誉田哲也のレビュー一覧

  • もう、聞こえない

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    侵入者を殴って通報した中西雪実が、取り調べ中に「声が聞こえる」と語るところから始まり、オカルトなのか、ホラーなのかと身構えて読み進めた。
    刑事物の枠に収まらず、スピリチュアルでファンタジー要素もあり、時にコメディチックな展開へ。
    ダークなミステリーやどんでん返しを期待していた身としては意外な方向だったが、仕掛けられたトラップに翻弄されながら進むうちに、最後はほんわかとした不思議な読後感が残る、エンタメとして楽しめる一冊だった。

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    2025年09月10日
  • 首木の民

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    感想
    この本の趣旨は財務省が訳の分からない論理で国民を税で押さえつけ、GDPを上がらないように仕掛け、日本を成長させないようにしていること。それには賛成。その話に無理矢理殺人を組み合わせた感じ。

    参考文献がほとんど高橋洋一w


    あらすじ
    刑事の佐久間は、職務質問で逮捕された大学教授の久和について取り調べすることになる。久和の車から血のついた財布が見つかった。財布の持ち主はフリーライターの菊池。久和は、公務員が信用できないので事件について話さないという。

    一方、菊池は2週間行方不明になっていた。久和は公務員が信用できない理由について佐久間に話し出す。その話は日本を取り巻く経済環境についてで

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    2025年09月06日
  • マリスアングル

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    久しぶりに姫川シリーズ読んだ。
    ちょっと落ち着いてたかも。姫川主任
    魚住さんみたいな人がそばにいるといいね
    あの死臭嗅ぎ取って、凶器のボトル発見した方は捜一に引っ張られるのかな??

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    2025年09月06日
  • オムニバス

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    姫川玲子シリーズ第10弾

    これまで刊行された作品のその後や、また別シリーズからの登場人物のクロスオーバーも誉田作品の面白いところ。

    本作品は全体的に静かな印象だ。
    次作から大きな展開が広がる凪いだ時間というのだろうか。

    今回の短編の中でも特に印象的だったのが、登場人物が小説を書くことにより自己表現や自己陶酔すること、また、素人とプロの違いについてなどが描かれる場面がある。

    これこそ、自身に言い聞かせているのか、「誰か」に向けた示唆なのかとも考えてしまう。

    物語を紡ぐ上での、厳しさを教えられた気がしました。

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    2025年09月03日
  • オムニバス

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    姫川玲子シリーズの短編集。
    「ノーマンズランド」とリンクした話や新しい姫川班のメンバーの視点で進んでいく話はなかなか面白かった。
    また、玲子といい感じになりつつある検事の武見との絡みも興味深い。
    しかも、今後の展開として、あの魚住久江が姫川班にやってくるとか…どんな風になるのか楽しみしかない。

    2025.8.31

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    2025年08月31日
  • イノセンス

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    「夢」とか「理想」とか、口に出しづらい世の中になってませんか? 夢を追いかける、理想を追求する、なんて、自分を追い詰めるだけ。現状で満足しましょう、的な。

    本書の主人公は、音楽活動に行き詰まったシンガーソングライターの梨紅。動画で観たギタリスト孔善の演奏に惹かれるが、彼は7年前から行方不明になっているという。自身の創作のヒントを得るため、孔善の行方を探し始める。 

    理想を追求し、妥協を許せずに動けなくなってしまった孔善。対して梨紅は、自分にとって”しっくりくる”音楽を、どん欲に追い求める。全く違うふたりなのに、どちらの言葉にも、「ああ、わかる」と思う。どちらが正しいとかではなくて、何かを成

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    2025年08月29日
  • レイジ

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    ネタバレ

    音楽用語は分からないところが多いものの、楽しく読めました。
    学生から大人になるまでの2人の成長過程が見れて、最後は和解できて良かったです。

    レイジが公園でギターをしていた時、梨央のような女性に出会いましたが、私は完全に梨央だと思って二股疑惑を持ちながら読んでいました…

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    2025年08月27日
  • ヒトリシズカ

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    ドラマ化もされた作品。
    色んな事件が起こりストーリーはおもしろい。しかし、謎めいた女性、静の動機や心理がもっと詳細に描かれていれば納得感はあったのかも。

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    2025年08月26日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    誉田哲也さん『姫川玲子シリーズ』2024秋でもクルド人が犯人だったけど、本作でもLGBTQだからって男を女として扱えるかよ、更衣室入るとか犯罪以外の何者でもないだろって論調で(実際に逮捕)国籍も簡単に与えられませんよ、移民殺到したら困りますよねっていう話題もあったし、
    作家さんでここまで右派で徹底しているかたもいるんだなって驚きましたな

    若いかたは左派というかリベラルなかたが多いので
    この内容だと拒否反応を示すかもしれないな…

    もちろん犯罪者は許されないので擁護する気はないが、差別や偏見に繋がるセンシティブな話題なのでびっくり。

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    2025年08月26日
  • 感染遊戯

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    姫川玲子シリーズの5作目だと思って買った後に、スピンオフだと知りました…
    私というか、おそらく女性からは嫌われるキャラクターのガンテツが主に活躍する中短編集。初めからそうと知っていたら、買わなかったです。
    ストーリーとしては、全て独立した話かと思っていたら、実際にあった数々の各省庁の問題に端を発した社会派の事件で、最後の章で全てが繋がっていくストーリーで、さすが誉田さんと思いました。
    ただやっぱりガンテツより姫川の活躍が見たかったので、星は3つで。

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    2025年08月24日
  • アクトレス

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    要所要所に、ギャグを織り交ぜるのは、さすが
    事件解決が後半に押し込んだ感が、あったのが少し残念でした。
    でも、誉田作品は、安心して読めるのがありがたいですね。

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    2025年08月24日
  • Jミステリー2025~SPRING~

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「私を見ないで」 誉田哲也 …姫川玲子シリーズ
    「微笑みに死す」 三上延
    「名もない男」 長岡弘樹
    「死を招く蝶」 紺野天龍
    「薬師川家のあやとり」 青柳碧人
    「廃墟で○○してみた」 織守きょうや

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    2025年08月23日
  • もう、聞こえない

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    おー、そう来たかミステリー!

    一人暮らしの女性の部屋で男性が殺された。
    加害者は通報者でもある、この部屋に住む雪実(ゆきみ)。

    雪実は取り調べで、被害男性の浜辺について「出会ったばかりでよく知らない人」と供述する。
    「出会ったばかりの男性を部屋にあげますか?」――これは警察でなくとも当然の疑問。
    売春を疑う刑事の問いに泣き出してしまう雪実。

    話が進まないと思ったら、「女性の声が聞こえるんです」と訴えはじめる。
    これは計画的な殺人なのか、それとも正当防衛か…。

    加害者と警察の心理戦かと思いきや――え、ちょっと待って。どういうこと?

    15年前、河川敷で少女が絞殺された事件。
    犯人はまだ捕

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    2025年08月19日
  • 感染遊戯

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    姫川シリーズと思って手にしたがあまりというか殆ど出てこなかった。それぞれ別の事件に見えたが最後に話がつながった。被害者家族の気持ちもわからなくはないが簡単に殺人に結びついて欲しくない。

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    2025年08月19日
  • ルージュ~硝子の太陽~

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    姫川シリーズ読み進めてきてまして、ようやくここまできた。

    面白いは面白いんですけどね。

    あと数冊ありますが、ちょっと疲れたので西加奈子さんへ浮気します。。笑

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    2025年08月18日
  • ストロベリーナイト

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    普通に面白かった。ただ、ミステリーとしては甘いかな。それより、事件の本筋とは別で女性がたびたび強姦の過去があるのがキツかった。小説内の女性が抱えるトラウマではもはや何番煎じかもわからないけど、しょっちゅう強姦が用いられることに食傷気味。ほんでそのトラウマを匂わせるのもしつこい。

    姫川は悪戯に尊厳を傷付けてくるガンテツにもっとやり返してくれると思ってた。というかその権利が十分にある。
    ガンテツこそ精神科にかかって自分の中で燻る女性軽視に向き合った方が良いのでは?

    女のくせに出張ってんじゃねーよをストレートにぶつけて来るクソジジイが最後はちょっといい人風で纏められたのも納得いかなかった。

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    2025年08月16日
  • ヒトリシズカ

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    ヒトリシズカ。
    多年草の植物。春に白い花穂を一本だけ出す、はかなく可憐な花。
    暖かく優しい面もあるシズカ。もっと別の生き方ができなかったものだろうかと。できなかったからこそのシズカなんだけど。
    シズカの子供時代の様子を見ると、できるできない、のレベルではない感じもする。面白かったけど、あまり感情移入ができなかったかも。

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    2025年08月15日
  • レイジ

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    音楽を通して描かれる2人のものがたり

    構成も交互にすれ違いながら、時間が進む…
    お互いを意識しているのに、近くにはいない…
    そんなもどかしさを感じつつ、最後まで…

    めちゃ青春!ってほどもなく、
    かと言って、熱くないわけじゃない
    誉田哲也ワールドだなぁ〜っと感慨深く(笑)

    この作品を読んでいなかったのが、なぜか?はよく思い出せませんが、30代半ばで、おじさん感半端ないのを読んでる私はwww

    この後のものがたり、読みたいなぁ〜
    50代になったRAGEwww

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    2025年08月14日
  • プラージュ

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    身も蓋もない言い方をすると前科者シェアハウスの物語だが、なんだか深く考えさせられた。
    「罪を憎んで人を憎まず」という言葉があるけど、自分はそうできるかと言われると自信がない。どうしても色眼鏡で見てしまうんじゃないたろうか。
    でも、きっと人は変われるとも思う。そういう人達が再起を図ることができるシステムが当たり前になってほしい。

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    2025年08月11日
  • 歌舞伎町ダムド

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    ダムドってどんだけ強い奴だと思っていたら、小物感が凄くて。
    物語の中でも思いのほか出番が少なくて。
    これだったらタイトルにダムドなんて付けなくてもよかったんじゃないかと、そんな余計なことを考えてた。

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    2025年08月11日