、紅鈴と欣治の秘密が描かれる。


江戸時代。農家の倅の欣治と妹のたまは貧困に苦しみながら母親のおかつと3人で暮らしていたが、賭事で借金を作った父親が借金の形におかつを吉原に売り飛ばす。

欣治とたまは円光寺の和尚に拾われ、寺で暮らすことになるが、その和尚には男色の趣味があり、欣治を手籠めにする。そこに現れた不老不死の美貌の闇神・紅鈴は和尚を喰い殺し、欣治から事情を聞き、母親のおかつを吉原から救い出そうとする。

そんな闇神の存在を知り、何代にも亘りその不老不死の血を手に入れようとする百地一族は少しずつ紅鈴に近付いていく。

本体価格820円
★★★★

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

前2作を何度読み返したでしょうか?
大好きな小説です。
今作はハードカバーで読んだことがありましたが、文庫化で購入して、再読です。
いいですね♪
安定の面白さです。
この後も現代までずっとシリーズ化していただきたいものですね。

0
2025年07月12日

Posted by ブクログ

偶然の成り行きの結果でも、
ほんの気まぐれがきっかけであっても
自分が選んだこと…

そのつもりでいたのだろうが、
そんなつもりはなかったのであろうが
なんら変わりはしない

自分が選んでしまったこと…

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

前の2作に比べると、読みづらく感じてしまった。たぶん、それは時代小説ものに自分が読み慣れていないからなのかもしれない。なのに、今までと同じくらい先が気になって、手が止まらなかったのは引き込まれた証なのかもしれない。特に、紅鈴が追手に追い詰められながらも撃退する様、冷たいだけではなく人のために温かい気持ちで救おうとする気持ちは、心にグッとくるものがありました。

誉田哲也の描く女性は魅力的で、誉田哲也の中には女性がいると言った誰かの言葉は本当なのだと思う。

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2025年08月02日

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